今回は「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」より「HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」をレビュー(=゚ω゚)ノ
発売日「2023年05月20日 (土)」、価格「2,750 円(税10%込)」。
一部「ガンキャノン(オリジン版)」のランナーを流用していますが、ほぼ新規造形!

バックパックは2種類付属し「カイ機」と「ハヤト機」を差し替えで再現できるプレイスバリュー高めのガンプラになっていました!
- キットの基本情報
- 素組み外観や色分け
- ディテール詳細
- 可動域
- 耐久力
価格的にクオリティはどうなのか気になる方も多いと思います。
ぶっちゃけ個人的にはちょっと物足りない気もするので、そう感じた理由も含めてレビュー詳細をまとめます(゚∀゚)
レビューの総合評価!

レビューの結論!2,750 円(税10%込)は少々高いっ!だがクオリティの高いガンキャノンが欲しい方にはおすすめ!!!
2023年発売ということでクオリティは流石に良く、プロポーションに可動性も良好!独自の可動域拡張ギミックも搭載しており組み立ても工夫を感じられて楽しかったです!
反面、オリジン時代の使用であるポリキャップで関節が構成され、劣化は感じないものの手にした時のぐらつきのような安定性に欠けているのは弱点。
ポージングもしっかり付けられますが、少々保持力が弱い点が気になる。
個人的にディスプレイ特化に分類させてもらいました。
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耐久力自体は2時間動かした程度で劣化を感じるポイントはありませんでした。ただ、ポリキャップの仕様のせいか最初から胴体にグラつきを感じるのは気になるところ。
コスパ
付属品や完成度は高いですが、やはり直近のキットの仕様と比較していまうと価格・且つガンキャノンという点でどうしても高く感じてしまう。
「HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」はこんな人におすすめ
初心者さんでも作りやすく、ちょっとした塗装でも大きく代わり映えするので中級者・上級者も楽しめる要素多め。
ガンキャノンが好きな人には特におすすめ!
クオリティは高くパチ組みでも十分なクオリティ。
可動性はもちろん良いですが、素立ちさせているだけでバランスのとれた見栄え。組み立てやすさも含め初級者から上級者まで楽しめると思います。
ディスプレイするポージング例を紹介
「アクションベース7」を使ってポージング例を紹介。
まずは「カイ機」から!










続いて「ハヤト機」で!↓


バッチリ安定しゃがみこみもOK!








ポージング例は↑こんな感じ。
基本的には全体的にしっかり動いてポージングをつけることができます!
ただ、首の回転が干渉して敵を見据えたような角度をとれない点で躍動感を出すにはちょっと物足りなさを感じました。
HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)の基本情報とパッケージ内容
商品情報を簡単にまとめます!(=゚ω゚)ノ
価格・発売日・パッケージアート

登場作品 | 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 |
メーカー | BANDAI |
キット名 | HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版) |
価格 | 2,750 円(税10%込) |
発売日 | 2023年05月20日 (土) |
パッケージアートはカイ機とハヤト機の戦闘中の様子。
パッケージ内容

ランナー袋は3袋で意外と密度もありませんでした!
【説明書】

説明書表紙はパッケージアートを大々的に掲載し、機体解説やパイロット情報が記載されていない珍しいタイプ。

裏面には付属するマーキングシールを貼る位置の指定やカラーガイドが掲載。

内にも1枚武装解説などの詳細が記載されたページがあります。
【シール】

シールはホイルシールはなくマーキングシールが付属し、任意でナンバーを指定できるようになっています。
【ランナー一覧】

ランナーは全部で7枚。内DランナーはD1とD2の記載がありますが、一枚に統合。オリジン版ガンキャノンの流用ランナーになっています。
ランナーの実物を見る








付属物一覧

ビーム・ライフル(後期型)


「ビーム・ライフル(後期型)」が付属。
側面から見るとディテールが多く、スコープや銃身・銃口など部位毎の構造もなんとなく一目で分かります。
色は単色ですが、造形クオリティは十分!

