今回は「HG ラファエルガンダム」をレビュー！(=ﾟωﾟ)ﾉ
劇場版「機動戦士ガンダム00」に登場するティエリア・アーデの専用機で、ガンダムタイプにガ系の要素を盛り込んだ発展機ですね
| 登場作品 | 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- |
| 搭乗パイロット | ティエリア・アーデ |
| メーカー | BANDAI |
| グレード | HG（ハイグレード） 1/144スケール |
| 価格 | 2,200円（税10%込） |
| 発売日 | 2010年09月24日 |
ティエリア機は意外と人気があるデカ物タイプなのが特徴でしたが、ラファエルは若干毛色が異なっており、初見デザイン受け入れられない方もいたと思います。
映画一回見たらそんなこと全く感じなくなるんですけどね（笑）
「ラファエルガンダムのガンプラは気になっているけど、結構古い・・・クオリティはどうなのか？」
↑こんな方に向けて、下記では詳細に可動範囲や造形、ディスプレイポーズなどを紹介しているので是非参考にご覧ください。
HG ラファエルガンダムのレビュー評価！
早速「HG ラファエルガンダム」のレビュー評価をまとめていきます！まずは完成した全体をご覧いただき、その後各項目の評価をご覧ください！(‘_’)
外観
造形はポイントごとにメリハリがあり、ディテールもまぁまぁ。色分け再現は中々良いと思いますが、成形色自体の色がちょっと軽くおもちゃっぽいのが残念なところ。
全長は標準的な1/144スケールよりも大型で、ボディの造形はガ系のガデッサやガラッゾのデザインが投影されていました。
好き好みが出る機体デザインですね(‘ω’)
組み立てやすさ
構造はシンプルで本体の組み立ては簡単！ただ、独特の肩関節構造などオモシロイ作りをしているのが特徴でした。バックパック（？）のセラヴィーⅡはパーツが大きめなので特に組み立てが難しいことはないと思います。
組み立て所要時間：２時間程度
可動域
本体可動域は思ったより悪くありませんが、2010年製なので、腰部や股関節はやや制限される仕様でした。良かったのは肩関節部分で。付け根付近にボールジョイントと軸の関節2つがあり、肩の前後可動もできます！
ギミック
本体にギミックはありませんが、セラヴィーⅡについたGNビッグキャノンのクロー展開がメインギミック。ちなみに本体にもギミックというほどではありませんが、かかとのパーツを入れ替えて高さを調整できるようになっています。
耐久性
急激な劣化はありませんでしたが、「股関節・GNビッグキャノンの付け根」側との接続がやや摩耗してきました。
コスパ
HGで2,200円程度なので、ちょっと高めでギミックも割と少な目・・・なんですが、意外とおGNビッグキャノンのクロー展開が凝っており、セラヴィーⅡの脱着も含めて満足度はあって意外とコストパフォーマンスは高いと思います。
↑各評価はこんな感じですね。以下良かったところと良くなかったところをまとめます！(‘ω’)ノ
- 組み立ては比較的簡単で、自立・安定性はある
- 肩関節が2軸あって柔軟にポージングを決めることができるので、別途サーベルなどを利用すると良さそう。
- セラヴィーⅡのクオリティが高く、クローは全て独立可動できる可動ギミックは特に満足度が高い。
- 分離しての迫力あるディスプレイもできる
- サイズがやや大きめで完成した時のボリューム感がある
- デザイン通りだがちょっと成形色でおもちゃ感がでている
- 価格がやや高め
- ポリキャップが多用されている
組み立て：作る様子や付属物を紹介！
パッケージは↑こんな感じで、劇場版は白背景でオシャレ。機体も無駄にテカテカしていないので見やすくて個人的に好き。
2010年製なので、KPS関節はまだ誕生していないのでポリキャップが採用されています。
ランナーは6枚で完全新規造形。余剰パーツはでません。
ポリキャップは少し余剰がでます。
制作様子
腕や足の構造は↑こんな感じ。基本的に2パーツでポリキャップを挟み込むような簡易構造。
この頃はポリキャップの制度がまだよくなく、↑画像のようにバリも多めで場合によってはかみ合わせに影響する仕様。実際今回組み立てたラファエルガンダムの脚部などにも合わせ目が結構出やすかったですね( 一一)
