今回はガンプラ制作でクオリティアップさせるならほぼ必須になってくる「タガネ」について!
ぼくはかれこれやっすいセットのタガネ使ってました!
安いのって切削性能はともかく、精度だったりバリがあったりでそのままだと使い物にならず、時間かけて調整して使ってたんですよね。
「いやいや、いつまでこんな面倒なことやってんの?」ってついに思い今回タガネを新調しました!
タガネといえば?そう!スジボリ堂ですよね!!評判がとにかく良いし推されるしこれは買うしかない。
早速amazonを開いて見てみると、もちろん”SOLD OUT”していたので「DULOグリップ付きタガネ【 タングステンブレードPRO】」を買いました_(_^_)_←え?
ってことで、本記事は「DULOグリップ付きタガネ【 タングステンブレードPRO】」を使ってみたレビュー記事です!(笑)
結果としては「ものすごく良い!」とは思いませんでしたが、現状スジボリ堂さんのBMCタガネが買えないなら選択肢としてはアリかなって感じでした!!!
↑下記ではこれらをまとめていくので、気になっている方は是非参考にしてみてください(^^)
レビューの総合評価:使い心地が良いタガネ!

使いやすさに突出したタガネだと思います!
ショートグリップで不要な尺を取らず、グリップには面になる部分を設けることで握りやすさや転がり落ちるのを防止!
刃の交換もでき軽量。何よりデザインがおしゃれで使ってて楽しめるのも良かったです!
反面、期待していた切削力に関しては正直安いものとそう違いはないように感じました。
スジボリした跡の毛羽立ちや欠けがないこと!
タガネの表面処理がシッカリされているので、側面に凹凸がなくプラにダメージを与えにくいように思いました。
ちなみに今回のレビューはHGやRGに最適な「DULO グリップ付きタガネ 【 タングステンブレードPRO】幅0.15mm」。
比較
以下表で簡単な比較をしてみました。
比較項目 | DULO | 安いタガネ |
---|---|---|
精度 | ◎ | ◯ |
操作性と使いやすさ | ◎ | ◯ |
耐久性 | ◎(1ヶ月時点) | △~◯ |
用途の汎用性 | ◎ | ◯ |
コストパフォーマンス | ◯~◎ | ◯ |
↑ご覧の通り、安いタガネと比較すると大分差が付いていると思います!
切削力が同じくらいと思ったので、正直実際にパーツに堀り込むまで「変わらないじゃん」と思っていました。
いたんですが、工具の出来で掘った跡の出来栄えに雲泥の差が顕著に出たのは驚きました!!
↑こんな方におすすめ!
DULO グリップ付きタガネ【 タングステンブレードPRO】ってどんなタガネ?
まずは商品説明・特徴・使い方を簡単にまとめます(^^)/

名称 | DULO グリップ付きタガネ 【 タングステンブレードPRO】 |
---|---|
価格 | 2,970円(税込) |
刃幅の種類 | 幅0.075mm、幅0.1mm、幅0.125mm、幅0.15mm、幅0.2mm、幅0.3mm、幅0.4mm、幅0.5mm、幅0.6mm、幅0.7mm、幅0.8mm、幅0.9mm、幅1mm |
材質 | ブレード:高純度タングステン グリップ:アルミ |
ザッと商品説明!
ブランドは「DULO」で「RAYWOOD」という会社のホビー用品専門ブランド。
レビューするタガネは1本あたり3,000円程度でちょっとお高い高級品。
刃の種類が多く好みの物を単品で選べたり、3本セットや5本セットの最適なセットも販売しています。
セットで購入すると安く買えるので購入するならセットが良いかも!
ブレードにはダイヤモンドに次ぐ硬度のタングステン仕様で、グリップは軽量のアルミ。
切れ味が良く長時間使っても疲れや鬱陶しさを感じない点でユーザーフレンドリーな工具。
なんですが、単品で購入したら↑画像の感じで届いてちょっと安っぽくて残念だった気持ち(ヽ´ω`)

ブレードをカバーするためのゴムキャップが付いていましたが、普通に貫通するので・・・折れてたらどうすんの?(ちょっとおこ)
パッケージは置いといて、ツールをチェックしてみましょう!

全体は↑こんな感じ。ブレードに対してグリップ尺が同じ位。
さらにブランドロゴと刃幅のが記載されているので、一目見て使いたいものを判断できるようにデザインされていたのはGOOD!

