今回は「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」に登場するザク「HG 1/144 ザク(GQ)」のガンプラレビュー( ゚д゚ )クワッ!!
先に発売された「HG 軍警ザク」との違いや見た目で違いを確認したい人向けに比較もしてみました。
- メーカー:BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 登場作品:機動戦士Gundam GQuuuuuuX
- グレード:HGUC(ハイグレード)
- 価格:2,420円(税10%込)
- 発売日:2025年11月8日 (土)
- HGGQシリーズ:No.10
- 購入手段:Amazonを利用
レビューの総合評価

- ★5段階評価点数:55〜60点
- ★4段階評価点数:49〜54点
- ★3段階評価点数:30〜48点
- ★2段階評価点数:16〜29点
- ★1段階評価点数:〜15点
大腿部の肥大化した特徴を拒絶しないならザク好きにはおすすめ!完成度が高いザクで、ディスプレイ・アクション性両面で楽しめます!!
外観はほぼ「HG 軍警ザク」と同じで、パーツ構成は細かくディテール量の多さが魅力!!
組み立ては新鮮で楽しめる反面、パーツの細かさは比較的初心者さんに厳しい難易度高めだと思います。
可動域も良好ですし、モノアイのレール可動ギミックに指揮官機と一般機の切り替え、付属のバズーカでプレイバリューもありました!
一方、気になったのは開脚幅と軍警ザクには感じなかった一部パーツの保持力の弱さ。
本記事では↓下記の2つに分けて順にレビューをまとめていきます!
- デザインやプロポーション、可動域を確認したい人向け
- 組み立てやすさや注意点、改造などでパーツを確認したい人向け
完成レビュー|外観・可動・ギミックを検証
全体写真を見てもらった後、部位毎に詳細をまとめます(^O^)
パチ組み状態で武装を持たせた完成状態が↓コチラ↓






全体は「グリーン・グレー・ダークグレー」の3色で構成され、極端に小さい頭部が特徴的。
モールドは少ないですが細かいパーツ分割で自然なラインでディテールが表現されて見栄えは非常に良いと思います。グリーンの成形色もミリタリー感のある沈んだカラーで成形されているのも良いと思いました。

ホイルシールはなくマーキングシールが付属。ホワイトのラインやモノアイ、エンブレムなどに使用します。細かく量も多めですね。
下記では部位毎に詳細をレビュー。
頭部
造形・ディテール

- 頭部は丸く曲線のデザインで、側面に小さい丸モールドなどが造形
- 濃いグリーンと薄いグリーンで情報量を上げている
- 動力パイプは軟質で側面中央にパーティングラインが入っている
- 全体の中でも頭部は小型にデザインされている

頭部パーツは「一般機」と「指揮官機」用が付属。指揮官機用のアンテナはかなりパーツが小さいです。

実際に指揮官機用頭部を取り付けたのが↑コチラの写真。違いはアンテナの有無のみで、アンテナも小さめで安全フラグもついています。

指揮官機頭部にアンテナを取り付ける際には斜めにならないように注意!↑画像よりも斜めになっている場合、ちゃんと嵌っておらず簡単にスッポ抜けて紛失に繋がるので気をつけてね(´・ω・`)
可動域

- 俯きは若干気持ち程度、上に45度くらい可動
- 左右にも少し振ることができる
- 首周りは一回転できる
ギミック


モノアイは左右にレール可動できます。頭部底に軸があるのでつまんで動かせます!しぶすぎて動かないなんてこともなく動かしやすかったですね。
腕部
造形・ディテール
【左肩】

- 左肩ショルダーは丸みのあるデザインで造形されている
- 左肩ショルダーはスパイクが3本造形。内2本は脱着可能で1パーツで成形
- HGなのでスパイクの先端は丸みが出ている
- トップ・サイドから見るとパーティングラインが入っている

