今回は「RG ゴッドガンダム」をレビューしようと思います!
- 登場作品:機動武闘伝Gガンダム
- メーカー:BANDAI
- グレード:RG 1/144スケール
- 価格:3,850円(税10%込)
- 発売日:2022年08月13日
可動に定評のあるRGの中でも特に可動域が異常のガンプラで有名。アドバンスドMSジョイントを使った独自の機構を持っているので、人のような可動を実現しているそう。
本記事では、
↑上記の内容でまとめていきます!
「RG ゴッドガンダム」について詳しく知りたい方や、特にアドバンスドMSジョイントが使われている腕周りなども気になる方もいると思うので是非参考にチェックしてみてください。
レビュー評価:コストパフォーマンス最高のRG!
組み立てやすさ
腕のパーツは少々細かくちょっと面倒に感じた面がありましたが、他の箇所は組みやすく良い作りだと思います!ただ、アンダーゲートがほぼ全てのランナーにあるので、処理がしにくい箇所などに時間がかかりました。先の細いニッパーを使用している方は楽に作り進めることができます。
組み立て所要時間:6時間程度(二度切りあり)
可動域
腕部も脚部も可動域は十二分!腕部に関してはアドバンスドMSジョイントを利用した独自の延長ギミックがあり柔軟に可動。脚部は股関節や膝はもちろん、腰部アーマーの可動と足首周りの柔軟さが強み!
外観
全長はRGはおろかHGよりも小さ目で、細かい頭部バルカンやマシンキャノンのようにパーツ分けで細部までこだわりが見える外装。プロポーションも足が不自然に長くなりすぎず、胴体も少し長めに設計されている”人”のようなシルエットでかなり良い!特に腕部の細さと脚部のマッシブ差は武闘家っぽくてかなり良い。
ギミック
小さいボディなのでそう大胆なギミックはありませんが、ショルダーアーマー、マシンキャノン、胸部、腕部、脹脛の装甲展開など見た目的に満足度が高い展開ギミックが豊富。
コアファイターの脱着もでき、キャノピーもシッカリ展開するRGならではのこだわりを実現しています。
耐久性
全体的には極端に劣化するポイントはありませんでしたが、バックパック、股関節が組み立当初より弱くなります。前腕ロール軸に関しては最初から緩め。軸の先端は太いみたいなので抜けたりしませんが、軸自体が細くロールが結構ガバガバな印象でした。要改善ポイント。
それ以外は問題なし!
コスパ
定価「3,850円(税10%込)」と考えるとコストパフォーマンスはめちゃくちゃ高いRGだと思います。HGと比較しても小さ目のボディに詰め込まれたギミック。そして脚部のマッシブ感など密度を感じさせるのはもちろん、買わなきゃ良かったと思わせないディテール。
耐久性で述べたデメリットを差し引いても有りだと思います!
「RG ゴッドガンダム」をレビューした総合評価は↑こんな感じ。
2022年製の比較的新しいRGガンプラで、「アドバンスドMSジョイント」特有の問題点はちゃんと解消されています。
腕部に採用されていますが、腕自体が軽量なので保持力も大丈夫ですし、劣化するようなこともありませんでした。
シンプルにカッコいいのでおすすめできるRGの1つに認定っ!
組み立て:ランナーと付属品
↑パッケージはこんな感じ!ゴッドガンダムらしい腕組lポーズ。実際に組み立てたRGでもこのポーズは再現可能!
説明書は冊子タイプでページ数は19ページまでありますが、1ページに記されている解説は1コマが大きく割と見やすいですね。
説明書裏面には付属のリアリスティックデカールを貼る指定位置例が記載。全部貼るとデザイン的にうるさくなると思うので、1/3程度使う気持ちでも大丈夫なやつ。
「ツインアイ」と「エネルギーマルチプライヤーゲート」のシールは選択できるのでお好みで貼り付けできます。リアリスティックデカールは粘着性高めですが、何度も繰り返し貼り付けはできないので要注意!