ライフルの一部は左側にロールできます。

上下から見ると銃口までの中央に合わせ目ができますが、ゲート跡さえ消せば目線はそれほど集まらないと思うので気にならなそう。

グリップにはハンドパーツに取り付け固定ようのダボ軸があります。

フィット感もいいので持たせたあとカチャカチャすることもありません!

サイズ的に見てもバランスが良いと思いました。
キャノン砲&スプレーミサイル・ランチャー



後ほど詳細でも紹介しますが、「カイ機」用のキャノン、「ハヤト機」用のスプレーミサイル・ランチャーのバックパックが付属。
任意で好きなものを装備できます。
ハンドパーツ

ハンドパーツは右手3種、左手2種付属。
- 右手ライフル用×1
- 左右握りこぶし用×2
- 左右平手用×2
組み立てレポート
実際に組み立てた感想の詳細を↓下記にまとめます(‘ω’)ノ
組み立てやすさ
- 組み立て所要時間:1半時間程度
- 組み立て難易度 :
「HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」の組み立ては簡単で初心者さんでも簡単に組み立てできる難易度でした!
簡単に構造を紹介します(`・ω・´)ゞ

コチラは胴体の内部構造、外装のレッドにグレーの肩部、イエローのインテークがパーツ分割になっています。
パーツ自体も細かすぎずで差し込むだけの簡単組み立て!

胴体と腹部は↑画像赤枠内のボールジョイント仕様!

これによって胴体の可動域を広くなるのと同時に、ボールジョイント側の軸は可動ギミックがあるので更に拡張できます。

頭部は6パーツで構成とシンプル!

腕部はフレームのような構成。赤い上腕・前腕の外装は被せる式になっていて合わせ目がでないのは良かったですね!

腰部・股関節は↑こんな感じ。かなりシンプルで、ボールジョイントの受けは大きめのポリキャップを採用。
股間底部の3mmジョイント穴もポリキャップになっていてこの辺の構造は2016年頃の古臭さはどうしても感じてしまいました。

大腿部は↑こんな感じのシンプルな構造。

膝フレームパーツの一部には気持ち程度のパイプモールド。

アンクル周りは独特で、↑ご覧の通りデザイン的に干渉はあれど動きが良さそうなのがわかると思います。

キャノンの構造は基本モナカ構造。
一部にはピストンシリンダーを再現し、上下動かす毎に連動!
これはオリジンキットである「HG ガンタンク初期型」にも似た構造が搭載されていました。
「HG ガンタンク初期型」のレビュー記事でシリンダーを確認!

スプレーミサイル・ランチャーは基部をバックパックの内側から差し込む形。
ロックのように抜けることもなく、触っていても基部のゆるみ問題は生まれません。
接続箇所もキレイに隠蔽されまさしく一石二鳥のよかったポイント!

各パーツをブロックで組み立てると↑こんな感じ。
肩部・腰部・足首はボールジョイントで胴体に接続、股関節は軸接続になっています。
KPSは使われていますが、ボールジョイントの受けは全てポリキャップでした。
組み立てで気になった点

組み立てで気になったのはポリキャップの精度の悪さ。
バリが出ていて噛み合わせにも影響しますし、比較的初期に作られたもので柔らかすぎる点が気になるところ。
合わせ目が出る箇所にあると目立つ要因になるのではみ出た部分のカットや向きを変えるなど対策が必要。
余剰パーツ


↑上記は余剰パーツと使わなかった分のポリキャップ。

ほとんどジャンクパーツですが、一部シールドの基部になるパーツがありそのまま使用できます。
ダボ軸接続するシールドならそのまま取り付けてカスタムも可能!
素組みレビュー:色分け・ディテール評価
素組み完成品のレビュー(‘ω’)ノ
全体で見る「色分け」・「成形色」
完成した全体をグルっと回転!