左肩スパイクのショルダーはボールジョイントで接続する使用。
【右肩】

- 右肩はシールドを装備し、基本的に腕部と連動して可動
- 表面にモールドはほとんどなく広い面が特徴
- 裏打ちは多少の凹凸と丸モールドでデザインされている

- 上腕は人の筋肉を思わせる造形
- 肘下は細かいパーツ分割でディテールが多くなっている
- ハンドパーツのグリーンの部分も凹凸のモールドが多数入っている

前腕部裏には「HG 軍警ザク」にあった専用シールド嵌め込みダボ穴がそのまま造形されています。
他オプションパーツとの組み合わせもできそうでした!^^

前腕には合わせ目に見える線が入っていますが、一応段落ち化されています。線が細すぎるので肉眼では合わせ目に見えてしまう人もいると思います。
可動域

左ショルダーはボールジョイントで上下若干可動できます。

右肩シールドは軸接続ですが、シールド側の基部は若干上下可動できます。

- 肩関節はボールジョイントで前後に多少可動できる
- 腕は左右の装備で若干違いがあり、右は水平まで、左は45度より少し上がる程度まで上がる

- 上腕はロール可動できる
- 肘は1軸で90度より少し曲がる程度可動
- 手首はHG標準程度の可動域
胴体
造形・ディテール

- 胸部は丸みのある造形にグリーンの濃淡でディテールを表現。且つパネルラインも出ている
- 胸部から背面にかけて2つの動力パイプパーツを使用。頭部同様軟質パーツで成形
- モールドは中央にある大小4つの丸モールドのみ

動力パイプと繋がるパーツはマイナスモールドや凹凸モールドなどでメカディテールを表現されていますね。

- 腰部フロント・リアにはスラスターノズルを装備。細長く小さいボールジョイントで接続
- 濃淡の違うグリーンのパーツで分割されている
- バーニアはダークグレーのパーツで成形し、光の反射を当てることで金属感も表現されている

ノズル内部は小さいですが噴射口の造形もありました。
可動域

- 前屈は少し、仰け反りは大きく可動できる
- 左右へは少しだけ振ることができる
- 腰部周りは干渉なく360度捻りできる

フロントのスラスターノズルはほぼ可動できませんが、リアのスラスターノズルは若干上下・左右・斜めに可動できます。
脚部
造形・ディテール

- 大型の大腿部は推進剤の入った特徴的な球体デザイン
- 大腿裏には2連装バーニアがあり、フロント・リア正面にあるスラスターノズルより大型なものが付き、モールドも多少入っている
- 球体パーツ外側は工業的なデザイン

網状のパーツ先端にはフラップのようなものが付いています・・・これなんだっけ?(´・ω・`)誰かわかる?

- 膝下フロントはアテの装甲デザインで少量のモールドが入っている
- 脹脛部分側面にはリベットのようなモールドがあり、合わせ目は段落ち化されている

- 足首下はパーツ分割が多く、曲面を作って装甲を思わせるデザイン
- 側面は足首関節が露出してメカディテールを感じられる箇所
- スリッパ裏は靴のような滑り止めを思わせるモールドデザインになっている
可動域

- 足は前に水平まで上がる
- 膝も90度以上深く曲がる
- 足首は上下若干可動できる

大腿部の形状の影響か、股関節が独特な可動をするため、外側に向けて足を上げるとȲ字バランスのようになります。

脚部の開脚は特徴的な大腿部で制限されている一方、接地性は非常に良い!

足首は上下軸の他、横ロール軸もあるのが接地性の良い理由!
パーツの「耐久力」・「保持力」評価
パーツ強度も良く全体的に耐久力は高め!ただし、「HG 軍警ザク」ではなかった一部に緩みがありました。

↑画像で示す通り、右手のハンドパーツ手首の保持力がちょっと弱かったです!武装を持たせる際にスッポ抜けるなどが頻発しました。

「HG 軍警ザク」で比べてみてもやっぱり右手のみ弱かったですね。対策自体はボールジョイント側を少し太らせるか間にビニール挟むだけで対策可能。
個体差の可能性もありそうでした!もし「私もー」って方はコメントくださいな。
あと、ハンドパーツの甲に当たる部分も気持ち抜けやすいように感じました。(ここも右だけ)
「ヒート・ホーク」のポロリに繋がるので、気になる人は「ヒート・ホーク」側を太らせると良いかも。
付属品一覧

ザク・バズーカをタップで見る
ザクの全高と同程度の長さの「ザク・バズーカ」が付属します。


砲身にモールドは少ないですが、各部パーツの基部や中心になるような箇所にディテールが集中していて単色でも見栄え十分のクオリティになっていました。

グリップは上下可動できるので、肩に担いでも手首が抜けたりする問題はありませんでした!古めのHGUCキットだと手首が斜めになっているものが付属したりしていましたが、ギミックとして解消できているのは個人的に良かったと思います(*^^*)

↑画像の通りグリップの他、スコープ・サブグリップが180度程度ロール可動できます。

ヒート・ホークをタップで見る
「ヒート・ホーク」はグレーの1パーツ成形。軍警ザクと同じものが付属します。持つ箇所や刃はノッペリ気味ですが、ケーブルのような部分は深いモールドで造形されていますね。

