今回は「HGUC ユニコーンガンダム2号機 バンシィ(デストロイモード)」をレビュー^^
発売日は「1,980 円(税10%込)」で価格は「2012年01月08日(日)」と当時のHGだと少々お高めの設定ガンプラ。





ユニコーン系統らしい脚長のデザインで、濃いネイビーの外装から見えるゴールド表現に近づけたイエローの内部フレームのアクセントが非常にかっこいいデザイン。
多面的でディテールの多さが見て分かるクオリティなのが一目でわかります。
※リアにマガジンがついてるのはミスです。通常装備はしません。
本記事では下記の内容の順にレビューをまとめていきます。
- 総合評価・ポージング
- パッケージ内容
- 組み立ての様子や注意点
- 各部ディテールや可動域、付属品の紹介
- ポージング後の耐久力
- 同じ世界でのMS比較
再販時には比較的購入しやすいキットなので、気になっている方は次回再販に向けて是非チェックしてみてね(ΦωΦ)
HGUC バンシィ(デストロイモード)レビューの総評

レビューの総合評価
外観に特化したHGガンプラで、多面的でディテールの多さが魅力的なキットでした!特に、ノルンと違い両腕に付けたアームド・アーマーでボリュームが増したことで細すぎる印象の四肢とのバランスが良くなっているように思います!
組み立ては細かいパーツの多さで大変な点もありますが、組み立て自体はHGとしては長く楽しめると思います。
補填シールはありますが、基本的に2色で構成され、パチ組みだけでも完成度は高くディスプレイするには十分!
反面、可動域が狭い点と耐久力が低下したような箇所があったので、その分アクション性の評価は低め。
以上の理由から、塗装やディティールアップ・素立ちディスプレイに特化したHGガンプラだと思います。
初心者さんよりも比較的難しめのキットを組みたい方や塗装ができる方のような中級者におすすめ!
長所と短所

とにかく良かったのは見た目のディテールで可動に弱い点を考慮してもコストパフォーマンスは良いと思います!
バンシィ・ノルンで感じた「ちょっと高いな」感はありませんでした!
組み立ては難しいので初心者さんにはおすすめしづらいですが、逆にHGガンプラに組み立て難易度を求める方にはおすすめ(゚∀゚)
余剰パーツも付属品も含めてミキシング素材にも良さそうですね。

総じて脚部周りの可動域が特に気になるところ。
ゆるみに関しては特に複雑な構造はしていないので補強方法を知っておけば対策はできます!
バンシィ(デストロイモード):ポージング例










ビーム・サーベルを別キットから拝借して腕部に取り付けることができます。






ポージングは以上!
多面的なパーツで構成されているため光を反射した陰影表現で見栄えは非常に良かったです!
腕周りの可動は最低限で脚部周りは不満を感じるポイントでしたが、突進するようなポージングは付けやすかったです。
ビーム・サーベルを他キットから流用すればポージングの幅も広がりますね。
【耐久結果】:ポージングで2時間動かした結果!
ポリキャップが使われているキットですが、比較的精度が良く保持力も良好。
↓下記の点はゆるみが出て不満を感じるポイント!

【首のゆるみ】
ユニコーン系共通しているんですが、首元のパーツが摩耗してゆるくなりやすいです。自重で動いてしまうほどなので補強推奨。
【腿パーツが一部外れやすい】

開脚を繰り返していると腿の内側パーツが外れやすいのも共通。
パチ組みで手を入れないなら接着しちゃった方がいいかもしれません。
【膝関節が抜けやすい】
膝の屈伸を繰り返していると徐々に抜けてしまいます。頻度としては多くありませんが、繰り返すと頻度は増すかもしれません。
【ゆるみ対策】
ゆるみ部分に関しては冒頭で述べた通り比較的簡単に対応できます!↓下記記事に方法例をまとめているので参考にご覧ください。
HGUC「バンシィ(デストロイモード)」のパッケージ内容を見る

登場作品 | 機動戦士ガンダムUC |
メーカー | BANDAI |
グレード | HGUC(ハイグレード・ユニバーサル・センチュリー) 1/144スケール |
価格 | 1,980 円(税10%込) |
発売日 | 2012年01月08日(日) |
封入物は以下の通り。
- HGUC バンシィ(デストロイモード)一式
- 説明書×1
- シール×1
- ランナー×8

