今回のガンプラレビューは「鉄血のオルフェンズ」に登場する機体!
「HG レギンレイズジュリア」をレビューしたいと思います。
- 登場作品:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- メーカー:BANDAI
- グレード:HG 1/144スケール
- 定価:1,540円(税10%込)
- 発売日:2017年02月18日
記事執筆時点、7年ほど前のガンプラですが、可動域が良い鉄血シリーズ。
気になるのは鉄血シリーズ特有の可動軸の耐久性、加えて独特な造形。ブースターをつけると体躯の大きいMSですが、換装できる脚部にサイズに見合わないコストパフォーマンスにも注目してほしい。
2024年9月に再販があり、気になっている方もいるはず。人気が高く割増価格でもいいから購入しようか検討している方は是非参考にしてみてください。
「外観だけ見たい!」という方はリンクタップで移動できます→外観だけ見る
レビュー後の評価
組み立てやすさ
鉄血らしいシンプルなパーツ構成と、組み立て時に向きを変えるなども少なくわかりやすい説明書。短時間で組めるガンプラでした!レギンレイズフレームをベースに作られていますが、フレームも含め装甲、ポリキャップにも多数の余剰パーツがでます!
組み立て所要時間:1時間弱
可動域
基本的にあまり問題ない範囲で可動しますが、肩の付け根ボールジョイントや腰部サイドアーマーの干渉もあり、いずれも大きな可動はできませんでした。
ポージングにはそこまで影響しませんでしたが、特定のポーズを想定しているなら、もしかするとそれができない可能性はあります。
ただし、ブースターの装着箇所によってはダイナミックなポージングがとれるかも!!!
外観
グレイズアインの設計データを運用している設定上、ブースターを脚部に装着した体躯は同じくらい大きいです。造形は全体的に「鳥」を思わせるようなデザインに見え、特徴ある部位が後方に流れるシルエットで、随所にあるバーニアが映えるような見た目。
ギミック
ギミックらしいギミックは脚部ブースターの装甲展開ぐらいで、あとは基本的に差し替え再現。
耐久性
動かしていると、やや肩のボールジョイントが弱くなってきているように感じます。重量のある武器が無いので特に影響はありませんが、もしカスタマイズする場合は補強が必要になるかもしれません。
また、腰部サイドアーマーはボールジョイント式で、上から被せるようになっています。開脚すると接触して持ち上がり、何度か抜けはずしすると摩耗して取れやすくなりました。強化がおすすめのポイント。
コスパ
造形デザイン、必要な可動域の確保。さらに専用スタンドの付属←これらを考慮すると1,540円はかなりコストパフォーマンスもプレイバリューも良かったです!
鉄血はどれもコストパが良いですが、前回購入した「HGグレイズアイン」より間違いなく満足度は高かったですね!
組み立てて動かしてみた評価は↑こんな感じ。
1500円程度だとコスパもプレイバリューも高いですが、amazonだと10月時点で3,000円を超えるものが多い。この価格だと「ちょっと気になっている」、「ほしいかも」ぐらいの方はやめた方がいいです。
2,000円ぐらいまでならあり!
それ以上はパーツ構成が簡素なので納得できない方は多いんじゃないかな?特に最近のSEED系を組んでると差を感じてしまうかも。
以下で長所と短所をまとめました!
長所
- シンプルにカッコいい!
- 脚部の差し替えでディスプレイを選べる!
- ガンダムフレームにある胸部の組みにくさとゆるみがない!
- コストパフォーマンスがとにかく良い!
大きいのは知っていたので、もう少し重量があるのかと思っていましたが、パーツ構成が簡素なこともあり実際はかなり軽い。
地上形態だと普通のMSサイズでディスプレイしやすい大きさ。

↑胸部画像の縦軸可動は同シリーズのガンダムフレームと比べ、緩みもなく、ちゃんとはめ込みやすい作りなのも良かった!
通常のレギンレイズが「1,320円(税10%込)」ということを考慮すると、
- 新規造形の装甲
- 専用スタンド
- 特徴的な脚部ブースター
- 差し替え用脚部パーツ
↑上記の点がプラスされていると思うとかなりコストパフォーマンスが良いと思います。
少し安っぽさは感じますが、定価なら即買いを強くおすすめできます!
短所
- 可動域が制限される!
- 腰部サイドアーマーのポロリ
短所はこの2点!
ちょっと可動域が物足りないのは否めないですね。
個人的には肩の部分がもう少し上がるだけで遥かにポージングがはかどるので残念でした。
サイドアーマーも制限による干渉があってポロリする感じ。自分で干渉しないようにカスタム出来る方には対して問題ないけど、パチ組勢にはダルいですね。
外観:ポージングで魅せるレビュー
組み立てや可動域に関する詳細の前に、外観をたっぷりみて欲しいのでポージングからどうぞ!
まずは地上用足パーツのみを装着したバージョン。

