「HG セラヴィーガンダムGNHW/B」ってどんなクオリティ?
今回は「HG セラヴィーガンダムGNHW/B」をレビュー!GNHWのキットは以前アリオスとケルディムの再販で買えなかったのでマジで嬉しい!!!( ;∀;)
セカンドシーズンに登場した主役4機の1機。
登場作品 | 機動戦士ガンダム00 |
搭乗パイロット | ティエリア・アーデ |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 1,980円(税10%込) |
発売日 | 2009年09月04日 |
本キットはバックパックのセラフィムガンダムは変形不可!
別売りの「HG セラフィムガンダム」は変形できて合体させることができます。
「HG セラヴィーガンダム」のデザイン・ギミック・可動の詳細をまとめてレビューしていきます!
※シールは使用していません。
レビュー総評:可動は悪い・・・造形とギミックが凄い!!!
2009年クオリティでディーテルはやや少なめ。ドッシリした外観の再現度は高く、一部シールを使う色分けもありながらも基本的にはパーツによる色分けがされています。
合わせ目も一部出ますが、ダブルオー系に多いパネルラインに見立てたパーツ構成で極端に目立つことはありません。
組み立てで気になったのは関節に精度の低いポリキャップが採用されてしまっていること。バリの影響で若干のサイズ違いの影響でパーツ同士のかみ合わせに影響することがあるかもしれません。
プラモデルとしての立体設定上、胴体・脚部の可動域が極端に制限されている点は残念でしたが、手にした時の重量感や複数の展開・連結ギミックはHGとして満足度高いものになっていると思います。
アクション性を欠きながらもプレイバリューを満たせるコストパフォーマンスの良いキットでした(=゚ω゚)ノ

良かった所 | 惜しい所 |
---|---|
2009年と古めだがパーツによる色分けが多め | とにかく可動に干渉箇所が多く胴体・脚部周りの動きが制限される |
合わせ目は目立たない | 劣化は感じないが、ポリキャプなのでロールさせて動かす腕部は比較的抜けやすい |
組み立ては難しくなく初心者でも作れる | 股関節が3軸タイプで立たせる時の調整が面倒 |
HGとしては重量があって満足度が上がる | |
複数のギミックを動かして楽しめる | |
別売りのセラフィムガンダムと合体して拡張できる | |
重要な部位接続に劣化などを感じない |
外観
厚めの外装とGNフィールド発生装置も加わり横幅が広くマッシブ。シールは2つのガンダムフェイスのツインアイ・センサー・GNキャノンの砲口・フィールド発生装置展開の内部・GNコンデンサー。
組み立てやすさ
パーツは基本的に大きめで細かすぎて作りにくいとかはなく、年齢に拘らず組み立てできると思います。ただし、使われているポリキャップの精度が低い分、パーツのはめ合わせしにくいなど一部影響がでる”可能性”があります。
【組み立て所要時間:1時間半程度】
可動域
バックパックのセラフィムガンダムとサイドに装着した追加GNキャノンが特に胴体周りの可動を制限してしまいます。捻りもできないのでアクション性を大きく損なっているのは残念なところでした。
ギミック
バックパックの可動やガンダムフェイスのオープン。GNフィールド発生装置の展開・GNキャノンの可動・追加GNキャノンの展開と全体に展開ギミックがあって満足度が高い!
耐久性
ポリキャップが使われているので耐久性は良くないと思いましたが、意外とそうでもなく持続性を感じます。ただ、上腕の接続がC型で軸接続なのでロール可動をしていると比較的ポロリしやすいように感じました。
コスパ
価格「1,980円(税10%込)」と考えると、本体可動のしにくさはどうしてもネックです。代わりに安っぽさを感じない重量感に全体のギミックとある意味プレイバリューを感じるのでコストパフォーマンスとしては良いと思います。
こんな人におすすめ!
ギミックでプレイバリューも感じますが、どちらかと言えばディスプレイ向きのガンプラだと思います(=゚ω゚)ノ
素立ちさせておくだけで存在感があるので、例えばより金属感のある塗装をして重量感を増してみるのも良いかもしれません。
劇中再現でもアクション性は必要ないと思います。
ちなみにセラフィムとサイドの追加GNキャノンをはずせば、本体自体の可動はそれほど悪くないと思うのでミキシングの素体にもいいかも!!
ポジショニング
組み立てレビュー:キット内容や付属品紹介
キット内容を紹介し、全体の外観に付属品などをまとめていきたいと思います。

