機動戦士ガンダムSEED DESTINYの【作品概要と特徴】
作品概要
C.E.73年。前大戦の停戦から2年後。地球連合とザフトの争いが再燃し、世界は再び戦火に包まれる。目の前で家族を失った過去を持つザフトの少年シン・アスカは、戦争をなくすための「力」を求め、最新鋭艦ミネルバのエースとして戦場を駆ける。
一方、隠遁生活を送っていたキラや、プラントに戻ったアスランも、混迷する世界を前に再び動き出す。デュランダル議長が提唱する、遺伝子ですべての役割を決定する「デスティニープラン」の是非を巡り、3人の運命と正義が激突する物語。
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作品に対する評価
【商業的な大記録と社会現象】
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圧倒的なセールス: 前作『SEED』の勢いを引き継ぎ、DVD累計出荷数やプラモデル(ガンプラ)の売上は当時の最高水準を記録。商業的には大成功を収めました。
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キャラクター人気: 主人公たちだけでなく、敵対するキャラクターやサブキャラクターに至るまでアイドル的な人気を博し、アニメ雑誌の表紙を長期間独占。
【ストーリー・構成面の賛否】
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主人公の視点変更: 物語後半、当初の主人公であるシン・アスカの視点から、前作主人公のキラ・ヤマトたちへ実質的に主役が移り変わる展開となりました。これには「シンが救われない」という批判と、「キラたちの活躍が見たい」という支持で大きく意見が割れました。
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制作現場の混乱: 総集編の多さや、物語終盤の駆け足気味な展開など、制作スケジュールの逼迫を感じさせる部分がありましたが、後に発売された「リマスター版」等でシーンの追加や修正が行われ、評価が補完されています。
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テーマの深さ: 「正しい戦争などない」「復讐の連鎖」といった重いテーマに加え、「管理された平和(デスティニープラン)」対「自由な意志」という対立構造は、近年の劇場版『FREEDOM』まで続く重要な問いかけとなりました。
キットの【特徴】
- HG(ハイグレード)としては多くが立体化され、2016年から主役機体はHGCE化され造形・可動域・付属品の点で充実した内容になっている
- 2026年にはHGのリニューアル企画が走っており、第1弾として「HGCE レジェンドガンダム」が立体化
- 映画「ガンダムSEED FREEDOM」の公開に合わせて、「HGCE デストロイガンダム」など大型キットも発売
- RG(リアルグレード)としても立体化されていますが、ガンダムSEED同様RGブランドができた初期に立体化されているものが多く、クオリティはやや低い。しかし「RG フォースインパルスガンダム」などは2020年に立体化されクオリティは高い
- MG(マスターグレード)の種類は主役機が主で、種類は多くない
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