制作ツール

【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説

※当サイトはPR(プロモーション)を含みます。

パーツにトップコートする様子のアイキャッチ 制作ツール

今回は初心者向き「トップコートのやり方」について!

トップコートとは?

トップコートはガンプラなどのプラモデルに吹き付けるクリアの塗料。

トップコートの種類や特徴は↓こんな感じ。

種類見た目の特徴主な用途
つや消し(マット)反射を抑えたザラつきのある質感リアル志向向き
半光沢(セミグロス)鈍い反射の質感オールラウンドに使いやすい
光沢(グロス)つや強めの光沢仕上げメタリックやツヤ感を活かしたいとき向き

トップコートの役割は以下の通り^^

  • 塗装面の保護
    摩擦やキズ、色移りなどから塗装面を保護できる
  • ツヤの調整
    ツヤ消し・半光沢・光沢の3種類があり、仕上がりの質感を調整できる
  • 仕上げの統一感
    スミ入れやデカール貼り後の段差をなじませて、全体の質感を均一できる
  • 安っぽさをなくす

存在は知っているけどまだ使ったことがない方は、パチ組みモデラーさん含めて一度使ってみてほしい。

特につや消しはパチ組みキットを手軽に見栄えをワンランク良くできるのでおすすめ!

今回はそんなつや消しトップコートのスプレータイプのやり方を簡単に解説!

本記事では「基本的なトップコートのやり方や気をつける点」「乾燥時間」「失敗例とその対策」などもまとめていきます。

これからつや消しトップコートに挑戦する方は是非参考にご覧ください。

【PR】
\ 抽選情報ページをチェック /

ガンプラにトップコートを吹く前に確認すること!

【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説 02

トップコートは以下3つのやり方がかります。

  • スプレー缶
  • エアブラシ

初心者の方は基本スプレー缶を使うと思いますし、良いトップコートも増えています。

なので、今回はスプレー缶を使った吹き方紹介。

まずトップコートを実際に吹く前に以下の点に注意してください(ΦωΦ)

  • 湿度をチェックする
  • 缶をちゃんと振って撹拌する
  • 塗装した場合は使うトップコートの塗料との相性を確認する

つや消しトップコートでは「白化」・「白かぶり」と呼ばれる白くなってしまう現象や、トップコートを吹き付けた後「滲む」と言ったことが起こる可能性があります!


湿度「70%」以下の時に作業する
【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説 08

湿度が高いと空気中の水分量の影響で白化してしまう可能性が高まります!

基本晴れた日に作業して、雨の後や梅雨時期を避けると問題ありません。

が、たまに晴れた日にも湿度が高い日はあるので、湿度計などあればチェックした方がいいですね。


缶をちゃんと振って吹付け用意する
【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説 07

トップコートに限らず、全ての塗料は時間が経つと沈殿していき、表層と下層が分離してしまいます。

視認できませんが缶の場合も同じことが起こっているので、使う前にはしっかり振りましょう!

撹拌できていないと、吹付けが均等にならず白化の原因になることがあります。(含まれる水分量が多くなったりする)

回数は正直振り方で違うので名言できませんが、振るのは縦ではなく横にして内周を回すイメージで振ると撹拌しやすいと言われてますね!

秒数だと30秒とか言われてますが、これも振り方で変わると思うので1分以上は振った方が安心できるかも。


塗装した場合は使うトップコートの塗料との相性を確認する

トップコートにはラッカー系や水性がメジャーですが、塗料との相性が悪いと片方の塗料を侵食して滲むことがあります!

例えば水性塗料で塗装したのにラッカー系のトップコートを使う場合。

水性塗料はラッカー系に弱く、吹き付けてしまうと溶け出す量に違いはあれど間違いなく溶けます。

つや消しの場合、細かい凹凸が裏側にもあるはずなので、溶け出した塗料が流れ込むことで滲んで見えることがある感じですね。

ラッカーで塗装したらラッカーのトップコート。水性で塗装したなら水性のトップコートがおすすめ!

トップコートのやり方!

上記の確認ができたら実際に吹き付けるやり方を紹介。

【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説 01

まず、ある程度バラして持ち手棒などにクリップして持ちます。

後はパーツに対して、右から左。あるいは左から右へ吹き付けます。

この時、吹き始めは詰まった塗料が一気に噴射してしまうことがあるので、吹き始めはパーツに当てないように吹くのがポイント!

パーツに吹く前に一度試し吹きしといた方がいいですね!

【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説 04

↑画像の通り、パーツの頭より前の空間を狙うように吹付け、パーツの端に向かう段階で吹き止めればOK!

一連の流れは簡単に身体で覚えられます。

20〜30cm離して薄くサッと吹く(1〜2秒ずつ)で、字面はめんどくさく見えますが決して難しい作業ではありません。

ただ、もったいない気持ちが出てくるはず。

それはマジで一旦抑え込んで、今は覚える段階と割り切ってください!!!

一度やれば大体分かるので、次回以降失敗する可能性を減らすために最初はシッカリ練習と割り切るのを推奨します( ゚д゚ )

ちなみに吹き付けるのは撹拌後すぐにできるようにするのと、中身が少なくなってる場合は液体が飛びやすいので注意した方がいいです。

  • つや消しは光を反射させないマットな質感にできる
  • 半光沢は鈍い反射で暗めの金属に近い光沢になる
  • テカテカの反射のある質感になる
  • 初めて使う方は水性がおすすめ

実際につや消しを吹いた様子

【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説 09

ちょっとわかりにくいですが、つや消しの方は完全にマットな質感を出してるのがわかりますね。

ちなみに作業当日の湿度は少し高め。

画像ではパット見わかりませんが・・・、

【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説 10

よく見ると縁の方に白化が確認できました!

