今回は「HGUC バウ(量産型)」のレビュー記事。

- メーカー:BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)
- 登場作品:機動戦士ガンダムZZ
- グレード:HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)
- 2026年時点の価格:1,540円(税10%込)
- 発売日:2002年06月
- 購入手段:Amazon
レビュー総合評価

- ★5評価点数:55〜60点
- ★4評価点数:49〜54点
- ★3評価点数:30〜48点
- ★2評価点数:16〜29点
- ★1評価点数:〜15点
年代的に見ると最高峰のクオリティでコストパフォーマンス抜群!見かけたら即買い推奨!!初心者さんよりも中級者さんにおすすめ!
2002年発売のキットとは思えないほどスタイリッシュなプロポーションにディテールの多い造形。特に変形ギミックの「バウ・アタッカー」は良くできていました。
可動域は変形の都合と年代的な構造で若干苦しいところはありますが、同年代発売のHGガンプラの中ではレベルが高いです。

「ビーム・サーベル」・「ビーム・ライフル」・「シールド」・「ライフル用ハンドパーツ(右用)」が付属。
これらも含めて造形・可動域・ギミックを搭載しているのに値上げして「1,540円(税10%込)」というのは単純にスゴイ!!!!
評価項目のチャートでは可動域と耐久力で減点されていますが、総合的に見ると★4相当と推せるキットですが、中級者におすすめする理由もあります。
本記事では「HGUC バウ(量産型)」の魅力から弱点まで率直なレビューをまとめました。
参考にしてみてねー(^^)
完成レビュー|外観ディテール・可動域を検証
【武装を持たせた全体写真】





全高はHG標準の約16~17cm(アンテナまで含む)で、全体的にスタイリッシュな細めの造形。
2026年現在の目線から見ても腰部アーマーを含めた胴体と四肢のバランスがとれていて、色分けは甘いですがモールドによるディテール表現も豊富に見える(゚∀゚)

先述している通りパーツ分割は甘く色分けも足りていません。付属シールもモノアイ用のみなので、ブラッシュアップ要素が多いHGガンプラと言えます。
色不足の例
- ライフルの動力ケーブル
- サイドアーマーのリベットやダクトのイエロー
- シールドのホワイト・レッド・エンブレムのイエロー
- etc…
塗装例が↓コチラ↓

「龍飛」のマーキングシールが付属するので、ワンポイントは初心者さんでも再現可能!
下記では部位毎に詳細をレビュー。
頭部
【ディテール】



- 緑の外装にほぼモールドは入っておらず、イエロー・グレーの分割パーツだけのディテール
- モノアイはシールで再現
- 動力パイプのモールドは深く入っている
- 頭部ブレードアンテナに安全フラグはありませんが先端は鋭利にはなっていない
- 首元には動力パイプのようなモールドも一部入っている
- 頭部正面には合わせ目が出る
【可動域】

- 首は上下に若干動かせる
- 左右にも少し可動
- ロールは約45度位回る
肩部・腕部
【ディテール】

- 面はなめた(角の丸み)造形でパキッとしていませんが、多面と凹凸でデザインされている
- ショルダーアーマー内側には階段モールドが入っている
- トップから見ると肩部が丸見えで、側面から見るとショルダーカバーに合わせ目も出ている
- 配色はグリーン単色
肩関節はABSで厚く硬いプラ!




- 上腕から前腕までグリーンの外装はノッペリ気味でディテールが少ない
- 肘にはリベットが造形されているが パーツ分割はされていない
- 前腕裏のパーツは濃いグリーンと淡いグリーンのパーツを分割で表現
- 前腕側面にはクランク状のラインモールドが1本入っている
- 前腕の内側にはグレーのパーツで分割された動力パイプのパーツを組み付け
- 手首ボールジョイントは少し長めで、差し込み軸は斜めになっている
- 手首周りのインテークは色分けされていない
【可動域】


- ショルダーアーマーは上下大きく可動
- 肩関節は水平より下げることができるようになっている
- 腕は水平まで上がる

- 上腕はロール軸で360度回転できる
- 肘は1軸で約90度曲がる
- 手首はダボ穴が内側に斜めになっている分、角度が付く。逆側には水平ぐらいまで曲がる
胴体
【ディテール】