可動域で見せた通り、足首部分はかなり柔軟なのでタメを作るようなポーズができたり、重心移動を再現できます。

差し替えの足パーツもやはり「鳥」をイメージさせるシルエット。軽量なので「アクションベース6」でもディスプレイできます。


通常のズッシリした印象のレギンレイズとは違い、尖りのあるシルエットが軽量感を演出している気がしないでもない。

背部から。随所に見えるバーニアがメカメカしてかなり見栄えが良い。


肩が上がらないのは気になりますが、地上用の差し替え脚部を使うと思ったよりポーズ取りやすいと思いました。

脚部ブースターに換装バージョン。
もともと宇宙での運用を前提にされていた機体みたいなので、これが通常形態かも。

ブースターのバーニア分さらにメカニカル感増し増しでめっちゃかっこいい。

「アクションベース6」だとバランスが取れなくなったので「アクションベース8」に変更。

ジュリアンソードはウィップにすると動きの流れを表現できるのでかなり良いですね!これはおすすめですし、もっと他の武器もこういう仕様が増えてほしい。



脚部に取り付けるとディスプレイに必要な幅はありますが、鋭いシルエットで躍動感がでます。

最後にサイドアーマーの一部にブースターを取り付けた状態。正直これなかったらちょっと満足度足りてなかったですね!
おすすめスタイル!!!
形態としては最終決戦の時のかな?ちなみに最終決戦用の武器などは別途プレミアムバンダイから発売しているようです。レギンレイズジュリア用の剣と大型シールドが付属するみたい。

足は地上用のをとりつけています。

正面にブースターのみで向きを変更できるので、表情付けの幅がかなり上がります!

鳥感が増してしまいますが、スピード感出せているんじゃなかろうか。

ウィップモードやブースターの向ける向きを合わせることでより自然なポージングがとれました。
ブースターに換装すると、巨躯になってやはりある程度ポージングに制限が掛かってしまう印象でしたね。
その可動制限に肩上げが足りないのと2点少し物足りない。
このキットで塗装に挑戦する方は↓カラーガイドも掲載されているので参考にしてみてもいいですし、他の機体をジュリアのカラーに見立てるのもあり!

2~3時間動かした耐久性=〇

可動させてみて感じた耐久性をまとめました!↑上記がポロリポイント。
グレイズアインでも感じたんですが、鉄血シリーズってもしかしてガンダムフレームガンプラ以外の方ができよさそう?(笑)
ポロリポイントこそありましたが、内部のシブミや関節構造は良くできていると思います。
可動域でも見せた肩は説明しなくてもわかると思うので、サイドアーマーだけ下記で補足!

腰部のサイドアーマーがボールジョイントなんですが、上からボールジョイントに被せるようにして装着します。
しかし、脚部を開いて可動させる際、下からアーマーを押し上げるようになって外れやすいのに加え、回数を重ねると摩耗して抜けやすくなります。
簡単な組み立て!付属品と余剰パーツ

組み立て自体はとても簡単!特につまずくこともありません!

説明書は1枚で横長タイプ。ガンプラはWEB版が見やすいので毎回おすすめさせてもろてます(笑)
ランナー数は6枚と少なく、レギンレイズフレームが使われています。
Aランナーは2から。
パーツは大きいですが、大きめの装甲が多くランナーの内側が「ギュッ」と詰まった感じ。

基本的に成形色で色分けされていますが、もともと使われている色は少な目。黄色のアクセント部分は主にシールによる補填ですね。

ポリキャップは↑画像に写っている半分くらい使用します。
発生する余剰パーツ
↑余剰パーツはこんな感じ。
結構多いですが、カスタムパーツとして使用できそうなものも多いので改造勢には嬉しいかも。
付属品
【専用ディスプレイスタンド】

↑ディスプレイスタンドは写真の通りパーツ同士全部まとまっているので、カットして組み立てるだけ。

↑分解!別ランナーに緑の成形色でスタンド用パーツがあるのでそれも加えて組み立てます。
【脚部差し替えパーツ】

↑レギンレイズジュリア用の脚部パーツは3種付属。

3mmの差し込み軸があるので。差し替え脚部はここにはめ込んで差し替えます。

地上用パーツは共通の軸パーツがあるので、使用する脚部に取り付け3mm軸に差し込むだけ。
【ジュリアンソード】

ジュリアンソードの刃は「ソードモード」と「ウィップモード」の2種を差し替え選択。

ウィップモードは手で曲げることができて、結構思い通りに動かすことができます。あまり見かけない仕様ですね!
ちなみにジュリアンソードの設定はこちら↓

本体可動範囲と可動ギミック
それでは組み立てた可動域をチェックしてみたいと思います。
↑タイトルと評価でも話した通り、肩と足の可動域に少しだけ難を感じたのが結論。
部位ごとに詳しくレビューするので是非チェックしてみてください。
頭部可動域

