今回は「HGUC ネモ(ユニコーンデザートカラーVer.)」のレビュー記事( ゚д゚ )クワッ!!

- メーカー:BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC episode4
- グレード:HGUC(ハイグレード・ユニバーサル・センチュリー)
- 価格:1,870円(税10%込)
- 発売日:2013年11月16日 (土)
- HGUCシリーズ:No.164
- 購入手段:Amazonを利用
レビューの総合評価

組み立てるまで量産機にしては値段が高く感じたが、付属品が多く納得の満足度!
スタイルも良く簡易な構造だがディテールもあり可動域も広い。立たせてもアクションポーズをつけても見栄えが良い。
↑チャートで示す通りバランスのとれたHGガンプラだと思います!
上記の人にはおすすめ!!!
本記事では↓下記の2つに分けて順にレビューをまとめているので興味があるところだけでもチェックしてみてください(^○^)
- デザインやプロポーション、可動域を確認したい人向け
- 組み立てやすさや注意点、改造などでパーツを確認したい人向け
素組みレビュー:全体と各部位毎の詳細
早速組み立てて武装を持たせた全体写真をご覧ください。








成形色はアイボリー・イエロー・ネイビーの3色で構成!

設定色ではレッドが多く足りず、シールが多く用意されていました。
全体的に直線的なデザインでジムの系譜と一目でわかるデザイン。面は広いがパーツ分割も多く自然なディテールが表現されています。
「ビーム・ライフル」と「シールド」のサイズバランスも良い!

成形色だけだとノッペリ間延びしている箇所もありますが、専用のマーキングシールも付属するので気軽にディテールアップもできますね(^○^)
下記では部位毎に詳細をレビュー。
頭部ディテールと可動域
- 頭部評価:
- 頭部構成パーツは少ないがモールドは多少入っていて、可動域はHGの標準程度
造形・ディテール


- 正面から見るとグレーパーツが影のように見えて輪郭が細く見える
- フェイスはクリアグリーンのパーツで成形
- 単色だがこめかみ付近には60mmバルカン砲も造形されている
- 左右はほぼ対象だが左側後頭部にはアンテナがありパーツ分割で再現されている

頭部は前後からのはめ合わせで合わせ目が多少目立ちますね。
可動域

- 首は下に少し、上に45度ほど上がる
- 首は左右にも振れる
- 干渉するパーツもなく一回転できる
腕部ディテールと可動域
- 腕部評価:
- パーツ分割でディテールはあるがモールド自体は少ない
- 肩周りが大きく動かせてアクション性を高める要因になっている
造形・ディテール

- フロント・サイド・リアにはダクトのようなモールドがあり、サイドには階段モールドも造形されている
- フロント・リアのショルダーはパーツ分割されていて、隅に小さいモールドも入っている


ショルダートップとサイドには合わせ目が目立ちます!
特にサイドはインテークのようなパーツに沿って造形されていますが、組付けに使われているポリキャップの影響なのか隙間が出てしまいます。

- ショルダー内部と上腕パーツは分割されており、ややパーツ数が多くモールドは少ない
- 前腕部にはラインモールドが入っていて、一部にはリベットモールドもある
角の多いデザインで、時系列的に逆ですがUC系よりもSEED系のデザインに近いなという印象でした!

腕部正面はモールドの位置と対象になるようにパーツの合わせ目が調整されていますが、前腕裏は合わせ目が目立つ状態でした。
可動域


- ショルダーアーマーは独立して上下可動できる
- サイドのショルダーカバーも上下に少し可動

- 胴体との接続はボールジョイントで前後に同じくらいの可動
- 肩側にはポリキャップを使って上下に大きく動かせるようになっている
前後の可動は標準程度ですが、肩の動きはかなり良い!構造としては「RG ガンダムエピオン」に搭載されているものに似ていますね!
エピオンのようにKPSを使っておらず、パーツも太めでシブミ調整も塩梅が良い点で個人的に仕様はこっちの方が良かったのになとか思っちゃう(´・ω・`)

- 上腕ロール可動できる
- 肘は1軸で90度程度
- 手首はHG標準のボールジョイントで可動域を広げるギミックなどはない
胴体ディテールと可動域
- 胴体評価:
- 胴体可動は必要最低限でディテールも少ない
造形・ディテール


- ネイビーのボディーに成形色で唯一のイエローのインテークパーツで構成
- インテークパーツは分割され階段モールドも造形
- ネイビーのボディは面が広くモールドはほとんどなくノッペリした印象
- 背面には凹凸モールドが入っていて、バックパックを接続する2軸ダボ穴もある

