今回は『HGUC R・ジャジャ』のレビュー記事です!
『機動戦士ガンダムZZ』に登場する機体でパイロットは髪色が特徴の女性『キャラ・スーン』。
劇中では正直コミカルな動きが多く、赤かったなーっていうことだけ覚えてます(笑)

| メーカー:BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ) |
| 登場作品:機動戦士ガンダムZZ |
| グレード:HG(ハイグレード) |
| メーカー希望価格:2,310 円(税10%込) |
| 発売日:2019年01月12日 (土) |
| 購入先:楽天ブックス |
【レビューの総合評価】

| ★5評価点数:55〜60点 |
| ★4評価点数:49〜54点 |
| ★3評価点数:30〜48点 |
| ★2評価点数:16〜29点 |
| ★1評価点数:〜15点 |
完全に見た目特化のHGガンプラです!!
組み立ては初心者でも問題なく、プロポーション・造形かなりレベル高いスタイリッシュなデザイン。
2019年発売で可動域は広いですが、ベースが2014年に発売されている『HGBF R・ギャギャ』で関節構造などは流用。構造にかなり古臭さを感じます。
ギミックはビームサーベルを柄に収納できるなど最小限。
そしてここで初心者注意警報!このキットは初めてのガンプラに選んではいけません(笑)
構造の古臭さに触れましたが、過去イチポロりが酷かったです。ポリキャップの保持力が全体的に弱すぎるのと、形状的に干渉箇所も多くバラバラになります。
価格も上がったことで、ポーズを付けて楽しみたい人は満足できないと思います。
- ZZシリーズのコレクションしている
- 中級者以上。補強・あるいはミキシングのスキルがある人
- コスト面を気にしない人
- あまり動かさない人
動かすなら補強が必須になるので、初心者さんがこのキットからガンプラを始めるのはマジでやめ他方がいい。
一方、動かさないなら見た目はかなり良く出来ているので推せます!
本記事では『HGUC R・ジャジャ』の突出した造形や可動域は勿論、弱点のポロりまで詳細をまとめました。
内容物ももちろんまとめているので、再販で検討している人は参考にしてみてください(゚∀゚)
組み立て:難易度・注意点・内容物レビュー

- 組み立て難易度:初心者~
- 組み立て所要時間:1時間半程度(ゲート処理なし)
- ランナー×10
- ポリキャップ×2
- 説明書×1
- カラーシール×1
【付属品を装備した全体写真】





ランナーは約10枚と多く感じましたが、小さいランナーが多め。
構造は割とシンプルで初心者さんでも作りやすいですが、ポリキャップが随所に使われ2019年発売キットとしてはかなり簡素になっています。
外装のパーツ分割は『レッド・ワインレッド・イエロー・グレー』で主に分割。
ジオンのエンブレムや少量の細かい色分けはカラーシールで再現しますが、パチ組みでも十分なクオリティ。
自立性も良く、キットに一本線が入ったような安定感があります。
下記で構造で特徴のあった箇所やランナーなどをまとめたのでタブで選択してご覧ください(・・)
組み立ての特徴や注意点・ランナーなどの内容物チェック!
- 内部構造の特徴
- 内容物・ランナーリストなど


ショルダーアーマーの取り付けはポリキャップを内部に仕込んで固定するちょっと珍しいタイプ。

脚部は2015年頃まで多かった内部が空洞でポリキャップ関節を挟み込むタイプ。平軸が使われています。

フロントアーマーは一見軸に見えますが、一応分割できるようになっていました。カットして大丈夫です!
【余剰パーツ】


『HGBF R・ギャギャ』のランナーを流用している関係でショルダーアーマーの外装と内部ジョイント、ポリキャップなどが少量出ます。
ミキシングする人には使えそうなのもありますね!個人的に画像右端のジョイントは使いやすそう。
【説明書】


説明書はHGUC共通フォーマットのペライチタイプ。
【シール】

シールはセンサーやモノアイなど少量分付属。
【ランナーリスト】
『HGUC R・ジャジャ』の新規ランナーはC1・C2・F2の3枚が新規ランナー。
A・B・E1・E2が『HGBF R・ギャギャ』の流用ランナー。
残りのD・Fは両キット共通ランナーの記載となっています。