ザク・マシンガンをタップで見る
グレー単色ですが深いモールドがビッシリ入り見栄えは十分!プラ自体が厚めの感触。

グリップ周りも細部まで造形され、ドラム・マガジンは脱着も可能。

見た目は良いですが、パーツ構成は少ないので上下から見ると合わせ目が一部出ます。

平手ハンドパーツをタップで見る
通常の武器握り手以外に平手パーツが付属。平手は造形が規則的に並んでいてちょっと動きを表現するには固いかなーって印象ですが、使ってみると無いよりは良かったです。
付属品は以上!!
HG ザク(GQ):ポージング例
先述したディテール・可動域を踏まえて、どんなポージングをとることができるか例を紹介します・ω・
【ヒート・ホークを持たせて】





「ヒート・ホーク」は持たせる箇所が真ん中に寄っていて、武器としての迫力みたいなものに欠ける印象。
肘は1軸でしたが、腕の可動域による振り幅の制限やポーズのつけにくさは感じませんでした。

スパイクのショルダーで体当たりはいい感じに角度付けできました!
【ザク・マシンガンを持たせて】





「ザク・マシンガン」は片手持ちはもちろん、サブグリップを掴んだ両手持ちも自然に構えることができました!
ただ、サブグリップの底部が引っ掛かりがあるのでハンドパーツを分解しないと取り付けできないのはメンドウに感じたポイント。
【ザク・バズーカ】



「ザク・バズーカ」は付属品でも述べた通りグリップの縦可動ができる分、通常ハンドパーツでも自然に構えることができるのが良かった!
膝曲げも十分なので白兵戦をイメージしたポージングもできます!
それぞれ武装を持たせてのポージングはこんな感じ!
ここからは指揮官用頭部に変更して数枚ご覧ください(^O^)




ちなみにバズーカは脇下から構えることもできました!






「ザク・バズーカ」ももちろん両手持ちできます!
動かしてみた感想

基本的なアクション性は良く、動かしていて破損の心配をする点もありません!
開脚幅が狭いのでビシッと横に広げて構える「SEED系」のようなポーズはつけにくかった反面、膝は深く曲がるので直線的な表現はしやすかったです!(突進とか)
胴体前後可動は広く動き各関節のしぶみも良く、勝手に動くストレスなども感じません。
ある程度ガシガシ動かしても問題ないと思いますが、以下組み立てレビューで述べる注意点と、股関節の独特な可動角度は注意!
組み立てレビュー:パッケージ・ランナー確認と注意点

ここからは「HG ザク(GQ)」に興味を持ってもらった人向けにキットの構造や組みやすさなどを紹介します。
ガンプラ初挑戦の人にはちょっと難易度高いHGかもしれません。説明書はみやすい!
- 組み立て難易度:脱初心者~
- 組み立て所要時間:1時間半~2時間程度
ランナーの実物をタップで見る
ランナーは全部で8枚。内3枚は小さいパーツで成形されていました。
ポリキャップレスのHGガンプラでした。関節系のBランナーはKPSで構成され、ランナータグは全て「HG ザク(GQ)」になっています。






組み立て:構造と特徴
どんな構造か各部位を簡単に紹介。
【頭部】

頭部のパーツ構成は7~8パーツ程度。「HG GQuuuuuuX」ほどの難易度はないので安心(笑)
【胴体】

肩関節を仕込むパーツは胴体でも分割されています。


外から関節が露出しないようにカバーを取り付けます。カバー自体も小さいヒンジのような構造で前後可動の邪魔にならない細かい工夫が入っていました。

胸部には前後・左右に可動できるボールジョイント軸が仕込まれています。
【腕部】

ショルダーの上腕受けパーツが分割されているのは特徴的!HGでは1パーツ成形が多い部分で強度が上がると思うので個人的に良いと思う^^

前腕内部も「保持力を高める」兼「色分け」の役割を持った細かい分割パーツで工夫が入った構成。
【脚部】

↑脛内部はダボ穴のみで膝・足首関節をとりつけるHGのスタンダードな仕様。


大腿部は内部にチューブのようなパーツを引っ掛け、挟み込んで固定。パーツのかみ合わせの影響か、しっかりはまりませんでした。
これは「HG 軍警ザク」の時もそうでしたね。後から取り付けるカバーで隠れるので気にはなりませんが、内部のダボ穴をカットするなどでも対応できそう。