肉眼では見えませんが、カメラを通すと見える感じですね。

ちなみに、トップコートは重ね吹きもOK!

やりすぎると白化が出てしまう要因になりますが、一度トップコートして10分おきくらいでやってみるのはありですね。

トップコートする時にバラさないとだめ?

【トップコートのやり方】注意点や乾燥時間まで簡単解説 05

できるだけバラしてトップコートした方がいいですが、最低「頭部・胴体・四肢・バックパック」にバラしておけば問題ないと思います。

気をつけるのは関節部分やクリアパーツの部分。

関節などの隙間に入り込むと硬化して動かしにくくなってしまうことがあります。破損の原因になるので、分量・もしくは吹かないなど考慮が必要!

もし、つや消しを吹きたい場合つやを残したい部分や関節箇所にマスキング・・・テープとかで隠してトップコートがかからないようにした方がいいですね。

上記対策ができるなら必ずバラす必要はないと思います^^

トップコート後の乾燥時間は水性・ラッカーで違う

トップコートは表面ならわりとすぐに乾燥しますが、内部まで考える結構時間がかかります。

種類指触乾燥(触っても大丈夫)完全乾燥(上から重ねてもOK)
水性トップコート約30分〜1時間約24時間
ラッカートップコート約10〜20分約6〜12時間(理想は24時間)

ラッカーの方が乾くのが早いですが、概ね1日おいておけば大丈夫ですね!

↓下記はトップコートの水性・ラッカーそれぞれの特徴。


【水性トップコート】

  • においが少なく室内でも使いやすい
  • プラスチックを侵しにくい
  • 乾燥が遅めで、湿度が高いと白化が起きやすい
  • 完全乾燥前に触ると指紋がついたりテカるので注意。

水性は比較的低臭で自宅でも気軽にできる反面、水性トップコートは水分量の関係でラッカーに比べ比較的起こりやすい。

塗膜も比較的弱めですが、最近はリニューアル後の水性ホビーカラーのように強いものもあります。


【ラッカートップコート】

  • 乾燥が早く塗膜が強い
  • プラスチックや塗装面を侵す力は強め
  • 塗装ブース必須レベルの強いシンナー臭

乾燥の速さと白化しにくさで比較的スムーズに進めるのが強み。

ただ、刺激臭が強めなので使用する場所はかなり選ぶ必要がでるのが弱点。

乾燥時間を早めるには?

扇風機・サーキュレーターなどを使って空気を循環させる。あるいはヒーターやドライヤーを使って強制的に乾かす方法があります。

ヒーターやドライヤーはプラスチックを変形させてしいまうことがあるので、NOTおすすめ!

ぼくは昔ミニ四駆を塗装してドライヤーを当てていたらぐにゃあって曲がった体験があります(笑)

トップコートでよくある失敗例

トップコートの「やり方」でも述べた通り、下記のような失敗が起こることがあります。

  • つや消しトップの場合は白化が起こる
  • 撹拌が出来ておらず白化する
  • 相性が悪いと下地塗料滲む
  • スミ入れしたら滲む

上記でも簡単に述べていますが、↓下記で原因と対策をまとめます。

白化の原因と対策

原因対策
湿度が高い(例:70%以上)・雨や直後・梅雨時期を避ける
・エアコンや除湿機を使って作業する
・水性ならプレミアムトップコートを使う
撹拌が出来ていない・缶スプレーを使う前にシッカリ振って撹拌する
・振り方は回すイメージで!
吹き付ける量が多い・噴射の勢いは変えず一定のリズムで吹き付ける
・同じ箇所ばかり集中て吹かない
※白化後のリカバリー
・つやありトップコートを重ねがけして表面を溶かす
・1000番程度で表面をヤスる(最終手段)

下地が滲む原因と対策

原因対策
水性で塗装後にラッカーでトップコートをして水性塗料が溶けている・ラッカーの場合塗装に使った塗料と同じものを使う
同じ塗料のつや消しトップコートでも、吹付け量が多く溶け出した塗料が細部に流れこんでいる・一度つやなしで薄く吹き付けた後、上からつや消しを重ねる

ちょっと外れますが、トップコート後にでる失敗例としてスミ入れがあります。

スミ入れで滲む原因と対策

原因対策
つや消しの上からスミ入れした・表面をヤスリがけする(1000番以上)
・ウェザリングの塗装方向にシフトする

スミ入れに関しては↓「水性ホビーカラーの上にキレイにスミ入れ!」の記事でも原因や対策を詳しく書いているので合わせてチェックしてみてね_(_^_)_

トップコートのやり方【まとめ】

初心者向けにトップコートのやり方をまとめてきました!

トップコートをするだけで質感を大きく変えることができるので、誰でも手軽に使えるカスタマイズ方法。

失敗例でまとめたような白化や滲みの可能性はあるものの、最初である程度組み合わせに注意しておけば防止できます_(_^_)_

強いていうなら、個人的に1つのキットに使う量がそこそこ多いのでコスト面の方が気になるかも。

特に白化防止したいなら水性のプレミアムトップコートがおすすめなんですが、若干通常のものよりお高い。

最初の練習は通常のものでやるのもありかもしれませんね!(゚∀゚)

以上、おわりー!

ファズ(モデラー)
ぼっちモデラー(ファズ)

ガンプラ初心者のための役立つ情報をわかりやすく画像多めでお伝えする「FUSMガンプラレポ」。
「初心者にほんとに役立つ」本音のレビューやガンプラの購入情報など、このサイトを見てれば失敗しないそんな情報発信を目指してます!

Follow

コメント

タイトルとURLをコピーしました