今回は「HGCE イモータルジャスティスガンダム」のレビュー!
劇場版「ガンダムSEED FREEDOM」に登場する新機体の一機ですね。
2024年1月26日にライジングフリーダムと同時発売!
組み立てた感想としては、
- HGの中でもハイクオリティの造形とディテール
- SEED FREEDOM以前のHG・HGCEのいずれとも違うプロポーション
- SEEDアクションシステムによる可動域の広さ
- 一部パーツ差し替えで簡易MA形態への変形ギミックを実装
- 数種のエフェクトパーツ付属
上記が魅力でHGガンプラとしてはややお高めですがハイクオリティのガンプラでした!
全体的にポリキャップレスでKPS(軟性のプラ)素材を多用した最近仕様で、関節類のしぶみやパーツの保持力も十分で破損しにくい。
加えて、最新の「SEEDアクションシステム」を搭載した動きすぎと言っても良いほどの可動を実現しています。
同時に気になる点や人によってはプレイバリューがやや低く感じてしまう点もあるので、その辺も含めてまとめます。
良ければ参考にご覧ください。
HGCE イモータルジャスティスガンダム【総合評価】
まずは全体的な総評から!
冒頭でレーダーチャートを見てもらった通り、基本的には高評価でどれもクオリティは高いですが、プレイバリューを下げる点もありました。
良かった点・良くなかった点をまとめます。
上記が組み立てた段階での評価!
ここからは不満ポイント!
完成時にはわかりませんでしたが、トータル数時間可動させていると出てくる欠点になります!
まとめると「ポロリの多さ」と「股関節のギミックの緩さ」
- MAに変形する時に被せる部分が掴むと取れやすい
- バックパックを数回付け替えると2軸穴が緩くなり自然にとれる
- 股関節近くの突起デザインのグレーパーツがすぐとれる
- 股関節の上下に可動するスライドギミックが緩くなり、持ち上げると自然に伸びる
- サイドアーマーにマウントしている装備がとれる
- サイドアーマーもとれる(個体差あり)
↑こんな感じ。
四肢がとれるとかはありませんが、要所要所でポロリします。
ライジングフリーダムと共通の股関節スライド構造に関しては持っただけで自重で伸びるようになりました。
どれも組み立てた段階ではわからないポイントで、動かしていると徐々に劣化します。
塗装勢や関節の緩さなど自身で対応できる方は良いですが、対応できない主にパチ組してブンドドするような方にはおすすめできないかも。
関節補強の方法は↓以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。
かっこいいだけに勿体ないプレイバリューを下げるポイントでした。上記を踏まえて下記では詳しくレビューしていきます。
ガンプラ:HGCE イモータルジャスティスガンダムの概要
- 登場作品:ガンダムSEED FREEDOM
- メーカー:BANDAI
- グレード:HG(ハイグレード) 1/144スケール
- 価格:2,640円(税10%込)
- 発売日:2024年1月26日
- ランナー数11枚
- ポリキャップレスガンプラ
タップで解説を見る
ガンダムSEED FREEDOM序盤に登場した機体で、オーブの可変技術を実装したライジングフリーダムと兄弟機。
ジャスティスに系統に見られるリフターは小型化していますが、推進力は以前のジャスティスより増している設定。パイロットは「シン・アスカ」で近接戦闘に特化した装備が特徴。
ちなみに説明書はライジングフリーダムが冊子だったのに対し一枚の横長。見にくいのでモニターがある方はWEB版で公開されている説明書の方が見やすいかも。
HGとしてはランナー数11枚とお多く使用されているパーツ数の多さがわかります。
パーツによる色分けも大体できているのでシール補填も少な目。補填が必要な箇所はビームライフルやシールドブーメランのウィングくらいですね!
完成デザイン
HGCEシリーズは2014年から年代を重ねるごとにそのギミックや可動域に進化が見られるのが特徴的。
組み立てた完成デザインを見ると、ガンダムSEED FREEDOM以前のHGCEは足長だったのが特徴でしたが、胴体が長くなりちょっと足も短くなった印象で、全体のバランスに調整が入っていました。
初見違和感が凄かったですが、個人的にはこの調整は良し!足が長いと足の細い機体ってちょっと編に見えてしまうんですよね。
武器やリフターのサイズ感が丁度良かった。
外装の赤は濃い赤で、ジャスティス系統というよりもセイバーガンダムを彷彿させる色味。そこに加わるネイビーと機体の端々にあるホワイトが良いアクセントでカッコいいですね。
劇中よりもガンプラとしてのイモータルジャスティスガンダムの方がかなり良く見える!!!
ディテールのある造形
パーツ自体もエッジが立っててパキッと見える箇所が多く、細かいモールドが入って見た目だけでクオリティの高さを伺うことができました。
特に細かさを感じたのはふくらはぎの簡略されがちな細いモールドと、ビームライフルの造形の細かさ!