グリップは面の部分と凹凸部分を交互にし、持ちやすさと転がらないような工夫が見てとれます。

背面は丸みのある円形キャップ。

側面にはデザイン的な装飾なのかな?ちょっと機能性はわからない凹凸のモールド。
キャップは取り外しできますが、こちらも用途が不明(笑)
収納かブレード交換で使うかも?

側面からみた形状はタガネのスタンダードな形。
側面は光沢強めに加工されています。

グリップ後方に記載されていた刃幅はブレードにも直接印字されているのでグリップのみ取り替えもできます。
あとブレード全体が光を反射すると虹色に輝いていました・・・機能的なあれは特にありません(笑)
DULO グリップ付きタガネの特徴
特に目を引く特徴は↓コチラの2点↓
- デザイン性が高く工具として見栄えが良い
- 専用グリップが付属
つまり、DULOのグリップ付きタガネはグリップ部分の見栄えが非常に良い点が特徴的!
もちやすさや使いやすさに配慮した尺はもちろんですが、シンプルに見た目のデザインもカッコいい。使う工具がカッコイイとテンションもやる気も上がるのは間違いない!
特に苦行であるスジボリになるとなおのこと精神衛生上おすすめできます(笑)
さらに、収納「RCメンテナンスドライバー」なる専用のラックもあって、揃えて工具を並べておくだけで大分オシャンティな空間にできそう。
使い方・用途
タガネなので、もちろんスタンダードな用途はスジボリ!
しかーーーし!
公式で紹介されていたので試してみたんですが、”かんながけ”もできました(ΦωΦ)
ブレードの長さがそこまで長くないので面だしとかはサイズを選びますが、小さいパーツなら余裕。
↑こんな時にもサクッと使いやすい!
下記でそれぞれ実際に試してみたのでその様子をご覧ください(^^)/
【スジボリの様子】

まずはスジボリ能力の比較。

↑画像は上に安いタガネで引いたライン、下がDULOで引いたライン。
左はスミを流す前、右が流した後ですね。
※申し訳ない!プラ板が滲んでしまっているのはヤスリがけしてしまっているため。手持ちの板に加工前の物がないのでご了承ください。
すでに話している通り切削能力に関してはあまり大差を感じていません。
ただ、ラインの縁に出る毛羽立ちはDULOの方が抑えられています。
さらに試しに実際にパーツをスジボリしてみました!

↑画像左はDULOのタガネ、右は安いやつなんですが明らかに白化した毛羽立ちが目立ちますね。
安い方は切削力は同等でも、ブレード側面にある細かい凹凸がプラに傷を付けてしまっているんだと思います!その違いが顕著に出た結果!
工具自体のクオリティがスジボリに影響する証明ですね。
ぼくは毛羽立ちしたら「キサゲ」で処理していたんですが、ここまで目立たないならタガネだけでも済みそう!
手間が1つ減るかもしれない。
【かんながけの様子】

次に安いやつとDULOで同じようにかんながけしてみました。

違いは一目瞭然!
削りカスを見ても安いタガネだと削れても粉末程度。
対してDULOのグリップ付きタガネの方は、かんながけしたような薄いプラの膜(?)みたいなカスが出てるのが分かります。

角度を変えて面を見ても均等に削れているのがわかりますね(ΦωΦ)ちょっと平面にしたい時に全然使える!
マジスクのように「撫でるだけ!」とはいかず角度調整は必要ですが、全然難しくありませんでした。
実際にガンプラに使ってみた感想!
ガンプラで試して見た感想は↓こんな感じ。
線を引く感触はちょっと気になる
DULOのタガネでスジボリしてみた際、引く時にカリカリして感触としてはあまり良くありません。
ただ、一発でしっかりラインが入るようになると、逆に失敗した時にもラインが入ってしまってそれはそれで困る!
塩梅を狙ったような切削力だと思います。
他のタガネもその辺意識して似たような切削力になっているのかもですね。
ただ、最初にカリカリなるということは・・・最初は点線になってしまっているのかも?
視認できませんが、スミ入れする時塗料が少なくてラインがガタガタに見える可能性はあるかもしれません。
楽に線を引けるが曲線は苦手
直線を引くのは結構楽で、一回目はカリカリ気になりますが、二回目なぞる際はスムーズに刃が入る印象!
不要な力は全然いりませんし、引っ掛かったりもしませんでした。
ただ、曲線に関しては少々難易度高め!

