今回は「HG 軍警ザク」をレビュー(=゚ω゚)ノ
- 発売日:2025年04月12日(土)
- 価格 :2,200 円(税10%込)
特徴的な腿の丸い造形に複数のバーニアやパイプなどメカニカルディテールが良く完成度の高いガンプラでした!
本記事では↓下記目次の内容で紹介するので、購入検討している方は是非参考にご覧ください(=゚ω゚)ノ特に弱点はチェック推奨!
「HG 軍警ザク」レビュー評価

組み立てやすさ
パーツは細かく1つのブロックを構成する数はHGとしては多め。ただ、その多さで組みにくさは感じず、説明書もランナーの見やすさも良かったです。
やや不満に感じたのはスナップフィットの甘さで、パーツ同士が補填しあう構造のためサクサクとは進まなかったです。
外観・プロポーション評価
全長はHGの中でもやや小さめで、部位毎にギュッと詰まったメカディテールと情報量は高め!一目でザクとわかるデザインに加え、脚部のふくらみがかなり独特な造形。
部分的な好みは別れそうですが、バーニアのメカ感にザクという点で気に入る人は多そう!
可動域評価
全体的に可動域は広く良好!ザク系には首周りの可動がネックになることも多いですが、左右に振ることができます。
弱点としては特徴的な腿周り。部位が干渉するので開脚のみ制限されました。
ただ、膝の沈み込みが良好なのでポージングは意外とバッチリ決まります!
ギミック評価
本体ギミックは特になく↓下記のギミックがあります、。
- シールドに電磁警棒を取り付け
- ザク・マシンガンのサブグリップの可動
- モノアイの可動
- バーニアのボールジョイント可動
耐久性・安定性評価
関節の一部に使われている硬めのKPSやパーツ同士をカバーし合う構造と非常に完成度は高め!2時間程度動かし続けてもほぼほぼ劣化はありませんでした!
気になったのはシールドの取り付けダボ穴が摩耗する点と足首パーツの白化。
コストパフォーマンス評価
メーカー希望価格の2,200円であれば初見悩む価格帯でした!
実際作って動かしてからはパフォーマンスの高さを感じることができると思うので、損を感じることはありませんでした。悩むくらいなら購入しちゃっていいと思います!
組み立ては一部難しい点がありましたが、外観・プロポーション共に良好!
紺色とダークグレーの成形色で落ち着いたカラーバランス。
細かいモールドも刻まれていますが、パーツ分割で表現されたパネルラインでディテールはかなり多いです!
赤色警光灯や脚部のふくらみは好みが分かれそうですが、非常に完成度の高いガンプラだと思います。
良かった所・良くない所


おすすめ度・どんな人におすすめ?
おすすめ度:
組み立てに関しては一部スムーズにいかない箇所があったりしたのでガンプラ初挑戦の初心者さんにはおすすめしにくい。
全くの初心者よりも脱初心者!くらいのレベルの方からおすすめですね!
ゲート処理なしで2時間程度で組み立てできましたが、組み応え・満足度共に十分満たされるキットだと思います。
「キット内容」・「付属物」

登場作品 | 機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 2,200 円(税10%込) |
発売日 | 2025年04月12日(土) |
パッケージイラストは「HG ジークアクス」同様背景は水色で統一。
量販店で購入したので価格は10%OFF表記(=゚ω゚)ノヤッタネ!
店頭で安く購入したい方は↓下記事もチェックしてみてねー。

ジークアクス同様、箱は立ててもイラストアートがわかるようになっています。

箱側面には完成見本のフロント・リア写真。
反対側にはアクションポーズ・ギミック・付属物などを簡単に紹介。
↓下記のメニューで詳細をまとめていきます。
キットの内容

ランナー一覧
ランナーは全部で8枚。内4枚は小さい面積でかなり少ない。実質5枚程度ですね。

Aランナーは色プラで胴体周りを構成するパーツ群。

Bランナーは関節やハンドパーツを構成。
比較的細かいパーツ群で一枚のランナーにビッシリキレイに並んでいます。
KPSだと思うんですが、比較的硬めに感じます。

Cランナーは外装一部を色分けするパーツ。

Dランナーは紺の外装。↑写真では明るくブルーに見えてしまっていますが”紺”です!