↑パッケージはこんな感じ。

説明書の表には機体とパイロットのティエリア・アーデの解説が記載。
裏には別売りのセラフィムの簡単な解説と、セラヴィーガンダムの機体ステータスや武装などの紹介が掲載されています。

ホイルシールは小さいものが1枚付属し、
といった箇所に使用します。
ランナーは全部で7枚で2009年のキットにしては数が多め。
ランナーをタップで見る







Fランナーは「GNHW/B」用に新規造形されたパーツ。あとは通常セラヴィーガンダムの流用ランナー。


【余剰パーツ】

上記は余剰パーツ画像。
一部通常版セラヴィーガンダムに使うパーツの一部と組合せて使う「HG セラフィムガンダム」用のパーツも一部付属します。
完成した外観
完成した全体の外観がコチラ↓









- 通常のセラヴィーガンダムでもボリュームがあるデザインでしたが、GNHW/Bを装備することでより厚みが増している
- プロポーションバランスが良い
- 股関節周りのフロント面に厚みがあるように見え、自然なS字立ちをしているように見える
- パッケージに比べGNHW/B装備のカラーは明るい
- ゲート処理や合わせ目消しをせずともパチ組みでも十分ディスプレイできる
組み立てて気になる箇所

ポリキャップの質があまり良くなく、↑画像の通りバリができているものがある。
かみ合わせの悪くなる原因になるので、なるべくカットしてから作るのをおすすめ!
付属物
基本的に本体に取りると付属物は↓これら。
【GNバズーカ】

本キットに使うGNバズーカⅡ。


一部にはクリアパーツを使用。

内側はヴァーチェ用のGNバズーカを思わせるデザイン。側面にはグリップもあり、360度回転できます。

↑画像のように主に補助としてグリップは使います。

GNバズーカⅡは少しだけ展開してバーストモードを再現。

GNバズーカ後方は大きく上可動のみできます。

GNバズーカⅡGNキャノンと連結できます。保持力もあるのでハンドパーツによる補助が無くてもOK。

GNキャノンは膝も共通なので同じく取り付け可能。

GNバズーカⅡ同士を合体させてダブルバズーカモードも再現。ポロリはありません!

個体差なのかもですが、ぼくの場合片方のGNバズーカⅡのグリップが甘く、水平に保てませんでした。
同じような場合、前腕部の可動角度を調整することもできます・・・ただ見栄えが気になる方は補強した方がいいですね。
【GNビームマシンガン】

セラフィムガンダム用のGNビームマシンガンが付属。ディテールは意外と多め!
【セラヴィーガンダム用パーツ】

余剰パーツ兼セラフィムガンダム用パーツも一部付属。
セラフィムガンダムを別途購入する方は捨てないよーに保管必須!
部位ごとの外観と可動範囲詳細
各部位の外観と可動域の詳細をまとめました(‘ω’)ノ
頭部の外観と可動範囲

フェイスアップ。
額はクリアパーツ、ツインアイはレッドパーツで色分け。ダクトの造形に目元の突起もやや厚めですがちゃんと造形されてます。

特徴はアンテナ2本は前に飛び出した角のよう。以前購入したラファエルガンダムにも受け継がれている部分!

側面には合わせ目がでますが、不自然さを出さないよう段落化されてます。

俯きは構造上の制限がかかりますが、見上げるのは十分!

ボールジョイントで左右にも振れます。回転も干渉なく360度回転。
腕部の外観と可動範囲

ショルダーアップ。
肩には上下可動できる軸を取り付け可能。

取り付け軸にGNフィールド発生装置を装備。フィールド発生装置は引き出して展開可能!

上からみるショルダーはあまり目立ちはしませんが合わせ目が一部。合わせ目消しをしてあげるか、反対側をスジボリしてあげれば良さそうですね。

肩関節は前方に引き出せるポリキャップとボールジョイントで比較的大きく可動できます!