共通ランナーは↑こんな感じで両キットの記載がありました。




付属品一覧
銃剣付きビーム・ライフルをタップで詳しく見る

全体的なモールドは控えめですが、リベットやスイッチ、センサーなど必要なメカモールドは造形されています。

『銃剣付きビーム・ライフル』の銃剣は脱着可能。

武装で表現される動力パイプはモールド化されることが多いですが、『R・ジャジャ』ではパーツ分割されてレッドで再現されています。

グリップ後方にあるパーツの一部は上下に可動できる。

上下から見ると合わせ目が一部出る。

専用ジョイントが1つ付属する。取り付けることで左右どちらの『バリアブル・シールド』にもマウントすることができるようになっています。
バリアブル・シールドをタップで詳しく見る


『バリアブル・シールド』は先端が細くなるデザインで裏打ちもシッカリ入っています。

ショルダーアーマーへ軸接続できるのでロールが可能。

シールドの一部には上下可動軸が入っているので角度をつけて見せ方を変更できます。

『バリアブル・シールド』上部には『銃剣付きビーム・ライフル』のマウント軸を差し込む四角のダボ穴があります。

ショルダーアーマーを前後にロールさせることで『バリアブル・シールド』も追従して前後に可動。
ビーム・サーベルをタップで詳しく見る


『ビーム・サーベル』の柄と鞘は分離でき、サーベルは収納状態・展開状態を差し替えで再現。


鞘は表裏でデザインがことなっており、裏には腰部アーマーに取り付けるためのダボ軸があります。
ハンドパーツをタップで詳しく見る

通常武器握り手以外に左手の平手パーツが付属します。指付け根は繋がっているのでちょっと造形は荒いですが、モールド量は十分!
クセのない使いやすい形状だと思います。
『HGUC R・ジャジャ』の全体外観と各部位の詳細
画像をスワイプ or ドラッグで回転できます。
2色のレッドとイエローをパーツ分割で成形色で表現した目立つ配色デザイン。
甲冑のようなショルダーアーマーにマントのような『バリアブル・シールド』。西洋の剣を彷彿させる腰部のサーベルと数カ所で騎士を表現しています。
頭部・胴体はスタイリッシュですが、腰部下はマッシブに造形されています。
HGはAラインのシルエットになりがちですが、『HGUC R・ジャジャ』はショルダーアーマーが大型なため上半身にもボリュームが出て調整されています。
特徴的な『バリアブル・シールド』も大きく見栄えが良い!
頭部
■ディテール


- 頭部は前に突き出たデザインで前面がレッド、後頭部はワインレッド2色構成
- 頭頂部には2本の特徴的な長いアンテナがあり、先端はHG仕様でラウンド(丸み)している
- 後頭部はサザビーやマラサイを思わせる甲冑デザインでモールドはない
- モノアイは十字の黒いシールにメタリックグリーンの丸シールを貼り付ける簡易仕様
■可動域

- 首はポリキャップ。首付け根と首元に2つのボールジョイント可動で上下大きく動かせる
- 左右にもある程度振れる
- 首周りの干渉はなく一回転できる
肩部・腕部
■ディテール


- ショルダーアーマーは大型で中央に幅の広いパネルラインと曲線のラインが入っている
- イエローの部分は『3連装ミサイル・ポッド』でパーツ分割!内側と外側から挟み込むような取り付けで微妙な溝も表現
- ショルダーアーマーの突起先端はパトランプのような造形をモールドで表現している

ショルダーアーマートップには合わせ目が出て、側面はデザインに落とし込まれているが、少しでも隙間が出ると目立つ。

- 上腕パーツは面でモールドなどは入っていない
- 上腕裏・前腕表には動力パイプをパーツ分割で再現
- 関節部分にもモールドで動力パイプの造形が入っている
- 肘側面のリベットはワインレッドのパーツと一体化していて分割されていない
■可動域