- 中央キャノピー部分には合わせ目が出る
- 胸部中央にはモールドでエンブレムを再現
- 胸部左右にあるイエローのインテークはパーツ分割で再現されている
- モールドは少ないが濃淡を変えたグリーンでディテールを増している
- キャノピー裏には空間がある
補足:目立ちにくいですが変形合体の関係で畳んだキャノピー裏に空間があります。側面から意識してみると気になるかも。

- サイドアーマーは全部長めに設計されている
- インテークやリベットモールドは色分けされていない
- サイドアーマーの一部には合わせ目が出るが段落ち化されている
- リアアーマーには左右にフィンの造形がある

股関節底部には3mm軸はなく、変わりにバーニアノズルが造形!リアアーマー裏にもミニバーニアのようなパーツを分割で組み付けています。
3mmダボ穴がないので、アクションベースは挟みタイプのジョイントや股関節に差し込むタイプが使用できます。

股関節は軸接続で「ハの字」以上に開脚可能!この年代では珍しい。
【可動域】

- 変形の都合上胴体に可動域はない
- フロントアーマーは約45度上がり、サイドアーマーは水平以上に上がる
- サイドアーマーの一部は軸接続でロール可動もできる
脚部
【ディテール】



- 大腿部には中央に合わせ目が入っているが段落ち化されている
- ほぼ2パーツで造形、バーニアもモールドで再現されている
- 脛のパーツを左右から挟み込む3ブロック構成
- 足裏スラスターはパーツ分割されている

- 爪先から足の甲にかけてラインモールドが入っているが、周辺は面でディテールは濃淡の違う色くらいしかない
- ヒールにも一部ラインが入っている
- 足裏の一部の縁は肉抜きされているが中央には凹凸モールドでデザインされている
【可動域】


- 大腿部はロール軸が入っていて回転できる
- 足は水平まで上げることができる
- 膝は約90度曲がる
- 爪先は垂直に下がり、上げるのはほぼできない

アンクルアーマーは上下に若干動かすことができました。

足裏の接地性は↑画像の通りの開脚幅まで良好!
バックパック
【ディテール】

- バックパック中央には2つのタンクが一体化して造形されている
- 2基のスラスターにあるバーニアノズルの造形部分はパーツ分割されている
- 左右にウィングがついており、裏には3基のミサイルを軸で取り付け
【可動域】

- ウイングは上下に可動できる
- ミサイルも軸接続なのでロール回転ができる
- バックパックは変形のため上下に可動できる
分離変形ギミック!「バウ・アタッカー」と「バウ・ナッター」
変形方法の詳細は省きますが、簡単でありながらしっかりできていて簡易に見えませんでした!

バックパックには胴体を固定しているパーツを外側から抑える役目もあります!ただ、↑画像の部分がフィット!・・・するかと思いきや形に合わせて乗せるだけ。
ロックとかの機能性はありませんでしたね。ここはカチッと嵌ってほしかったな(´ε` )

分離は前後のパーツを開くだけ!変形方法が気になる人は説明書を見てみてくださーい。
>>バンダイホビーサイトで「HGUC バウ(量産型)」の説明書を見る
分離・変形した「バウ・アタッカー」と「バウ・ナッター」が↓こちら。
【バウ・アタッカー】






小型戦闘機の形状でまとまっており、実際に変形させると腕がキレイに収まるのが良かった!「バウ・アタッカー」には「ビーム・ライフル」や「シールド」も持たせることができます(´ε` )・・・写真忘れたーw
【バウ・ナッター】




「バウ・ナッター」に関してはアタッカーほどクオリティは高くありません!それっぽく見せている印象ですが、何もないよりはマシ程度でした。
アタッカーの方に全振りです(笑)
HGUC バウ(量産型)の『付属武装』と『ポージング例』
完成した「HGUC バウ(量産型)」の付属品とそれを使ったポージング例を紹介します!
【バウ・アタッカー&ナッター】






ここからバウ!

