今回は以前紹介した「ガンダムヴァーチェ」の中の人。「ガンダムナドレ」のHGをレビューしていきます(=゚ω゚)ノ
登場作品 | 機動戦士ガンダム00 |
搭乗パイロット | ティエリア・アーデ |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 1,320円(税10%込) |
発売日 | 2008年04月 |
ティエリア・アーデが持つヴェーダへのアクセス権を用いて、他ガンダムのシステムに干渉できるトライアルシステムを搭載した”対ガンダム戦”の切り札。
劇中では登場シーンこそ衝撃的でワクワクさせてくれましたが、その後はパッとしないちょっと残念な機体。正直素体みたいなものという印象でしたが、価格も安価だったので再販で購入してみました。
作ってみた感じ、年代も含めて期待値は低かったんですが思ってたよりはずっと良かった!ナドレが好きな方にはおすすめしても良さそう!!(‘ω’)色分けは残念だけど。
「HG ガンダムナドレ」が気になる方は下記で「可動範囲」や「耐久性」など詳細をまとめているので是非チェックしてみてね!先に1ついうとHGはヴァーチェから装甲パージできませんので!
読むのが面倒な方は最初にレビュー評価まとめてるのでそこだけ見てもらえたらOK。
※すみません。
終わって気づいたんですがレビュー記事で腰部のフロントとリア逆になってます。可動範囲には全く影響ないのでご了承ください。
レビューの総評:思ったより良かったが価格相応!
レビューの総合評価
2008年HGガンプラということでパーツによる色分けは少なくほとんどホワイト一色でシールの補填がかなり多め。華奢な見た目にほぼ単色のボディ、加えてフェイスの造形が微妙ということもあり外観的評価はやや低め。
合わせ目がでにくいような仕様にはなっているので処理は比較的楽。かみ合わせが若干よろしくない部分もありますが、この年代だとご愛敬(笑)随所にABSを使っていて関節強度や安定感は良くシブミが摩耗することも特にありませんでした。強度を感じられるのは個人的に高評価でしたね。
肩可動範は広く、独特の肩関節を搭載し上下前後に動かせます!腰部・股関節はボールジョイントで可動がネックかな。ギミックも特にないので価格には見合った最低限のパフォーマンスだと思います!
長所と短所
どんな方におすすめ?
安価ではありますがナドレ単体で購入するかは好み、または00シリーズのファンにおすすめします。
作りやすく可動もまぁまぁ納得できますが、パチ組みの方だとシールの使用は必須になってしまうので、クオリティが担保できないのが悩ましいところ。
ファンの方やナドレが好きな方は許容できると思いますが、良く知らない方が作ると大分物足りなさを感じると思います。自分でキットに色付けできる比較的上級者向けのキットに思います。
キット内容・付属品紹介
【組み立て所要時間:1時間ちょっと】
パッケージはメチャクチャかっこよく、箱自体はかなり薄め。
一枚をたたんだタイプの説明書が1枚あり、表紙には「ガンダムナドレ」とパイロットの「ティエリア・アーデ」の情報が記載。
シールは↑こんな感じで、見るからに多めですね(;’∀’)
↑各箇所シールで色分けになります。
ランナーをタップで見る
A・Bランナーは主に外装に使用されるパーツ群。
内部関節やシールド裏などグレー部分はABSが使用されています。KPSがまだ使われていない時代なのでこれはしゃーない。強度は硬めでモールドも思ってたより入っていたので個人的には嫌いじゃない!
Dランナーはナドレの髪を模したケーブルを再現するパーツで、ランナー全体が軟質なのが特徴。伸びないゴムみたいな感じで、引っ張ると簡単に切れるので注意。
後は関節パーツと組み合わせて使うポリキャップ。
ビームサーベルエフェクトは「SB-9」と「SB-10」が付属。「SB-9」のエフェクトははスローネのサーベルとしても流用できます。
ポリキャプのみ余剰パーツが出ます。
組み立てで特徴的な部分
組み立てで気になった箇所をいくつか紹介します(‘ω’)
まずは胸部にある肩関節。
独自の仕様で実装されていました!後ほど可動範囲の詳細でも記載しますが、前後可動に加え、上下可動もできるのでかなり肩回りの関節は柔軟!
ポリキャップの精度はあまりよろしくなく、数個んは大きめのバリが残ったままでした。たまーにこのバリのせいでハマらないこともあるので、上手くいかない時はチェック!
