今回は「HG ジークアクス」のレビュー(=゚ω゚)ノ
2025年4月放送だったアニメに先駆けて1月に発売されたキット!
パッと見はガンダムには見えず、これまでとはかなり異質なデザイン。
拒絶反応が出る方もいるようですが、腕部の可動に1軸を採用するなど変わった構造は個人的にお楽しみポイントでした!
↓完成した外観がコチラ↓




完成画像はシールなしの状態。
やはり一見ガンダムとは分かりづらいデザインで、カラーリングとフェイスデザインの顎部分でなんとか分かるって感じですね。
感想としては違和感はあるもののそんなに悪い印象はありません。
ただ、メカ好きなぼくにとってはやや生物的なデザインに寄っているので好みからは外れてました(笑)
本記事では「HG ジークアクス」の下記の内容を書いていきます。
2025年7月時点だと大量に生産されamazonでも購入しやすいので、もし興味がある方はレビュー記事を覗いてみてね_(_^_)_
完成!HG ジークアクスのレビュー総評

レビューの総合評価
デザインの好みはさておき、下記の点で評価はかなり高くHGとしては優秀なキットで、特にアクション性の高さは強みっ!!!
HGの中でも一回り小さく細身でガンダムというよりも人のシルエットに近いですね。
パーツ分割が細かく小さいパーツは組みにくさを感じるかもしれませんが、その分割によって外観から得られるディテール量は素組みでも満足できるものでした!
1軸の関節は可動域や強度性の点で心配でしたが、こちらも全く問題なくスッポ抜け防止の工夫もあります。
全身のパーツにちょっと硬めのKPS(軟質プラ)を使うことで摩耗による保持力低下や破損を抑える新しい仕様になっていると思います。
付属品は必要最低限でしたが、どれもクオリティは悪くありませんでした!
長所と短所


どんな人におすすめ?
「HG ジークアクス」は↓こんな人におすすめ!
短所でも上げている通り、デザインの好みだけが最大の懸念点!
実際ぼく自身キットとしての評価は高いですが、デザインは・・・微妙。
このデザイさえ受け入れられる人には一度手にとって見てほしいと”ガンダムが言っている”・・・なんつって_(_^_)_
HG ジークアクス:ポージング例
それではジークアクスの簡単な機体解説とポージング例をご覧ください(=゚ω゚)ノ
【ジークアクスの簡単解説】
宇宙世紀0085年にジオン軍に開発された最新鋭気!情報が徹底して秘匿された機体だが、正規パイロットの手から離れてマチュの手に渡る。
新型のサイコミュ、Ωサイコミュを搭載した機体で、起動すると脳派でのコントロールが可能になる。

コアファイター単体でのディスプレイもOK!



続いてジークアクス(非展開状態)。
頭部非展開状態ってなんか魔人感強くね?(笑)

Ω・サイコミュ起動前の状態。
ちなみに重量はかなり軽量なので、ヘタれにヘタれた「アクションベース6」でも支えることができました。


アックスを持たせて。

ちょっとホラーっぽく襲い掛かる感じで(笑)





ここから頭部展開状態↓


↑もちろん劇中通りのザク頭部キックも再現できます!



腿にあるグレーのパーツが干渉していますが↑これだけ開けば十分ですね!


メチャクチャ動かしやすい!


ビームライフルを装備。

振り向きも余裕。

SEEDアクションシステムを超えるSEED打ち!


ビームサーベル装備。エフェクトサイズが良く独特の形状もおもしろい。







サーベル2本持ち。

開脚幅が制限されるとちょっと固く見えますね”(-“”-)”




ポージングは以上!
可動は申し分なくガシガシ動かすことができ、胴体の柔軟さから人間に近い動きを表現できました。
特にサーベルのアクションは大胆に表現できるので近接アクションに強いですね!
逆に脚部は唯一腰部のアーマーが干渉して開脚が制限される点で欠点とはならないまでも物足りなさを感じるポイントでした!
とはいえ、トータル非常に良く動き、関節の摩耗も感じません。もし摩耗するとしたら股関節かな?キット自体が軽量なためそこもディスプレイの影響はほぼなさそう!
【耐久結果】:ポージングで4時間動かした結果!
先述した通り基本的には問題ありませんでしたが、一部気になる点がありました。

