今回は「HGCE イモータルジャスティスガンダム」のレビュー!劇場版「ガンダムSEED FREEDOM」に登場する新機体の一機ですね。
2024年1月26日にライジングフリーダムと同時発売!
- 登場作品:ガンダムSEED FREEDOM
- メーカー:BANDAI
- グレード:HG 1/144スケール
- 価格:2,640円(税10%込)
- 発売日:2024年01月26日
「SEEDアクションシステム」を搭載したライジングフリーダムと同日発売のガンプラ。
完成した外観が↓こちら(=゚ω゚)ノ
見た目はシャープでパーツのエッジも立ち、高いレベルの造形というのが伺えます!色はジャスティスよりもセイバーに近いかな。
可動に特化した「SEEDアクションシステム」を搭載しているガンプラ。実際その可動はどうなのか?グリグリ動かして調べてみました!
「SEEDアクションシステム」のメリットや、欠点も見えたので包み隠さずレビュー。
購入検討している方の参考に是非ご覧ください(‘_’)←たぶんどこよりも正直に書いてます。
レビュー評価:思ったより評価は低い!
組み立てやすさ
【長所】
【短所】
可動域
【長所】
【短所】
外観
【長所】
【短所】
ギミック
【長所】
【短所】
耐久性
4時間動かしてみた結果、部分的にポロリすることが多く、特に手に接触しやすいフロントの突起パーツや背部のMA変形に使うパーツは簡単にとれるくらい摩耗します。
バックパックも数度取り外しを繰り返すと簡単に落下するので注意。
コスパ
定価2,640円(税10%込)ということを考えると、SEEDアクションシステムが搭載されていたとして・・・高い。初心者さんや昔ガンプラを作っていたという方には手にとってほしくないですね。
↑これが率直な全体的なレビュー評価。正直、組み立て終わった時はかなり良いと思ったんですが、2時間ほどいじったあたりからプレイバリューの低さを感じています。
加えてこの価格。学生さんには手が出しにくい価格にも関わらず、これはちょっと・・・というのが本音です。
それでも見た目は良いと思います!
承知の上で購入する方の中で初心者の方は↓ポロリ防止の方法を↓下記にまとめているので、参考にチェックしてみてください
ポージングで見る外観と可動範囲
早速ポージング!
機動性を重視した機体なので、なるべく疾走感を出した感じとSEEDアクションシステムを活かした可動をみせられたらなと思います。
シールドブーメランのエッジもパキッとしてて良い。
ちなみに「HGCE ライジングフリーダム」に付属するシールドブーメランとは全く違うものになります。
胴体の保持力が強くてちょっと強くひねったりしましたが、破損する感じはありません。
アクションベース8を使用していますが、ポージングがシンプルなら細めの6でも保持はできます!(8が見た目が良いからおすすめ)
シールドブーメランは専用のジョイントが付属しているのでスタンド3mm軸のスタンドがあればどれでも使うことができます。
サイドアーマーは「ヴィーゼルナーゲルビームブーメラン」で専用のエフェクトパーツを付けられます。
ネイビーパーツのはめ込み位置を買えることでエフェクト取り付けができます。
流動的な動きを再現できるのでただディスプレイしてもいいですし、頻繁にポージング変えるのも楽しいガンプラ。
劇中はCGだったからかもっさりして見えましたが、全体的にシャープなシルエットでビシッ!っとしたポーズが決まりやすい。
平手パーツは付属しないのでブーメラン投げるのが映えないのは残念ですが、オプションパーツセット ガンプラ03のハンドパーツなどで補填できるので1つ持っておくと便利!
次はMA形態でポージング・・・って言っても特にかっこいいとかはないかもですが(笑)
ビームライフルはシールドにカチッとハマります。MA形態だとポロリは少ないかも!
ポージングは以上。
詳細レビュー
HGとしてはランナー数11枚と多く、使用されているパーツ数の多さがわかります。
パーツによる色分けも大体できているのでシール補填も少な目。補填が必要な箇所はビームライフルやシールドブーメランのウィングくらいですね!
