今回は「HGUC ガンダムF91」のレビューです。
価格は4月の改定より「1,320円(税10%込)→1,540 円(税10%込)」にUPしたガンプラ!
ぼくはデザイン的にあまり惹かれなかったので見送っていましたが、amazonでメーカー希望価格以下で購入できたので買ってみました!




頭部デザインとプロポーションは少し気になるものの、パッと見完成度はそれほど悪くないなという印象です。
本記事では「HGUC ガンダムF91」の↓下記の内容をまとめていきます!
再販時にはamazonで良く見かける購入しやすいガンプラ!
少し気になっているけど、なんとなく見送っている方も多いと思うので是非参考にご覧ください。
「HGUC ガンダムF91」レビューの総合評価

レビューの総合評価
率直に、↓下記3点において非常に満足度が高くコストパフォーマンスの良さが体感できるアクション性に長けたガンプラでした!
全長はHGガンプラの中でも比較的小柄。
ホワイトの外装に刻まれた「F91」や「F」のスペル以外のモールドは少なめ。
外観的なディテール量はあっさりしているものの「最大可動」表現パーツを差し替えとギミックで再現できるようになっています。
唯一、個人的に全体のデザインとプロポーションバランスが気になり、素立ちディスプレイだとあまりかっこよさが伝わらない。
アクション性重視のガンプラなので、飾る際にはポージングは付けた方が良さそうです。
長所と短所


どんな方におすすめ?

見た目は好みが分かれると思うので弱点になる可能性がありますが、プレイバリューはめちゃくちゃあるHGガンプラなのでガシガシ動かしたい方やバシッとポージング付けたい方には特におすすめ!
サイズも一回り小型(ジークアクス系と同じくらい)なのでディスプレイに幅もそれほど必要なさそう。
全体的にディテールが少ないので「幅増し」・「スジボリ墨入れ」・「延長」などディテールUPの練習用キットとしてもおすすめ。
武装のヴェスバー・ライフル・ランチャーなどはミキシング素材にも良さそうですね!
汎用性の高さを考えるとコストパフォーマンスは非常に高いように思います。
ポジショニング
HGUC ガンダムF91:ポージング例
パチ組み完成後、各種武装を使ったポージング例をご覧ください(^^)
小さめで軽量なので「アクションベース6」でもディスプレイ可能!
アクションポーズのつけやすさを重視してぼくのサイトでは「アクションベース8」を使っています(おすすめ)。


「ビーム・ライフル」を構え!

ライフルも機体に合わせてやや小型で軽量。
保持力もバッチリで、胴体・開脚もしっかり動くのでSEED打ちのようなアクションポーズがつけられますね。

「ビーム・シールド」エフェクトは厚みがありますが、F91に対して大きめで迫力あるのが良かったです!



「ビーム・サーベル」抜刀!
「ビーム・サーベル」は発色良く見栄えも良いですが、柄はハンドパーツからポロリしやすいのがちょっと残念だったポイント!

股関節・足首周りも当時のクオリティとしては高く設置性も良好!


「ビーム・ランチャー」。




角度は限定されますが「ヴェスバー」は背中から前方に構えることもできます。

一斉射撃!

「最大可動」!
顔はかなり好みがわかれそう・・・バーンブレイ○ーンに見えたり見えなかったり。

背面は正面から見るよりメカニカル感が強め!










ポージングは以上!
ポーズのキレに重要な「膝」・「開脚」・「胴体」は基本的に良好!
2013年当時のクオリティとしては非常に良く出来ているんじゃないかなと思います。
特に「ヴェスバー」のフレキシブルな可動は独自性のあるポージングを付けやすそうだなと思いました。
HGUC F91:2時間動かして分かった「耐久力」
2時間ガシガシ動かしてみた感想!
「ビーム・サーベル」はハンドパーツから落ちやすいですが、本体は基本的に強度は良好でした!
ポリキャップが使われているので緩みなど心配していたんですが、軽量な点も込みでほとんど影響を感じませんね。

ただ、動かしていると↑上記画像で示す「膝」と「ヴェスバー」で問題があります。

↑画像の通り膝は平軸で接続されています。
パーツの摩耗とかではなく、伸び曲げを繰り返すと比較的抜けやすい構造になってしまっています。
軸受けはポリキャップなので摩擦が少ない点も含めて少し気になりますね。
と入っても、頻繁に抜けることはないので過度な心配はいらないレベル!
ゆるくならないなら補強もいらないと思います。
で、重大なのはここから!