特徴だったのは肩関節。↑こんな感じの構造。可動範囲にも良い作りでしたし、新鮮味がありました。まだHGのガ系作ったことがないのでわかりませんが、もしかすると同じ仕様なのかも。
付属物
付属物は↓こんな感じ。
- GNビッグキャノン専用ディスプレイスタンド
- GNビームライフル
- GNクロー固定と可変
GNビッグキャノンのクリアディスプレイスタンドが付属します。左右に置かれた部品を使って接続。このパーツは直接セラヴィーⅡにも接続できます。
GNビームライフルも付属。一部にはモールドも入っていますが2パーツの簡易設計。
最後にGNビッグキャノン＆クロー。
GNドライブが入った部分はそのままで、クロー部分を差し替えて使用します。左側固定の方は特に可動もなくスタンバイ状態のもの。
右はGNクロー×5か所が独自に可動するギミック搭載。
組み立てに必要な道具
基本ニッパーがあれば制作可能！本体が白いこと、セラヴィーⅡにゲート跡が少ない点も含めると特別目立つのは合わせ目くらいなので、最悪ヤスリも必要ないかもしれません。
もしキレイに仕上げたい方は下記事にツールをまとめているのでチェックしてみてねー(‘ω’)ノ
HG ラファエルガンダム部位ごとの外観と可動範囲をレビュー
まずはラファエル本体のみをサラッとみてもらって、下記で部位ごとの細かい可動範囲についてまとめていきます！
本体だけでみるとかなりあっさりガンダム・・・面白味がないかも(;’∀’)
頭部の外観と可動範囲
フェイスアップ。
ツインアイとセンサーはシール再現で、センサー部分にはクリアパーツを使用。アンテナの一部は「角」を模したような独特の形状。
目立つ合わせ目はありませんが、後頭部のゲート跡は雑に切ると目立ちますね。
首は上下に大きくスイング。
首周りは干渉もないので一回転から横に振ることも問題なし。比較的広い可動範囲でした！
腕部の外観と可動範囲
ショルダーアーマーアップ。
ショルダーアーマーは特に目立つ装飾もなく割とシンプル気味。
側面から見ると首元までそのまま見えてしまうのでちょっと密度感が足りない。あと肩に合わせ目がでてますね。
肩関節は2つあり、腕の付け根に軸接続。胸部付け根にはボールジョイント。
ボールジョイントで肩は前後に可動。
軸接続もあるので大きく腕もあがります！
腕部アップ。
外装は丸みがあり、ガ系MSのデザインが大きく反映されているポイント。
肘裏には突起のようなものがついています・・・役割は不明。
肘は90度まで曲がり、二の腕付け根はロール。
手首はHG標準のボールジョイント。
胴体の外観と可動範囲
胴体アップ。
紫のボディにイエローと毒々しさを感じるカラーリング。装甲表面にディテールは特に入っておらず、ノッペリ感強めですね(‘_’)
背面にはスラスターにも見える造形と可動ポイントがあります。このスラスターに見える箇所はセラヴィーⅡとの接続に使用。
ウエスト部分は腰部にあるポリキャップの影響かしっかりハマらず合わせ目がでます。
胴体と下半身は軸接続。ポリキャップ側は前後に空間の遊びがあるので、軸を引き出せば少し前後動かせそう。
軸接続なので、可動は基本捻りのみ。
予想通り！軸を引き上げれば前後に胴体を少し動かすことができました！
腰部の外観と可動範囲
腰部アーマーアップ。
フロントアーマーは中央のみ長めに設計され、スカートは短め。脚部の可動を妨げないようになっていますね。跳ね上げも大きくできます。
サイドアーマーはフロントよりもやや長めですが、こちらも短め。
接続はボールジョイントなので前後回転でき、横には少々開きます。可動範囲は狭いですが、脚部の可動に干渉する心配はなさそう。
リアアーマーあっぷ。凹凸のあるモールドと、少量のマイナスモールドで造形。デザインがリアアーマーにしてはややトゲトゲしいのが特徴。可動はしませんでした。
裏は肉抜きされて少し目立つかも。
股関節はボールジョイントですが、受け側の上部が斜めになっているので、ボールジョイントにしては動く方。
↑ここまで開脚できれば十分ですね！
ちなみに3mmジョイント穴が股関節下にあります。
脚部の外観と可動範囲
続いて脚部アップ。
スラっとした眺めの足。ガ系脚部とほぼデザインは同じですが、足首から下はガンダムタイプのものになっています。
前後ともディテールはあっさりで、裏は合わせ目が目立ちます。
