ガンプラに出る”合わせ目消”しを、ソッコーで終わらせたいと思いませんか?
ガンプラを組むと物によっては不自然に表れる”合わせ目”。消す方法はいくつかありますが、よく使われる手法が「接着剤」。
ただ、ベストプラクティスのように言われるタミヤの「白蓋タミヤセメント」は、硬化まで時間がかかってコストパフォーマンスが良いとは言えません。
見た目はくっ付いていても、内部はまだ硬化していなかったり・・・。
↑これね。
そこで、本記事の結論。
ぼくがおすすめしたいのが、同じタミヤから販売されている「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」です!
接着剤を使う作業効率爆上がりすること間違いなし!
本記事では、
- 合わせ目消しに「速乾性タミヤセメント(流し込みタイプ)」をおすすめする理由
- その他合わせ目消しに使える接着剤の特徴
↑上記の内容でまとめていきます!
読んでもらえたら、なぜ「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」をおすすめするのかきっと理由に納得してもらえるはず!
「いいじゃん!!!」と思ったら是非試してみて、使い勝手の良さを体感してみてください。
タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾タイプをおすすめする理由
冒頭でも話した通り、ぼくが合わせ目消しにおすすめする接着剤は「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」です!
【使い方】
- パーツに塗布する
- 10~20秒待つ
- 左右から力を加えてムニュッ!
↑この3 STEPで誰でも簡単にできます!下記で特におすすめする理由をまとめます。
理由①.「流し込み」も「塗り」もOK!
流し込み接着剤は通常の接着剤よりも粘度が低く、サラサラした液体のような接着剤。接着剤の吸着力と水分の表面張力などで毛細管現象に近い動きをし、細かい隙間に流し込んで使うことができます。
この流し込み、実はヤスリがけして白化した箇所を修正したり、スジボリ後の毛羽立ちも押さえることができます。
気になる方は「やすりがけで白くなったガンプラパーツの修正法」の記事も合わせてどうぞ。
また、流し込み接着剤ではありますが、蓋には刷毛(ハケ)も付いているので、白蓋タミヤセメントのように、接着部位に直接塗ってもOK!
理由②.速乾性ですぐ乾いて時短できる
「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」は商品名にある通り速乾性があり、流し込んで1分ほどで水分が蒸発するもの。
想定していない箇所にたれていったり、水分が多く接着作用が遅れるといったことを防ぐことができる作業効率を上げる要因の1つ。
ただし、速乾性は高いですが、溶解した箇所が硬化する時間とはまた若干別物。
「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」と似たもので「「タミヤセメント(流し込みタイプ)」があります。
こちらは速乾性ではなく容器も似ているので間違えないように注意してね。速乾じゃない方は溶解力が高め。
【見分け方】
理由③.白蓋同様PS(ポリスチレン)素材を溶かす
タミヤセメントの接着剤はプラモデル用に特化しており、100均など市販で販売されている瞬間接着剤とは違います。
一般的な瞬間接着剤は液体、またはゼリー状の接着剤が凝固することによって、物と物を繋げる役割を持ちますが、プラモデル用接着剤はPSを溶かしてPS同士を繋げる溶接。
一般的な接着剤によっては引っ張って剥がすことも可能ですが、溶接の場合PS同士が一体化するので強度は高くなります。(強度は溶け具合に若干依存します)
タミヤセメント(流し込みタイプ)は白蓋のタミヤセメントほど溶かす範囲はありませんが、それでも表面に数回塗布、または流し込めば溶解力は十分!
よく合わせ目消しでは「ムニュッ!」のフレーズがありますが、あのはみ出たムニュッの部分は溶けたPS。
同じようにムニュを「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」で再現してみました↓↓
画像右側の中央がムニュっとしているの見えるでしょうか?
流し込み接着剤だと溶解力や範囲は狭いですが、逆に考えると過剰にパーツを溶かすことがないので内部に極端にテンション(圧力)がかからないと思います。
理由④.溶けた箇所は少しの間なら力を加えると位置を調整できる
ムニュッ!をした後、「タミヤセメント(流し込みタイプ)」は溶けた部分が完全に硬化するまで体感だと20~30分あります。その間微調整などもできるのでかなり使いやすい!