耐久面で心配していた部分、ヴェスバーの可動軸が折れました(笑)
KPSパーツ部分なのでねじ切れを心配していましたが、断面的に”折れ”ですね。
シンプルに耐えられなかったみたい。
正確な回数は数えていませんが、繰り返すことで破損の可能性がありそうです。
基部が破損しても改造パーツとしてヴェスバーは使えるものの、修復になると少々難易度が高め。
事前に摩擦がかかる部分を削った方が良いかもしれません。
※耐久力を調べるために何十回も動かした結果です。
破損した場合の対策をタップで見る
「ヴェスバー」の基部は破損する可能性が比較的高いと思うので簡単な直し方を紹介!
パーツが小さいので今回は真鍮線や当板もなし!今回は接着剤のみで修正・補強します。
①折れた箇所を流し込み接着剤で溶着させる
流し込みタイプの速乾接着剤がおすすめ!↓参考はコチラを覗いてみてね。
②溶着して安定したら黒鉛を混ぜた接着剤で面積が多い面を盛る

↑溶着させた後は片面に100均の瞬間接着剤に黒鉛混ぜて盛ってる状態!
黒鉛も100均に太めのが売っているので、それをデザインナイフやマジスクで削ればOK。粉末もamazonにありますが・・・ちょっと諸事情でおすすめはしません。
③ヤスって整える

可動に干渉する箇所をヤスってある程度整える。
↑ぼくは雑にやってますが、もっと丁寧にやってあげてね(ヽ´ω`)

これだけ!
ちゃんと上下可動できる強度で大丈夫そう。

心配な場合は軸の前後を少しヤスってあげれば、かかる負荷も軽減できてより安心!
HGUC「ガンダムF91」のパッケージ内容を確認!
【パッケージ】

登場作品 | 機動戦士ガンダムF91 |
メーカー | BANDAI |
グレード | HGUC(ハイグレード・ユニバーサル・センチュリー) 1/144スケール |
価格 | 1,540 円(税10%込) |
発売日 | 2013年12月21日(土) |
パッケージアートは「ビーム・ライフル」と「ビーム・サーベル」を持ったF91で結構カッコ良くイラストもキレイ!

箱側面には完成見本と機体解説。
ギミック・武装の紹介が簡単に紹介されています。

ジークアクス系の箱と比較。厚みはよりも薄く幅は同じ位。
正直手に持った感覚としてはかなり安っぽく感じてしまいました。
【説明書】

説明書はHGUC標準で、表に完成見本・裏にギミック・アクション例・解説・カラーガイドが記載されています。
説明書サイズは小さめでした!
【付属シール】

シールは↓下記の部分の色補填用。
ツインアイはノーマルフェイス用と最大可動状態用の2種付属します。
【HGUC F91の構成ランナー】

ランナーは全部で7枚。内4枚は小さいののでほぼ3枚で構成されていると思っていいですね!
ランナーをタップで見る

Aランナーは2枚で主に本体の外装や武装の外装を構成しており、同じランナーではありません。

BランナーはおそらくKPS(軟質プラ)で、確か2013年頃から使用開始されてたと思うので、丁度初期の頃のやつ。
2015年頃のものよりも比較的強度があり、ねじ切れる可能性は感じませんでした!
関節パーツや「ビーム・ライフル」、「ヴェスバー」の基部を構成しています。
パーツ数は比較的多め!

Cランナーはレッドパーツで足裏と頭部顎部分。

Dランナー3パーツのみで、胴体のブルー外装部分を構成しています。

Eランナーは頭部アンテナパーツのみ!2パーツに分割されたちょっと珍しいアンテナ。

Eランナーはエフェクトパーツ。
エフェクトは共通のものが使われることが多いですが、F91用に成形されたエフェクトですね。

ポリキャップは「PC-002で」余剰なしで全部使います。
以上がパッケージ内容の確認レビューでした!
組み立て難易度と注意点
- 組み立て難易度:
- 組み立て所要時間:1時間半程度
組み立て難易度と時間は↑こんな感じ!
【組み立ての様子と特徴】

早速特徴的なのは頭部構造。
「通常状態」と「最大可動状態」のフェイスパーツを抜き差しで差し替えできる仕様。
手間もなく首ジョイントの固定もできて面白いなと思いました。

胸部はシンプルでバックパックと一体化した構造。
脱着が出来ないのでポン付けの差し替えはできませんが、個性的ですし、緩み問題もないのでこれはこれで個人的にありっ!