太い大腿部や胴体・前腕がマッシブを感じさせますが、全体的に見てバランスは良く見えます。


レッドの配色が多いですが、肩や肘・膝裏・足首周りと随所にメカディテール。


バックパックがないと背中はのっぺりしてそのままだと違和感がでるので装着必須ですね。


突き出た胸部がさらにマッシブ感強めに感じさせますね!
以上完成品の全体写真でした。
胴体・頭部・四肢のバランスがとれてずんぐりむっくり感もなく非常に良くできた造形だと思います。
部位毎のディテールクオリティ
部位ごとにフォーカスを当ててデザインやディテールを詳しくチェック!
頭部にフォーカス

- 頭部は丸みのデザインで後頭部にアンテナが2本造形
- 頭部バルカンは色分けされておらず再現には部分塗装が必要
- フェイスの一部はクリアブルーのパーツでバイザーを表現
- 頬にはインテークのモールドがある
腕部にフォーカス

- ショルダーは荒い蛇腹のような構造デザイン
- 球体の形状

- 上腕・前腕の外装は1パーツ成形で合わせ目がなく凹凸モールドで若干ディテールはある
- 関節部は蛇腹のような造形
- ハンドパーツは比較的小型で強調されない
- ハンドパーツ甲の部分には少量のマイナスモールド
- 手首は前腕パーツと分割されている
胴体にフォーカス

- 胸部イエローのインテークはパーツ分割され、レッドのパーツにはパネルラインのモールド入り
- 左右から見ると非対称デザイン
- 面は広いが中央に凹凸がありディテールは悪くない

- 背面はリベットモールドや穴モールド・マイナスモールドがある
- バックパックは2軸接続でオプションパーツやその他キットで差し替えカスタムができる
差し替えてみた例↓コチラ↓

↑オプションパーツを含め、キャノン砲やスプレーミサイル・ランチャーを何度も脱着繰り返しても摩耗を感じないのは良かったですね!
例に使った「30MM カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン 1)」のレビューも見る

- フロントアーマーは凹凸モールドに一部リベットモールド入り
- イエローのサークルパーツは分割
- サイドアーマーにはパネルライン有り
- リアアーマーには凹凸モールドが多く、単色ながら陰影表現でディテールは多め

股関節底部にはポリキャップの3mmダボ穴。
この時期にはキャップが廃止されているため、ポリキャップの色とコントラストが出て逆に目立つのはちょっと気になります。
脚部にフォーカス

- 大腿から膝下にかけて角を落とした四角形のデザイン
- 合わせ目は段落ちモールド化され隠蔽される工夫がある
- 膝装甲はプロテクターのような形状(写真では少し浮いていますがしっかりハマります)

- 足首周りはコンパクトにまとまっている
- スリッパ部分はグレー単色ながらメカディテールを表現
- 足裏にはバーニアのモールドを造形
バックパックにフォーカス



- キャノン砲のディテールは精密でグレーの成形色でメカの鉄を表現
- エッジが出たパーツを重ねたような造形で硬質且つ重量感を感じる
- 底部にはスラスターも造形


- スプレーミサイル・ランチャーのバックパックは丸みが強くスラスターから発射口に至るまで円形で統一
- バックパック側面にはインテークの造形がある
- ミサイルランチャーは弾頭も造形され細かい造形になっている
- 底部にはスラスターの細かい造形がある
発射口周りは「集合体恐怖症」の方は注意!!!!
アップで見るとぼくはゾッとしたので、同じく見れない方いるかもしれません。
目立つ合わせ目
比較的目立つであろう合わせ目箇所をまとめます!

頭部は前頭部と後頭部中央に合わせ目。

ショルダーはトップから見ると合わせ目がでますが、前後に似たモールドがあるので、埋めるよりも段落ち化してみるのも良いかもしれません。

脇腹にも合わせ目あり!
段落ち化されているんですが、幅が狭すぎて合わせ目にしか見えない。

キャノンは先端・後端はパーツ分割で合わせ目がでませんが、間のストロークは出ます。

スプレーミサイル・ランチャーはバックパック側に側面から目立つ合わせ目。
比較的目立つのはこれらですね!
曲面もあるので埋めて消すならスポンジヤスリは必須になりそう。
HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)の可動域チェック
可動域や保持力についてまとめます!
ポージングなど重視する方は要確認(‘ω’)ノ
各関節の可動域
頭部の可動域

