まずは水転写式デカールデビューおめでとうございます!
この記事を見ているということは水転写式デカールデビューを果たし、上手くいかなかった方やもっとキレイに貼る方法を知りたいと思っているということでしょう。祝、脱初心者(‘ω’)ノ
水転写式デカールって最初は慣れないとちょっとモタついてしまい、うまく位置調整できなかったり、水分が少なすぎて目的の箇所に貼れなかったりしますよね。
メッチャわかる!
中にはMr.マークセッターなどを使わずに挑戦した方もいると思います。しかし、水転写式デカールはそのまま使用しても接着できるんですが接着力は弱い。
乾燥後いつの間にかポロリしていることも珍しくありません。
Mr.マークソフターでもそんなポロリの可能性を少なくすることができます!もし「マークセッターと間違えてマークソフターを買ってしまった」そこのアナタ!←コレぼくのこと。
一度マークソフターだけで試してみてもいいのでは?
【この記事でわかること】
本記事では上記の内容をまとめていくので、Mr.マークソフターについて知りたい方は是非参考にご覧ください。
Mr.マークソフターって何?
まずはMr.マークソフターってそもそも何ぞや?マークセッターと何が違うん?っていう疑問もあると思うので基本的な情報からまとめます。
「Mr.マークソフター」は類似の「Mr.マークセッター」同様、ブランド「Mr.HOBBY」から販売しているデカールの軟化剤です!
任意の場所に貼り付けて粘着性をあげるMr.マークセッターとは異なり、デカール自体を軟化・・・つまり柔らかくすることで凹凸のある面でも隙間をできる限りなくして貼り付けることができるのが特徴。
凹凸の隙間をなくさないとどうなるの?
プラモデルの表面に凹凸が多いと、その隙間に空気が入り込みやすくなりデカールが剥がれやすくなってしまいます。
貼り付けたデカールの周りが白くなっていることはありませんか?あれは「シルバリング」といって空気がデーカールとプラモの間に中に入り込んでしまっている状態。
特にガンプラによく使われる水転写式デカールだと、そのまま使ってしまうと粘着性が弱く定着できずに剥がれてしまうことがよくあります。空気を含むことでその可能性は爆増。
マークソフターはそんなデカールを軟化させ接着する面積を増やすことで剥がれにくく、また見た目的にもキレイな状態にすることができる物。(デカールの周りが白いと見た目良くないですよね~)
ここで間違えていけないのは、あくまでデカールとプラモデルの接地面積が増えることで剥がれにくくなっているだけで、MR.マークセッターのように接着力自体を上げるものではないということ。
凹凸の状況によっては、やはり剥がれやすくなる場合があるのが弱点。
ブランド | Mr.HOBBY |
商品名 | Mr.マークソフター |
定価 | 250円 / 275円(税込) |
内容量 | 40ml |
機能性 | デカールの軟化 |
備考 | マークソフターはリニューアルしており、現在生産されているものは「水性ホビーカラー」に対して溶解力が高めになっています。 水性ホビーカラーで塗装してあると、量によっては溶解して塗料が溶け出してしまう。 旧Mr.マークソフター形状:瓶が四角形 新Mr.マークソフター形状:瓶が円形 ↓下記は新マークソフターの写真。赤枠内の部分が上から見て四角から円形になってます。 |
Mr.マークソフターの使い方!塗布するだけ!
↑タイトルの通りなんですが、Mr.マークソフターの使い方を簡単に解説します!
使い方は簡単なんですが、注意点や留意することもあるのでしっかり目を通してほしい。でないとデカールがあんなことやこんなことに・・・(笑)
Mr.マークソフターは大きく分けて、
- デカールを軟化させて接着させやすくする
- 既に貼ってあるデカールを軟化させて剥がし&リトライする
↑この2つの目的があると思いますが、いずれも手順・使い方は同じです。
下記ではすでに貼り付けた水転写式デカールの位置を貼り直すのを例に書いていきたいと思います。
【下記テストの前提】
塗装はマークソフターで溶ける可能性がある「水性ホビーカラー」に「艶消しトップコート」を吹いた状態でテスト。
まずは失敗例!
【失敗画像】
↑画像は貼り付けていた水転写式デカールに原液でMr.マークソフターを塗布した結果!
結果はご覧の通りで、原液のまま塗布すると小さいデカールなら数秒でグニャングニャンになってしまい、ピンセットで動かすだけで破れてしまうほど・・。
塗装部分も剥げて部分的に変色と下地が出てしまいました。
原液は出来るだけやめたほうがいいですね!特に小さいデカールだと秒で浸透して一瞬でボロボロになるかも。
あとどうでもいいけど、はみ出した塗装がバリ恥ずかしいわ(笑)
破れない使い方STEP!