脇下には合わせ目がありますが、段落ちモールドの加工がされています。ネイビーのパーツなのでゲート処理しないと白化が目立ちますね。

- 腰部アーマーは角が多く多面
- フロントアーマーは長めで下部にリベットモールドがワンポイントで入っている
- サイドアーマーは短く深いモールドが入っている
- リアアーマーは面を2つに分割したような広いデザインで、中央には「ビーム・サーベル」をマウントできるラックあり。ラックはパーツ分割されている自然なラインとラインモールドも入っている
可動域

フロントは大きく、サイドは少し上げることができます

- 前屈はほぼできませんが、後方に仰け反りは可能
- 腰の捻りは45度より回る程度まで可動
- 少しだけ胴体は左右にも振れる

腰部の捻りはフロントアーマー上部にあるパーツが干渉して制限されてしまう感じでした。ただ必要な可動域は確保できていると思います。

股関節底部には3mm軸穴があります。

サイドアーマーはあまり可動できませんが、短いのであまり干渉なく大きく開脚できました。

股関節は2013年当時に多い前後に股関節が動かせる3軸の仕様。
脚部ディテールと可動域
- 脚部評価:
- モールドは少ないがパーツ分割が細かく全体でもディテールが多い部分!特に脹脛から足首周りにかけてのメカディテールは見どころ!
造形・ディテール

- 脚部は前後からのパーツ挟み込みで合わせ目が出ない
- 脹脛裏にスラスターがあり、内部の階段モールドはパーツ分割で色分けされている
- 脛から足首まではメカモールドが豊富で装甲の隙間から見えるメカディテールの密度が良い

- スリッパ周りにモールドがなくノッペリしている
- くるぶしにはリベットの造形がある
- スリッパ裏には凹凸モールドが多く肉抜きはない

接地性は↑画像の開脚幅まで足裏がちゃんとつきます。

大腿部属面には合わせ目が出ますが、クランクに状になっているのでデザインと捉えることもできますね。
気になる人は段落ち処理してより自然にみせる工夫をしても良さそう。
可動域

- 足は前に水平まで上がる
- 膝は90度手前まで曲がる
- 足首は上下同程度の可動
バックパックディテールと可動域
- 胴体評価:
- デザインが簡素でほぼ可動ポイントもないが、バーニア部分はパーツ分割されてクオリティは悪くない
造形・ディテール


- バックパックはシンプルなデザイン
- 中央には大型の2連装バーニアがあり、内部造形も緻密!一方左右にあるスラスターの内部造形はない
- 中央バーニア周りにもモールドが造形されている
5種の付属品一覧
付属品を紹介!量産機・コストの面を考えるとかなり多く満足できる内容になっていました!

①ハンドパーツをタップで見る

付属するハンドパーツは4種。
- ビーム・ライフル用(右のみ)
- 握り武器持ち手(左右分)
- 握り手(左右分)
- 平手(左右分)

握り手に関してはマニピュレーターの造形に隙間もなく深く握った形。3パーツで構成されていました。

ライフル用のハンドパーツは手首に角度が付いていますが、他はストレート。

ライフルのパーツは1度分解して持たせる必要があります。ピンで接続されているので、折れないようピン側からの分解を推奨。

「ビーム・ライフル」と「ジム・ライフル」にはグリップの右側に平軸があります。
これをハンドパーツに差し込んで固定するんですが、右手のみ対応。

ただ、平軸をカットすれば武器握り手に持たせることもできそうでした!両手にライフルを待たせたい場合は軸が干渉するのでカットしたら持たせられそうでした(゚∀゚)

ってことで人柱になってみた(´ε` )!実際にカットした様子↑

↑カット前と後の比較の通り、若干閉じが安定しているのが分かると思います。ただ、厚みもあるみたいなので、ヤスって少し薄くした方が良さそう。
ハンドパーツの溝にはうまくはまる位置があるので固定できていますね!