まずは失敗してもいいやつで試しに貼ってみるのもありですね。
下記ではキットの内容を詳しくまとめます。
ランナー
Aランナーは色プラでハンドパーツや外装の青いパーツが整形。
Bランナーは使われている「アドバンスドMSジョイント」。肩と前腕部に使用するので、重い武装もないことから悪目立ちすることはなさそう。ハンドパーツもそのまま使用できます。
C・Dランナーは内部フレームで、比較的パーツは小さ目。組み立てで難儀するとしたらこの辺でしょうか。
Eランナーは外装ホワイトパーツ。
Fランナーも外装パーツ。
Gランナーはレッドとイエローパーツで、どちらもやや発色を押さえた深みを感じるカラーリング。
ランナーにはどれもアンダーゲートが使用されており、組み立ての際ちょっとだけ面倒なのはゲートから切り取ることでした。
部分的に太いニッパーだと刺しこめない箇所もあったので、できれば「タミヤの先細ニッパー」などがあると今後も便利。
完成品をチェック!
まずは全体!
アーマー全体は大振りですが腕部自体は比較的細め。対して脚部はマッシブで筋肉質なプロポーションバランス。
脚部は特に長すぎたり短すぎたりしない塩梅で、胴体とのバランス良し。ランナー段階ではよく話からなかったモールドも外装にしっかり刻まれており、頭部のバルカンを見たら分かる通りパーツ分けによる色分け再現も良好。
頭部アップ!目の下まで入ったゴツゴツしたモールドにパーツ分けで再現された色分け。そもそも造形がメッチャかっこいい。
この顔がよくてGガンダム知らないけど購入する決意は固めていました(笑)
両肩にはマシンキャノンがあり、カバーやダクトにも細かいモールド。
腕部には伸縮ギミックのある手甲(?)。細い腕を太く見せていますね。
フロントアーマーもパーツ分けで色を再現しつつ、マイナスモールドが多く入っています。サイズはガンダムの中でも大きめ。
リアアーマーの長さもフロントアーマーと同じくらい。
脚部外装はホワイトパーツにライトグレーのパネルを追加してアウトラインを強調しているように見えます。
バックパックもディテールは多く感じるんですが、一点だけ不満ポイント!
バックパックが光を透過するぐらい薄い。他のブルーのパーツは裏打ちモールドやな内部フレームなどがあるので透け感はありません。
唯一の透け感ポイントで安っぽく感じた部分でした。
ただ、撮影のライトの兼ね合いで目立ったように見えたので、意識的に見なければ気にならない部分ですし、背面はあまり見ない方も多そう。
RG ゴッドガンダムの付属品
【付属武器】
付属装備は↑これだけ!
専用オリジナルのゴッドスラッシュ(柄)と日本刀の形状をした刃エフェクトがそれぞれ2つずつ。
後はハイパーモード用の日輪エフェクト!色の違う三枚に段差を付けて取り付ける仕様です。グラデーションがキレイなPETシートで軽量。
3つ繋げる専用の接続パーツが付属するのでそれを背中に装着させます。
【付属ハンドパーツ】
ハンドパーツは豊富で全6種で、トータル11個付属。
- 握り拳×2
- 平手×2
- チョップ手×2
- 武器持ち手×2
- ハイパーモード用平手×2
- ハイパーモード用ゴッドフィンガー平手×1
↑ハイパーモード時のゴッドフィンガー用平手が右手のみ付属します。
チョップ手には可動軸があるので、上下大きく動かせることができます。武闘のような構えなどに最適。
【日輪エフェクト】
RG独自のオリジナルエフェクトとして3枚の日輪エフェクトが付属。
取り付けには専用クリアパーツを使用。(←もちろ付属します)
赤と黄色を3層に分けたグラデーションがキレイで、エフェクト自体はちゃっちく感じましたが取り付け方法がちゃんとしているので意外とかっこよく表現できました。
メチャクチャ動く可動!
「RG ゴッドガンダム」最大の売りである可動範囲についてまとめていきます。
頭部の可動域
頭部は上下共に大きく可動でき、ポージングの際にもしっかり相手を見据えることができます!