肩はシンプルで、上腕と肩関節を繋ぐ役割。
前後からのはめあわせ仕様でした。

上腕より下は簡易の内部フレームがあり、外装を重ねていく簡単構造。

腿関節はロール可動。軸には凹凸も入って簡単に抜けないような工夫も見えます。
股関節にはポリキャップを使っていますが、ホワイトの外装パーツで固定。
軟性のポリキャップの性質をうまく使って保持力を高めている印象。

股関節は2013年当時に多い3軸が採用。
可動は前後ではなく上下に動きます。
好みがわかれると思うので、嫌いな方は接着しちゃっても良さそう。
パチ組み完成状態のF91
パチ組みで完成した様子が↓コチラ↓
※シールはツインアイのみ使用。







パチ組みだとこんな感じ。
組み立て自体は簡単ですが、思ったよりパーツ構成は多く1時間を超えたのは予想外でした。
全体的に細身でHGガンプラとしてはやや小型。
ホワイトの面積が多く、色分けはちょっと甘い印象。
ショルダーには「F」と「F91」のモールドが入っていますが、正直それ以外はパーツディテールは少なめ。
個人的に脚部は細すぎるので、太ももは少し幅増ししてあげたくなりますね。
プロポーションには好みが出そうですが、HGとしてなら納得できるクオリティかな?
背面はメカディテールが多く感じるので好き!
ちょっと調整したいのは腕の長さ!
胴体などは小さく設計されているものの、腕は他のHGと同じくらいで長めに見えます。
注意点
下記は組み立て時に感じた2つの注意点。

Bランナーの一部に「タミヤ 先細薄刃ニッパー」でも入らないパーツがありました。
ちゃんと二度切りしている方は問題ありませんが、ぼくのように横着して組み立てている方はここだけは二度切りしましょう!(笑)

ポリキャップの精度は先述した通りあまり良くありません。
で、↑画像の通り足首の箇所はダボ穴と微妙にサイズが合っておらず潰れてしまう可能性あり!
一回潰れた後、取り外すとバリが出来ていると思うので、それをカットしてあげればキレイに組み付けできます。
付属品一覧

【ビーム・ランチャー】

「ビーム・ランチャー」はF91本体に比べ比較的ディテールが多い見た目!

砲口は細かいモールドで造形され、砲身には色分けこそないもののメカディテールで構成されています。
後部にはバーニア?排煙?のようなパーツがあります。

砲身にはグリップがあり。大きく前後可動できます。

「ビーム・ランチャー」用のマウントパーツが付属。
突起を差し込み、マウント側を本体腰部に取り付けるだけ。

↑こんな感じですね!
ポージングの際も取り付けたままにしていましたが、簡単にポロリすることもなく良好でした。

上下から見ると縦に合わせ目がでます。
【ビーム・サーベル】

「ビーム・サーベル」は柄とエフェクトが2本ずつ付属。
F91専用ランナーでしたが、軸は細く「SB-13」のエフェクトでも取り付けはできそう。
発色が良いクリアグリーンで成形されています。先端はやや丸みあり!

柄は小さめで少ないですがモールドも入っていました。
ただ、ポージングでも述べた通り、ハンドパーツから抜けにくい構造はしていないので逆さまにすると落下してしまいます。
【ビーム・ライフル】

ハンドパーツは4パーツ構成で内部はKPS。ホワイトの外装を左右からはめ合わせる構成。
可動ギミックなどはありませんでした。
サイズもF91に合わせて設計されているのかやや小さめ。

専用のハンドパーツが容易されているので、グリップをはさみ込むように取り付けます。
マニュピュレーター部分もシッカリフィットするのでポロリもなくグラつきもしません。

ランチャー同様、こちらも左右からのはめ合わせなので合わせ目がでちゃいますね。
【ビーム・シールド】

「ビーム・シールド」のエフェクトパーツもF91用のランナーで、他キット・・例えばSEED系と比べて厚み・幅もあり大型。
取り付け差し替え用のパーツが付属します。

↑画像左は左腕のパーツで、差し替え用のパーツと交換してエフェクトを取り付けできます。

↑取り付けるとこんな感じ。
基部には不要な部分もありますが、モールドも入っていてちゃっちさは感じませんでした。
【ハンドパーツ】

ハンドパーツは左右2種付属。
- 通常握り手
- ライフル・ランチャー用握り手
付属品は以上!!
部位ごとのディテールと可動範囲
- 全体的に可動性は高く、動かしていて不満を感じる点はほぼありませんでした
- 唯一胴体の前屈が弱い点で物足りなさはありますが、2013年当時としてかなり良いと思います
以下、部位毎のディテールや可動性、ギミックなどを紹介。
- 頭部ディテールと可動範囲を見る頭部評価:
- 腕部ディテールと可動範囲を見る腕部評価:
- 胴体ディテールと可動範囲を見る頭部評価:
- 脚部ディテールと可動範囲を見る頭部評価:
- バックパックディテールと可動範囲を見る頭部評価:
頭部:ディテールと可動範囲


頭部側面には合わせ目がでます。はめこみが甘いと目立ちますね。
できる方は合わせ目消し推奨!

