今回は圧倒的ボリュームのHGガンプラ「HG 高機動型ザク“サイコ・ザク”(ガンダム サンダーボルト版)」をレビュー(=゚ω゚)ノ
- メーカー:BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)
- 登場作品:機動戦士ガンダム サンダーボルト
- グレード:HG(ハイグレード)
- 2025年時点の価格:3,190円(税10%込)
- 発売日:2016年05月13日(金)
- 購入手段:Amazon
価格に対して圧倒的ボリュームで満足度の高いキットでした(゚∀゚)もちろんお察しの通り弱点もある。
2016年という点でも外観ディテールクオリティや構造・可動域が気になるところだと思うので是非参考にしてみてください!
HG サイコ・ザク( ガンダムサンダーボルト版)『レビュー評価』

- ★5段階評価点数:55〜60点
- ★4段階評価点数:49〜54点
- ★3段階評価点数:30〜48点
- ★2段階評価点数:16〜29点
- ★1段階評価点数:〜15点
上記レーダーチャートで示す項目毎の総合点数は49点!5段階評価の★4評価でした!
完全にディスプレイに特化したHGガンプラで、外観・付属品・コストパフォーマンス面で高い評価をした一方、可動面や保持力の面では大きく点数を損なう結果となっています。
ただし、可動項目で点数を損なうといっても「8.5」評価!胴体周りが良くないだけで、頭部・四肢に関しては十分動かせていると思います。
↓項目毎の評価まとめはタップしてご覧ください。
組み立て評価まとめをタップで開く
ポリキャップが多様されていますが、パーツの抜けやすさを解消する作りだったり、パーツ分割もシッカリされていて組み立て応えを感じることができました。
一部ポリキャップの精度の悪さやフィット感でパーツの嵌め込みづらさを感じるのが気になります。
外観評価まとめをタップで開く
分割パーツで表現されたディテールやメカモールドでHGとしてはディテールが多くなっています。「15+」のHGキットという点で安全フラグもなくビンビンに尖ったスパイクやアンテナの見栄えはGOODでした!
重量の重さで少し仰け反ってしまう点やディスプレイのしづらさは購入者を悩ませそうです。
可動域評価まとめをタップで開く
ザクⅡとしての可動性は悪くありませんが、オリジン版やリヴァイブ版とは異なる動力パイプの取り付け設定により胴体周りに制限が出てしまいました。
首や四肢に関しては申し分ない可動表現ができます!
保持力評価まとめをタップで開く
- 随所にバーニアがパーツ分割で取り付けられており、触れていると抜けることがある
- 手首の保持力不足
- 膝がたまに抜ける
- サブアームの基部や3mmダボ穴が摩耗する
コスパ評価まとめをタップで開く
結果的に評価は高くなっていますが弱点も多い「HG サイコ・ザク」。
しかし、弱点よりも豊富な武装とボリュームのあるバックパック。加えてディテールの多さはメーカー希望価格に対し十分な価値を感じることができると思います。
HG サイコ・ザクの長所と短所

- HGの中でも組み立て応えがありエッジが出たパーツ構成になっている
- 武装が多彩で飾り方に幅を持たせることができる
- ポリキャップ特有の抜けやすさを解消する仕様が組み込まれている
- マーキングシールも付属するので手間なく簡単にディテールアップが可能!
- メーカー希望価格に対してのコストパフォーマンスが高い