肩関節はポリキャップで前に大きく、後方にも少し可動できる。

ショルダーアーマーの取り付けはポリキャップとC型ジョイント基部の2軸。C型ジョイントの取り付け向きを変えることで動かしやすくすることができました。

- 上腕はロール可動できる
- 肘は2重関節で深く曲がる
- 手首はボールジョイントで少し可動
胴体
■ディテール


- 胸部中央にはブーメランのような2つのモールドが入っている
- 胸部左右はイエローパーツで分割
- 胸部中央・腰部・ウエスト上のイエローなど分割パーツは多め
- 背面には1基大きなバーニアノズルが造形され、その上には長めのカバーもある


- フロントアーマーはイエロー・レッドの2色を分割
- サイドアーマーは1パーツだが下部にはインテークに見えるモールドが入っている
- リアアーマーは大型で中央上にインテーク、その下には幅の広いラインモールドが造形されている

1パーツ成形ですが、リアアーマー裏には5基のバーニアがある。

股関節底部には3mm軸穴があります。
■可動域


- 胴体は前後に大きめに可動できる
- 左右にも大きく振れる
- 腰部の捻りは約45度程度に制限される
- 腰部には前側にボールジョイント軸が1つ、腹部の後方に更にボールジョイント軸が1つある
2つのボール軸の可動設計は最近だと1パーツで設計されていますが、破損リスクも高く修復が難しい。
一方この仕様も破損リスクはありますが、改造で搭載しやすいのは参考になりますね(゚∀゚)


- フロントアーマーは大きく上がる
- サイドアーマーは約45度まで上がる
- リアアーマーは可動できない
フロントアーマーは大きく上がるんですが、干渉する角度があって接触したまま上げるとイエローのパーツが飛んでいきます!注意!

股関節軸は2014年頃全盛だった上下にシーソー可動するタイプ。

脚部は軸接続で約180度開脚可能!
脚部
■ディテール


- 脚部はゴツゴツした造形と曲面のレッグアーマーを合わせたマッシブな造形
- ディテールはパーツ分割で出た自然なパネルラインやスラスター・バーニアモールドが少量のみ



- レッグアーマー正面には合わせ目が出るが、一部造形を加えることでデザイン化されている
- 脚部側面のスラスターは内側と左右でデザインが異なる
- 脹脛のバーニアは1パーツで成形。ノズル1つ1つは分割されていないが、塗装の際は取り外して比較的塗りやすい


- レッグアーマーはアンクルアーマーとしても機能している
- スリッパは長めに造形され、モールドはないものの凹凸が多くディテール多め
- ヒール裏のアンクルアーマーは大きめのスリットのような空間が空いている
- 爪先裏は肉抜きされているがそれ以外の箇所はモールドも入り密度がある
- アンクル左右にはそれぞれ2基のバーニアが付いている
■可動域

- 足は前に90度上がる
- 膝も約90度曲がる
- 足首は上下に30~35度程度可動できる

足首はボールジョイントで、↑画像の開脚幅まで足裏が密着する接地性。
『HGUC R・ジャジャ』のポージングギャラリー
『HGUC R・ジャジャ』のポージング例と、動かした感想をまとめます!

















ポージングはこんな感じ。
尖ったシルエットが多いのでビシッと表現できる箇所も多く見栄えは悪くないと思います。
可動域は広いですが、ちょっと膝の曲がりが浅く、リアアーマーによる制限が出るのはちょっと惜しく感じたポイント。
それでも平手パーツや『バリアブル・シールド』の角度で見せる表情は変えやすく角度によっては躍動感も出しやすかったです。
ショルダーアーマーの取り付けは詳細でも書いた通り、取り付け向きを変えることで干渉を減らすことができます。基部が露出しますが、そこまで見栄え悪くないと思うのでおすすめ。
※可動は柔軟ですが、以下で初心者におすすめしない理由をガッツリまとめますので、合わせてチェックしてね。
4時間動かしてわかった『HGUC R・ジャジャ』の圧倒的弱点
弱点はポージングをしているとどうしても感じてしまう”保持力不足”です。
4時間とあるのはポージング撮影にかかった時間で、本来ならその半分以内で収まっているんですが、頻度が多すぎてもう・・・。

↑この写真は『頭がとれたっ!』と思った次の瞬間・・・漫画のように五月雨的に崩れ落ちた様子(笑)
股関節以外の主要関節が軒並み緩いです!

