今回は「HGUC ドーベン・ウルフ」のレビュー記事( ゚д゚ )クワッ!!
登場作品 | 機動戦士ガンダムZZ |
メーカー | BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ) |
グレード | HGUC(ユニバーサル・センチュリー) |
価格 | 2,640円(税10%込) |
発売日 | 2014年02月22日 (土) |
HGUCシリーズ | No.173 |
レビューの総合評価

サイズ感・可動性・プレイバリュー抜群!デザインが好みに入るならおすすめ!
組み立ても簡単ですし、発売した年代的に造形・プロポーションも悪くありません。特に可動性とギミック・付属品が多数ありプレイバリューの高さは近年発売したキットよりも勝っていると思います。
色分けがシール頼りが多く外観のクオリティは年代相応に感じるのは弱点でしたが、十分価格的な価値を示してくれるガンプラでした。
個人的にギミックや装甲の可動などが多数搭載されているのは評価が高かったポイント!(´ε` )
本記事では「HGUC ドーベン・ウルフ」の↓下記の詳細をまとめていきます!
記事作成時点で直近再販があり、出荷数も多くまだ購入できる可能性もあると思います。
是非参考にしてみてください(*^^*)
素組みレビュー
早速武装を持たせた完成した全体写真が↓コチラ↓






下記では部位毎に詳細をレビュー。
頭部ディテールと可動域
- 頭部評価:
- パーツ構成は少ないがディテールもあり、色分けもできている
- 首回りはアンテナが干渉して少々弱め
造形・ディテール

- 頭部は小型で縦長のデザイン
- 4つの長いアンテナが特徴的
- 頭部内部のモノアイはシールで再現
- 頭部側面には30mm頭部バルカンがある
可動域

- 首は上下に多少の可動ができる
- 左右への傾きは不可
- 首周りは頭部前方パーツが一部干渉しやすいが、よければ360度回転できる
腕部ディテールと可動域
- 腕部評価:
- ディテールは少ないが肩部回りの可動は十分!
造形・ディテール

- ショルダーアーマーは面が広く細かいモールドディテールは入っていない
- トップからは内部のパイプ表現もある
- 単色だが造形・組み立て構造は良く出来ている

単色でわかりにくいですが、ショルダーの隅にあるリベットはパーツ分割されていました。

- 腕部にモールドはほとんどなく広い面が多い
- 肘側面にはレッドのパーツが分割表現
- 前腕と肘側はインテークとリベットのような造形で前後異なるデザイン分割パーツで再現
- インテークとリベットパーツは分割構成

前腕裏にはダボ穴がありますが、先に発売されていたUCバージョンの名残りっぽいです。特に使用用途はありませんでした。

前腕には縦に合わせ目が出ます。
可動域

ショルダーアーマーの一部と上腕カバーは上下に可動!

- 肩関節は少しですが前方に引き出し可能
- 腕部は水平に90度程度上がる

肩関節は↑こんな感じ。

- 上腕ロールができる
- 肘は1軸で90度まで曲がる
- 手首はボールジョイントで多方向に可動
胴体ディテールと可動域
- 胴体評価:
- 胴体も色分けは足りていないがエンブレムや胸部メガ粒子砲も造形、サイドアーマーの一部はディテールもある
- 腰部は大きなボールジョイントで前後・左右・ロール可動と柔軟だが前屈は弱い
造形・ディテール


- 胸部にはエンブレムのモールドが造形
- カラーは濃いグリーンとダークグレーで構成
- 胸部には2門のメガ粒子砲が再現


- 正面にフロントアーマーはない
- グリーンのサイドアーマーには少量のモールドと小型のバーニアがある
- サイドアーマーは腰部ではなく大腿部に取り付ける仕様
- リアアーマーにもエンブレムを模したモールドがあり、裏打ちモールドも少量造形されている


股関節部位はパネルを重ねたデザインでインテークパーツは別パーツ化。内部造形はありません。
底面もインテークのようなデザインで一部にはアクションベース用の3mmジョイント穴があります。

サイドアーマーの小型バーニアはパーツ分割されているので塗装もしやすいですね!