肩は水平よりちょっと下ぐらいまで上がります。

腕部アップ。
モールドはあっさりしていますが、パーツ分割にして段落ちすることでパネルラインを表現。
肘側面のGNコンデンサーはシールを貼って表面にクリアパーツをとりつけて再現。
肘裏に目立ちませんが合わせ目がでます。

肘は二重関節ではないですが、元々可動は広い。
前腕部可動ポイントでさらに曲がります。見た目もそれほど不自然さは無いように思います。

手首は標準のボールジョイントくらいの可動。前腕部の可動域と連携とりやすいぐらいに動きます。
胴体の外観と可動範囲

バストアップ。
上から見ると中央にリベットモールドのような造形がワンポイント。
側面からみるとゴツゴツしたパーツにネイビー部分に入ったパネルライン。成形色だと目立ちませんが意外と物足りなさは感じません。

背面はセラフィムを差し込むための大きなダボ穴と周囲に4つの穴モールド。

フロントアーマーはありませんが、膝についたGNキャノンがアーマーに見えなくもないデザイン。


サイドアーマーのようにも見える追加GNキャノンはやや大きめ。
取り付けがボールジョイントなので360度回転ができますが、開きはほぼ無理!ボールジョイントである必要はなかったかも。

背部のセラフィムを両サイドから追加GNキャノンで挟み込んでしまうので、胴体の捻りを阻害してしまいます。

胴体には腹部・腰部にボールジョイントがあって前屈は結構動かせます。仰け反りは少々。

股関節軸は3軸で、前後・左右に可動できるようになっています・・・この仕様個人的に嫌いなので、カスタムする時は絶対動かせないようにしてやろうと思います(‘ω’)ノw

開脚は制限され「ハノ字」まではいかないかな。
脚部の外観と可動範囲

脚部アップ。
膝から厚い装甲に覆われているので、腿のスタイリッシュさが際立ちます。
モールドはホワイトの外装パーツに少し。GNフィールド発生装置には比較的細かいモールドが入っています。
展開パーツは分離しているのでパネルラインにも見えて良い。

膝のGNキャノンが干渉するので前方に少しだけ動き、沈み込み90度以上で意外と深い。

足首は上下共に少しだけ。

左右に少し振れます。
接地性はあまり高くないですが開脚幅も狭いので丁度良いくらい。

膝のGNキャノンは折りたたんでいるのを引き出し、少しだけ前方に動かせます。
惜しいのは引き出しが90度くらいと物足りないこと!もっと跳ね上げるように使えるとポージングにも使いやすかったはず”(-“”-)”

脚部側面についたGNフィールド発生装置は装着方法こそ違えどデザインは同じ。砲口にはシールで色補填。
バックパック

バックパックをアップ。
変形できないセラフィムガンダムで大きなガンダムフェイスが特徴。


セラフィムガンダムの腕であるGNキャノンは↑画像の通り柔軟に可動。

脚部に当たるバーニア(?)のような部分は上下に動かせます。

ガンダムフェイスはオープン可能!
収納したイエローのアンテナを開いてホワイトパーツのフェイス部分を引き出したら完了!

脱着もでき、取り付けてもガッシリ装備でポロリはなし!
HG セラヴィーガンダムGNHW/B:ポージング例
ポージング例を紹介します!
難易度メチャ高かったので参考にならないかもですが、可動などをチェックする意味でもご覧ください(‘ω’)ノ

↑個人的に重量感のある機体デザインは歩いてるのが似合う。

ダブルバズーカ状態。



分離したGNバズーカⅡ。

GNキャノン。

クアッドキャノンと追加GNキャノン。

GNキャノンと連結してバスターキャノン。

ツインバスターキャノン。

ここからは劇中でなかったアレンジ!バックパックのみでも可動ができます。

平手を使ってちょっと表情付け。

脇下からかまえ!可動基部に1つパーツを加えたらもっと柔軟に動かせそう。


セラフィム用のGNビームマシンガン装備。

GNキャノンは後ろ向きにもできるので意外とフレキシブル!