- 胴体可動域が制限されアクションポーズに躍動感を演出しづらい
- バーニアパーツの分割が多く、小さいという点も含めて抜けた時に紛失のリスクがあったりストレスを感じる
- 手首・膝・脚部の動力パイプに抜けやすさがある
- 組み立て難易度が標準のHGガンプラより高く子供向きではない
- プロポーションが独特で若干バランスの悪さを感じる
事実として胴体周りの可動域・一部スッポ抜けがありました。
バーニアの抜けに関しては動かし具合に依存し・紛失リスクやストレスもそれに付随するものと思ってもらえたらいいと思います。
プロポーションに関しては個人的な感想ですが、ちょっとバランスが良くないように見えます!特に頭部はザク系に多い上から押さえつけられたようなシルエットが気になりました。
こんな人におすすめ
ポジショニングマップ
- X軸:情報量、プロポーションの再現度、パーツの細分化による色分け度
- Y軸:変形・分離ギミック、武装・付属品の豊富さ、保持力
- 円のサイズと色:可動性の高さ
ガシガシ動かす目的で購入しない人、または小さいお子さんや初心者の人にはおすすめしません!
逆にそれ以外ならおすすめ!!特に経験者向き!!!
細かいパーツが取れやすかったり、関節保持力が弱かったりと手を入れたほうが良い箇所が多いのは事実としてあります。
動かす際は気を使いますし、保持力不足を感じたら自分で対策が必要。ディテールアップはマーキングシールで簡単にできますが、塗装の方が間違いなく見栄えが良くなるはず。
比較的自分でトラブルに対する対応ができる人向けのキットだと思います。
「HG 高機動型ザク“サイコ・ザク”(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」の再販情報を確認する
『素組みレビュー』造形・色分け・ディテール評価

- 組み立て難易度:中級者~
- 組み立て所要時間:2時間~3時間(ゲート処理なし)
構造としては2016年相当のHGですが、ポリキャップのかみ合わせや一部パーツの組み替えなど初心者さんだと躓くポイントが多数あります。
ランナーなどの内容物は↓再販情報とまとめているので詳細を見たい人は合わせてご覧ください。
全体の造形・ディテールを見る
↓画像を左右にスワイプ or ドラッグで「HG サイコ・ザク(サンダーボルト版)」を回転できます。
素組みで本体を見ると↑こんな感じ。
外装の多くは暗めのレッドで成形されており、落ち着いたトーンでおもちゃ感はありません。ただパッケージとは若干色味が違っていますね。
曲面は装甲らしく無駄なディテールを排除し、直線のデザインにはメカモールドが刻まれています。分割パーツの多さからパチ組みでのディテールとしては十分!
2016年で見るとレベルが高く、2025年のクオリティで比較しても大きく劣るようには思いません。
個人的に気になるのはプロポーションで、短い首・四肢のバランスがちょっと気になりました。

レッド・グレー・ゴールドのパーツは成形色で大まかに再現されていますが、↑画像をご覧の通り細かい部分の色分けはシールで色分けになっています。

↑マーキングシールも多彩で情報量を簡単に追加できるのは嬉しいところ!
続いて「ロケット・ブースター」やその他武装を装備した状態でご覧ください↓







長い2本の大型ブースターに各武装を装備させた圧倒的ボリューム!武装がグレー系でまとまっているため、ゴールドのパーツと合わせてパチ組みでもメカディテールを感じることができます。
専用台座でも保持・ディスプレイは問題ありませんがやや仰け反ってしまうのは気になりました。
↓下記でさらに部位毎に詳細を確認!
【頭部ディテール】


- 前頭部から後頭部にかけてパネルラインが入っている
- モノアイはシールで色分けされているが、形状モールドも入っているので塗装もOK
- 顎から後頭部にかけて動力パイプのパーツが繋がっている
- 動力パイプパーツは軟質系の中でも硬めの素材で表面にはシーリングのモールド入り
- 頭部アンテナには安全フラグなし
※後頭部の明るいレッドは明るくなっています。正しい色味はもう少し暗めでワインレッド寄り。
【腕部ディテール

- 左ショルダーの曲面はツルッとした装甲らしいデザイン。モールドはほぼありませんが、隅に小さいリベットが造形
- 左ショルダーアーマーはトップ・サイドからみると合わせ目が目立つ
- ゴールドのスパイクパーツは全て分割され、先端も鋭利化されている

頭部アンテナ同様スパイクパーツがかなり鋭利化されて見栄えが良いですね(゚∀゚)

- 右ショルダーにはシールドを懸架している
- シールドのディテールは少量のパネルラインのみだが、小さいバーニアがパーツ分割で4つ付いている
ショルダーは左右アシンメトリーになっていますね。

- 上腕は合わせ目のでないオレンジの円形で成形
- 肘のダークグレーや前腕のレッドなど分割は多め
- 肘関節はシーリングのデザインになっているためメカモールドは露出しない
- 肘側面には大きめの丸モールドが造形、前腕には横パネルラインが造形されている

