ガンプラを購入した方、特に初心者さんが萎える原因の1つ「ポロリ」問題を解決します!
組み立ててみて、「最初は良かったけど、数時間動かしたらとんでもなくゆるくなった」、「ポージング固定したいけど、腕の角度が保てない」なんてこと経験した人は多いはず。
そこで今回は、”簡単にできる関節やパーツの補強方法”を紹介しようと思います。
紹介している方法はいずれも
↑こんなメリットがたくさん!!
実際モデラーさんの中にも使用している方は多い方法で、初心者でもできる方法。気を付けてやれば失敗することもほとんどありません。
本記事では、
- 補強方法の紹介
- ゆるくなる原因
- パーツが破損した場合の対応
↑この3つの項目でまとめていきます。
記事を読むと大体の直し方が把握できるのに加え、もしかすると自分なりにもっと最適な解を出せることがあるかもしれません。
先にどうやるのかザックリいうと、
- 軸を太らせる
- 間に”何か”をかませる
です!
もし↑このやり方を知らない方は是非チェックしてみてほしい!おおよそ知っている方はあまりためにならないかもなので工具類をまとめた「ガンプラ制作のおすすめツール」記事などを良ければご覧ください。
※本記事で紹介する方法によってパーツが破損した場合、責任は負えませんので試す際には自己判断でお願いします。
誰でもできる!【関節ゆるみの対策・補強方法】紹介
それでは気になる補強方法の紹介!
↑③以外は一般的に行なわれている方法で、100均で揃えることができるのでお手軽!
下記で詳しく解説。
※ちなみにこれらの方法は全て自己責任で行なうようにしてください。
補強方法①【軸を太らせる】
軸関節でゆるい場合、軸が摩耗してツヤツヤになりすっぽ抜けたり保持力が維持できないなどの可能性があります。
ならやることは簡単!
軸を太らせてしまえばいい!!!
基本的に塗って硬化できるものであればなんでもいいですが、接着剤や木工ボンドが比較的Youtubeなどでよく紹介されてますね。
↑太らせるツールとしてはこんな感じ。
【太らせたいけど汚したくない】
この中で、できるだけパーツを破損したり汚したくない場合は「ボンド」か「マットorサテンバーニッシュ」を使う方法。
ボンドとバーニッシュ系は乾くとシブミを与えることができますが、長期的に見ると表面をコーティングしているだけなので、結論剥がれます!
そのかわり、塗布したパーツにキズや汚れは付きにくいのが利点。
- メリット
塗布したパーツをキレイに保てる。 - デメリットデメリット
長期間保持力を保つのは難しい。
【汚しても良いからしっかり補強したい】
逆に「汚れても良いから長期間保持力を保ちたい」と言う方には接着剤やレジンをおすすめ。
この二つも塗布することは変わりないんですが、硬度と接着性が高いので摩擦で剥がれるということはそうそうありません。
ただし!デメリットには要注意!
保持力が強力すぎて摩擦がありすぎると、パーツがネジ切れてしまうことがあります。特に最近はKPSなど軟質プラが使われることがあるので相性はあまり良いとは言えません。
塗布後軽く入るかためしながら、必要ならヤスリで削って調整する手間もありますね。
失敗しないコツは、「爪楊枝などで少量ずつ塗布すること!」、「接着剤なら液体ではなくゼリータイプを使うこと!」、「ちゃんと乾燥させて硬化させてから差し込むこと」です。
- メリット
長期間保持力を強固にためせる - デメリットデメリット
パーツに付着して硬化すると見た目的にあまりキレイとは言えなくなる。
しぶみが強くなりすぎて破損する可能性がある。
ヤスリによる幅の調整が必要。
もし、「ほんのちょっとなら汚してもいいけど接着剤は使いたくない」という方はメッチャ粗目のヤスリで軸側を少しキズつけてニスなどを厚めに塗布してみるのもあり。
ボンドやニスの食いつきを良くしてからやる方法。ただし、厚めに塗るのが前提なので、初心者さんにはおすすめしません。
同様に接着剤の食いつきも良くできるので、ケースバイケースで応用可能!