これまでも保持力不足のキットはたくさん見てきましたが、パーツの干渉も相まって過去イチ保持力が足りない。
中でも肩関節は軸が短いことでテコのように抜けやすいのも致命的。可動域の広さを全く活かせていません。
【対策例】



一部簡単にですが対策してみました!基本的には保持力強化の基礎といっていい太らせたり引っかかりを作ってます。
同じように対策する場合の注意点はポリキャップに接着剤を塗布しないこと。

ポリキャップは弾性が強いので内側から力が加わって形状が変わると瞬間接着剤が剥がれてしまいます。
PS素材。もしくはKPSに塗布するのが良く、KPSの場合一度表面を荒らすなど工夫も必要。
今回レビューした『HGUC R・ジャジャ』に関してはPS素材の部分に塗布するのがベストですね。ただ、それでも完全な対策にはなっていないので、ちょっと手を加える必要があり難易度高め(;・∀・)
じっくり手を入れるなら肩関節を少し延長したり、ポリキャップにカバーを付けてテンションが逃げない工夫などしてみても良いかもしれません。
テンションが逃げない肩関節の参考に『HG フルアーマーガンダム サンダーボルト版』のレビューを見る
補強方法の基本的なやり方は↓記事にまとめているので参考にどぞ!
ガンダムZZ関連のHGガンプラ比較
同シリーズのHGガンプラと比較してみました!


まずは2002年発売の『HGUC バウ量産型』と比較。
R・ジャジャとは約20年発売時期に差があります。
表面的なディテールはバウが勝っているように見える一方、さすがにパーツ分割や関節構造はR・ジャジャが勝っていました。
【比較】


次に2014年発売の『HGUC ドーベン・ウルフ』と比較。
R・ジャジャは2019年発売でしたが、ベースとなっている『HGBF R・ギャギャ』は2014年製。
構造が同年代として比較すると、正直R・ジャジャの構造は年代相応の中でもちょっと簡素。
対してドーベン・ウルフは大型で構造も独特。揃えたいなら個人的にドーベン・ウルフから推したいかも。


2026年時点、ZZ系のHG最新キット『HGUC ガルス・J』と比較。
さすがの最新キットということでガルス・Jはよりパーツ分割され、内部構造もポリキャップレスと安定性が非常に高い。
R・ジャジャも分割では負けていますが、外観の凹凸や色分けなどのディテールは見劣りしませんね。
内部構造では大分差を感じました。
HGUC R・ジャジャ【レビューまとめ】
- 良かった点
- 良くなかった点

- 造形・プロポーションがとにかく良い!スタイリッシュとマッシブの両立した見栄えの良いガンプラ!
- 可動域が広く躍動感のあるポージング再現が可能
- パーツ構成がシンプルで、細かい分割は外観のみで組み立てやすい

- とにかく関節のポロり抜けが多い
- 価格があがったことでコストパフォーマンスが満たせていない
- 初心者向きではない
比較を含めて再度総括!
『HGUC R・ジャジャ』は外観は2019年クオリティ!スタイリッシュなのにマッシブさを表現した出来栄えの良いHGガンプラ!
しかし、中身は2014年相当。その中でもかなり簡素!
可動域が広くなっているのは良かったですが、ポロりが致命的すぎて初めてガンプラに挑戦する人。あるいは初心者モデラーさんにはおすすめできないのが正直な感想。
色々マイナス面を強く言ってしまいましたが、中級者以上で対策・ミキシングできる人には可能性を感じる良くできた外観クオリティだと思います。
・・・パッケージの見本写真を見て思ったんですが、バンダイさんコレ弱点わかってたよね?(笑)
なんであんな固そうなポージングなのかメッチャ気になってたんだけど、撮影者は少なくとも気づいたはず。
なのに紹介には”最新フォーマット”と記載・・・コピー書く人と作った人の連携とれてないのかなー?とか邪推しちゃうのでレビューはこの辺でおわっときます(笑)
今回は以上!ありがとうございました(^O^)







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