フェイスは差し替えができ↑画像のようにヘルメットのように抜くことができます。
塗装時に後はめ加工は必要なさそう。

フェイスパーツは通常と最大稼働展開状態を1組ずつ組むので、部分的に差し替えする手間はありません。


通常状態がガンダムと一目でわかるのに対し、展開フェイスは個性的で人の鼻を模したような造形。
大分好みがわかれそう。

腕部:ディテールと可動範囲


側面の収納された通常状態から展開状態に差し替えると↑こんな感じ。
細かくスリット?シイタケモールド?のようなフィンが大きく出た形状。

ショルダー正面から見る「F」のモールドは左右非対称で右が「F」、左が「F91」となっています。

トップから見ると合わせ目がガッツリでます。こちらも消せる方は処理を推奨!

肩関節は少しだけ引き出すことができます。



腕部は左右でアシンメトリー造形。
右は何も装備がありませんが、左にはシールド発生装置らしい武装を装備。
右に比べ左がゴツく見えますね。

胴体:ディテールと可動範囲



フロントは大きく跳ね上がり、サイドは若干上がります。


股関節は軸接続で180度開脚できるほど柔軟!

股関節底部にはアクションベース用のHG共通の3mmダボ穴。
脚部:ディテールと可動範囲


膝の▽やグレーのインテーク部分はパーツ分割で構成!
インテークは階段モールドにもなってノッペリした外装からチラ見えするメカディテールは良かった!

脹脛は展開ギミックがあり、排熱用のフィンが3枚可動します。


腿にはロール軸が入っており前後回転。素立ちを魅力的にするハの字でのディスプレイが可能。

足首が上下ともこれだけ動かせるのは比較的珍しいと思います。
バックパック:ディテールと可動範囲

背面はメカディテールが強く出ている部分ですが、補填シールなども足りていません。
完成度を高めたいなら間違いなく塗装した方がいい箇所ですね。

「ヴェスバー」と「スラスター」には縦に合わせ目がでます。

基部は横にロールでき、さらに前後に大きく可動。

「ヴェスバー」は前後に砲身を延長して展開し、収納したグリップを出すことができます。
展開だけのギミックは多いですが、同時にグリップも収納できるのは珍しくお気に入りのポイントです。

グリップや内部パーツはモールドも細かくメカディテール強め!
展開させて背部に持たせるとさらに見栄えが良くなりそうですね。
同じ世界での機体比較!

F91から30年後の世界で活躍するV2アサルトバスターガンダムと比較!


機体デザインは大きく異なっていますが、サイズ感や過度をなめたような造形は共通しているように思います。

脚部を比較してみると・・・どこか既視感を感じる。(ぼくだけならスルーして)

面白いのは「ヴェスバー」の形状!
大型だったF91のヴェスバーに対し、V2アサルトバスターガンダムのものはサイドアーマーとして装備しており、サイズも小型化されています。
時代背景的に技術が進歩したら小型化されるのは当然の流れなので、技術躍進が見てとれるのは面白かった。
ただ、キットの完成度としてはF91の方が目玉の武装という点で力が入っていますね!
項目 | F91 | VSアサルトバスター |
---|
発売年 | 2013年12月21日(土) | 2015年05月23日(土) |
価格 | 1,540 円(税10%込) | 2,420 円(税10%込) |
組み立てやすさ | 〇~◎ | 〇~◎ |
外観プロポーション | 〇 | 〇~◎ |
可動範囲 | ◎ | ◎ |
ギミック | 〇~◎ | 〇~◎ |
付属品 | ◎ | ◎ |
耐久力 | 〇 | 〇~◎ |
HGUC ガンダムF91【レビューまとめ】
以上、HGUC ガンダムF91のレビューでした!
デザイン・プロポーションで好みが別れますが、
- 可動性
- ギミック
- 付属品の充実度
- コストパフォーマンス
「ヴェスバー」の基部は折れてしまいましたが、上記の点で非常に優れているガンプラだと思います。
KPSとポリキャップの併用でバランスも良く安定したキット構造。
中途半端な新しめのキットよりずっと安心して触っていられるのは非常に良かったですね!
「ヴェスバー」の基部は折れてしまいましたが軸があればポン付けできるので、カスタムアイテムとして使えます。
F91という面だけで見た時、正直コストパフォーマンスは良いけど個人的には不要。
ですが、ミキシングやその他目的など、オプションパーツとしてみると全然買って良いと思えるキットでした!
現場からは以上です(*´ω`*)
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