肩装甲がたまにとれる
肩の装甲はC型ジョイントに近いやつなんですが、比較的とれやすい箇所。ポロリなどはありませんが腕の干渉でたまーにとれる感じ。
個体差がでやすいかもですね。
腰部はテコで抜けることがある

腰部ボールジョイントをグリグリ動かしていると徐々にテコで抜けることがありました。
”ガンダムSEED FREEDOM”キットのように摩耗はしませんでしたが、回数を重ねると少し抜けやすさを感じるかも。
膝関節の1軸は変形すると強度が落ちる

肘は円系パーツで固定する仕様なんですが膝は軸の固定がありません。
ロール可動とボールジョイントでよく動かす部分なので、KPSだと負荷をかけすぎて変形して抜けやすくなることがあると思います。
実際ぼくははめ込む時にテンション(力)をかけすぎて片方だけ若干緩くなってしまいました。
自重でプラーンとかはなくしぶみも良好ですが、シンプルに少し抜けやすくなった感じ。
補強の緩みに関しては対策方法を記事にまとめているので気になる方は合わせてチェック↓
腰部の武装が手に干渉して外れやすくなる可能性あり

腰回りの白いアーマーパーツやマウントしたサーベルを掴むことが多く、特にリアアーマーはポージングを付ける時に圧がかかり外れることがちょっこちょこあります。
ポロリとかではないのでディスプレイには影響しませんが、ガシガシポージングを付ける方にはちょっとストレスかもしれません。
HG GQuuuuuuX(ジークアクス)のパッケージ内容を確認!
- 登場作品:機動戦士Gundam GQuuuuuuX
- キット名:GQuuuuuuX(ジークアクス)
- メーカー:BANDAI
- グレード:HG(ハイグレード)1/144スケール
- 価格 :2,200円(税10%込)
- 発売日 :2025年01月17日(金)

パッケージアートはヒート・ホークを手にして飛ぶジークアクス!
メタリック感色調で劇中のものより金属表現が強めになっていているように見えます。
細部まで細かいデザインで色も意外と多い。
組み立てレビューでは気になるポイントになりそう。

箱側面は↑こんな感じ。
片方にはジークアクス系キット共通仕様で、縦に並べられるようになっています。
パッケージアートもコレクション性があるので、並べやすく見やすいのは非常にありがたい!
色もコイズブルーが背景に使われてオシャレな見た目。
内容物は↓こんな感じ。
【説明書】

説明書はパッケージアートと機体の「GQuuuuuuX(ジークアクス)」にパイロットである「アマテ・ユズリハ」の解説が掲載されています。
ただ、発売日がアニメ放送前だったため、大分伏せられた内容になっていますね!

裏面も同様、ポージングや武装を持ってる写真が掲載されていますが、武装名なども掲載がありません。
下部にはいつもどおりカラーガイドが掲載されています。
説明書が最新仕様でどうなっているか不明ですが、もし解説などが掲載されていれば初ロットに封入されている説明書はレア感あって良さそう!
ちなみにWEB版も同じように武装解説などの掲載はありませんでした。
【シール】


付属シールはホイルシールとマーキングシールの2種。
ホイルシールにはツインアイのシールが2つあり、思ったよりも細かいシールが多くついてきますね。
【ランナー一覧】

ランナー詳細をタップで見る







全体通して複雑なパーツや小さいパーツも多く、関節だけでなく外装部分にも軟質プラで構成されているのが特徴ですね!
組み立て難易度は?
- 組み立て難易度:
- 組み立て所要時間:2時間半程度
組み立てはパーツの分割が細かい点と従来と異なる構造の点でHGでは少々難しいかもしれません。
逆に組みごたえはあるので作る楽しさは十分に感じられると思います!
【組み立ての様子】

↑ご覧の通り細かいパーツ分割とスジボリしたようなパネルライン。
細かいモールドに色分けと完成度の高さが分かると思います。
特に頭部は一部細かすぎて紛失注意のパーツもあるので、組み立てる際には気を付けたい所。