- 上には大きく動き下には干渉して水平程度
- ボールジョイントで左右に若干ふることができる
- 回転は首周りのパーツに干渉して制限される

↑干渉ポイントはコチラ・・・個人的にはカットしてもキャノンの見た目には影響ないかも?とか思う。
選択肢としてカットはあり!
腕部の可動域

- 腕は水平までは上がらない
- ボールジョイントと前方引き出し関節で前に大きく、後方に少し可動できる

- 上腕はHG標準のロール可動
- 肘は二重関節で深く曲がる
- 手首はボールジョイント
胴体の可動域

- 仰け反りは大きく可動
- 俯きは少々可動
- 腰部は干渉なく360度回転
- 胴体は左右に少し振れる

胸部と腹部付近の関節は少し引き上げることができて、内部では仰け反りの場合さらに後方へ動かせます!

↑こんな感じ!

フロント・サイドアーマーは上下に大きく可動。
ただしサイドアーマーに関しては胴体を引き上げた時が前提。引き上げないと45度程度に制限されます。

開脚は「ハの字」以上ですが大腿パーツの一部が干渉して制限。

股関節は前後に動かせるので体幹位置をズラしてポージングしたり、若干可動範囲を拡張できます!
脚部の可動域

- 足は前に90度上がる
- 膝は二重で90度以上の深い沈み込み
- つま先は下方にあまり伸ばせない
- 上には大きく可動

つま先周りは組み立てセクションでも紹介した通り独特。
完全にロール可動はできませんが、多少できるので↑画像の開脚幅まで接地性が良かったですね(゚∀゚)
バックパックの可動域


「キャノン砲」・「ミサイルスプレー・ランチャー」の両方とも上下に大きく動かすことができますが、査収には不可。
ここは正直もうちょっとフレキシブルさを期待していたので残念だったかも。
耐久力評価

基本的にはポロリはなく良好!
ただ、ポリキャップのゆるみや軸の引っかかりが最初から弱い箇所があります!
上腕ロール軸・大腿ロール軸の二箇所は動かしているとちょっと抜けることがあります(頻繁ではありません)
胸部・腹部のボール関節は抜けたりはしませんが少々ゆるめっ!
胸部を掴んで角度を水平にすると重量で動いてしまう感じですね。
対策はそう難しくありませんが、抜けはしないので補強が必須というわけでもありませんでした。
「HG 軽キャノン」と比較

まずはGQuuuuuuXに登場する「HG 軽キャノン」と比較。
サイズ・カラーリング配色は同じですが、「HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」は比較的凹凸が少なく面が広いのが印象的。
ライフルも大型ですね!


バックパックを比較すると流石に軽量化されたガンキャノンとの比較になるので、重量感に大分違いがありますね。
うん、全くの別物ですね(笑)
項目 | HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版) | HG 軽キャノン |
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発売年 | 2023年05月20日 (土) | 2025年07月05日 (土) |
価格 | 2,750 円(税10%込) | 2,200 円(税10%込) |
組み立てやすさ | ◎ | ◎ |
外観プロポーション | ◎ | ◎ |
可動範囲 | 〇~◎ | ◎ |
武装・ギミック | ◎ | 〇 |
耐久力 | 〇 | ◎ |
項目を設けて比較するとこんな感じ。
可動範囲と耐久性の面で軽キャノンに劣るものの、基本評価は高め!
ただ、コスト面とポリキャプの仕様を考慮するとちょっと強く推せないのが正直なところ。
HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)【レビューまとめ】

↑まとめるとこんな感じ。
気持ち的には良いガンプラなのでおすすめしたいんですが、ポリキャップが使われている点で安定性の低さが際立つ。
価格を考慮すると推したいけど推せないキットですね!
2025年に価格改定で2,500円から上がったと思うんですが、その価格ならあり。
現状はガンキャノンが好きな人以外にはおすすめできません。
ただ、amazonで購入すると最初の出品で20%OFFで購入できることがあります。
実際ぼくも今回20%OFFの「2,110円」で購入したもの。出品タイミングを逃さない方にはおすすめできるので、次回再販で是非狙ってみてください!
最後に良かった点・良くなかった点をまとめます。
良かった点・良くない点


レビューは以上!おわりー。
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