Eランナーは武装を構成。

F・G・Hランナーは小さく少量。

ホイルシールは付属なし!マーキングシールが付属していました。
ちなみに”4.12”という数字は発売日とかなんとか。
組み立てた「HG軍警ザク」
キット内容には「軍警ザク」1つが入っていて、ポリキャップレスの構成でした!
↓以下武装なしで完成した状態。









パッとみディテール量も多く細かい外装によってパネルラインと凹凸がしっかり表現されているのがわかります。
写真だと暗くなっている方の色が実際の色に近い”紺色”に近い。
シルエットはダブルオーに出てくる「アヘッド」に見える・・。
付属品一覧

付属物を紹介!
武装に関しては同一ランナーで全てKPSで造形されています。

ヒート・ホークの詳細をタップで見る
ヒート・ホークは1パーツ成形でランナーから切り離してそのまま使用できます。

基本的なデザインシルエットはジークアクスと同じですが、ジークアクスよりも簡易に見えます。

触った感触として、ジークアクスの方と比べ”軍警ザク”のヒート・ホークが厚めになっています。
写真ではわかりにくいですが、触ると分かりますし、ランナー自体も太いので書くにできます。

グリップ付近にはモールドが入っていて、ハンドパーツが干渉して簡単にスッポ抜けることはありませんが、抜けにくいとも言えない絶妙な感じ。

ザク・マシンガンの詳細をタップで見る
ディーテルが多く入っていて厚めの造形の。

サブグリップは90度可動させることができます。

モナカ構造で縦に合わせ目がでます。

シールドの詳細をタップで見る

シールドは小型でモールドは十分!”警察”のシールを貼るだけで劇中再現が簡単。
裏には裏打ちもあり、取り付ける軸の他「電磁警棒」をマウントできる平軸もあります。

電磁警棒の弾倉詳細をタップで見る

1パーツで構成されたシンプルな警棒。
円錐になっているのでハンドパーツの下側から差し込むことで抜けにくくなる仕様。
警棒にはシールドにマウントするための軸穴が空いています。
個人的にちょっと軸穴が多き過ぎて目立つのが気になる所。

平手ハンドパーツ
平手ハンドパーツが左手分のみ付属。
デザインがちょっと硬すぎて動きを表現するのに使いにくいかも。
ディテール量は多く、見栄え自体は良いと思います。
「HG 軍警ザク」のレビュー

レビューの良かったところ・良くないところをまとめると↓こんな感じ。
ここからは↓下記メニューの通り詳細なレビューをまとめていきます(=゚ω゚)ノ
組み立てた感想
組み立て所要時間:2時間少々
関節系のパーツは非常に細かく、関節の緩さは一切感じさせない構造になっていました!

チューブはやや軟質で光沢感がある仕様になっていました!
このせいか不明なんですが・・・ランナー袋空けたら若干臭かったように思います・・・マジで(笑)

肩関節はSEED系よりも鉄血系に近い仕様。
鉄血のようにポリキャップは使用されておらず、やや硬質のKPS(?)が使われていて保持力は十分。

従来と特に違うポイントが上腕付け根!
SEED系だと肩パーツと一体化している軸が多かったんですが、ショルダー内側と外側を完全に分けることで強度性を増しています。
この作り個人的に一番いい仕事してるんじゃないかと思うほど良いですね!
手間に対するパフォーマンスが一番良かったと思います。

肘は↑こんな感じ。
肘関節を外装パーツの内側で挟み込むことでスッポ抜けを防止する仕様。

脚部はシンプル。
同シリーズのジークアクスはシンプルにすることで強度性・可動性を高めていました。
対して軍警ザクはHGUCの構造をベースにパーツ同士の連携を持って強度性を高めたイメージ。
連携の点で作りにくさを感じましたが、完成してからの強度性は高いと思います。
反面心配なのはもし破損した時に修復対応できるかちょっと心配ですね。

最後に武装に関して!
武装ランナー全体的に太く厚め。
ザク・マシンガンの中身を見てもらうと分かる通り、パーツの厚みが太くなっているのが特徴でした。
部位毎のディテールと可動域

曲面の頭部に額の隅に入ったリベットモールドがメカ感があって好き!
チューブは光沢感があるので他パーツよりも光を反射しているのがわかります。
1パーツ構成で、中央にパーティングラインが入ってますね。

首は上に少々、俯きはほぼできません。
しかし横に回転が大きくでき、首も左右に多少振れました。
ザク系ではここまで大きく回転できるのは少ないと思うので個人的には高評価!

顎裏にはモノアイを可動させるレールギミック搭載。
最近「HGCE ゲルググメナース」でほぼ同じギミックを作ったんですが、超硬くて動かせませんでした。
軍警ザクのモノアイはスムーズに可動できたのでストレスフリー!