首の付け根パーツが前後に可動するのが深い俯きを再現しているポイント。ただし、可動させた場合、背面からは↑画像のように余白が大きく見えて不自然な形に見えてしまいます。
腕部の可動域
肩関節は前に大きく、後に若干可動。
腕上げは水平以上にシッカリ上がる可動性。ショルダーアーマーに干渉するとかもほとんどなくストレスフリー。
肩のアドバンスドMSジョイントがシッカリ作用した結果なので、有用性がわかりますね。
腕部には2か所のロール軸が設けられています。
胴体の可動域
胴体には胸部にボールジョイント、腰部に引き出せる軸があるので大きく前後に可動できます。
もちろん左右へもある程度大きく振れます。
捻りも十分なので、アクションポーズに重要な胴体の可動は申し分なし!というか動きすぎ(笑)
脚部の可動域
開脚は180度も可能で、足首部分にはロール可動もあるので設置性も調整できます。
股関節の付け根にはスライドギミックの他、足側についているボールを若干内側に動かすこともできます。
膝曲げも前後深くできるので、ビシッ!としたポージングをとれると思います。
腰部アーマーは多きく可動できることに加え、サイドアーマーを後方へ避けられるようになっているので干渉せず動かせます!
実際の可動域は広くても腰部アーマーが邪魔することは結構多いので、この仕様はかなり嬉しい。
リアアーマーもそれぞれが独立して上下可動ができます。
足首は特にすごいポイントで、↑画像で示す通り3つの可動軸が設けられています。
人がストレッチしているような動きもできますね。
足首は上下大きく動きまくります!
ただし、可動軸が多くなるので、片足立ちなどの接地面の調整が難しい。
「踵」と「爪先」を別々で合わせる必要があります。
搭載されたギミック可動
コアランダーの可動域
コアランダーはキャノピーも再現されていて開閉可動あり。ゴッドガンダム本体と分離させることができます。
また↑画像をご覧の通り、3mm穴が底面にあるのでアクションベースを差し込んで独立したディスプレイも可能。ウィングも大きく見栄えも悪くありませんでした!
コアランダ―はキャノピーを閉じた状態で「RG ゴッドガンダム」本体に直接差し込みます。ウィングを半回転させ垂直にして取り付ければ完了。
コアランダ―についているバーには独立して上下可動ができます。
さらにウィングは左右同時に垂直から多少角度付けができます。
さらにっ!
左右別々で上下に大きく振れ、3本とも展開もできます。
かなり柔軟に動かせるので、スピード感を演出するためのウィングの方向などはポージングで使いやすそう。
ショルダーアーマーの展開
ショルダーアーマーも引き上げることで展開可動。
エネルギーマルチプライヤーの展開
胸部の「エネルギーマルチプライヤー」もイエローの装甲とブルーの装甲各所可動して内部を露出することができます。
肩の延長(アドバンスドMSジョイント)
肩にはアドバンスドMSジョイントが使用されており、通常状態では折りたたまれたパーツがあります。
これを伸ばすことで腕部を延長可能。
ゴッドフィンガープロテクター(Gナックル)の前後可動
ゴッドフィンガープロテクター前後可動できイエロー&ブルーのツメのような部分をそれぞれ上下可動できます。
ブルーのパーツに関しては小さいボールジョイントなので左右にも少しだけ動かすことができました!
マシンキャノンの展開
頭部の両サイドにあるマシンキャノンはしっかり開閉できます。
脹脛の装甲展開とバーニアの連動
装甲を引き出して展開すると内部にあるバーニアが連動して前に露出するようになっているので見栄えがかなりいいですね。
RG ゴッドガンダム:ポージングと耐久性
それでは実際にどのようなポージングが再現できるのか紹介していきたいと思います。ポージングに困っている方はよければ参考にもどぞ。
サイズも小さく軽量なので↑画像のように「アクションベース6」を使ってディスプレイできますね。
股関節の若干の可動ギミックを使うことで脚部のラインを細かく調整できますね。
シッカリ可動する胴体と脚部で躍動感やダイナミックさをより表現できると思います。
マシンキャノンは割と大きく展開するので特にモーションがなくても使ってる感は出せそう。
最近好きな蹴りポーズ!太腿から爪先まで細かいしなりを表現できると思います。足の太さとマッチして良い感じ。
日輪エフェクト装備!
エフェクトは意外とキレイに見えるんですが、装着すると可動域にも多少影響がでるのでそこはちょっともったいなく感じました。
ポージングは以上!
アニメを見たことがないので格闘するガンダムがちょっとイメージしづらかったですが、思ったポージングはちゃんと付けることができました。
3時間動かし続けた耐久性
RGと言えば耐久性が心配になる方も中にはいると思います!なんてったってRGには過去の実績がありますからねっ!(笑)
動かしていて感じたポロリポイントをまとめてみたので是非チェックしてみてください。
冒頭のレビュー評価でも述べた通り、基本的に”難”みたいな物はありませんでした!さすが最近のRG!