足はアーマーに干渉しませんが、腿のデザイン的に水平よりちょっと下ぐらいまで。膝は二重関節になっていて、ある程度深く沈みこめました。
足首から下はホワイトとレッドのパーツで構成されていますが、色分けが足りていないのでシールで補填。
足裏は肉抜きなしだが合わせ目が目立っちゃってますね。
足首は大きく下げることができますが、逆に上げるのはパーツに干渉してほぼ無理。
足首はボールジョイントで左右にちょっと振れる程度で、設置性はあまり高くありません。
ちなみにヒールは上下差し込み位置を変更することもでき、①にすると垂直に足を下げることができます。
↑こんな感じ。ビシっとしてる・・・けど、②の位置で良い気がします（笑）
赤い部分は若干独立した上下可動あり！
ちなみに足首ボールジョイントを少し引き出すことができるので延長させたように見せることもできました！（数ミリ程度）
セラヴィーⅡ
セラヴィーⅡをアップでチェック！
本体よりもディテール量が多く、ネイビーのパーツでズッシリした重量感。
GNビッグキャノンの接続は軸接続。軸とキャノンの間に付属スタンドの一部を差し込ませることができます。
GNビッグキャノンは内部に取り付けるGNドライブの位置を①と②で変更できます。②は展開前の位置、①は展開後の位置。
GNビッグキャノンは展開可能！
スタビライザーに見えるGNバズーカは上下に大きく動かせます。
セラヴィーⅡは完全変形はできません。
セラヴィーⅡとラファエルガンダムの接続は↑このジョイントを使います。
ラファエルガンダムのスラスターらしきものに装着。
セラヴィーⅡは装着後開閉可能。
セラヴィーⅡ側には↑こんな感じで取り付け。
ちなみにセラヴィーⅡの頭部は簡易ですが個別造形されており、普通に動かせます。色分けはありませんがフェイスのダクトまで細かく造形されていました。
ラファエルガンダムをポージングで魅せる
それではポージングをとってディスプレイ。重量はやや重めなのでアクションベースはいつも通り「8」をおすすめ！
付属の専用スタンドを使ってGNビッグキャノンをディスプレイ・・・これはねー、なくてよかった（笑）スタンドの位置が低すぎて全然見栄えよくない！！！
↑「アクションベース6」でディスプレイ。
セラヴィーⅡと分離！
完全変形はできませんが、なんかMAみたいなディスプレイができます（笑）サソリ感が・・・。
GNバズーカを前方に展開！ガンダムXとかにマジで出てきそう（笑）
以上、ラファエルガンダムのポージングでした！セラヴィーⅡを除くと装備がビームライフルくらいなのであまり本体の可動性を活かすポージングは難しいかもしれません。
別途オプションパーツやビームサーベルを持たせても良い気がしましたね。
セラヴィーⅡはさすがメイン武器だけあって大型でディスプレイ栄えします！ただ、大きいのでポージングをつけるなら単体ディスプレイが良いかも( 一一)
セラヴィーⅡを単体でディスプレイするのも個人的に結構好きでした！
【耐久結果】：4時間動かした結果！
↑本体は特に劣化を感じるポイントはありませんでしたが、セラヴィーⅡ側が摩耗しているのを確認。ポロリはまだ発生していませんが、削れて粉でているので長期的にみるとポロりするようになるかも。
で、本体に劣化はないんですが、全体にポリキャップが使用されています。その中で、股関節はやや保持力が弱めに感じるかも。
自立はできるんですが、手にもっていたらいつの間にか関節角度が変わっていたことが何度かありました。
同シリーズ・その他ガンプラ比較
同じガンダム00シリーズのガンプラと外観を比較！
まずはティエリア機のデビュー機「HG ガンダムヴァーチェ」との比較。
同じホワイトの機体ですが、ラファエルには紫という個性味が強いカラーが使用されています。サイズも大きく、デカ物って呼ばれていたヴァーチェが小さく見えます。
ホワイトパーツもやや青みが含まれていますね・・・・いやデザイン変わりすぎ（笑）
続いて同じ劇場版に登場する「クアンタ」のRGと比較。
さすがに完成度ではRGクアンタが勝っているように見えますね。全長はクアンタより大きいので、劇場版に登場する機体の中でも大きめだと思います。
じゃあ最終決戦仕様「HG ハルート」とはどうなの？と思ったので比較。さすがにサイズはハルートの方がブースター分デカい！