首は従来の標準仕様のボールジョイントから変更。
内部軸に挟み込むことで縦ロールを大きくできるようになっていますね。

胴体に3つの可動ポイントをもつことで滑らかな動きを表現できるのも大きな特徴。

2つのボールジョイントに加え腰部は「RG シナンジュ」のように跳ね上げ式を採用。
より自然な前屈可動を実現!このギミックは素晴らしいと思いました!・ω・
パチ組み完成状態のジークアクス
パチ組みは↓こんな感じ。







見た目は細身で機械でありながら随所に生物的なディテールを感じます。
配色はガンダムを意識したトリコロールですが淡い色で調整。全身にKPS(軟質プラ)を使っているのでややマットな質感はプラモデルというよりもフィギュアに近いですね。

質感の違いを「HG ライジングフリーダムガンダム」と比較したのがこちら↑
後に他シリーズと比較しますが、サイズは一回り小型で胴体からウエストまで細身で長さもある。
四肢とのバランスがとれガンダムというよりもやはり人に近い造形をしています。
モールドは非常に少ない反面、パーツ分割とパーツデザインで表面に凹凸ができ陰影を表現!
スミ入れなしでも十分満足できる仕上がりになっていますね。

↑完成見本との比較。
ほぼ成形色で再現されているように見えますが、実際は完成見本側は細かい配色になっていますね。
マーキングシールを貼るだけでもかなりディテールアップできると思うのでパチ組み勢にもやさしい!
付属品一覧

ジークアクスに付いてくる付属品を紹介。
↓タップで詳細をチェック!
ビームサーベル

武器エフェクトはややラメのようなものが入っていて素材は偏向成形。
光に当てるとエフェクトの内側と外側には色の濃淡に違いがでます。
外側はビーム出力を模した造形。

エフェクトは専用のグリップにとりつけ可能。
保持力も高めでポロリしません。
エフェクトは柔らかいので力を入れて差し込んでしまうとグニャッと形が変わってしまう可能性あり。
筆者はちょっと曲げてしまいましたし、何度か曲げそうにもなりました!(‘Д’)気を付けてっ!

持たせると↑こんな感じ。短すぎず長すぎずのサイズ感。
ビームライフル

イエロー・ホワイト・ダークグレーのパーツ分割で再現。
ダークグレー部分には細かいモールドがビッシリ刻まれてます。
↑写真ではイエローは若干薄めに写っていますが、実際はもっとオレンジに近いイエローですね。

ライフルを持たせるとボリューム感がでます。
シールド

シールド表面はホワイトで縁がダークグレー。
なんか・・・ラグビーに使いそうにも見えますね(笑)

内側にはこれでもかというほどビッシリ入ったモールド。
残念ながら単色で色分けはありませんが、部分塗装で見栄えはかなりよくなりそう。
グリップはなく、取り付けは手首袖にあるブルーのパーツに取り付ける形。

保持力も高く基部はボールジョイントで少しなら柔軟に可動。
取り付けたシールドは小手にも見える小さ目のデザイン。
ヒートホーク

アックスもパイプや基部の細かな造形。

サイズ感は↑こんな感じ。

2時間動かしている中では若干程度ですが保持力が緩くなりました。
おそらく摩耗もあるとは思うんですが、ハンドパーツの甲が少し緩む可能性はあるのかも?
ただ、従来のものとは明らかに摩耗する速度が遅くポロリはありません!!!
ハンドパーツ

ハンドパーツは↑こんな感じ。
武器握り用と平手ハンドパーツが左右分付属。
HGだと甲のパーツは硬めのプラになっていることが多いですが、軟質プラを組み合わせることで耐久力がアップしているように思います。
何度も武器の取り外しを行ないましたがほぼ問題ありませんでした。
各部位のディテールと可動域をレビュー
- パーツ1つにある凹凸の数と分割で十分なディテールを感じることができる
- 可動性は抜群!ただし開脚には腰部一部が干渉して制限される
上記がディテールと可動性をレビューした結果!
部位毎に詳細に紹介していきます(^^)/
頭部:ディテールと可動範囲