ショルダ―左は曲面形状でリベットモールドとパネルを表現したラインと結構凝った造形。
非常回転灯はレッドのクリアパーツで再現されています。

ショルダー右は角のあるデザイン。
ザク系統に良くある対比デザインですね。
ショルダーシールドもメチャクチャモールドがビッシリ入ってます。
ちょっと塗装するだけで鉄感が表現できそう!
非常回転灯のデザインも左右で若干変わってますね。

左右を上から見て比較すると↑こんな感じ。

肩と肩付け根の間に一枚装甲を挟むんですが、ちゃんとハマらないと隙間ができるのでシッカリ奥に押し込んだ状態が正解!

左側は上下少しだけ可動。

右のショルダーシールドは軸で180度回転でき干渉を避けることができます。

干渉を避けた状態だと↑これぐらい上がり方に差がでました。

本来のスペックではありませんが、肩付け根の軸を引き出すと可動域を広げることができます。

上腕はジークアクスに類似した人のような角を落としたデザインで、それを包むような紺のゴツゴツした外装が印象的。
左右手首上にはシールド取り付け用のダボ穴があります。

腕部には段落ちモールド化されている溝があるんですが、ゲートが多くついている部分。
画像のように処理しないとかなり悪目立ちすると思います。

ハンドパーツは手の甲もマニュピレーター部分も比較的モールドが細かいですね。
特に手の甲は簡易な物が多いですが、リベットとマイナスでちゃんと造形されていました。

付属平手のマニュピレーター部分は側面からみるとパーティングラインがあります。

肘の可動域は90度ほど。
上腕ロールは標準ですが、肘付け根も軸接続になっているのでロールできます!

手首はボールジョイントの標準的な可動範囲。

胸部はダークグレーとパープルがかったグレー、紺とダークグレーのチューブデザインとメカディテールがシッカリ表現されています。

頭部のチューブ同様中央にはパーティングラインがあります。

曲面のフロントに対し、リアは角のあるデザインに大きなリベットやマイナスモールドが刻まれています。
フロントとリアに繋がるチューブも「プロヴィデンスガンダム」を彷彿させて個人的に好み。
情報量多めでメカディテールを楽しめる箇所ですね!
バックパックは2軸などないのでオプションパーツなどでカスタムは無理そうでした。
今後出るカラバリで何か専用パーツが出るかもですね。

胴体は前後に可動!HGとしては十分で構造自体はSEEDアクションシステムと大差ありません。
捻りも一回転でき左右にも振れます。
アクションポーズにはシッカリ反映できそう!

フロント・サイド・リアともにアーマーはありません。
代わりにバーニアを前後につけています。

股間節の開脚は↑これくらいが限界。
正直残念な開脚幅で、ビシッとキレは出しにくいかも。
ただ、作風的にはそこまで要求するポイントではないかなと思います。

どうしても開脚してポーズが決めたい場合は、股関節を引き出だすことで狭めている膨らみの干渉を少し避けることができます。
改造する場合は削ってあげるのもよさそう。

可動域を広げた開脚幅が↑コチラ。
思った以上に拡張できますが、股関節を引き出した状態は基本スペックではないのでご留意ください。


太腿は球体のような独特なデザインでそれを覆うパイプのような造形。
裏には左右で4基のバーニアを搭載。
脛には脛当てを連想させる甲冑のようなデザインですね。
股関節は球体デザインで腿付け根にロール。股関節は軸接続。

腿の球体は2パーツ構成で合わせ目がでます。
気になるほどでもありませんし、目立つ位置ではないので放置でも良さそう。

足首下は小さめですが、関節を除き5~6パーツで構成されています。
アンクルアーマーは無くスニーカーのようなデザインで、足裏もスニーカーの滑り止めのようなモールドが入っています。

前に90度以上上がり、膝は二重関節で深く曲がります。
足首は上下若干だけ可動。

足首には上下・くるぶし付近には横ロール軸が入っているので接地性は良好!

ちなみに腰部のバーニアも含めて基部はボールジョイントなので若干全方向に振ることができます。

最後に膝立ちもさせてみました。
スマートに決まりますね。
耐久力・安定性

耐久面で見るとかなり良いキットでした!
関節が抜けない構造や肩関節ボールジョンとのKPSが柔らかすぎて抜けやすいなど過去の問題点を改善した工夫が凝らされていると思います。
ただし、以下3つの点は留意してほしいかもです。
①シールドダボ穴の摩耗
シールドのダボ穴ですが、付け外し・回転などを繰り返すことで摩耗します!
実際に摩耗して白い粉末がたくさん出ているのを確認しました。
補強・・・できるならダボ穴側を摩耗しないようにした方が良いですね。
ダボ穴が難しい場合は軸を少し太らせてあげるだけで良いと思います。
②股関節軸の折れに注意
ボール型の股関節ですが、直感的に動かしにくいです!!!!形状的にも現在地がわかりづらい!!!