HGCEシリーズは2014年から年代を重ねるごとにそのギミックや可動域に進化が見られるのが特徴的。
組み立てた完成デザインを見ると、ガンダムSEED FREEDOM以前のHGCEは足長だったのが特徴でしたが、胴体が長くなりちょっと足も短くなった印象で、全体のバランスに調整が入っていました。
初見違和感が凄かったですが、個人的にはこの調整は良し!足が長いと足の細い機体ってちょっと編に見えてしまうんですよね。
武器やリフターのサイズ感が丁度良かった。
外装の赤は濃い赤で、ジャスティス系統というよりもセイバーガンダムを彷彿させる色味。そこに加わるネイビーと機体の端々にあるホワイトが良いアクセントでカッコいいですね。
劇中よりもガンプラとしてのイモータルジャスティスガンダムの方がかなり良く見える!!!
パーツ自体もエッジが立っててパキッと見える箇所が多く、細かいモールドが入って見た目だけでクオリティの高さを伺うことができました。
特に細かさを感じたのはふくらはぎの簡略されがちな細いモールドと、ビームライフルの造形の細かさ!
この2か所は見てても楽しく、白いパーツということもあってスミ入れするだけでもっと良くなるのが確約されていますね。(白いパーツにスミ入れするならダークグレーやグレーがおすすめ)
付属する武器とエフェクトは↑こんな感じ。
武器自体は意外とシンプル2つ。
エフェクトパーツは全5種でシールドブーメラン用エフェクトに加え、本体についているサイドアーマーや脚部にとりつけるビーム刃エフェクト。
とりつけはピッタリでポロリなどはなし。
続いて可動域の詳細をチェック!
ガンダムSEED FREEDOMに登場する機体ガンプラはどれも「SEEDアクションシステム」が実装されています。
パッケージには3箇所「首・肩・胴体」が記載されていますが、実際のSEEDアクションシステムは「胴体」部分ですね。
胴体の「SEEDアクションシステム+ガンプラ固有の可動域」がSEEDアクションシステムになるという認識でよさそう。
特に下方向には顎のパーツがピタリ収まるくらいの凹があるのでジャスティス系特有のデザインが邪魔になることがありません。
特にイモータルジャスティスはこれまでのジャスティス系の中でも顎部分が長めなので、邪魔にならないようにした作り込みを感じます。
バルカンパーツも色分けされていて精密!
横から見た時合わせ目に見える箇所がありますが、良く見ると段落ちモールドになっている部分もあってあまり目立つものではありませんね。
肩はこれくらい引き出せるので、上下と前方向に大きく動かせます。
肩の付け根には合わせ目が発生しますが、モールドを真っ二つにするようなことはありませんでした。
ただ、前後から挟み込む力が弱いので合わせ目部分が開いてしまう可能性あります。
肘も二重関節で肩に引き寄せるほど動きます。
前腕部には若干の可動域があり曲線を描いたシルエットをポージングで再現できます。
近接武器の多いイモータルジャスティスガンダムならではの使用。
手首ほ通常のBJ(ボールジョイント)ですが、若干引き延ばすことができます。
胸部には本キットで注目されている「SEEDアクションシステム」を搭載。
胸部が中心に、首・肩・胴体の3つの可動域と連動するのがSEEDアクションシステムでよさそう。
「HGCE デスティニーガンダム」と同じ使用で腰部には大きいボールジョイントが採用。
これで前後左右に動かせる範囲を拡大。
ただ、デスティニーガンダムで感じた若干の緩さはなく、自分で勝手に動くなどの不都合はありませんでした!
鉄血シリーズやデスティニーのように簡単に傾かないのでしぶみは良き。
脚部の全体可動は↑こんな感じでガンプラとしては非常に優秀。
サイドアーマーは開脚に干渉するので取れやすくなるポロリポイント!
ウィングはある程度柔軟に可動しますが、本体の肩パーツが干渉して制限されてしまいます。
ウィングからバックパック基部までに3つの軸があって一見柔軟。実際は基部から繋がるパーツが短く、可動に物足りなさを感じますね。
スカイダートリフターシステムは最近のHG共通の2軸。バックパックとしては非常に軽く自立もでき、他のガンプラキットに取り付けてオリジナルキットも作ることができます。
- ウィングを展開する押し出しギミック
- MA形態への変形
- ビーム砲の引き出し
- 股関節軸の位置可動
【ギミック1:ウィングを展開する押し出しギミック】
シールドブーメランの格納されたウィングには引っ掛けなどがありませんが、代わりに取り付けパーツを押し込み、隙間に当てて回転させることで一部動かすことができます。
あとは手で広げるだけ!これは親切なギミックですし、引っ掛け部分を設けるよりもスマートでかなり良い!