↑画像はサテンバーニッシュを塗布した例。表面に膜を張っているのがわかりますかね?ダボ穴内部に凹凸がない場合はバーニッシュ系で十分!
ただ、凹凸が内部にあればすぐに剥がれてしまうので、「凹凸の有無」を考えて使うものを選ぶと良いと思います。
どれも100均で買えるので試してみてね!
100均でも購入できますが、バーニッシュ系(ニス)に関しては100均でも高いので、amazonで購入してもかわらなそう。
↓ニスのおすすめと接着剤のおすすめ↓
補強方法②【ゆるいパーツの間に噛ませるものを挟む】
噛ませるというのは凹凸を埋めること!
要は柔軟で薄いものをパーツ同士の間に挟むことでゆるみを補強する方法。
昔はティシューなどを使ってたりもしたんですが、それだと外れやすかったりしちゃんですよね。
挟むのにおすすめなのは「ビニール製の何か」です。
↑これらをパーツ同士の間に挟むことで摩擦力を代りに補ってくれる他、ゆるい原因になっているスペースを埋めることができます。
ランナーの袋やサランラップは厚すぎたり薄すぎたりすることもあるので使いどころが難しい。
個人的にはティシュー箱のビニールがおすすめ!
メッチャ伸びるし摩擦力も十分で折り曲げて重ねて使うこともできます。。
ちょっとダボ穴が大きい・・・そんな時にピッタリ使えるのでおすすめ!
この挟む方法のやり方の良いトコロはは軸関節だけでなく、C型ジョイントにも簡単に使えること。
塗るタイプもC型ジョイントにもできるんですが、塗布する量の調整が難しいんですよね。
もしUVレジンや瞬間接着材でやってしまうと、多すぎた場合完全にC型ジョイントの凹凸が埋まってしまい使用できなくなる可能性もあります。(特に接着剤は注意)
直近だと「HG スローネツヴァイ」の改造をしていたんですが、両サイドのバインダーの肉抜きを埋めことで重量が増し、C型だけだと上げたまま保持することができなくなりました。
そこにティシューのビニールをかませることでご覧の通り保持力バッチリ!
余分な部分を切り取ればなんの問題もありません。
失敗&もし外れてもすぐ再度とりかかれますし、バーニッシュや接着剤と違って硬化するまで待つ必要がないのがマジで使い勝手良い。
ティシューはどの家庭にもあってコストゼロ!
面倒なのは噛ませてはみ出した部分をデザインナイフやピンセットで除去する手間くらい。
ちなみにティシューについてるビニール意外でも一応なんでも代用できます。
ガンプラ購入している方ならランナーが入っている袋なんかでもOK!!こちらもコストかかりません。
ちなみに↑画像は緩くなりがちな「HGCE ライジングフリーダムガンダム」のバックパック。
ランナーの袋は厚みがあるのでガッチリ補強できますが、代わりにダボ穴を拡張することになるのでそこは留意。
これでライジングフリーダムのバックパック全然とれません!なんなら「力まないと無理っ!」ぐらい補強されます。
見た目は悪いですが、実際はガンプラに直接加工を施さないので、後々何かするのにも影響はでませんし、もし売りに出す場合もキズはつけてないので減額されることもなし!
もし、滑りが良すぎてゆるい場合はビニールの表面を持っている粗目のヤスリで1撫でして凹凸を作ってあげると効果上がると思います。
補強方法③【ポリキャップを加工する←改造する方向け】
ここは独自の方法で、実際使用するとしたら改造したい方くらいだと思いますので、初心者の方はスルーしてOK!
例えば、胴体が軸タイプの場合全く別の軸を採用しようとしたら、太さが全く違うなんてことあると思います。
この時、見るからにスペースが大きいと軸を太らせるのに大変な手間が発生しますし、ビニールなどを挟む方法に関しては使用できません。
そこで、ポリキャップを加工してスペースを埋めるという方法があります。
こんな感じ!↑
余剰パーツで余りがちな↑このポリキャップを削って加工しフィットさせることで3mm軸より大きな穴でもジャストフィットさせることができます。
ちなみに3mm軸は切り出したランナーを切って加工するだけなので、いくら折れてもすぐ直せるのも強み。折れたことないけど(笑)
3mm軸を作る時はニッパーで表面に切り込み線を入れるのをおすすめ!