正面からは縦にパーティングラインが入っていたので気になる人は「マジ・スク」などのスクレーパーで整えてあげてください。
可動域

- 前後に胴体可動
- 捻りは360度ロール可動
- 左右にも大きく振れる
前屈は腰部に干渉するので前屈が大きく制限されてしまいますね。ボールジョイントも大きめなので、後方・左右には多少大きく可動ができました(゚∀゚)

開脚幅は↑こんな感じ。上が通常状態で、干渉している大腿カバーを外すと180度開くことができます。
脚部ディテールと可動域
- 脚部評価:
- 面が広くモールドは少ない
- 大きな脚部上げに広い開脚幅とアクション性が高い
造形・ディテール

- 脚部膝側面には大型のスラスターを搭載
- 脹脛にはカバーがあり、内部には大型のバーニアがある

- 足首回りは内部フレームが露出してメカディテールがある
- 膝には特徴的な突起のパーツがある

- スリッパ回りは面が広く縦にも長い
- ヒールは2又でツメのような造形デザイン
- 足裏に肉抜きはなく、階段モールドにパネルラインの表現など豊富
可動域

- 足は前に水平以上上がる
- 膝は2重関節だが90度までしか曲がらない
- アンクルアーマーも上下に少し可動できる
- 足首は上に水平より少々上まで可動
- 下方向には垂直近くまで曲がる

足首のボールジョイント軸とは別に↑画像で示す箇所に軸が入っています。この軸で少しですが足を上に上げて踏み込むようなポージングもできますね!

足首回りは柔軟なので、↑画像の開脚幅まで接地性が高かったです。
バックパックディテールと可動域
- 脚部評価:
- 可動域やギミック密度が高くプレイバリューを1番感じられる箇所!
- 全体的に見るとディテールの密度が集中している
造形・ディテール

- バックパック中央は分割パーツやギミック箇所もありディテール密度が多い
- 全体的に単色だが、肩部ビーム・キャノンは細かいパーツ分割されている
- 内側にはパイプモールドなども造形されている

2基の大型対艦ミサイルは簡単に脱着が可能!設定や武器紹介では確認できなかったので、取り付けた状態の有無は選択して良さそうです。
可動域

大型バーニアバインダーはボールジョイントで上下90度まで可動!
実際は360度ロールできそうですが、バインダーについたスタビライザーらしき部分が干渉して制限されている感じです。

そのスタビライザーらしきパーツも少し上下可動できました。

さらにバックパックは付け根から90度引き上げることもできました。

バインダーの基部付け根はボールジョイントで若干振ることもできます。

大型対艦ミサイルの取り付け部分も↑画像のように上下可動できる。
バックパックはあると嬉しい上下可動ポイントが多数あり、フレキシブルに動かせました!
安定性も高いので動かしていてストレスなども感じません。
ただ、大型対艦ミサイルに関しては基部が若干グラつく印象。気になるなら取り外してもいいかもしれません。
ギミック

バーニアバインダーにはマイクロミサイルがレッドのパーツ分割で再現。ハッチの開閉ギミックもあり片方12基のミサイル弾頭まで再現。

バックパック中央にはインコムの収納引き出しギミックを搭載。インコムの脱着も可能!

ただし、脱着したインコムはリード線で繋ぐことはできますが、長さや保持力の点で台座も使えません。
インコムを使ったディスプレイは真鍮線やワイヤーを別途購入して使うなど独自のアレンジが必要ですね。
付属品一覧
ビーム・ライフルをタップで見る

専用の「ビーム・ライフル」が付属。背部にある2つの軸は「胸部メガ粒子砲」と連結できます!

銃口、銃口下部、メイングリップ、サイド左右のサブグリップがそれぞれ可動!

背部一部のパーツはスライドして収納・引き出しギミックあり。

更に銃身にも伸縮ギミックと可動ポイントが豊富!

メイングリップには専用ハンドパーツにフィットするようにダボ軸とダボ穴が造形。
ダボ軸は右ハンドパーツのみ。
ビーム・サーベルをタップで見る

「ビーム・サーベル」は2本付属し、クリアイエローのエフェクトも2本付属。長めのエフェクトで大きめの本体とのバランスも良かった!

パーツの一部は取り外し可能。ハンドパーツを分解するよりサーベル側を外して取り付けた方がスムーズでした!

グリップにはスッポ抜けがないように柄にひっかかりがあります!ポロリがなくて非常に良かった!