この2か所は見てても楽しく、白いパーツということもあってスミ入れするだけでもっと良くなるのが確約されていますね。(白いパーツにスミ入れするならダークグレーやグレーがおすすめ)
同シリーズガンプラとの比較
旧キット「HGレイダー」と比較してみました!
サイズ感こそ近いものの、もう全く違うプロポーションで時代を感じる(笑)
可動域は比べるまでもなく段違いでSEEDファンなら最新SEED系ガンプラはたまらないんじゃなかろうか。
続いて2019年発売の「HGCE デスティニーガンダム」との比較。
デスティニーの方は造形は良いが外装にモールドが少なく全体的にのっぺりしています。
比べてイモータルジャスティスガンダムの方は全体的に外装に凹凸があり、陰影も生まれて情報量が多くなっているのがわかると思います。
(デスティニーの片手がないのはアロンダイト持ってたんではずしただけ)
比較して気づいたんですが、モールドが増えているのはホワイトパーツだけっぽいですね。赤い外装はモールドが少なかったです。
ただし全体的に立ったエッジで陰影が生まれて良い感じに見えるみたい。
【SEEDアクションシステム】による広い可動域
ガンダムSEED FREEDOMに登場する機体ガンプラはどれも「SEEDアクションシステム」が実装されています。
パッケージには3箇所「首・肩・胴体」が記載されていますが、実際のSEEDアクションシステムは「胴体」部分ですね。
胴体の「SEEDアクションシステム+ガンプラ固有の可動域」がSEEDアクションシステムになるという認識でよさそう。
頭部の可動範囲
特に下方向には顎のパーツがピタリ収まるくらいの凹があるのでジャスティス系特有のデザインが邪魔になることがありません。
特にイモータルジャスティスはこれまでのジャスティス系の中でも顎部分が長めなので、邪魔にならないようにした作り込みを感じます。
バルカンパーツも色分けされていて精密!
横から見た時合わせ目に見える箇所がありますが、良く見ると段落ちモールドになっている部分もあってあまり目立つものではありませんね。
腕部の可動範囲
肩はこれくらい引き出せるので、上下と前方向に大きく動かせます。
肩の付け根には合わせ目が発生しますが、モールドを真っ二つにするようなことはありませんでした。
ただ、前後から挟み込む力が弱いので合わせ目部分が開いてしまう可能性あります。
肘も二重関節で肩に引き寄せるほど動きます。
前腕部には若干の可動域があり曲線を描いたシルエットをポージングで再現できます。
近接武器の多いイモータルジャスティスガンダムならではの使用。
手首ほ通常のBJ(ボールジョイント)ですが、若干引き延ばすことができます。
胸部の可動範囲
胸部には本キットで注目されている「SEEDアクションシステム」を搭載。
ただ、SEEDアクションシステムだけで大きな可動を実現しているものではなさそう。
↑ご覧の通り動く範囲は若干。
胸部が中心に、肩・腰部・股関節の3つの可動域と連動するのがSEEDアクションシステムでよさそう。
腰部の可動範囲
「HGCE デスティニーガンダム」と同じ使用で腰部には大きいボールジョイントが採用。
これで前後左右に動かせる範囲を拡大。
ただ、デスティニーガンダムで感じた若干の緩さはなく、自分で勝手に動くなどの不都合はありませんでした!
鉄血シリーズやデスティニーのように簡単に傾かないのでポージングとり安くてGOOD!!
脚部の可動範囲
脚部の全体可動は↑こんな感じでガンプラとしては非常に優秀。
サイドアーマーは開脚に干渉するので取れやすくなるポロリポイント!
スカイダートリフターシステムの可動範囲
ウィングはある程度柔軟に可動しますが、本体の肩パーツが干渉して制限されてしまいます。
ウィングからバックパック基部までに3つの軸があって一見柔軟。実際は基部から繋がるパーツが短く、可動に物足りなさを感じますね。
スカイダートリフターシステムは最近のHG共通の2軸。バックパックとしては非常に軽いので、他のガンプラキットに取り付けても自立できます。
ジャスティスの「付属武器」・「エフェクトパーツ」・「実装ギミック」
- 付属品とエフェクトパーツ
付属武器はビームライフルとシールドブーメランの2種。
エフェクトは5種で全てビーム刃系 - 4つのギミックが搭載
ウィングを展開する押し出しギミック
スカダートリフターシステムについたビーム砲の引き出し
MA形態への変形
股関節軸の位置可動
①付属武器とエフェクトパーツ
付属する武器とエフェクトは↑こんな感じ。
武器自体は意外とシンプル2つ。
エフェクトパーツは全5種でシールドブーメラン用エフェクトに加え、本体についているサイドアーマーや脚部にとりつけるビーム刃エフェクト。
とりつけはピッタリでポロリなどはなし。
②搭載された4つのギミック
【ギミック1】
シールドブーメランの格納されたウィングには引っ掛けなどがありませんが、代わりに取り付けパーツを押し込み、隙間に当てて回転させることで一部動かすことができます。
あとは手で広げるだけ!これは親切なギミックですし、引っ掛け部分を設けるよりもスマートでかなり良い!