付属品一覧
付属品一覧は↑こんな感じ。
【GNビームサーベル】
ビームサーベルエフェクトは2種で、「SB-9」が2本。「SB-10」が1本付属します。
「SB-9」の柄も2本付属し、「SB-10」はビームライフルに取り付けることができます。
「SB-9」のエフェクトは細い円柱軸ではなく平軸なので折れる心配がほばないのが嬉しいところ(‘ω’)細い円柱軸は結構すぐ折れちゃうんですよね。
「SB-10」はカチッとハマるのでポロリはなし!
【GNビームライフル】
GNビームライフルは2パーツ構成のシンプルなもの。単色ですがディテールはまぁまぁ入ってますね。
メイングリップ近くにサブグリップを取り付けることができます。可動して収納とかだと嬉しかったんですが・・・うーん(笑)
GNビームライフルの後部は腕部にはめ込むことで角度とすっぽ抜けを防止!ただ、経験上00系のこういう武器は摩耗して抜けることが珍しくないのでそう思っておいた方がよさそう。
【GNシールド】
GNシールドもシンプル構成で、裏打ちモールドはまぁまぁ。シールド表面はホワイト単色でシールが必須。できるなら塗装推奨部分ですね。
裏面と基部はABSで固めのプラ。
耐久性は強そうですが、基部は肉抜きがあるので劣化すると折れやすいかも。肉抜き埋め初挑戦に良いぐらいかも。
取り付けはGNビームライフルと共通のダボ穴に差し込む形。こちらも腕部側が摩耗して抜けやすくなりそう。
【平手ハンドパーツ】
ハンドパーツは左手の平手パーツが付属。手の甲もハンド部分もディテールがなかなか凝ってるように思う(‘_’)
部位ごとの外観と可動範囲の詳細
「HG ガンダムナドレ」を詳しく見るセクション!特に可動範囲が気になる方は要チェック!1か所ギミックというほどではありませんが、独自の仕様がありました(‘ω’)ノ首。
頭部の外観と可動範囲
頭部アップ。シールなしだとレッド・イエロー・ホワイトで色分けされていますが、ツインアイや頭部側面などはシールで再現。
フェイスも全部ホワイトなのでノッペリして見える。ただ、モールドは意外と入ってましたね。
頭部側面の円形パーツ(GNコンデンサー)部分はクリアパーツで再現し、ポロリはありませんでした。
頭部と首元には髪の毛のようなデザインになっているケーブルがあり、軟質パーツでグネグネしてます。
俯きは大きく可動しませんが、上方向には大きく可動できる柔軟な首。
横は90度くらいで、左右にはちょっとだけ振れます。
この首軸、実は1段階引き出すことができるので角度をちょっとだけレベルアップできます。
↑軸の引き出した分の違いはこんな感じ。顎の離れている分伸びているのがわかりますね。
首元のクラビカルアンテナはもちろん可動。
腕部の外観と可動範囲
ショルダーアーマーはもちろん小型。側面は密度感はあまりない。肩造形箇所は合わせ目がでて片方に寄ってますね。消しても良いですが、スジボリしてバランス合わせてもいいかもしれません。
肩関節は上下・左右に可動する以外とレベルの高い動き(‘ω’)ノ
肩関節はも上がり、ショルダーアーマーの干渉も少ないので水平以上にあがります!
前後可動は引き出すわけではないので少し控えめ。
腕部はスッキリで関節にABS素材でモールドも少々。前腕にはGNビームライフルとGNビームサーベルを取り付ける用ダボ穴。
肘にはGN粒子供給ケーブル。ここは軟質パーツではありません。肘側面にはGNコンデンサーがあってクリアパーツ表現。シールか部分塗装は入れた方がいい所。
肘は90度ちょいくらいまで曲がり上腕ロールももちろんあり。2008年のHGガンプラなのでまだ二重関節がありませんね。
手首はちょっと引き出すことができます。(正規の使い方かどうかは不明)ピッタリくっつけたままだと全然動かせませんでした。
引き出すと大きく可動範囲が広がります!↑こんな感じ。
胴体の外観と可動範囲
胸部もダクトのイエローと外装のホワイト。中央コンデンサ下にはグレーのツメ。このツメはヴァーチェの時には上下可動したんですが、ナドレでは動かせませんでした。
背面にはGNドライブをカバーする造形。エクシアのようにロックするツメが表現されていますが、これはモールドで実際は可動しません。
下半身との接続は軸のみなので前後可動できず360度回転!