エフェクトを取り付ける際、シブミが強いので左右に回しながら少しずつ差し込むのをおすすめ!
普通に差し込むと↑画像右のように一発で差し込みはできず、無理にテンションをかけると折れ・ネジ切れの可能性があるので注意してね。
一度差し込めると、以降簡単に脱着できるようになるはずです^_^
隠し腕/ビーム・ハンドをタップで見る

「ビーム・ハンド」を演出するためのリード線が2本、専用の肘・前腕ジョイントが2つずつ付属!
リード線はかなり柔らかめなのでちょっと扱いづらい。

「ビーム・ハンド」をディスプレイするための専用台座が付属!独特の形状でした。

台座への取り付けは↑こんな感じ。

指揮官機用に隠し腕も付属!単色ですがモールドも多く見栄えはいいですね!

マニピュレーターの2本は上下独立可動が可能。

簡易な構造なので上下から見ると合わせ目がでます。
ハンドパーツをタップで見る

ハンドパーツは3種付属。
- 平手(左右分)
- 握り拳(左右分)
- ビーム・ライフル(右用)
付属品は以上!!
組み立てレビュー:難易度と注意点
- 組み立て難易度:
- 組み立て所要時間:2時間~2時間30分
キット自体が大きめなので、関節から装甲パーツまで手にとりやすく組み立てやすいです!スナップフィットも良好でかみ合わせも良い!
初心者の人でも問題なく完成までもっていけるでしょう!
組み立ての様子と特徴
↓下記簡単な組み立ての様子を紹介。
ポリキャップがまだまだ多い時期のキットで「HGUC ドーベン・ウルフ」にも多用されています。

胴体の特徴は肩パーツと胴体が別ブロックで分けられている点。この構成は関連キットである「HG リーベン・ヴォルフ」にも採用されているもので、機体の系譜を感じられるポイントでした。

ショルダーアーマーは昔のRGのように独立。腕部の軸で挟み込むような構造になっています。

肘内部はシンプルなポリキャップ式。

脚部内部は↑こんな感じ。2014年のキットだと外装に直接↑画像のようにバーニアや足首を取り付けることが多いんですが、ドーベン・ウルフの場合外装ではなくフレームになっていました。

↑フレームを組むとこんな感じ。外装を別途取り付けて外装とフレームの色分けを表現。

股関節は構造的に当時の標準なんですが、使っているパーツの形状などは初めてみる独特のタイプ。

ブロック毎に組み上げたのが↑こちら。

ポリキャップ3個が余分に出ます。
パチ組みの「HGUC ドーベン・ウルフ」
武装なしで組み上げた全体が↓こちら↓






胴体は短く四肢の長いHGUCらしいプロポーションバランス。
特徴的な頭部と脚部に目がいくのはもちろん、バックパックは「HGUC メッサーラ」のものを小型化したようなデザインには注目しちゃいますね。
パーツによる色分けは少なく、必要最低限のモールド量。
サンプルを見るともっと幅のあるキットを想像していたんですが、実際は脚部の開脚幅で印象が結構変わります。
HGUC メッサーラのレビュー記事を見てバックパックを比較する
組み立てる時の注意点
組み立て時の注意点は特別ありませんでした!構造的には安心して組み立てできます!!
気持ち気をつけた方がいい箇所があるとするなら頭部のアンテナの破損。被せるだけで、組み立ては特に力もいりませんが触れる箇所は注意した方がよさそうって感じですね。
HGUC ドーベン・ウルフ:ポージング例と耐久力
レビューを踏まえて「HGUC ドーベン・ウルフ」で再現できるポージング例を紹介!



「ビーム・サーベル」を装備。設定ではサイドアーマー裏に装備しているようですが、この再現は出来ていません。




「ビーム・キャノン」をかまえる。


「マイクロ・ミサイル」のハッチ展開!

ジークアクスキックもできる股関節の可動域。


「ビーム・ハンド」射出!

「ビーム・ハンド」の支柱は付属のものでも良いですが、高さをズラすことで躍動感を出すことができます。
アクションベース6とかおすすめ。

「隠し腕」・・・ポージングがちょっと思いつきません(笑)


「ビーム・ライフル」を持たせて射撃ポーズ。



「胸部粒子砲」部分と「ビーム・ライフル」を接続して「メガ・ランチャー」でかまえる。










ポージングは以上。
可動軸のクオリティは最新キットに劣りますが、ポージングのつけやすさに躍動感、幅広い武装の組み合わせバリエーションとパターンでプレイバリューはかなり高かったです!なので今回は写真多め!
2014年の可動クオリティとしては納得できますし、デザイン的にもっと干渉ポイントがありそうだなと思っていた分ギャップがあり良い意味で裏切られました(*^^*)
ちょっと気になる点はあったものの、直線的なポーズから足を広げた大胆なものまで動かしやすかったです!
HGUC ドーベン・ウルフ:2時間動かして分かった「耐久力」・「保持力」
耐久力に関してはかなり良かったです!組み立ててからポージングをつけ終えるまで劣化を感じることはありませんでした。
ただし、以下の点は気になる!!!!↓