【ビーム・ライフル装備】

ビーム・ライフル詳細をタップで見る

「ビーム・ライフル」は3パーツ構成でグレーで成形。ディテールは比較的細かいですね。

アップにしてみると、既にスミ入れしたかのような色味の違いがありました。※錯覚の可能性もあり。

「ビーム・ライフル」用のハンドパーツは↑こんな感じ。ゲート処理をしていないこともありますが、若干パーティングラインが多く成形精度もあまり良くありません。

ハンドパーツを一度分解して取り付ける必要がありますが、スッポ抜けはありません。ですが、グリップ位置が下すぎるとカチャカチャしますが、上に密着させるとカチッとハマり固定されます。

上下に合わせ目がガッツリ出ます。

【シールドを構えて】

シールド詳細をタップで見る

「シールド」は3パーツ構成で、単色で成形。表面のエンブレムやリベットはモールドで造形されています。

裏面は細かいモールドが若干入っていますが、表面のモールドを造形するための痕跡など見た目はちょっと散らかってる印象。

腕部に取り付ける基部はポリキャップにボールジョイント接続。

ポリキャップは上下可動。

ロールもできるので可動自体は割とフレキシブルですね(゚∀゚)

【ビーム・サーベル装備】

ビーム・サーベル詳細をタップで見る

「ビーム・サーベル」は1本付属し、イエローのワンパーツ成形で長さも短い。できるなら是非塗装してほしいところですが、長さも考えると「SB-13」の標準的なサーベルを持たせた方が早そうです。





武装紹介とポージング例は以上!
武装は盾やシールドなどスタンダードな物ですが、サーベル以外は割と良く出来ていました。
変形の都合上胴体の可動域はありませんが、腕部は並。脚部は予想以上に動かせました!とても2002年発売キットとは思えないほどですね。
3mmダボ穴がないのでアクションベースの使い方がちょっと難しいですが、ポージングは割と付けやすかった!
欲を言えば、もう少し首を動かすことができれば表情付けに幅が出たので、可能なら首に関節をいれる改造してみても良さそう(゚∀゚)
ちなみに、撮影するならローアングルよりもハイアングルからの方が良いかも!細身で脚部が太めなので、ローからだと実際のバランスよりも三角に見えました!
HGUC:2時間動かして分かった「耐久力」・「保持力」
ポリキャップや古めの関節構造でしたが、2時間程度動かした段階ではポロリなどはありませんでした!
以下の2点が気になったところ。
フロントアーマー中央の一部パーツが抜けやすい

フロントアーマーの一部は平軸のみで接続しています。合体している状態なら胸部パーツがカバーになっていますが、それを上げると触れやすく押すと簡単に抜けてしまいます。
特に脱着が必要にはならないので気になる人は接着しても良いかもしれません(´ε` )
上半身と下半身の合体のグラつきがある
分離・合体のギミックで一応抜けないようにする設計にはなっているんですが、完全にロックできるわけではないのでグラつくことがあります。
ここは渋みがどうとかの話ではなく、何か固定する一工夫が欲しいところですね!
変形に魅力を感じないならそのまま接着でもOK!
一応「ガンプラのポロリ対策!補強方法」の参考記事を貼っておきます(^^)
組み立て・ランナー枚数・難易度・注意点
- 組み立て難易度:初心者~
- 組み立て所要時間:1時間程度(ゲート処理なし)
ランナーなどの内容物をタップで見る

内容物は3袋にまとまっています。
【説明書】




【ランナー】
ランナーは5枚でパーツ数は少なめ。関節系は厚めのPSパーツとポリキャップで構成します。


少量のA2ランナーのみABS。




画像をスワイプ or ドラッグで「HGUC バウ(量産型)」を回転できます。
組み立ては1時間程度で完成しました!特に躓く点はありませんでしたが、パーツの精度や注意点もあります!
下記では簡単な構造や注意点を紹介。
内部構造と注意点

頭部は4パーツで構成され、シールを貼る箇所にモノアイ造形はありません。ここのプラはABSになっているので塗装・改造は割れやすいので注意した方がいいかも!