箱側面には素組み完成見本のフロントとリア写真。さらにアクションやアームドアーマーの説明が記載。

HGUCらしい素組みの完成見本が説明書にデカデカとありますね。

ホイルシールはツインアイやゴールド部分など細かい色分け補填用が付属。
そのままでも十分見栄えはい良いですがより再現度を高めるなら使用推奨。

ランナー袋は3枚で、基本構成は「HGUC ユニコーンガンダム」と「HGUC ユニコーンガンダム(デストロイモード)」のランナーが流用されています。
新規ランナーはF・Gのみでした。
ランナーをタップで一覧表示







E・Gランナーは新規ランナー。
Gランナーはラメ感のある発色の良いオレンジのランナー。内部のサイコフレームに使われています。

組み立て難易度と注意点
- 組み立て難易度:
- 【組み立て所要時間:2時間半~3時間程度】
組み立て難易度と組み立て時間は↑こんな感じ。
難易度に関してはパーツ自体が比較的小さいことや、説明書が見づらい点で組み立てにくさを感じました。
そのため、比較的慣れているぼくでも3時間程度かかっていたはず。
【組み立ての様子】

頭部の構成は内部ツインアイなどは単色で外装のベイビーを取り付ける簡易仕様。

アンテナは2パーツ構成。取り付けが比較的難しい箇所!
説明書でもよくわからないかもしれません。コツは2つのパーツを組み合わせてから取り付けること!

肩関節上部にはカバーのようにパーツをとりつけます。こうすることで肩関節の上下可動を実現していますね。
当時だとあまりないユニコーン系特有の仕様のように思います。

バックパックにはビーム・サーベルをマウントする軸があるんですが、ユニコーン同様折れやすいので注意!

各部位を組み立てると↑こんな感じ。
【余剰パーツ】

ユニコーンのランナーを流用しているので、武装、外装の一部ポリキャップで余りがでます。
ビーム・マグナムとシールドは完成するのでそのまま装備として使うこともできるのは嬉しいポイント!
パチ組み完成状態のバンシィ(デストロイモード)のレビュー
本体をパチ組みすると↓こんな感じ。







冒頭でも述べた通り、パチ組みだけでもパーツ分割や内部を露出した表現でディテールが多く多面的にい光の反射角度が違って立体的に見えます!
足の長さは個人的な好みが分かれそうですが、ネイビーの成形色でユニコーンガンダムよりもメカ感が強めに見えますね。
付属品一覧のレビュー


【アームドアーマーVN】

アームドアーマーVNは腕部に取り付ける簡易仕様。
関節も可動しないのでRGほどのクオリティではありません。
【アームドアーマーBS】

アームドアーマーBSもVN同様には目合わせるだけの仕様になっており、こちらもRGのように収納状態・展開の切り替えはオミットされています。
【ハンドパーツ】

ハンドパーツは4つ付属。
内、3種は流用でハンドパーツの甲が1つ不足。
左手はハンドパーツが付属し、他パーツと成形色も異なります。
各部位のディテールと可動域をレビュー
ポージングでも述べた通り可動域は余りよくありませんでしたが、上半身に関しては比較的動くように思います!
下記では部位毎のディテールと可動域を端的にまとめます(^^)/
もしユニコーンやバンシィ・ノルンと比較して見たい方は↓コチラの記事も合わせてご覧ください。
頭部:ディテールと可動範囲


頭部側面からは内部のパーツもチラ見え!

腕部:ディテールと可動範囲


肩は少しだけ前後可動でき、腕は水平以上に上がります。


胴体:ディテールと可動範囲



リアアーマー内部にはバーニアが仕込んであり、若干なら可動するギミックがあります。
こちらも「HGUC ユニコーンガンダム(デストロイモード)」と同じ仕様になっています。

フロントアーマーは上に大きく・サイドアーマーは少し動かせます。


股関節はボールジョイントで開脚は制限されていて、ポージングの幅を狭める要因の1つ。

股関節底部には3mmジョイントダボ穴があります。やや削れやすい印象なので、頻繁に抜き差しすると摩耗してゆるくなる可能性がありそうでした。
脚部:ディテールと可動範囲



アンクルアーマーは上下に少しだけ可動!
特に可動域を拡張するような機能性はありませんが、ポージングの際微妙な表情付けができます。

バックパック:ディテールと可動範囲


バックパックはユニコーン系共通の軸で取り付け!