前腕のレッドのパーツ側面なんですが、よく見るとパーティングラインが入っていました。
【胴体ディテール】

- 胸部両サイドにはバーニアパーツが分割で造形
- 胸部中央とオレンジのパーツとサイドのダークグレーパーツも分割。モールドも深くクッキリ造形
- 胸部下には腰部とバックパックに繋がる動力パイプがあり、素材は頭部と同一

腰部周りの動力パイプには3箇所ほど深い切れ目が入っているので曲げやすくなっていました。「HG ドム試作実験機」などと同じですね。


- フロントアーマーとリアアーマーは長めのデザイン
- フロント中央には3つの小型バーニアが取り付け
- フロント・サイドにはモールドが造形されているがリアはノッペリしている
【脚部ディテール】

- 脚部は凹凸モールド・パネルライン・リベットモールド・小型バーニアでディテールが豊富
- 合わせ目も全く出ていない

膝側面はリベットパーツも分割されています。大腿部と脛を繋ぐ動力パイプは頭部・腰部のパーツと同じ素材。
膝にも肘同様シーリングのモールドが入って関節は露出しない。


- スリッパは広い面で構成され、足裏にはモールドも入っているが縁は肉抜きされている。
- 足首周りには3つのバーニアがあり、外側のバーニアは一回り大きい
【大型ランドセルのディテール】

- バックパックはダークグレーで成形され細かいモールドが多彩に入っている
- 両端には10基ずつ小型バーニアを搭載し、中央には4基の大型バーニアがついている
- バックパック中央にはロケットブースターを取り付ける大きめのダボ穴がある

ゴールドのバーニアが付いているランドセルのタンクにはメカディテールを造形。バーニアの表面は3層のデザインを詳細に再現しています。細かいっ!

「ロケット・ブースター」のダボ穴は一部突起形状になっており、差込後回転させることでロックされます!簡単にポロリはありません。
付属品一覧
ハンドパーツ

ハンドパーツは左右対称に以下の3種が付属。他パーツよりも若干光沢が強くヌルっとテカってます。
- 平手
- 射撃持ち手
- 武器握り手
ジャイアント・バズ

「ジャイアント・バズ」は2つ付属。

砲口やスコープなどディテールはありますが、比較的ノッペリした箇所が多め。

メイングリップは前後可動できるので肩に持たせやすくなっています。

グリップにはハンドパーツのダボ穴に嵌め込むための平軸が両面にあり固定できます。

簡易の仕様なので上下からみると合わせ目が目立ちます。
ザク・バズーカ

「ザク・バズーカ」は同じものが3つ付属。組み立ての際にはランナーが違うものがありますが、構造などは全く同じ。質感が若干違う気もしますが確証は得られませんでした。ソーリー

全体を見ると概ね「ジャイアント・バズ」と同じようなデザインですが、装填部の弾頭や開口部が異なります。
平軸のダボ穴は「ロケット・ブースター」に取り付けるためのもの。


「ザク・バズーカ」のサブグリップやスコープは左右にロール可動でき、それぞれ可動域に若干差異があります。

弾頭パーツは分割され脱着可能。

メイングリップは「ジャイアント・バズ」と同じ仕様で軸があります。

こちらも構造自体はシンプルなので上下から見ると合わせ目が出ました。
シュツルム・ファウスト

「シュツルム・ファウスト」は4本付属。

2パーツ構成でモールドなども少量の簡易なものでした。合わせ目が↑画像赤枠内に出ます。
ザク・マシンガン


「ザク・マシンガン」は1つ付属し単色で成形。基本的なデザインはよくザク系に付属するものと同一。銃身の側面の造形が若干違いが出ているくらい。

ドラムマガジンは脱着できます。


スコープとサブグリップは左右で↑画像の通り可動。
サブ・アーム

大型ランドセルに取り付けできる「サブ・アーム」が付属。収納・展開アームと展開アームの基部が付属します。

アームは外側は凹凸モールドで表現されていますが、内側は大部分が肉抜きされていました。
アーム先端は「ヒート・ホーク」や「ザク・マシンガン」、「バズーカ各種」を持たせることが可能!
専用台座

巨大な「ロケット・ブースター」を装備するため自立は不可!その代わり専用の台座が付属し。
作りは簡易でアクション的な表現はかなり難しいですが、初めてガンプラを購入する人がサイコ・ザクを選んでも困らない配慮ですね。

3パーツで構成され、接続基部は嵌め込みで角度変更できる段階式。支柱の差し込みは2箇所選択できます!