ちなみに「鉄血のオルフェンズ」シリーズ標準サイズと比較すると↑こんな感じですね！割と大型よりの機体なのがわかります。
↓上記比較したキットたちと価格などの項目を比較してみました！
| 比較ガンプラ | 定価 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 | 満足度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ラファエルガンダム | 2,200円（税10%込） | 2010年09月24日 | 中～高 | 低～中 | 高 | 中～高 | |
| ガンダムヴァーチェ | 1,650円（税10%込） | 2007年12月 | 高 | 中 | 高 | 高 | |
| ダブルオークアンタ | 2,750円（税10%込） | 2016年05月28日 | 高 | 高 | 高 | 低 | |
| バルバトスルプス | 1,100円（税10%込） | 2016年10月01日 | 高 | 低 | 低 | 低 |
価格もHGとしては高めで、正直評価としてはパッとしていません。ですが、謎の満足度があってスターはちょっと高めにしています。
ボリューム感なのかプレイバリューなのかちょっと良く分からないのが正直なところですが、損した感じは全くないんですよね(‘_’)ｳｰﾝ
ラファエルガンダムのポジショニング
※オレンジに近く、大きくなるほど可動性が高い
ポジショニングマップにするとこんな感じ。コストパフォーマンスは高く、組み立ても十分初心者さんでも作れる構造。
突出しておすすめできる評価ではありませんが、「購入・組み立て・動かす」←3つの工程のトータルとして満足度が高いのかもしれません。
HG ラファエルガンダムをカスタムアップ！
本体はディテールが少ないのでノッペリしているので、ホワイトの部分にはスミ入れしてみるのをおすすめすめ！
あと、セラヴィーⅡはネイビーで重量感がでているのはいいんですが・・・もう少し重さを演出してもいいかも？
チッピングで金属感を演出してみるとよりリアルな金属感が出ていいかもしれません！
↓下記はXに投稿されていたカスタム例！
タップして塗装例を見る
メルカリで販売してます🙌
— Nobu@のぶさんち (@nobu_nobusanchi) March 18, 2022
HG 1/144 ラファエルガンダム 塗装済完成品https://t.co/R6iLePMhI9
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去年の入院前に作ってたラファエル
— casasna (@casasnake) May 18, 2023
塗装とスミ入れ終わってたからデカール貼ろうと思ったけど
みんなは貼付け例が無いHGのガンダムデカールってどうやって貼ってんだろか？#ガンプラ #ガンダムデカール pic.twitter.com/ysnsPvIaht
HG ラファエルガンダム【レビューまとめ】
以上、「HG ラファエルガンダム」の詳細をレビューしてきました！
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| 組み立てがシンプルで作りやすい | パーツのかみ合わせが一部良くない |
| セラヴィーⅡの展開ギミックが良く、ディスプレイ栄えする | 一部摩耗するパーツがでてくる |
| コストパフォーマンスを高く感じる満足感がある。 | コストに対し付属品がやや物足りない |
| 腕部可動範囲が広く、ポージングが付けやすい | オプションのハンドパーツ規格が合わず使えない |
長所と短所をまとめるとこんな感じ。
個人的にコストパフォーマンスは感じていますが、その満足している理由は正直良く分からない（笑）
ただ、完成して手に取った時の重量感や動かしていて楽しいGNクロー展開ギミック。本体だけでみるとかなり高額に感じますが、セラヴィーⅡの存在が”装備として”かなり大きい(‘ω’)ノ
機体デザインのクセが強めなので、誰にでもおすすめは出来ませんが、全然見た目が気にならない方にはおすすめ！
今回はここまで！言語化できない満足度・・・なんだこれは（笑）
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