今回は「HGUC ゾゴック(ユニコーンVer.)」のレビュー記事です(゚∀゚)
ズゴックの派生機であり、水陸両用の機体「ゾゴック」のユニコーンバージョンですね!
- メーカー:BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC
- グレード:HGUC(ハイグレード・ユニバーサル・センチュリー)
- 価格:2,090円(税10%込)
- 発売日:2013年09月07日 (土)
- HGUCシリーズ:No.161
- 購入手段:Amazon




武装は全て装着できますし、2013年当時だと最新のプロポーションに調整されているそう。ズゴックの派生機というだけあって頭部含むボディはかなり近い造形ですね。
本記事ではレビューの総合評価をまとめてから、各パーツのディテール・可動域・ギミック、保持力の弱点などをまとめます^_^
気になっている人は参考にご覧くださーい!
HGUC ゾゴックのレビュー評価

- ★5段階評価点数:55〜60点
- ★4段階評価点数:49〜54点
- ★3段階評価点数:30〜48点
- ★2段階評価点数:16〜29点
- ★1段階評価点数:〜15点
外観プロポーションが良く、パネルラインなどの表現は少ないが凹凸モールドにクリアパーツ。内部やバックパックのメカディテールなど良く出来ていました。
構造も独特の蛇腹関節やモノアイ内部のフレームなど新鮮味もありつつ、非常に組み立てやすい!ちょっとした時間で組み立てられるのも良かったです。
胴体が全く可動できない仕様でしたが、モノアイが大きく可動できるギミックや、腕部・脚部が柔軟なことで想像以上のアクションポーズもつけることができました。
密度感もあるので手にした時の重量感もあって良い!
各武装を本体に脱着できて個別管理もなく、満足度が非常に高いHGガンプラです(*^^*)
HGUC ゾゴック(ユニコーンVer.)の「長所」

HGUC ゾゴック(ユニコーンVer.)の「短所」

どんな人におすすめ?
ズゴックのように少々異形なMSが好みな人におすすめ!造形的に可動表現が弱いことが多いですが、「HGUC ゾゴック(ユニコーン Ver.)」は胴体以外アクション性高め!
プロポーションバランスも良く、妖怪のような独特な見た目で個性も強く、作りやすい点で見れば初心者。一方改造のしやすさやディテールアップで見栄えが変わる潜在的スペックもあると思うので上級者にも良いと思います。
組み立てレビュー:パッケージ内容や難易度
パッケージを開封して内容物や組み立て構成を確認します(゚∀゚)
※「内容物はあまり興味ない!」という人は「ディテール・可動域に移動」をタップ。

パッケージ内容やランナーチェック
ランナーは全部で7枚。全てのランナータグには「HGUC ゾゴック」が記載されています。
下記をタップで詳細を確認。
パッケージ内容物をタップで見る

箱は標準サイズで特に分厚いとかはありませんでした。

ランナーやシールなどは4つの袋に入っていました。


説明書はHGUC特有の完成見本が掲載されたもの。
ランナーの実物をタップで見る








組み立ての様子と特徴
ランナーは7枚ですがパーツは比較的大きめで組み立てやすく初心者の人でも挑戦しやすいHGでした!
- 組み立て難易度:初心者~
- 組み立て所要時間:1時間~1時間20分程度(ゲート処理なし)
構造を写真で紹介!(^^)


頭部とボディはズゴック同様一体化したデザインになっていますが、内部はメカディテールが造形されたフレームをグレーのパーツで成形。それを前後から装甲になるオレンジパーツを挟み込む仕様。

モノアイ部分にはクリアパーツでカバーを取り付け!カバーは嵌め殺しにならず、上部を押し込むと簡単に取り外すことができるのはストレスフリーで良かったですね。
モノアイ可動する際に取り外しが面倒だとあまり動かさなくなるんですが、それがない!(゚∀゚)