【①貼り付けた水転写式デカールに水を塗布】
ホイルシールでもいいですし、すでに昔作ってデカールがシルバリング状態になっているプラモデルを使ってもOK!
Mr.マークソフターの前に一滴希釈用の水を置いておきましょう!
推奨されている希釈率は10%なんですが・・・これだけ小さいデカールだと希釈率10%なんて言われてもわからない(笑)
水とマークソフター1:1で大丈夫だと思います。結果を言うとうまくいったので!
【②貼り付けたデカールの上にMr.マークソフターを塗布します】
※古いプラモデルのデカールでシルバリングを起こしている物に使う場合、塗布前にデカールに見えないくらいの穴を空けて空気を抜いてください。
塗布には瓶の蓋裏に刷毛(ハケ)がついているのでそれを使います。(自前の筆でもOK)
そのまま浸した状態で使うと量が多いので、容器にチョンチョンって1~2回つけて量を落として使うと良いと思います!落としすぎると逆に効果がでなくなっちゃうのでそこも注意。
先に垂らして置いた水滴にMr.マークソフターを追加します!追加して10秒経たずにデカールが浮いてきました!!すでに位置が右上にズレているのがわかると思います。
塗料も溶け出していないので良い感じ。
【③Mr.マークソフターを拭き取る】
浸透後水分を少し除去しつつ、綿棒などで軽くデカールをプラモに押し付けます。(くるくる転がせばOK!)
※この時強く押し付けてしまうと軟化したデカールが破れてしまうことがあるので注意!デカールはグニャグニャです!
以上で完了!
トップコート(艶消し)を吹いた状態での実演でしたが、凹凸にピタッとしてる感じわかると思います。
シルバリングもなくしっかり定着しました!
注意点まとめ
- 塗布前にシルバリングができている場合は小さい穴や切り込みを入れる
- 原液のままだと溶解力が強く水性ホビーカラーだと溶ける
- 希釈率の推奨は10%
- 塗布後5秒から10秒浸透を待つ
- ふき取る前に軽く面に押し付ける
- 表面を綿棒で転がすようにゆっくり水分を取る
書き出すと意外と気を付けるポイントはありましたが、慣れると自然にできるようになるので最初だけ少しずつ覚えていきましょう!
②を確実に覚えておけば大惨事にはならないかな!
MR.マークソフターはどんな時に使う?
用途としては下記のような場面!
- カメラアイのホイルシールをキレイに貼る
- 貼り位置を失敗したデカールをリカバリーしたい時
- いらないデカールを剥がしたい時
- モールドなどの凹凸がある箇所にデカールを貼る時
- 艶消しトップコートの上から使いたい時
この中で主な用途あ②と④が個人的には多いと思います。昔からプラモデルを作っている方ならシルバリングになっているものもあると思うので、キレイに直すこともありますね!
意外と使う場面が多くて、間違えて買ったけどあると使うから全然困らないよ!
基本的に水転写式デカールって剥がれ落ちないようにトップコートの前に貼り付けることが多いと思います。
ですが、もし「後から貼りかえる可能性」・「トップコートに艶消しを使う」場合を考慮すると手順としては
【変更前】
- 「デカール」
- 「トップコート」
から、
【変更後】
- 「トップコート」
- 「デカール」
にするのもありかもしれません。
この順番ならマークソフターで貼り直しができますし、仮にトップコートが溶解してもマークソフターの量さえ調節できていれば溶け出す範囲も抑えられると思います。
塗装が剥げる影響が小さそう!
デメリットとしてはMr.マークセッターなどを使うよりも接着力が弱いので剥がれる可能性が残ることですかね。
ケースバイケースで使い分けていいかも!
水転写式デカール失敗しても大丈夫!キレイな剥がし方でリトライ可能!
Mr.マークソフターの使い方【まとめ】
今回は「MR.マークソフターの基本的な使い方」や「使う場面」についてまとめてきました。
正直間違えて購入してしまった時は「うわっ、しくったぁ~」って思いましたが、全然使えるアイテムで良かった(笑)
ただ、Mr.マークソフターは凹凸のあるプラモデルにデカールを貼りやすくする・・・パチ組勢の方には不要な方もいるかもしれませんね!
表面処理やトップコートも吹かない方もいると思うので、ぶっちゃけそういう方には不要だと思います。Mr.マークセッターでしっかり貼り付けちゃえばいいかな。
パチ組勢の方に強いておすすめするポイントはホイルシールが貼りやすいこと!
もし「カメラアイなどの細かいホイルシールが貼れない!!!」という方は使ってみてもいいかも!
コストはあまりかかりませんし、1回購入すると大分長持ちすると思うので。
今回はこんな感じ!
色々使って試していきましょー!
【初心者におすすめの道具】
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