「HGUC バンシィ・ノルン」や「HGUC ユニコーンガンダム(デストロイモード)」と互換性があるので↑画像の通りポン付けカスタムができます!

アームドアーマーDEとアームドアーマーXCをバックパックに取り付けができます。
ただ、アームド・アーマーDEに関してはシールドのジョイントを使って取り付けるので、アームドアーマーVNを装備した上体だと腕に取り付けできないのはちょっと惜しいところ。
ちょい改造でなんとかなりそうなので、挑戦してみても良いかも!
HGUC ユニコーン系と比較
同じシリーズの同じ型番機体と比較してみたいと思います!

バンシィの大部分にランナーを流用されている「HGUC ユニコーンガンダム(デストロイモード)」と比較。
全体的に頭部アンテナや武装を除くと同じ造形!
成形色が違うくらいの違い程度でした。


ユニコーンガンダムのサイコフレームはクリアパーツが採用されている点に対し、バンシィはややラメ感のあるようなオレンジ・イエローの成形色で再現されていました。
設定上ゴールドなので、成形色では頑張っていると思いますが、ユニコーンほど忠実に再現されているわけではありませんね。

続いて「HGUC バンシィ・ノルン(デストロイモード)」と比較。

マリーダ・クルスが搭乗した時のバンシィ(画像左)は腕部に集中し比較的縦のバランスがとれているように見えます。
対して、リディ・マーセナスが搭乗したバンシィ・ノルン(画像右)は大型のシールドにビーム・マグナム(リボルビング・ランチャー)と外付け感の強い大型武装で横のボリューム感が増しているように見えます。

基本的な造形は変わらずアームドアーマーが違い、加えて一番の違いはサイコフレームのが成形色だったバンシィからノルンではクリアパーツに変更されていた点ですね!
バンシィ・ノルンはアンテナのみ共通の成形色で他のサイコフレームはクリアパーツです。
↓上記比較したキットたちと価格などの項目を比較してみました!
項目 | バンシィ (デストロイモード) | ユニコーンガンダム (デストロイモード) |
---|
発売年 | 2012年01月08日(日) | 2009年11月19日(木) |
価格 | 1,980 円(税10%込) | 1,980 円(税10%込) |
組み立てやすさ | ◯ | ◯ |
外観プロポーション | ◯ | ◯ |
可動範囲 | ◯ | ◯ |
ギミック | △~◯ | △~◯ |
武装 | ◯~◎ | ◯~◎ |
耐久力 | ◯ | ◯ |
表にしても基本的なステータスは同じなんですが、唯一格差を感じる違いは見た目!
個人的な好みもあるんですが、HGのユニコーンガンダムはホワイトの外装のためかディテールがやや視認しにくい。
対してバンシィは光の反射具合が視認しやすく、更に両手につけたアームドアーマーのボリューム感のバランスがほんとに良い!
パチ組みした段階ではバンシィの方が優位に感じられます!
ちなみにノルンと比べてもぼくはバンシィの方がおすすめ!
バンシィのポジショニング
※オレンジに近く、大きくなるほど可動性が高い
HGUC バンシィ(デストロイモード) 【レビューまとめ】
今回は「HGUC バンシィ(デストロイモード)」をレビューしてきました。
可動性は仕様や耐久力を含めておすすめできませんが、ディスプレイした時の見栄えとしては非常に良いキットだと思います!
ユニコーンやバンシィ・ノルンとの互換性もあるので、装備を追加したり差し替えて独自のカラーにしたり複数あると手を加えるのが少し楽しみになるキットだなと思いました!
個人的にはアームドアーマーが可動しないのが残念なので、ちょっとイジって動くようにしてみたいと思います(ΦωΦ)
冒頭でも述べた通り初心者さんにはパーツの多さと説明書の見づらさでちょっとおすすめできません。
多少昔のキットも作った経験がある方におすすめしたい。(説明書の見づらさは結構ストレス溜まります)
最後に、完成見本がダサかったので、心配でしたがパチ組みで全然かっこよかったのは意外な誤算でしたね。
レビューは以上。
コメント