腰部の外観と可動範囲
腰部アーマーはフロントとリアのみで、形状は同じなんですが刻まれたモールドは若干違いがあります。
股関節は3軸タイプなんですが若干仕様が追加されており、上下可動もできるようになっています。ただぼおーるジョイント仕様で、腿付け根に余裕もないのが弱み。
結果、開脚が↑こんな感じに制限されてます。
ロールはボールジョイント分の余白分のみ可動。
脚部の外観と可動範囲
脚部アップ。外装はホワイト単色で関節のグレーが見えるくらい・・・かなり物足りなさを感じるポイント。モールドは十分なんですが、パーツ分割が無さすぎてスミ入れしても微妙かも。
前には水平くらい上がり、膝は二重関節。やや物足りなさはありますが、同価格帯のジンクスより全然良いですね。
足首は下方向に柔軟に可動(↑画像より下がります)、上にはほどほどですが不満は特にない程度。
左右にもある程度振れます。開脚があまりできないので接地性は高い。
ガンダムナドレ:ポージング例
実際に紹介した造形や可動範囲でどんな風にディスプレイできるのかポージングを付けて紹介していきます!
ナドレッ!!!
パージ直後のイメージ。平手が良い感じ。
まずはGNビームサーベルを使ってポージング。
続いてGNビームライフルで。
グリップをつけて両手打ち。
ヴァーチェからGNキャノンを拝借。劇中のようにクロスさせようと思ったんですがちょっと厚み的に無理でした。
GNビームライフルにエフェクト装着。
ポージングは以上!
開脚幅の制限はやはり見栄えとして厳しいものがありますが、他の可動範囲が広めで開脚以外のポージングは全然つけることができます。
装備は軽量ですが、GNサーベルだけでなくライフルが2通り使えるのでバリエーションを付けることができます。
ただ、やはりパチ組み状態だとディテールが少なくディスプレイした時の満足感はやや物足りません( 一一)
同シリーズのガンプラと比較
それではティエリア機体で比較してみたいと思います(‘ω’)ノ
「HG ガンダムヴァーチェ」と比較するとサイズ感はお同じ。ヴァーチェのウエストレッド部分がちゃんとついているのに対し、ナドレはホワイト単色。
後でヴァーチェとナドレ合体計画してるので、違いが少ないと助かるんだけどな( ゚Д゚)ちなみに価格的に300円ほどしか違いがないんですが、満足度は大分違いますね。
続いて「HG ラファエルガンダム」との比較。サイズ的に大分違いますね。装備も全く違うしデザインも直線デザインと曲線デザインで共通点はほぼない(笑)
ラファエルガンダムって「ガ系」の色味が強めでGNコンデンサーが無くなってるのが一番大きな違いかも。
続いて価格帯や発売日を比較。
比較ガンプラ | 定価 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガンダムナドレ | 1,320円(税10%込) | 2008年04月 | 低~中 | 中 | 低 | 高 |
ガンダムヴァーチェ | 1,650円(税10%込) | 2007年12月 | 高 | 中 | 高 | 高 |
ラファエルガンダム | 2,200円(税10%込) | 2010年09月24日 | 中~高 | 低~中 | 高 | 低 |
この価格帯なら付属品もギミックも確かに満足度はあまりないのが多いですが、クオリティとして比較するとヴァーチェが良すぎるので大分アレな感じに見えちゃってますね(;’∀’)
同価格帯のジンクスと比較すると完成度は同じくらいだと思います。色分けに関してはナドレがホワイト部分が多く顕著に見え方に差が出てる気がします。
HG ガンダムナドレの「気になる点」と「耐久性」
2時間動かした結果、耐久性に関しては特に問題ある部分は出てきませんでした!!!
強いていうなら、付属物紹介でも書いた通り「GNライフル」と「GNシールド」の接続ダボ穴は摩耗してゆるくなる可能性があります(=゚ω゚)ノぼくは現時点ではまだ影響なし。
ナドレのカスタム案!
いやー案というかなんでもできそう!!!!(笑)
ほんとに印象通り特筆したギミックもなく、個性は見た目だけなので、ミキシングにも使えればディテールアップを施して立体感も増しやすい。
特に色分けが大分よろしくないので、部分塗装してあげるだけで大分印象変わると思います!
HG ガンダムナドレ【レビューまとめ】
以上、今回は機動戦士ガンダム00 1stシーズンに登場する「HG ガンダムナドレ」の詳細をレビューしてきました。
評価としては外観の面で高い評価はつけられませんが、可動範囲や付属品、パーツ造形のクオリティなどは中々良かったんじゃないかなと思います。
もし、パチ組み勢の方で気になってる方にはおすすめはできないかな(;’∀’)自分で塗装・アレンジ・カスタムなど手を加えることができる上級者に向いてるかな。
今回はここまで!個人的に改造前提で購入しましたが・・・うん、過不足なく普通(笑)
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