チューブ状のパーツを先にとりつけて避けてあげた後、球体パーツを取り付け。キレイに嵌まるので気持ちいいです(*´ω`*)
【腰部】

腰部はフレームパーツに前後から外装パーツを取り付けの簡単仕様。


完成!端折ってはいますが、組み立ては大体こんな感じで詰まることはありませんでした。
パチ組みの「HG ザク(GQ)」
武装を外した状態の全体は↓コチラ↓










ショルダーアーマーとシールドを外すと組み立てた外観は大分歪に見えます。大腿部が極端に大きく見えてしシルエット的にバランスが悪く見えます。
武装ありきで調整されたプロポーションなんだなと思いました(´・ω・`)・・・武装とった瞬間中年オヤジに見えた。
組み立てる時の注意点
- パーツの紛失に注意
- 足首パーツは取り付ける前に少しヤスる
上記2点には注意!
【パーツの紛失に注意】
ランナー自体は少なく感じますが、1パーツが小さめで全くの初心者さんには難しい可能性が高い。紛失する可能性もあるパーツもあるので注意!
爪は切ってから組み立てに挑みましょう(笑)
【足首パーツの保持力に注意】

足首のボール型ジョイントを取り付ける基部なんですが、かなりしぶみが強いです!
軍警ザクにもあった問題で、足首の上下可動をするとロールできず、少しヤスってあげないと破損したり白化する可能性が極めて高い。
実際、軍警ザクは両方白化し、その内片方は若干折れも入っていたので注意してください。
HG 軍警ザクとの比較!違いは?
「HG 軍警ザク」との違いは↓下記の通り。
【全体の比較】



全体を比較すると大きな違いはなく、シルエットはほぼ同じ。外装のグリーンとブルーの装甲も色は違えどトーンは同じでした。
【部位の比較】

- ザク:スパイクのショルダー
- 軍警ザク:非常回転灯とスパイクの箇所にリベットのモールド

- ザク:ノッペリしたシールド
- 軍警ザク:複雑なモールドが造形され非常回転灯が付いている

- ザク:肘側面は平面
- 軍警ザク:肘側面にモールド入り

- ザク:モールドがなくキレイな曲面になっている
- 軍警ザク:曲面に縦の凸モールド、4つの丸モールドが入っている
【武装の比較】
- ザク:「ザク・マシンガン」、「ザク・バズーカ」、「ヒート・ホーク」
- 軍警ザク:「ザク・マシンガン」、「電磁警棒」、「ヒート・ホーク」
【比較した感想】
デザイン的な出来栄えで見ると個人的に通常ザクの方が好みですが、モールド量などディテール量で見ると軍警ザクの方が上かもしれません。
頭部の指揮官用差し替えパーツや「ザク・バズーカ」が欲しいなら通常ザクを選択したら良いって感じですね。

ちなみにショルダーのシールドやアーマーの取り付け軸は共通なのでポン付けで交換できます。指揮官用軍警ザクとかできそう。
比較した「HG 軍警ザク」のレビューは↓コチラ↓
HG ザク(GQ)【レビューまとめ】

見た目はほとんど先に発売された「HG 軍警ザク」と同じですが、付属する専用バズーカに指揮官用頭部パーツに魅力があるキットだと思います。
サイズ的に少々価格が高めに感じますが、可動表現も広くクオリティ的には良いと思いました!
ただ、組み付け前の注意点があったり、本体のギミックがモノアイぐらい。ぼくのようにキット本体に詰め込まれたギミックに価値を感じる人には物足りなさはあるかもしれません。
しかし武装の持ち替えによるポージングの幅や指揮官機へのコンパチなどプレイバリューはあると思います!
以下長所と短所をまとめます。
長所と短所

- モールドに頼らないパーツ分割で表現されたディテール密度が高く見栄えが良い
- ザクの専用バズーカでアクションポーズの幅が広がる
- 開脚は制限されるが、アクションに重要な胴体をはじめ、良く動きポージングをつけやすい
- 説明書が見やすく組み立てやすい

- 右手のみ手首とハンドパーツの甲の保持力が若干緩い
- ランナーは少ないがパーツが細かく初めてガンプラに挑戦する人には不向き
- 足首の上下可動部位はしぶみが強く負荷がかかるので対策してからの組み付けが必要
こんな人におすすめ
GQuuuuuuX系ガンプラをコレクションする人、量産型機体が好きな人に「クオリティ・プレイバリュー」の点でおすすめ!
ただし、コストパフォーマンスに関してはちょっと高くも感じるので、もし待てる人は今急いで購入する必要はないと思います。再販されるとAmazonで安くなる可能性も十分にありそうでした。
レビューは以上、おわりー(゚∀゚)
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