台座裏は肉抜き状態でパーツの保管機能などはありません。(残念)
基本的に構成は同じサンダーボルトの「HG フルアーマー・ガンダム」と一緒ですが、台座のサイズに違いがありますね。
ヒート・ホーク

付属する「ヒート・ホーク」は1本で、デザイン・造形は一般的に共通のものですが、グリップ下は鋭利になっており、武装も「15+」仕様。
ロケット・ブースター

「ロケット・ブースター」は2本付属。先端には小型バーニアが5基搭載。ディテールはノッペリしていて少量のライン程度でした。

合わせ目がでる箇所があります。

「ロケット・ブースター」には多数の武器を取り付けるんですが、専用のマウントパーツが付属。↑こんな感じのやつ。

↑取り付けるとこんな感じ。

サイドには弾頭やドラムマガジンを装備。

ちなみに弾頭パーツも分割されているので塗装もしやすい。

全て取り付けると↑こんな感じになります。
付属品を各種紹介してきましたが、↓下記画像の2つはボーナスパーツになっています。

組み立てで見る特徴や構造

肩部内蔵関節は当時2016年に多かったポリキャップを前に引き出せるタイプにカバーを被せるタイプ。
カバーをすることでポリキャップの膨張を抑えこみ保持力を維持する効果が期待でき、実際有用でした!

胸部にはボールジョイントを受けるポリキャップを仕込むのみ。

腰部から太い軸でボールジョイントが繋がっているため腰部に可動軸はありません。

↑画像のように腰部から腹部を貫通して胸部のポリキャップへ接続しているのがわかりますね。

バックパックは分割が多め!HGだと2パーツ構成になることも多いですが、「HG 1/144 高機動型ザク“サイコ・ザク”(サンダーボルト版)」ではタンクなども別パーツで構成されています。

モノアイは良く利用される横レール可動できる構造。


上腕のパーツはポリキャップを仕込むダボ穴がかなり窮屈に設計されているので破損しないように注意した方が良さそう。削ると保持力を失いそうなので・・・パワープレイでどぞ!(笑)


腕部も一般的な構造ですが、側面から挟み込み、正面からレッドの外装で固定。こうすることでポリキャップに差し込んだ際のテンションが逃げません!
「HG フルアーマー・ガンダム(サンダーボルト版)」と同じ仕様で、脚部にも採用されています。
「HG フルアーマー・ガンダム(サンダーボルト版)」の組み立て構造をレビュー記事で確認

スリッパ部分はレイヤー構造でシンプル

大腿部もポリキャップのかみ合わせがあまり良くありません。↑画像のように一部隙間ができやすい。こちらは若干なら隙間を残しても後で固定するので問題ありません。
あと、画像では通常ザクのパーツを間違えて使っていますが、サイコ・ザク用のパーツがあるので間違えないように説明書をちゃんと見ましょう!←え(゚∀゚)?

膝下内部のパーツはシンプル。2016年当時のクオリティですね。

外装にはレッグアーマーを左右から嵌め込み。
【余剰パーツ】


サンダーボルト版ザクのランナーが流用されているので、一部上パーツとして余ります。肩部関節のカバーなどは他キットのミキシングにも使えそう!
通常ザクのバックパックに本キットに付属するサブ・アームを取り付けるパーツもあるので両方持っていればポン付け交換して遊べる仕様。
あと使わないポリキャップも少々余ります。
【注意点】

肩部や大腿部の組み立てでも述べましたが、ポリキャップの精度はあまり良くありません。
↑画像のようにバリがパーツの間に入るようならカットして組み込んだ方が良いですね。
HG サイコザクの『可動域』チェック
「HG 高機動型ザク“サイコ・ザク”(ガンダム サンダーボルト版)」の気になる可動域について端的にまとめました(^^)
基本的に悪くはありませんが、局所的に大きな制限を受けている印象!
【頭部の可動域】