ただ、初期不良のようなポイントと脱着を繰り返すことでゆるくなる部分がありました。
塗装やディテールアップでカスタムアップ!
より見栄えを良くしたい方は下記のディテールアップをおすすめ!
物がRGですし、中でもクオリティが高いゴッドガンダム。正直あまり手を入れる必要がないんですよね。
なので、スミ入れと塗装くらい!
初心者さんの場合はガンダムマーカーを使ったスミ入れをおすすめ(‘ω’)ノエナメルは気持ちいいけど、プラに直接塗布すると割れることあるから使わない方がいいですね。
ブラックでも良いんですが、正直使い所が難しいので強調しすぎないカラーがおすすめ。
例えば、ホワイトの外装ならグレーかダークグレーとかが最適!
他RGガンプラとの「外観」・「定価」の比較
まずはいくつかのRGガンプラと外観を比較。
あとは定価や販売年などの詳細情報を項目にして表で比較してみたいと思います。
外観の比較
「RG フォースインパルスガンダムSPEC2」との外観比較から。
マッシブさは「RG ゴッドガンダム」の方があり、横幅が広く感じますが、全長はフォースインパルスガンダムの方が大きいですね。
次に「RG ゴッドガンダム」の次に発売された「RG ガンダムエピオン」との比較。
全体的なボリュームはエピオンの方が大きいですが、使われているカラーリングの数が多いせいか、視覚的なディテールはゴッドガンダムが多いように見えます。
エピオンは色が結構暗いパーツが多いので、モールドが比較的見づらい印象ですね。
続いて10月時点での最新RG「RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」との比較。
さすがの新仕様の多いVer.2.0ということで、視覚的ディテールではゴッドガンダムの方がやや劣るかな?どちらもデカール系は使用していない状態。
サイズ感は非常に近いですが、やはりゴッドガンダムは他と比べてかなりマッシブにアレンジされているみたいで厚みを感じます。
最後にRGではありませんが出来が異常に良かった「HG ガンダムEX」と比較!
情報量はどちらも劣らずですが、ややEXの方が気持ち勝ってるかも(笑)
以上外観の比較でした!
表で比較
次に外観だけではわからない定価や発売日などの情報も含めて表でまとめます。
比較項目 | ゴッドガンダム | RX-78-2 ガンダム Ver.2.0 | RG ガンダムエピオン |
---|---|---|---|
発売日 | 2022年08月13日 | 2024年08月10日 | 2023年09月30日 |
定価 | 3,850円(税10%込) | 3,850円(税10%込) | 4,620円(税10%込) |
可動域レベル | 超高 | 高 | 高 |
造形 | 高 | 高 | 超高 |
耐久性 | 高 | 超高 | 中 |
こうして比較してみると、同じRGでも長所的な部分があるのがわかります。
定価だとゴッドガンダムは最新のVer.2.0と同じ価格。対してエピオンはちょっと高め。
個人的にぼくはRGに3つのレベルがあると思っていて、比較した上記3つは”中の上”で同じくらいのクオリティだと思っています。って考えるとエピオンはヤッパ高いな。
逆にゴッドガンダムとVer.2.0は妥当なクオリティに加えコストパフォーマンスが非常に良いと思います。
多数のアンダーゲートなど組み立てにくさを感じる点があるので初心者にはおすすめできませんが、中級者でまだ作った事がない方にはおすすめ!
RG ゴッドガンダム【レビューまとめ】
以上、今回は「RG ゴッドガンダム」をレビューしてきました。
武器自体の付属品は少ないものの、本体に実装されている細かいギミックの数々で満足度は高く、劇中再現できるように豊富なハンドパーツが付属。
気になるアドバンスドMSジョイントも特に問題はありませんでしたね!
評判通り可動に関してはRGの最高峰ですね!!!
個人的には腕が最初から緩みがあることや、一部の組みにくさがネックにはなるかと思いますが、RGを買って満足したい方やコストパフォーマンスを優先する方にはマジでおすすめ。
今回はここまで。
RGもハズレがすくなくなってきてるから嬉しいけど、もうちょっと新作ペース上げてほしい(笑)
ダブルオー系求ム!!!!
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