ただし!軸カットするなら「ジム・ライフル」ではなく「ビーム・ライフル」をおすすめ!
というのも、左のハンドパーツに「ジム・ライフル」をもたせようとすると、形状の問題で前腕に干渉して真っ直ぐ持たせられない(笑)
脳止してカットした様が↑コレ(´・ω・`)

②ビーム・ライフルをタップで見る

「ビーム・ライフル」は通常版「HGUC ネモ」と同じものが付属。

フォアグリップは左右に180度スイング可能。

銃口は大きめでパーツ分割されています。
③ジム・ライフルをタップで見る

ユニコーンバージョンには「ジム・ライフル」も付属。
モールドは最小限で武装にしては少ない印象。グレー単色で成形されています。

こちらも銃口は小さいパーツで分割。
④シールドをタップで見る

「シールド」はネイビーとイエローで構成。

裏にも多少のモールドが入っていて必要分のディテールはありますね。
接続基部はポリキャップに軸を差し込んで固定。

縦に上下動かすことができます。

軸接続なのでもちろんロール可動もOK!
⑤ビーム・サーベルをタップで見る

「ビーム・サーベル」は独特な鍔の形状の物が2本付属。エフェクトは短めのクリアーピンク。

サーベルは腰部マウントラックに差し込んで装備させることができるタイプ!地味にこういうのあるとクオリティ高いと思っちゃう(笑)

エフェクトと繋げてみると↑こんな感じ。見た感じ迫力には欠けますが量産機にはピッタリのサイズ感。
HGUC ネモ(ユニコーンデザートカラーVer.):ポージング例と耐久力
まずはレビューを踏まえて「HGUC ネモ(ユニコーンデザートカラーVer.)」で再現できるポージング例を紹介!(・∀・)

まずは格闘ポーズから!


「ビーム・ライフル」と「シールド」を装備。


フォアグリップを持たせての両手打ちポーズもシッカリつけることができますね!

「シールド」の基部可動で見せた通り割と柔軟でシールドでのタックル表現もできますね。



「ジム・ライフル」を持たせて。

「ジム・ライフル」は銃身が長めなのと、ハンドパーツの角度の問題で脇に抱えて持たせた方が自然でした。

「ビーム・サーベル」を取るイメージ。








以上ポージング例でした!
開脚幅も十分ですし、ポーズにキレを出す足首の伸びも必要最低限可動!肩は大きく上がるので肘の曲がりが弱点なのもカバーしてダイナミックなポーズをつけることができました(・∀・)
胴体の前後可動が弱いですが、年代的な仕様で妥協できるレベルだと思います。
個人的には膝がもっと沈み込みできればもっと躍動感が表現しやすいのになーって感じくらい。
基本的には満足できるレベルだと思います。
HGUC ネモ(ユニコーンデザートカラーVer.):2時間動かして分かった「耐久力」・「保持力」評価
まず摩耗などの耐久力に関しては問題ありませんでした!
ただ、下記の点は保持力が弱かったです。

胴体に関しては腰部をポリキャップを繋いでいるんですが、↓画像の通り受け側の内部に空間が広い。

スッポ抜けることはありませんが、前後に簡単に動いてしまうイメージ。
対策にはボール型のポリキャップを瞬着で太らせると良さそう。ポリキャップ側なら余剰パーツでも余りやすいので失敗しても代えがききやすいと思います!

実際に接着剤を塗布したのがこちら↑
成形していないので形が変なのはご了承ください(笑)
正面からみて前の方を中心に瞬間接着剤を塗布して厚みを出しています。これで勝手に前後動く心配はなくなりますね!
ポリキャップに塗布する前にはヤスリで表面に傷をつけてください・ω・ポリキャップに直接塗布すると摩擦が少なく、硬化した接着剤が剥がれやすくなっちゃうよ。

手首もポリキャップで、ボールジョイントが滑りやすいのが要因になっていますね。ポリキャップならビニールを噛ませれば多少緩和できます。
他にも対策はあるので、気になる人は↓こちらをご覧ください。
組み立てレビュー:難易度と注意点
ここからは興味を持ってもらった人向けにキットの構造や組みやすさなどを紹介します。
- 組み立て難易度:
- 組み立て所要時間:1時間~1時間20分程度(ゲート処理なし)
組み立てはしやすく時間もかかりません!ガンプラ初挑戦という人にも比較的サクサク組み立てできますね!
↓下記で簡単な構造や組み立て時の注意点などまとめます(^^)/
組み立ての様子と特徴

頭部パーツは少なく、前後・左右から挟み込みアンテナを後付けするイメージ。

胴体中身はがらんどうで首・肩関節用のポリキャップを入れて前後からはめ合わせるだけの簡易構造。

腰部を裏面から見ると↑こんな感じ。特に凝った構造はなく、股関節は腰部に仕込んだ軸に3軸を差し込む仕様になっています。

ウエストと胸部を接続するのはボールジョイント。軸にボール型のポリキャップを差し込んでいるので、過剰な負荷がかかりすぎると折れる可能性はありそうですね。

肩もポリキャップを仕込むだけなんですが、肩のボールジョイントに注目!
この形状が大きく腕が上がる理由になっていますね(^○^)シンプルですが負荷もかかりすぎない安定感のある可動を実現!
現行の最新キットにもあってもいいかなーって思える良い形だと思います!