胴体保持力の弱さをタップで見る

ボールジョイントは大きめのポリキャップで保持するんですが、内部の摩擦が弱く、重量の重さと相まってやや動きやすい印象でした。
股関節保持力の弱さをタップで見る

脚部に重量がある分、開脚すると重みに負けたり、開脚幅が一定を超えると胴体の重さが支えきれず徐々に開いたりしました。
↑画像の上下可動が緩いイメージ。
ワイヤーの抜けやすさをタップで見る

あと、↑「ビーム・ハンド」の前腕側ジョイントのワイヤーの抜けやすさ。
ワイヤーの抜けが気になる人は接着しちゃってもよさそう!
上記は摩擦力をアップさせると解消できるので、「ガンプラの関節補強の方法」の記事でまとめている内容で対策できそうです。
関連ガンプラとの比較
【HG リーベン・ヴォルフとの比較】



後継機である「HG リーベン・ヴォルフ」と比較。
全高は同じくらいで頭部や外装の形状は大分異なっていますが、本体のシルエットや大型のバーニア、胸部メガ粒子砲など類似点は随所に見られました。
【HGUC ダブルゼータガンダムとの全高比較】


2010年発売の「HGUC ダブルゼータガンダム」と高さを比較するとドーベン・ウルフとは頭2つ分くらいの差がありました。
ドーベン・ウルフが大型なのが分かると思います!あと、どちらもシールなしでの比較ですが、発売時期4年の差はあれどダブルゼータガンダムの方は造形レベルが大分違うように見えました。
「HGUC ダブルゼータガンダム」のレビュー記事で詳細を比較する
【HGUC ガルスJとの全高比較】


「機動戦士ガンダムZZ」に登場する最新キットのガルスJと比較してもドーベン・ウルフの方が大型。
しかし色分けは流石に最新キットで、ガルスJの方が上ですね。
全体的なモールドでいうと、どちらも少量に抑えられているのが特徴。
比較した「HGUC ガルスJ」のレビュー記事で詳細を比較する
HGUC ドーベン・ウルフ【レビューまとめ】

レビューをまとめ!
率直に、ディテールは物足りませんが、可動域や搭載ギミックのクオリティは十分満足できると思います。(*^^*)HGガンプラだと良くできていると思う。
近年は同程度のギミックを搭載したキットは同価格帯でもあまりないので、比べるとプレイバリューは十分。
サイズ的に大きめで存在感が強いのは良いですが、最近のHGと並べると大分サイズ差が出てしまうのでディスプレイする時はその辺を注意してあげるとよさそう!
店頭で見かけたら1つはおすすめしたいガンプラでした!!コストパフォーマンスめっちゃいいです!!
以下長所と短所・どんな人におすすめかをまとめます。
長所と短所

- 組み立てやすく、ガンプラ初心者でも完成まで持っていきやすい
- 全高は大きくプロポーションバランスが良く迫力がある
- ポリキャップが多用されているが保持力は高めでポージングも大胆且つ、柔軟!
- 武装、本体に搭載された展開・可動ギミックが豊富で細かい表現ができる
- 付属品が多く、ディスプレイする選択肢を幅広く選べる
- 指揮官機・量産機で細かい違いを演出できる

- 造形は良いがモールドや色分けが甘くグリーン単色に見える箇所が多い
- 「ビーム・ハンド」装着側のジョイントは比較的抜けやすい
- 胴体・股関節のポリキャップの保持力が少し弱い
弱点は↑これくらい。保持力の弱さはあれど耐久力の低下は感じません。
こんな人におすすめ
「機動戦士ガンダムZZ」が好きな人や大型機体・HGにギミックを求める人なんかにおすすめ!
初心者さんでも問題ありませんが、レビューでも述べた通りディテールの少なさが弱み。ディテールアップなどできる人ならより高い満足度を得ることができると思います!
↓以下の人におすすめ↓
「HGUC ドーベン・ウルフ」のこれまでの再販履歴・予定、プレ値などの情報を↓↓こちらにまとめています。
興味があれば合わせて参考にご覧ください。再販予定に関しては公開されたら更新します!
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