腰部内部は1パーツ構成で、前後・上部から外装を取り付けて構成。

胴体と腰部は組み立て時点で1ブロックになります!動力パイプの組み付けの関係ですね!ここが胴体が動かせない理由にもなってしまいます。

腕部の蛇腹はボールジョイントで関節接続。標準MSの関節よりも1つ多め。

ハンドパーツは独自の形状で大きく、こちらも一般的なものよりパーツが1つ多いです。

アンクル周りは3パーツ構成。上から重ねるだけの簡易仕様。

膝下パーツは↓下記3つのパーツを仕込んで左右から嵌め合わせるだけ。
- 膝関節用のポリキャップ
- 足首周りの関節パーツ
- 脹脛の排熱ダクトのようなパーツ

膝関節はポリキャップで2つのパーツを連結する独特な構造。

完成すると↑こんな感じ。
【余剰パーツ】

余ったパーツはポリキャップ2つだけでした^^
特に組み立てで注意する点はありません!組み立て説明書も見やすく、組み付けもスムーズにできました。
素組み完成レビュー
↓画像を左右にスワイプ or ドラッグで「HGUC ゾゴック(ユニコーンVer.)」を水平・トップ・アンダーで回転します。
素組み状態で武装を取り外すと↑こんな感じ。
「ブーメラン・カッター」を取り外すとズゴックの派生機というのがすごくわかりやすい。
ただ、ズゴック以上に胴体と一体化した頭部は特徴的で、プロポーションスタイルが非常に良いのも特徴!
色分けは「オレンジ・グレー・ダークグレー・ライトグレー」で分割。オレンジ以外は統一されほとんど成形色で再現されていました。

足りない部分は↑上記カラーシールを使用。主にモノアイや腕部ホワイトのラインなどに使いますが、モノアイはクリアパーツで塗装してみるのも簡単にできそうでした!
5種の付属品一覧

シュツルム・ファウストをタップで詳しく見る
シュツルム・ファウスト2本と専用マウントパーツが付属します。

2パーツ構成ですが、先端は階段状にクッキリ造形されています。

側面には合わせ目が出ます。

マウントパーツに取り付けると↑こんな感じ。

マウントパーツを取り付けるダボ穴はリアにあるので差し込んで固定。
摩耗やポロリもありませんでした!ガッチリ固定できます。

ヒート・ソードをタップで詳しく見る
「ヒート・ソード」は柄と刃部分で分割。グレーの成形色とクリアパーツの2パターンが付属します。

グレーの方は柄と同じ色なので気になりませんが、クリアパーツの方は柄の片面もクリアパーツになるので違和感がでますね。
塗装するならクリアパーツの方が良さそうでした。

アーム・パンチをタップで詳しく見る
「アーム・パンチ」を再現する延長パーツが左右分付属。

片側は軸接続のためのポリキャップ。片側は軸。

手首と前腕の間に差し込んで延長する形です。

側面には合わせ目が出ました。

ブーメラン・カッターをタップで詳しく見る
「ブーメラン・カッター」は左右5本ずつ付属し、全て頭頂部に取り付け可能!

「ブーメラン・カッター」の中心には3mm穴が空いているので上画像の通り差し込みディスプレイも可能。

ハンドパーツをタップで詳しく見る
ハンドパーツは左右合わせて4つ付属。
- 握り拳(左右分)
- 武器持ち手(左右分)


違いは上画像をご覧の通り、持ち手の方には空間があり、指の角度にも違いが出ています。
付属品は以上!!
素組みレビュー:全体と各部位毎の詳細
- モールドは全体的に少ないがフェイス・バックパックにはメカディテールがあり見栄えが良い
- ズゴック系統のキットとして可動性は良いが、胴体は全く動かすことができないのが弱点









デザインの一部になっている「ブーメラン・カッター」をとりつけるとシルエットの印象が大分変わりますね!
以下、部位毎のディテールや可動性を実際に動かしてレビュー(^O^)
頭部:ディテールと可動範囲
- 頭部と胴体は一体化し、モールドは少ないがクリアパーツや内部ディテールと見栄えは良い
- 可動域はないがモノアイの可動ギミックを搭載!
造形・ディテール

- フェイス周りは曲面が多くモールドの造形はほとんど入っていない
- フェイスとフェイス側面、トップはクリアパーツになっている
- フェイス下にはインテークのモールドが分割パーツで再現
- トップから見ると「ブーメラン・カッター」の等間隔に並んでおり、インテークのようなデザインにも見える