下方は深く沈み込みませんが、上方はかなり上がモールド
深いグリーンの装甲とホワイトパーツが良い感じに合っているのと、見にくいですが意外と頭部にはモールドが結構ありますね。
アクセントの黄色は頭部だけでもシールを使うか、部分塗装した方がいいかもしれません。下から見た時単色でちょっと物足りなさを感じます。

首は左右にちょっと触れる程度ですが、横回転は一回転できます。
腕部可動域

肩は大きくあがらない気になるポイント!これ以上上げようとするとテコで肩からボールジョイントが抜けます。
あと、ジュリアンソードを装備しないと短くて違和感がすごい。

肘は二重関節にはなっていませんが、ある程度深く曲がるのでポージングに影響を感じることはありませんでした。

腕部付け根から横ロール回転できます。
胴体可動域

胸部の縦軸可動は鉄血シリーズの特徴!前後しっかり可動し、ゆるみなどもなく良好でした!

腰部のボールジョイントはほとんど動かすことができませんでしたが、捻りは問題ありません。
脚部可動域

↑上側の画像はアーマーを取り付けた状態での開脚可動域。
下側はサイドのアーマーを一部とりはずした状態。とりはずすと可動域が多少広がりますが、基本的に上側の可動域でも十分だと思います。

膝は深く曲がるので、大きいサイドアーマーの干渉で腿が上がらないことをカバーできていますね。これで膝まで動かないとカッチカチに見えてポージングがぎこちなかったと思います!

サイドアーマーの外装はボールジョイントで取り付けなので、ある程度柔軟に動かせます。ただ、抜けやすさもあるので、鋭角な角度を付けることは無理。

このアーマーはスラスターに差し込めるようにもなっているのでロックもできますし、地上用の場合は脚部からブースターを外してアーマー側へ取り付けることもできます。

足首パーツをブースターから差し替えて自立できるものに変更した状態。
左右にめっちゃ大きく可動。設置性が高い!

多少上下にも動かせます。
搭載されたギミックは2つ
- 脚部スラスター
- リアアーマー
ギミックは↑この2つが搭載。

作りとしては簡易ですが、内部に取り付けたバーニアがギミックとしての価値を高めていますね!
角度によって露出するメカニカル感が良い!

同様にリアアーマーも上下に大きく可動し、内側にバーニアあり。

一応サイドアーマーにもバーニアが内側にあって、ボールジョイントで少しだけ上下に可動させることができます。
同シリーズガンプラとの比較

まずはスタンダードサイズの「HG バルバトスルプス」とサイズを比較。
ディスプレイスタンドを使っていることもありますが、バルバトスルプスより一回り大きめ。

「HG グレイズアイン」との比較。地面に置くと体躯は同じくらい。設定上ではグレイズアインのデータを運用してレギンレイズジュリアは開発されたそうですが、外見的に近いところは特にありません。
こうして並べて両方ともHGガンプラで「1,540円(税10%込)」と考えるとコストパフォーマンスが良いというのはわかってもらえると思います。
比較項目 | HG バルバトスルプス | HG グレイズアイン | HG レギンレイズジュリア |
価格 | 1,100円(税10%込) | 1,540円(税10%込) | 1,540円(税10%込) |
コスパ | ◎ | ◎ | ◎ |
特徴 | パーツによる色分け再現度が高い | やや大型だがパーツ構成はシンプル | 脚部の差し替えでディスプレイスタイルを選択できる |
関節強度 | × | ◎ | ◎ |
クオリティ | ◎ | 〇 | ◎ |
HG レギンレイズジュリア【レビューまとめ】
以上、HGガンプラの「レギンレイズジュリア」をレビューしてきました!
圧倒的コストパフォーマンスに加え、動かして遊び応えのあるプレイバリュー高めのガンプラでしたね。
ただ、値段が高くなりすぎると物足りなさは出そう。他の鉄血シリーズガンプラと比較してもいい出来なんじゃないかな?
【まとめっ!】
こんな感じですね!
繰り返しになりますが、
です!!!
さすがにこのパーツ数の簡易設計だとクオリティの厚みがないと3,000円とかはだせませんね。

今回はこれでおわり!
まだちょくちょく定価出品されているので、「HG レギンレイズジュリア」に惚れた方は時間あれば見張ってみるといいかも。(大変だけど)
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