【ギミック2】
HGCE イモータルジャスティスガンダムは簡易ではありますが一部パーツをいじってMA(モビルアーマー)形態へ変形させることができます。
見た目はリフターの形状がレイダーのウィングに近いので同系統にも見えますね。
変形はシンプルで手足を伸ばした状態でバックパックに被せるパーツを分割。頭部をはめ込み分割パーツを被せて完了。
あとはウィングを任意で調整してビューンしてください(笑)
【ギミック3】
最後にリフターに搭載された高エネルギービーム砲の伸縮ギミックがあります。
あまりMA形態にはしないし・・・ここにあってもなーっていう武器なんですよね。
本来なら今までのジャスティスのように平行にリフターを構えることで両肩付近からビーム砲を使える設計。
しかし残念ながら本キットではリフターを平行に可動できないのでそれが再現できないんですよね。
【ギミック4】
最後に股関節の軸を上下に動かせるギミック。
足の延長で見た目も変わりますし、ポージングの際にも可動させてアーマーの干渉を緩和することができますね・・・個人的にはHGだけでなくRGにもありますが、いずれも廃止してほしい(笑)
あまりメリットを感じないのと、いつのまにか動いてることがあるので、逆にストレスを感じてしまうポイント。
HGCE イモータルジャスティスガンダムのポージング例
それではポージング!
機動性を重視した機体なので、なるべく疾走感を出した感じとSEEDアクションシステムを活かした可動をみせられたらなと思います。
シールドブーメランのエッジもパキッとしてて良い。
ちなみに「HGCE ライジングフリーダム」に付属するシールドブーメランとは全く違うものになります。
胴体の保持力が強くてちょっと強くひねったりしましたが、破損する感じはありません。
アクションベース8を使用していますが、ポージングがシンプルなら細めの6でも保持はできます!(8が見た目が良いからおすすめ)
シールドブーメランは専用のジョイントが付属しているのでスタンド3mm軸のスタンドがあればどれでも使うことができます。
サイドアーマーは「ヴィーゼルナーゲルビームブーメラン」で専用のエフェクトパーツを付けられます。
ネイビーパーツのはめ込み位置を買えることでエフェクト取り付けができます。
流動的な動きを再現できるのでただディスプレイしてもいいですし、頻繁にポージング変えるのも楽しいガンプラ。
劇中はCGだったからかもっさりして見えましたが、全体的にシャープなシルエットでビシッ!っとしたポーズが決まりやすい。
平手パーツは付属しないのでブーメラン投げるのが映えないのは残念ですが、オプションパーツセット ガンプラ03のハンドパーツなどで補填できるので1つ持っておくと便利!
次はMA形態でポージング・・・って言っても特にかっこいいとかはないかもですが(笑)
ビームライフルはシールドにカチッとハマります。MA形態だとポロリは少ないかも!
HGCE イモータルジャスティスガンダム【レビューまとめ】
以上、2024年1月新作の「HGCE イモータルジャスティスガンダム」のレビューでした!
↑全体的にこんな感じ。
個人的な総合評価としては。
造形や可動域、ディテールなどは問題なく非常に満足のいくものでした!この点を見ると初めてガンプラを作る方はもちろん、昔作っていた方にもその進化を楽しんでもらえるはず。
実際ぼくが出戻り勢なので(笑)
ただ、比較的可動に特化したガンプラなのでポロリに関してはもっと対策をとってほしかったのが正直なところ。
そしてここからは好みの問題なんですが、ぼくは近接武器より遠距離武器にロマンを感じる方(笑)
- ポロリが多少ある
- 近接武器やエフェクトパーツに価値を感じる
この2つの点でぼくはプレイバリューを強く感じることができず評価が★4.1でした!!
逆に、近接武器やエフェクトを魅力的に感じているならマジでおすすめ!
ポロリに関しては先述した通り自分でなんとかすることも難しくないので、気になっている方は購入してみても良いと思います。
ガンプラの関節がゆるい時に対策したい方法が知りたいならチェック!
イモータルジャスティスの購入方法!
購入手段としては今だとamazonがおすすめ。
「ガンダムSEED FREEDOM」のガンプラの中でも比較的生産数が多く、2024年8月25日時点では在庫も潤沢にある様でまだ定価で購入することができます!
欲しい方にいきわたってもミキシングにも使いやすいので来年にはどうなるか読めませんしね。
気になっている方は定価で買えるうちに購入しておくのをおすすめ。
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