【ギミック2:MA形態への変形】
HGCE イモータルジャスティスガンダムは簡易ではありますが一部パーツをいじってMA(モビルアーマー)形態へ変形させることができます。
見た目はリフターの形状がレイダーのウィングに近いので同系統にも見えますね。
変形はシンプルで手足を伸ばした状態でバックパックに被せるパーツを分割。頭部をはめ込み分割パーツを被せて完了。
あとはウィングを任意で調整してビューンしてください(笑)
【ギミック3:ビーム砲の引き出し】
最後にリフターに搭載された高エネルギービーム砲の伸縮ギミックがあります。
あまりMA形態にはしないし・・・ここにあってもなーっていう武器なんですよね。
本来なら今までのジャスティスのように平行にリフターを構えることで両肩付近からビーム砲を使える設計。
しかし残念ながら本キットではリフターを平行に可動できないのでそれが再現できないんですよね。
【ギミック4:股関節軸の位置可動】
最後に股関節の軸を上下に動かせるギミック。
足の延長で見た目も変わりますし、ポージングの際にも可動させてアーマーの干渉を緩和することができますね・・・個人的にはHGだけでなくRGにもありますが、いずれも廃止してほしい(笑)
あまりメリットを感じないのと、いつのまにか動いてることがあるので、逆にストレスを感じてしまうポイント。
最後に「HG レイダーガンダム」や「HGCE デスティニーガンダム」と比較。
旧キット「HGレイダー」と比較してみました!サイズ感こそ近いものの、もう全く違うプロポーションでもはや別物レベル。
続いて2019年発売の「HGCE デスティニーガンダム」との比較。
デスティニーの方は造形は良いが外装にモールドが少なく全体的にのっぺりしています。
比べてイモータルジャスティスガンダムの方は全体的に外装に凹凸があり、陰影も生まれて情報量が多くなっているのがわかると思います。
(デスティニーの片手がないのはアロンダイト持ってたんではずしただけ)
比較して気づいたんですが、モールドが増えているのはホワイトパーツだけっぽいですね。赤い外装はモールドが少なかったです。
ただし全体的に立ったエッジで陰影が生まれて良い感じに見えるみたい。
比較項目 | イモータル ジャスティス | レイダー | デスティニー |
発売日 | 2024年 01月26日 | 2003年 11月上旬 | 2019年 05月31日 |
定価 | 2,640円 (税10%込) | 1,650円 (税10%込) | 2,420円 (税10%込) |
HGシリーズ | HGCE | HG(旧キット) | (HGCE) |
可動域レベル | 強 | 弱 | 強 |
造形 | 強 | 弱 | 中 |
耐久性 | 低い | 低い | 中~高 |
表にまとめると↑こんな感じ。イモータルジャスティスが一番高額で最新になりますが、見てわかる通り、デスティニーも十分すぎるクオリティ。
ハッキリいって造形レベル程度しか違いがありませんね。
HGCE イモータルジャスティスガンダム【レビューまとめ】
以上、2024年1月新作の「HGCE イモータルジャスティスガンダム」のレビューでした!
正直価格が高すぎるし、比較的可動に特化したガンプラなのでポロリに関してはもっと対策をとってほしかったのが正直なところ。
そして好みの問題なんですが、ぼくは近接武器より遠距離武器にロマンを感じる方(笑)
- ポロリが多少ある
- 近接武器やエフェクトパーツに価値を感じる
この2つの点でぼくはプレイバリューを強く感じることができず評価が少々低めですが、納得できる方には良いキットだと思います。
逆に、近接武器やエフェクトを魅力的に感じているならおすすめ!
ポロリに関しては先述した通り自分でなんとかすることも難しくないので、気になっている方は購入してみても良いと思います。
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