バーストモード。

胴体可動が厳しいので射撃方向を正面にしかできなかったり躍動感を付けるのはやはり難しいですね。
ただ、フィールドの展開やGNキャノンの可動が柔軟なことで、思ったより色々楽しめました!発想しだいかな?
別売りのセラフィムガンダムと合体させると武装の位置が変わるので、もしかするともっと可動できるようになるかもしれません。
そして可動が難しいガンプラを作るとポージングでいつも思うこと・・・「アクションベース8」が優秀過ぎ(‘_’)
HG セラヴィーガンダムの「耐久性」は意外と良い
セラフィムガンダムを2時間ほど動かした結果の耐久性をまとめます!

↑上記画像の点が”懸念点”で、今後の可能性って感じ。
実際にポージングを終えるまでほぼ摩耗による劣化などを感じることはありませんでした!
ただ、上腕部分はポリキャップがやや緩いようでロール可動をさせていると比較的抜けやすいように感じますね。
気になる方は補強を推奨しますが、塗装する場合それだけで強化されると思います。
これだけ!!!!
耐久性力高くて嬉しい限り!(^^)!
ティエリア機体比較
ティエリア・アーデが搭乗した最初と最後の機体と外観を比較してみます。



「HG ガンダムヴァーチェ」と比較。
フォルムやGNフィールドなど基本形状を受け継いでいるので誰の機体か一目でわかりますね。
違いは火力の増強。
GNバズーカとビームサーベルを手放したら戦闘継続が難しいガンダムヴァーチェに対し、セラヴィーガンダムはGNキャノンやGNバズーカの分離など射撃特化はそのままに攻撃手段を増やした構造。



「HG ラファエルガンダム」と比較。
ヴァーチェとセラヴィーとは逆転の発想。
本体であるセラフィムを装備にしていたセラヴィーに対し、ラファエルガンダムは本体であるラファエルガンダムにセラヴィーを装備するスタイル。
そのため形状はスタイリッシュなガンダムタイプになっています。
一見全く違うデザインに見えますが、思想は似ているのがわかってオモシロイ!
比較ガンプラ | 価格 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|---|
セラヴィーガンダム | 1,980円(税10%込) | 2009年09月04日 | 高 | 低~中 | 高 | 高 |
ガンダムヴァーチェ | 1,650円(税10%込) | 2007年12月 | 高 | 低~中 | 中~高 | 中~高 |
ラファエルガンダム | 2,200円(税10%込) | 2010年09月24日 | 中~高 | 中 | 中~高 | 中 |
価格やクオリティなどを比較してみると↑こんな感じ。
セラヴィーガンダムは外観クオリティが高いのはもちろん、ギミックや耐久性も高評価!
ヴァーチェも良かったですが、3つの比較の中だとセラヴィーが1番完成度が高く2009年のキットとしても良くできてると思います。
HG セラヴィーガンダムの「再販情報」を調べる
「HG セラヴィーガンダムGNHW/B」は人気が高いですが、そう頻繁に再販はされていないようです。
実際amazonで販売されているものも、再販直後なのに↑こんな感じ。
生産数が多くないみたいなんですよね。
↓下記では月間の再販情報をまとめているので、次回再販で入手したい方は随時チェックするのに活用してみてください。
もし、セラヴィーガンダムを積んでいて今後も組み立てる予定がなく整理を検討している方には売る選択肢もおすすめ!
>>ガンプラを売って新作の費用に変えたい方は「ガンプラ買取おすすめガイド」の記事をご覧ください。
>>ガンプラ購入手段について知りたい方は「ガンプラ購入ガイド」の記事をご覧ください。
HG セラヴィーガンダムGNHW/B【レビューまとめ】
レビューは以上!
率直に・・・良いキットなのは間違いないけど可動域制限され過ぎでしょ!!!って言いたくなるちょっともったいなさを感じるガンプラですね(‘_’)
通常価格でもぼくには購入する価値があったので全然不満とかはなく満足度高い。10%OFFで購入できたので今回は大大大満足!!!
ポージングは難しく写真撮影して楽しむ方には不向きです。
ヴァーチェよりも動かせないので、飾って楽しむか動かして楽しむか割り切りが必要かもしれません。ただ、本体の可動の狭さに対してギミックは充実しているのである意味プレイバリューはありました!
デカ物でガッチガチのロボ感なので好みは別れそうですが、売れ行きを見ても人気と言って良いんじゃないでしょうか。
ガンダム00が好きな方にはポロリなどもないのでおすすめしたい気持ちでおわり。

ありがとうございましたー!
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