意外と時間かかると思う方もいるかもしれませんが、白蓋のタミヤセメントは1~3日が当たり前。
これを考えるとかなり作業効率が違いますね!
ぼくはプラ板でパーツ作ったりディテールアップする派なので重宝しています。
簡単にできる合わせ目消しの方法!
1番おすすめなのは先に紹介した「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」を使った接着方法。
他にも合わせ目消しに使える物や方法があるので、そちらも合わせて簡単に紹介したいと思います。
GSIクレオス Mr.セメントS 流し込みタイプ
簡易レベル:
「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」の次におすすめできる流し込み接着剤を使った方法。
個人的に溶解力や硬化時間に大きな差を感じないので、好みで選んでもいいかもしれません。使い方も全く一緒!
似たものとして↓スーパーパワーもあるんですが、こっちは溶解力が強め。所感としては溶解力よりも接着速度がある方が使いやすいと思いましたし、ここまで溶かす必要はないかなって感じでした。
瞬間接着剤(ゼリータイプ)
簡易レベル:
瞬間接着材なんですが、液体状だとサラサラしすぎた時、隙間の幅をカバーしきれないことがあります。場合によってはヒケになることも。
ゼリー状の接着剤を利用すると埋めやすいのでおすすめ!(※ゼリー状の接着剤でも硬化して痩せることがあります。)
埋めた箇所は少し色が付いた方がヤスリがけしやすいと思うので、おすすめは↓コレ!
色も黒いので塗布した箇所を目視で確認しやすいことと、凝固が強く痩せることもありません。
パテのように小さな造形にも応用できます。(例えばアンテナの延長とか)
パテ
簡易レベル:
パテにもいくつか種類があり、以下のいずれかを使用して合わせ目を消すことができます。
- エポキシパテ
- ポリエステルパテ
- 瞬間カラーパテ
- ランナーパテ
この中でも時間的、物理的コストが低い「瞬間カラーパテ」と「ランナーパテ」がおすすめ!
瞬間カラーパテ
高粘度で接着性のある半液状のパテで、サーフェイサーの色に近いグレーや、5色のカラーで成形色に近い色でパチ組派の方でも気軽に使用できるのが強み。
硬化後の加工のしやすさもあって人気があるパテです。
ランナーパテ
ランナーパテは、ガンプラを作る際に出るランナーを接着剤の溶解力で溶かして作る「手作りパテ」のこと。
塗料の空瓶などに溶解力のある接着剤と細かく切ったランナーを入れて約1日程度放置するとできあがります。
ぼくはタミヤの流し込み接着剤を購入してから白蓋接着剤を使っていなかったので、それを使って制作しました!
↑白蓋でムニュッ!っと合わせ目消しをした時ぐらい硬化時間がかかるのがデメリットですが、コストが安く、特にパテの変色がないのは強み!
合わせ目消しを接着剤で行なう場合、実は変色してラインが出てしまうことがあります。
ランナーを溶かして使うことで、成形色の色と合わせることができるので変色を押さえることができます。
ガンプラの合わせ目消しにおすすめの接着剤【まとめ】
以上、ガンプラ制作におすすめの接着剤と、その他おすすめの方法をまとめてきました。
↑本気のまとめはこんな感じ。
結論を再度まとめると、「おすすめはタミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」で、良く使用されている「白蓋のタミヤセメントはおすすめしない!」です!!!
白蓋はコスト自体は低いですが、やはり硬化までの時間が最長1週間とかかかりすぎると思います。
他の用途も考慮にいれた時、圧倒的に「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」の方が楽で応用して使いやすい!
たくさん道具を持つのも個人的にはちょっと嫌なので、何にでも使えそうな速乾タイプがあれば良いかなという結論でした。
あくまでぼくの主張にはなりますが、同じようにベスト道具を1つずつあれば良いかなと思っている方には「タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾」を是非使ってみほしい。
どれも使ったことがないなら、経験の1つとしてよく使われる「白蓋タミヤセメント」も一緒に試してみるのもありだと思います!
きっと同じように思ってくれるはず!(笑)
以上!ありがとうございました!!
「【ガンプラ初心者向き】おすすめツール」の記事で他にもおすすめの制作ツールなど紹介しているので、興味がある方はチェックしてみてね!
コメント