「ブーメラン・カッター」はモールドによる凹凸がクッキリでていて1パーツだが完成度が高い!左右に5本ずつ収納できる。
ギミック
【モノアイ可動】

モノアイは内部でボールジョイント接続なので、クリアパーツを外して自由度の高い可動ができる!モールドも多いですね!
【ブーメラン・カッターの収納】

「ブーメラン・カッター」は取り付けることができ、”カチッ”と固定されるので簡単に抜けることもありません!よくできてる(゚∀゚)
腕部:ディテールと可動範囲
- ラインモールドが少ないが少量入っていて、蛇腹関節で自然な分割ラインとディテールも多く可動域も広い!
造形・ディテール

- 上腕は曲面パーツで1パーツで構成され合わせ目は出ない
- 関節はボールジョイントでやや隙間が出てディテールが表現できる
- 前腕は前後からの嵌め合わせで横にラインモールドも入っている
- ハンドパーツは大型で手の甲部分はノッペリした面になっている
- マニピュレータは角がありメカモールドを造形している
可動域

肩関節はボールジョイントで上腕と同じ接続軸ですね。


- 肩から前腕にかけてボールジョイント関節が多く水平以上に上がる
- 肩もボールジョイント分前後にムチのような可動ができる

- 上腕はロールができる
- 肘はポリキャップで1軸可動だが、上腕の可動も合わせて90度位は曲がる
- ハンドパーツは若干動かせる程度で大きく可動できない
胴体:ディテールと可動範囲
- 胴体胸部腹部と腰部は接続され、全く可動できない一方、リアはディテール、特にバーニアが多く見栄えが良い!
造形・ディテール

- 胸部にはダークグレーで成形された階段モールド入りのパーツを分割して表現
- 腹部は凹凸モールドのみでノッペリしている

- バックパックはグレーとダークグレーで成形され、光に当たると金属表現もありリベットモールドも造形されている
- バーニアやタンクはパーツ分割されておりメカディテールが多い
- 胴体と腰部を繋ぐ動力パイプは硬質のパーツで成形されている
- バーニアの内部には3層の造形がある

- 腰部周りにアーマーはなく、フロント中央には若干のモールドが入っている
- リアには「シュツルム・ファウスト」をマウントできるジョイントの接続ダボ穴がある
- リアには2連装バーニアがパーツ分割で造形
・・・腰部だけアップで見てるとなんかレスラーのように見えてきた(;^ω^)ぼくだけだろうか?w

股関節底部にもバーニアが1つあり、取り外すことでアクションベースに対応できる3mmダボ穴が露出します。

側面からみると脚部にかけて合わせ目が集中して目立つのは気になりました。
可動域

- 胴体は全く可動できません

- 股関節は軸接続で180度開脚できるほど柔軟!
脚部:ディテールと可動範囲
- 大腿の一部は蛇腹の造形でアンクル周りが大型!ディテールは少ないが可動性は高い!
造形・ディテール

- 蛇腹の大腿部は腕部とは異なり、通常の膝関節のみ可動ができる
- レッグアーマーは曲面で大小の丸モールドが造形
- 内側をライトグレーのパーツで造形し、外装としてオレンジのパーツを組み付けることでラインの色分けを再現

- アンクル周りは大きく縦長のデザイン
- スリッパの縁は面でデザインされモールドは入っていない
- 足裏はスクリュー・丸モールド・パネルラインが造形されているが、彫りは浅い

レッグアーマー正面の合わせ目は段落ちモールド化されているが、線が細いので気になる場合は対処が必要(´・ω・`)
可動域

↑上画像の通りの開脚幅まで足裏の接地が可能。接地性はあまり良くはないですね。

- 足は前に水平まで上がる
- 膝は90度位曲がる
- 足首は上下に若干可動するが、上の方が比較的上がる

股関節の関係で足は水平以上にも上がりますがY字のように外向きに上げることもできます!
HGUC ゾゴック(ユニコーンVer.):「ポージング例」と「耐久力・保持力」
上記でレビューしてきた武装や可動域を踏まえて実際にどんなポージングをつけることができるのか例を紹介!
合わせて、数時間動かした結果パーツ耐久力や保持力はどうなのか?合わせてまとめるので保持力重要しする人は要チェック!(゚∀゚)
まずは「ヒート・ソード」を持たせて!