↑刃先を見たらわかる通り台形になっているので、曲面だと一点の角で削りがち。
角度によって2つの角が接触する可能性もあって、急激に切削力が上がり制御しづらく脱線することがあります。
これはDULOのタガネに限った話ではないと思うので曲面だとニードルとかの方がいいかも。
あ、でも曲線を引くのは難しいかもですが、グリップが手に固定され小回りができて使いやすいのは間違いない!
刃の向きを認識しやすい

今まで使ってたやっすいタガネは100均のグリップに取り付けていたんですが、刃の向きがわからなくなることが多々ありました!
掘ってる時にいつの間にか斜めになってたりしてたんですよね~。
DULOのタガネは真上が視認できるので刃の向きを確認する手間がないのが良かった!
刃先が見えづらい
形状的なデメリット。
DULOの刃幅の小さいタガネの場合、逆3角形の形状のため刃先先端が見えづらい角度があります。
たまーに使う角度によっての話なので大きなデメリットにはなりませんが一応記載。
DULO グリップ付きタガネのメリット・デメリットまとめ
メリットとデメリットをまとめていきます_(_^_)_
メリット
- グリップがもちやすく使いやすい
- 軽量で長時間使っても疲れない
- 毛羽立ちが抑えられる
- 小さいC面出しもできて面倒な工具の交換を減らせる
- ブレードの交換ができる
デメリット
- ブレードの交換が六角で面倒
- タングステンの純度が明示されていない
- 1本あたりの価格が少し高い
メリットは先述したように扱いやすさや毛羽立ちの抑え、かんながけという副次的な機能が使えること!
でも価格は上記のメリット面を含めてもやっぱりちょっと高いかなぁ。というのも、デメリットで挙げているブレードの交換が面倒な点や、特に”タングステンの純度”が明示されていない点は気になっています。
例えば「スジボリ堂」なら再生タングステンの存在や含有率についてちゃんと言及し不安を取り除いています。
「DULO グリップ付きタガネ 【 タングステンブレードPRO】」は”高純度”とだけ記載されており、純度100%ではないのがすでにわかる。
知人でも使用して折れてしまった人もいますし、実際ぼくも他メーカー製のタングステンを謳うタガネが簡単に折れてしまった経験もある。
ちょっとでもタングステンを混ぜていれば謳える現状、信用しきれないのが正直なところ!
DULOブランドはamazonでも評価は良いですし、動画も出して表に出て宣伝している点で商品に自信がある様子。
それでも、イチ消費者としては決して安くない価格設定なので含有率や再生タングステンの使用有無などはできれば明示して安心して買わせてもらいたい。
DULO グリップ付きタガネ 【 タングステンブレードPRO】まとめ
レビューは以上!
結果として、切削能力は安いものとそう代わりませんが、
上記の点は非常に良かったと思います!
安いタガネセット使うならDULOの方を1本買ったほうがずっとよさそう!!!
ただ、メリット・デメリット面でも述べた通り、耐久性を謳うのであればちゃんと信頼できる情報を載せた方が良いのになとは思いました!
- アルミボディで高純度のタングステンを使ったブレード
- グリップサイズが丁度良くとても使いやすい
- デザイン性が高く工具としての見栄えが良い
- スジボリ跡に毛羽立ちが出にくい
- 小さめのパーツにはかんながけもできる
- 刃の向きが一目でわかる
- 安いタガネセット買うくらいなら1本DULOの方がマシかも!
- コストはちょっと高め
まとめるとこんな感じ!
価格以上のスペックは感じられませんでしたが、入手難易度が高いスジボリ堂のBMCタガネの代わりとしては良いかなと思います。
いや・・・ほんとはもっと褒めちぎる予定だったんですけどね(笑)
今後も使って耐久面もチェックしつつ、評価が変わるようならまた書き直します!
現時点での率直な意見とレビューでした(ヽ´ω`)
価格的に妥協できるなら全然アリですし、セット購入ならお得なので↓下記2点のセット内容から選ぶといいかも!
使いやすさは間違いないですし、安いもの使ってるなら間違いなくクオリティは上がりますね!
おわりー。
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