- 上下に若干可動
- 左右にも少し振れる
- 1回転できる
【腕部の可動域】

- 右は水平を下回る程度まで上がる
- 左は水平まで上がる
- 肩はボールジョイントで前後に可動できる
ショルダーアーマーはシールドとスパイクの違いで上がり方に差異がありました。

- 上腕はロール可動できる
- 肘は1軸で90度を少し超える程度まで曲がる
- 手首は軸が長めなので可動域は広め
【胴体の可動域】

- 若干前屈も可能ですがランドセルの重みでほぼ不可能
- 仰け反りは少しできる
- 胴体の振りは気持ち程度
- 大型ランドセルと腰部に動力パイプが繋がっているため動かすことができない
胴体は前後可動以外ほぼ不可なので躍動感を演出する表現が非常に難しかったです!^^;

フロントアーマーは大きく跳ね上がり、サイドアーマーは若干上がります。

サイドアーマーの開が弱いので開脚は「ハの字」程度に制限。接地性もあまり良くありませんでした。
【脚部の可動域】

- 脚部は水平まで上がる
- 膝は2重関節で90度まで
- 足首は上下に若干可動
搭載された2つの『ギミック』
搭載されているギミックはHGとしてみても少ない2つ!
【モノアイの左右可動】

モノアイは顎裏の軸を動かすことでレール可動できるようになっています。表現の度に頭部を取り外す必要があるのでちょっと面倒な仕様ですね。
【レッグアーマーの展開】

レッグアーマーの一部を上下展開しバーニアを露出できます。
『ポージング』で魅せ方をレビュー
「HG 高機動型ザク“サイコ・ザク”(ガンダム サンダーボルト版)」のポージング例を紹介します!
大型キットなのでお察しの人もいると思いますが、頑張ればどんな感じになるか参考にご覧ください(・∀・)


【ジャイアント・バズを持たせて】



【シュツルム・ファウストを持たせて】



【ザクマシンガン&サブ・アーム展開】


【ヒート・ホークを持たせて】

【ザク・バズーカ装備】





【ここから少しずつパージ】
劇中はもう覚えていないのでテキトーに(笑)









ポージングは以上!
率直に、可動域どうこうではなくバーニアの紛失や破損が心配・・・日和って大胆なアクションは難しかったです。ゴメンっ!!(;・∀・)ヒヨった!!!(笑)
「サブ・アーム」は柔軟!と言えるほどではなく細かい動きは難しいですが、アクション表現はできたのでHGとしては許容できる範囲。本体の可動域も加えて十分遊べると思います。
手首は保持力不足でバズーカ系だとポロリが多く扱いづらさを感じました。
可動域は悪くないんですが終始「どこか壊れそう」な不安感がつきまとって動かしにくさを感じました。
あと、プロポーションの影響なのか?下から煽って撮影するよりも上からのアングルの方がかっこよく撮れることが多いのでモノアイで睨みつけるようなディスプレイがベストかも。
今回ポージングに使ったアクションベース8のレビューを合わせて確認する
『保持力評価』:3時間動かした結果ポロリあり!
全体的にポリキャップによる保持力が弱い点は気になりますが、それが急激に劣化するようなことはありません。
しかし以下の点で抜けやすさを感じました。

- 手首
- 脚部の動力パイプ
- 膝
3つの内2つの動力パイプや膝はたまに抜ける程度で正直気にするほどではないと思います。
ただ、手首に関してはボールの受け位置が浅く、手首の軸も長めになっているためテコによる影響を受けやすくバズーカ系の保持は難しかったです。
【手首が抜けやすい】

応急処置としての対策ですが、ぼくは手首のパーツの差し込み口を瞬着で調整しました。
ボール側でも良かったんですが、結局軸の長さや受けのポリキャップが浅いので抜けやすいままになりそうなイメージができたのでパーツ側を調整しました。
結論、きつくしすぎると手首交換がしづらくなるのでほどほどでOK!(笑)見栄えを気にする場合はパーツの内側を調整とかすると良さそう。
【脚部の動力パイプが抜けることがある】

個体差なのかわかりませんが、大腿部と膝下外装に繋ぐ動力パイプのパーツが結構とれやすかったです。いつのまにか左だけ抜けてることがちょいちょいありました。
対策はしていませんが、パイプの引っ掛け部分を瞬着で太らせるだけで解消できるはずです。
【膝の平軸】