モノアイにシールを貼っていないので確認しづらいですが、広い可動ができるので振り抜く方向に合わせて視線を向ける表現ができました!
モノアイ可動を持つHGの中でも可動範囲は広いですね!
「ヒート・ソード」は柄に突起があるのでハンドパーツを分解した上で持たせるのが必須でちょっと面倒でしたが、一方スッポ抜けなどはありません。
次は「シュツルム・ファウスト」を持たせて。





「シュツルム・ファウスト」は武器持ち手に差し込んで持たせる使用。一部引っかかりもありますが、ややスッポ抜けやすかったです。
サイズは大きめで持たせた時のバランスは良いと思います。
「ブーメラン・カッター」を飛ばしてみる。


胴体の前後可動ができないので”溜め”などの表現は難しいですが、腕部と脚部に角度を付けてそれっぽく表現できました。
「ブーメラン・カッター」は3mm穴にアクションベース6を使っています。
最後に「アーム・パンチ」。




「アーム・パンチ」は左右分を連結させて長さを倍増させることもできます!ただ、後述しますが、保持力が弱いので、長時間維持するのは難しそうでした。
あとは数枚適当に(^o^)




ポージング例は以上!
何度もお伝えしている通り、胴体は全く動かせない!一方、四肢は柔軟に動かせて可動域は広い!!
特に腕部は増設されている関節でしなりを表現できたのは躍動感の表現ができていたと思います。
頭部がない分表現が狭まってしまいますが、ギミックによる視線表現はその他モノアイ可動のできるキットと比較してもかなり良いと思います(゚∀゚)
HGUC ゾゴック(ユニコーンVer.):2時間動かして分かった「耐久力」・「保持力」評価
パーツの耐久力に問題はありませんでしたが、肩から前腕にかけて保持力の弱点がありました!

肩や上腕の接続に使われているポリキャップの保持力がまず弱いのと、ポリキャップ自体の摩耗も激しいように見受けられました!

受けパーツ自体も浅く感じるので、太らせたりビニール噛ませるのも位置などちょっと考えた方がいいかもしれません。
動かしていると抜けやすいので、この点は弱点!「アーム・パンチ」の延長パーツをつけると保持力維持は難しそうでした。
関連ガンプラと比較
ガンダムUCに登場した機体のHGガンプラとサイズ比較してみた結果、密度感はあるものの若干全高は小さめでした!
【HGUC バンシィ(デストロイモード)と比較】

「HGUC バンシィ(デストロイモード)」と比較すると丁度頭部分全高は小さめ。細身のバンシィに対し、ゾゴックはマッシブさが際立っていると思います。
ディテールは圧倒的にバンシィの方が多いですね!
「HGUC バンシィ(デストロイモード)」のレビュー記事でもっと詳しく比較する
【HGUC アンクシャとの比較】

アンクシャと比較してもこちらも全高は下回ります。部位毎に見ると厚みがあるので、全高が小さく見えてもボリューム感で見ると見劣りしないように見えますね(^^)
「HGUC アンクシャ」のレビュー記事でもっと詳しく比較する
【シュツルム・ガルスとの比較】

最後にシュツルム・ガルスとの比較!こちらも全高はゾゴックが小さいところを見ると、ガンダムUC系HGガンプラの中でも比較的小さいと思います。
ディテールやギミックにも差は感じますが、価格的に800円程度差がある分クオリティにも出ていますね。
「HGUC シュツルム・ガルス」のレビュー記事でもっと詳しく比較する
HGUC ゾゴック(ユニコーンVer.) 【レビューまとめ】
ズゴックを投影した量産機らしいシンプルな造形に独特の「ブーメラン・カッター」を頭部に取り付けた個性的なデザインの両立。
ディテールこそ少なく、一部保持力の弱さが弱点になる一方で、四肢の可動性の高さは胴体が全く動かせない問題をカバーするほど良く動き、モノアイの可動ギミックもレベルの高いクオリティになっていると思います。
購入時には若干コスト面で高く感じましたが、完成して手にした時の重量感や付属品、見栄えの満足度は価格に見合った以上のパフォーマンスを示してくれました!!!
初心者なら組み立てやすくそれほど手間もかからない。反面、上級者であればディテールアップから塗装まで手をいれる猶予が多いおすすめできるHGガンプラです(^O^)
現場からのレビューは以上、おわりー。

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