ニーパーで少し切れ目を入れることで負荷がかかって若干膨張しシブみを与えることができるのと、抜けにくくなる効果があります。
慣れてくると軸を太らせるよりもニッパーを使う方が早いかもしれませんが、失敗しても後から自分でリカバリーできる方に限定したい方法ですね。
ガンプラの関節がゆるい原因は「摩耗」と「変形」
ガンプラの関節がかみ合わない場合、その多くはゆるみとして影響がでることが多いんですが、そもそもなぜかみ合わないのか?
原因はシンプル。
【3つの原因】
- 摩耗してパーツのサイズが小さくなる
- 圧力や熱でパーツが若干変形している
- 個体差
上記↑が原因になっている可能性が非常に高い。
【原因①:摩耗してパーツのサイズが変わる】
ガンプラの素材はスチロール樹脂が主流ですが、中には摩耗しやすい硬度のものもあり、関節にその素材が使用されていると何度か動かすうちに徐々に摩耗してしまいます。
わかりやすくいうと、目の細かいやすり掛けを動かすたびにしているのと同じ状況が生まれてる感じ。
代表的なものは「ABS」と呼ばれる素材で、ポリキャップとの相性も悪く旧キットによく使われていた組合せで酷くなるとポロポロポロポロ・・。
昔購入したSEEDの「HG レジェンド」がまさにそのタイプでしたね。
↓この部分。
【原因②:圧力や熱でパーツが若干変形している】
組み立て時に余計に力を加えてしまったり、完成後日光の当たる場所に置いていた場合などでパーツの形状がやや変形する可能性があります。
パーツの組合せは昔も今も精密な物が多く、少し形が違うだけでポロポロ取れちゃったり、うまくかみ合わないことがあります。
組み立て時には余分に力を加えすぎることに注意するのと、プラスチックは日光に弱いのでできるだけ日の当たらない場所に飾ってあげてください。
【原因③:個体差】
最後の原因は個体差!
製造段階でなんらかの要因により通常パーツと若干違う形で製造されたケース。
最初からパーツの形状が完全にかみ合わないことがあるので、その場合はパーツをWEB注文するなどの対応を検討した方が良いですね!
しかし、一概に要因が製造段階と決めつけることはできず、組み立て段階で②の圧力を加え自分で変形させている可能性もあることは留意した方が良いと思います。
パーツが完全に破損してゆるみに対応しきれない場合
関節のゆるみは基本的に自分で対応できます・・・が、パーツの一部が破損・欠けたりするとさすがに対応しきれないケースが出てきます。
その場合、破損したパーツを接着させたりしても、頻繁に動く関節箇所は再度破損する可能性が高い。
こういう時は諦めて手持ちのパーツから代替を用意するか、バンダイホビーサイトでパーツパーツを部分的に取り寄せるのをおすすめします。
「バンダイホビーウェブ」の公式サイトより注文できます。
欲しいパーツはどれでもすぐに購入できるわけではなく、売り切れ表示のものは購入できないので注意!
注文してから発送までも2~3週間かかるので利用する時は気長に待ちましょう。
詳しくは「破損・紛失問題なし!ガンプラパーツを注文するやり方や注意点を紹介」の記事をチェックしてみてね!
関節がゆるい原因と誰でもできる補強方法【まとめ】
以上、初心者でもできるゆるい関節の補強方法を紹介しました。
改造で使う方法以外は道具さえあれば誰でもできるので、関節がゆるいガンプラが手元にある方は1度試してみてください。
きっとすべて直したくなるくらいビシッ!っとして保持力が戻ってくると思うので!
また、パチ組だけでなく今後は改造や塗装もやっていきたいという方。意外と役に立つので使って経験しておくと何かあった時に「こうすればいいじゃん!」っていう閃きが下りてくるはず。
塗布のし過ぎや破損に注意して是非挑戦してみてね!!
今回はここまで!
ありがとうございました~
他にも「ヤスリ後の白化を直す方法」などの記事もあるので気になる方はそちらも是非!
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