腿付け根はロール可動できますが、大きく動かすことはできませんでした。
ロール回転の範囲や開脚できる位置を理解しないで力で曲げてしまうといかに太めの軸でも折れる可能性があります。
③足首上下可動ポイントの折れに注意

足首のボール軸の少し上、↑画像で白化しているのがわかると思います。
これ、左右・前から挟み込む外装パーツの力が強すぎて軸がロールできず白化した様子。
本来、少し縦可動ができるので足首の上下可動ができるんですが、テンションが強すぎて上手く回転できず折れる寸前って感じです。
上写真は”左右”なので個体差ではないはず。
組み立て段階で少しヤスリがけするのをおすすめします!
実際ヤスったらスムーズに可動できるようになりました。
材質が違う?同シリーズガンプラと比較



前回発売された「HG ジークアクス」と比較。
造形・パーツの色分けとデザイン的に全く異なる点はあるんですが、今回比較して一番気になったのが材質。
ジークアクスは全体にKPSが使われており、触った感触や鈍い光の反射などKPSの特徴がすぐにわかりました。
対して今回レビューしている軍警ザクはKPSが一部にしか使われていないと思います。
ジークアクスからKPS多めの仕様になるのかと思っていたんですがそういうことでもないみたいですね。
↓以下表でスペックを比較!
項目 | 軍警ザク | ジークアクス |
---|
発売年 | 2025年04月12日(土) | 2025年01月17日(金) |
価格 | 2,200 円(税10%込) | 2,200 円(税10%込) |
組み立てやすさ | 〇 | ◎ |
外観プロポーション | 〇~◎ | 〇~◎ |
可動範囲 | 〇~◎ | ◎ |
武装・ギミック | 〇 | ◎ |
耐久力 | ◎ | 〇~◎ |
どちらも同価格でクオリティ高いですが組み立てやすさ・付属物・可動範囲の面で軍警ザクが劣ります。
ただし、耐久力に関してはザクに優勢!
KPS(軟質プラ)が主なジークアクスはパーツが変形してしまった際、ポロリやかみ合わせの悪さなどのリスクがあるから。
その点軍警ザクは、一部、しかも内部に少少しだけ使われていることやKPSも硬め!
動かしていて安心できるキットでした!
軍警ザクのポージング例
それではレビューしてきた内容で実際にどんなポーズをつけられるのか?ポージグ例を紹介します(=゚ω゚)ノ
「アクションベース8」を使っていきます。


警棒もって追いかけるイメージ(笑)


ヒートホークの振りかぶり!
膝曲げも胴体の前屈も加わってかなり柔軟ですね。

モノアイの可動域も広いので頭部の可動なしで相手を見据えるイメージもできる!
バイザーからシッカリ見えるモノアイのサイズ感が良いかも!
バイザーに隠れてしまうことが多いと思っていたんですよね¥。


平手付けてみましたが、やはりアクションの際にはあまり躍動感を出せない形状でした。
固いっ!!!

ザク・マシンガンは片手でも持てます。




開脚は弱いですが柔軟な動きで全然思ってたほど不満が出ません・・・というかカッコいい!



ポージングは以上!
初見の印象通り股関節周りは可動が制限されてしまいますが、その分腕部は柔軟で膝もシッカリ曲がり躍動感は出せていると思います。
胴体に関しては水星の魔女キットとSEEDアクションシステムを足したような構造。
動かしても関節が抜けない構造になっている点でストレスフリーで非常に良かったです!
あと、デザインに対する抵抗も触っているとだんだん気にならなくなりましたね。
HG 軍警ザク【レビューまとめ】
レビューは以上!
再度結論をまとめます(‘ω’)ノ
↑こんな感じ。
頭部・アンクルなど部位的に小型になることでスタイリッシュさを強調。
且つ、凝縮されたようなパーツ構成で表現されたディテールで完成度も非常に高い!
先述しましたが、個人的にHGUCのキットを小さくしてそこに耐久面を解消するアレンジを加えたような・・・令和の宇宙世紀キット?
作風からそう思ってしまうのかもですが勝手に想像してみるとエモさがあったのも楽しめました!!
現場からは以上です(=゚ω゚)ノ
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