胸部変形に使う胴体パーツは↑画像内パーツで構成されています。

脚部内部は2000年初期からよく使われている簡易な構造。
以上が簡単な構造紹介。
組み立ての注意点①

合体後固定するためのパーツですが、グレーのABSパーツが思ったよりタイトに設計されています。左右を持って押し込むと↑画像の通り白化、最悪破損します!
中央軸を押して嵌め込むようにすると問題ありませんでした(;・∀・)アセッタよ
組み立ての注意点②

2つ目の注意点はパーツの精度によるスナップフィットの不具合。↑画像はシールドの基部部分のパーツ軸。見たら分かる通り2つ繋がったように成形されています。
このままだとダボ穴サイズと形状が一致せず組み立てができません。
対策ははみ出た部分をニッパーではみ出た部分をカットしたりヤスリをかけたりすることで解決できます。個体差の可能性もありますし、シールド以外のところで起こる可能性もあるので嵌まらない場合は要確認!
以上が構造と注意点。
【余剰パーツ】

ちなみに余ったパーツはポリキャップの首関節部分のみでした。
ZZ系HGガンプラと比較

【HGUC ZZガンダムとの比較】
バウ(量産型)は2002年発売。対してZZガンダムは2010年と約8年の差がありますが・・・これは客観的にみてバウの方がよくないか?
バウはデザイン的に表面に凹凸が多い分陰影が表現されディテールが表現されているのに対し、ZZは頭部の構造も含めてノッペリして見えます。
可変種類の多さがZZの魅力だとは思うんですが、正直外観的な発展はあまり見られませんでした。
HGUC ZZガンダムのレビュー記事で可変ギミックを確認する

【HGUC ガルスJとの比較】
2025年に発売されたZZ系最新キットのガルスJ。こちらもZZとほぼ同じ価格帯で、ギミックは少なくモノアイはバウと同じ仕様。可動域も含めて個人的にはバウの方がディテールが多い気さえします!
一方、手にした感触やグラつきはやはり最新キットであるガルスJが安定。落下の心配や手にした時の密度感はガルスJの方が満足度高めでした。
HGUC バウ(量産型)【レビューまとめ】
レビューまとめ!「HGUC バウ(量産型)」は年代的に合わせ目や合体時のグラつきが弱点になりますが、造形がメッチャ良い!
合体した時のグラつきは残念でしたが簡易な印象はなく、割とシッカリ分離・変形できたのは価格も含めてスゴイと思いました!
胴体・首の可動は制限されますが、四肢の可動は十分なのでポージングも楽しめたと思います。アクションベースの使いにくさは残念だったけど^^;
総じて、ガシガシ動かして楽しむタイプのガンプラではありませんが、造形・ギミック・コストパフォーマンスに優れたHGガンプラでした!
初心者さん・・・特に最近のキットから初めた人には物足りないかもしれませんが、2000年初期のHGUC系キットは本体のギミックが凝ってるものがあって好きだ(゚∀゚)
長所と短所

- 「バウ・アタッカー」と「バウ・ナッター」を差し替えなしで再現でき、バウ・アタッカーはシッカリまとまっていて出来栄えも良い!
- スタイリッシュなデザインでまとまっていてゴチャつきがない
- 外観的に表面に凹凸が多く、自然な陰影が入ってディテール密度が多く見える
- 脚部の可動域が2002年発売とは思えないほど柔軟!爪先もしっかり伸ばせてビシッとポーズがキマる
- 値上げになったが、それでも十二分にコストパフォーマンスを満たした納得のクオリティ

- パーツ構成はシンプルなので簡単だが、組み立て精度面で不具合が出る可能性を考慮すると初心者には不向き
- 首と胴体の可動域が良くないので躍動感あるポージングは難易度が高い
- 一部比較的とれやすいパーツがある
- 合体後嵌め込みの関係で安定性が弱い
あと、個人的にビーム・サーベルが簡素過ぎて嫌だ←(´ε` )w
どんな人におすすめ?
前述通り、初心者さんにはちょっとおすすめしづらいキットですが、それ以外のガンプラモデラーさんにはおすすめしたい!
以前、他レビュー記事を見た時スッカスカに見えたのでスルーしたんですが・・・赤いの買っとけば良かった。
そう思えるくらい変形の満足度もありますし、見た目のバランスが良すぎる!手を加えたくなるキットなので、ミキシング・改造好きな人に特におすすめします!!(^O^)
レビューは以上、おしまい。


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