膝関節が平軸とポリキャップとの接続なんですが、大腿部にも入った関節が渋いため平軸が引っ張られる。結果たまに抜けるって感じでした。
軸を太らせるか摩擦を強くする対策で対応できそうでしたが、ここもたまになので今回は対策していません。
それよりも、↑画像赤枠部分のうすさが気になります!「HGUC ローゼン・ズール EP7 Ver.」で経験した折れが起こる可能性があるので注意した方がよさそう。
「HGUC ローゼン・ズール EP7 Ver.」の破損例をレビュー記事で確認する
【その他】
小さいバーニアが触ってるととれるとか諸々ありました!気になるなら接着しちゃってもいいと思います。
あと、「サブ・アーム」の基部が結構摩耗しやすいので、動かしすぎると補強が必要かな?・・・3時間動かすやつなんてあんまいないか(´・ω・`)w
同シリーズキットと類似キットを『比較』
同じ「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の「HG フルアーマー・ガンダム」と類似する「オリジンのザクⅡ」を比較してみました。
【比較① HG フルアーマー・ガンダム】


ガンダムタイプとの比較なのでデザインや頭部のサイズは大分違いますが、プロポーションはかなり近い。本体の全高も同じ位ですね!
ディテール密度はどちらも濃くHGとしてクオリティが高いのは分かると思います。
比較した「HG フルアーマー・ガンダム(ガンダム サンダーボルト版)」をレビューで見る
【比較② オリジン ザクⅡ 赤い彗星Ver.】


「HG シャア専用ザクII 赤い彗星Ver. 」と比較。
胴体の長さや腕の長さに若干違いは出ていますが、特に違うのは素立ちのスタイル。
オリジンザクの方は関節軸が胴体に追加されているので、自然な立ち姿に見える一方、サイコ・ザクの方は重心硬く不自然さを感じますね。

ついでにスパイクも比較してみました!サイコ・ザクはビンビン!対してオリジンザクの方は丸みがあるのがわかりますね。
対象年齢が異なる点でエッジの鋭さなど重要視する人にはサイコ・ザクが向いてるかもしれません。
比較した「HG シャア専用ザクII 赤い彗星Ver.」をレビューで見る
HG 高機動型ザク“サイコ・ザク”(ガンダム サンダーボルト)【レビューまとめ】
「HG 高機動型ザク“サイコ・ザク”(ガンダム サンダーボルト)」はディテール・ボリュームの点で飾り栄えするHGガンプラでした!ディスプレイ用として部屋においておく分には申し分ありません。
しかーーーーし。
ポーズの付けづらさや触っていると破損・紛失が心配になる点でどうしても取り扱いに不安を感じてしまう。
動かして楽しみたい人にはNotおすすめ!!動かすなら事前に接着や保持力対策を徹底してからにしてください(笑)
総合評価は★4で良かったですが、評価項目それぞれで標準を超えつつ、突出した弱点があったって感じですね。
組み立てづらさも一部感じたので、個人的には初心者さんにはおすすめしづらい。どちらかと言えば玄人向きのHGガンプラだと思います。
ただ、冒頭でも述べた通り、付属品の充実度やディスプレイした時の存在感。加えて手の入れようを考えるとメーカー希望価格「3,190円(税10%込)」は十分満たしていると思いました。
個人的にも手の入れようを結構感じたので、ディテールアップから小改造まで色々楽しめると思っています。
レビューは以上、おわり(´ε` )
ちなみにディスプレイにおすすめのスタンドはこれ!
保持できればなんでも良いんですが、アクションベース同士の組み合わせや100均スタンドの組み合わせをおすすめしてます!

ぼくが良く使うのは「アクションベース8」なんですが、この台座100均スタンドの支柱とほぼ互換性があります。
気持ち100均の方が太いので差込後ダボ穴が拡張される可能性があるのは注意してほしいところ。

もちろん100均スタンドだけでもいけます!この場合、股間底部の3mmダボ穴が少し拡張するかも。
保持はどちらも十分強度あるので付属のもので満足できない人は試してみてください(゚∀゚)これで腰部の軸が折れることはないはず。



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