腕部内部は独特な形状パーツとポリキャップを仕込みます。

膝回りには珍しく独立したパーツがあります!大腿部と脛部分を繋ぐパーツですね!ポリキャップの場合分割が増えると安定感がなくなるので心配になる人もいそう。
でも大丈夫!!

↑こんな感じで脛を組み付けた後・・・

↑画像の順番通り組み合わせることで「②」のパーツが「①」と脛パーツを固定します!
動かしても抜けなくなります(・∀・)考えられてるなーって関心ポイント。

足首はスリッパ部分と独立。

スリッパと独立させることで関節自体を可動させることができるって感じですね。
パーツも挟み込む仕様ではないので、外にベクトルの向いたテンションが逃げられず保持力も良好なのも良い!

全体をブロックで組み立てると↑こんな感じ。付属品も充実!
【余剰パーツ】


ちなみに余剰パーツとして、流用されているCランナーからハンドパーツの甲4つとポリキャップが余ります!
甲のパーツ色はグレーなので、形状が一致すれば他のキットに使いやすいかもしれません。
パチ組みで見る「HGUC ネモ(ユニコーンデザートカラーVer.)」








素組み・パチ組み状態で武装なしが↑こちら↑
武装はすべて外部取り付けなので、基本的にデザイン的な変化はありません。HGはマッシブに表現されていることが多いですが、このネモは特にその辺は感じさせませんね。
組み立てる時の注意点

組み立てに注意するのは1点のみ!ポリキャップの一部にバリが出ているので、パーツのかみ合わせに影響が出ることがあります。
もし隙間ができるようならバリをカットしたり、干渉箇所を少し削って対策できます。
関連ガンプラとの比較
【HGUC ジェスタとの比較】



同シリーズに登場する「HGUC ジェスタ」と比較してみました!
価格的にほぼ同じで、どちらも付属品が豊富ですが、見た目のディテールは圧倒的にジェスタが勝っているように見えますね。
全高は若干ジェスタが大きく、胴体と四肢の長さに違いが見られます!
比較した「HGUC ジェスタ」のレビュー記事で詳細を確認する
【HG ジム・スパルタンとの比較】



「HG ジム・スパルタン」との比較。
ディテールは圧倒的にジム・スパルタンがあるので比較するのは酷ですね(笑)
全高は同じくらい。
ネモはジムの発展型!なので、頭部アンテナや腕部、アンクル周りなど類似している箇所がいくつか見られました。
比較した「HG ジム・スパルタン」のレビュー記事で詳細を確認する
HGUC ネモ(ユニコーンデザートカラーVer.)【レビューまとめ】

まとめっ!
デザインは一般的な量産機!プロポーションは良く、モールドや色分けは少ないがパーツの分割で表現された自然なディテールは表現されていたと思います。
可動域も胴体や膝曲げは弱いですが、大きく上がる肩や広い開脚ができる股関節などアクション性は十分担保できていました。
組み立てやすさや目立った注意点もないので、初めての人にも挑戦しやすいですし、何か試してみる練習用キットとして向いていると思います。
付属品の多さによるプレイバリューと満足度でコストパフォーマンスも十分満たしたガンプラなので気になっている人にはおすすめしたい(*´ω`*)
以下長所と短所をまとめます。
長所と短所

- プロポーションバランスが整っており見栄えが良い
- アクション性が良く動きを表現したディスプレイができる
- ハンドパーツが豊富で武装に合わせて使い分けしやすい
- 専用マーキングシールが付属し、お手軽なディテールアップが可能
- 面が多い分ディテールアップがしやすい
- コストパフォーマンスが良い

- 腹部・手首は保持力が緩い
- 上体に合わせ目が出る
どんな人におすすめ?
量産機が好きな人やこれからガンプラに挑戦する人。ガンダムUC系を集めたい人やコストパフォーマンスを求める人におすすめ!
基本的にはネモのデザインが好きならどんな人にもおすすめできます(゚∀゚)
多少ネックになる保持力問題はHGには多いですし、対策の練習もできてちょうど良いかも。
特にこれからガンプラを作っていく人には避けて通れないので良い練習台になると思います(合わせ目消しも含めて)。
是非試してみてねー!レビューは以上、おしまい。
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