ピンセットは使った方が良いですね!
ツインアイのシールは接着性が弱かったので、持っていれば「Mr.マークソフター」を使って軟化させると貼りやすくなります。

首は上下に大きく可動。

首付け根、根本、鎖骨周りの3点の可動ポイントに加え、首の長さで上下動かせる空間もあることで大きく可動できるようになっています。

回転・ボールジョイントで左右にも少し振れます。

↑こんな感じにうなだれたような角度もつけられます!
腕部:ディテールと可動範囲



手首はボールジョイントですがここで注意!ジークアクスはHGですが、ボールジョイントのサイズがRG規格になっています。
ビルドハンズや他のHGパーツは使えないので改造を検討している方はご留意ください。

ショルダーアーマーは開閉可動ができる仕様。

取り付けはC字ジョイント。
普段なら摩耗を心配しますが、比較的脱着を繰り返しても摩耗しませんでした!全体に使われたKPSの一番の恩恵ポイント。

ショルダーを開くことで腕は水平以上に大きく上がります。

肩関節は引き出しなどできませんが前後に可動できる仕様。
可動する分の隙間がありますが、必要最低限で不自然にしない配慮がされています。

前後に動かせる幅は↑これくらい。

肘は1軸でも90度以上深く曲がるのでポージングには影響ありません!
上腕のロール可動ももちろんできます!
肘接続が1軸なので上腕ロール時の負荷が心配でしたが、肘に付けた円形パーツでカバーしており、保持力・耐久力共に問題なし。

手首のボールジョイントがRG仕様で小さいので大きく動きませんが、ポージングに影響はありませんでした。
胴体:ディテールと可動範囲




胴体は前後に大きく可動!特に前屈は3つの可動軸で深い!

捻りも大きくでき、左右に胴体を振ることができます。

股関節は構造自体だと180度開脚できるんですが、太腿についたダークグレーのパーツが干渉して制限気味。

”ハの字”くらいには広がりますね。
開脚を必要とする特定のポージングで物足りなさはありましたが、基本的には問題ないレベル。

脚部:ディテールと可動範囲





太もも裏・足首装甲に合わせ目がでやすい。

前方へ大きく足を上げることができ、膝も90度以上深く曲がります。
二重関節にはなっていません。


足首下は楕円形のバーニアで左右にロール可動できるようになっています。
側面の足パーツは軸なので上下に大きく可動できます。
バックパック:ディテールと可動範囲



バックパックは2つの可動軸で上下可動できます。

↑こんな感じでフレキシブル(=゚ω゚)ノ

もちろん接続部位もロール回転できるので360度ロール回転ができます!
ちなみに、HG ジークアクス本体にはギミックらしいギミックはなく、強いていうならバックパックの可動くらいです。
他HGガンプラとのサイズ比較
これまでのHGガンプラとサイズ感を比較してみたいと思います。


「HG バルバトスルプス」と比較するとサイズは一回り小さい。
全長はバルバトスが19m設定でジークアクスが18m設定。1/144スケールになると↑画像の通りのサイズ感で差がでました。
外観的な情報量、プロポーションなどバルバトスルプスもHGとしては十分。
ジークアクスはそれを大きく上回るディテール量なのが見てわかります。


次に2023年発売の優秀な水星の魔女キット「HG ガンダムキャリバーン」との比較。
キャリバーンの全長は18.2m・・・ジークアクスとほぼ同じサイズ感なんですが「頭部・胸部・脚部」と大分サイズ・厚みに違いがでます。
ディテールはキャリバーンも多めでクオリティは高い方。それでもジークアクスの方が密度を感じますね。
腿が太い特徴のキャリバーンに対し、ジークアクスは逆に脹脛が太目で腿はスマートですね。
シルエットの違いがハッキリわかります。


最後に「RG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」と比較。
やはり”ガンダムとしての見た目”には明らかに違いがありますね!
- レッドパーツの配置
- 頭部のアンテナ
↑この2点は共通ですが、それ以外は全く異なるデザイン。
見た目のディテール量はさすがにRGには劣りますが、ジークアクスも外装のパーツ分割が非常に細かいのでHGとしてはハイエンドと言っていいと思います。
昔の初期RGには勝てるかもしれないレベル感(‘Д’)
最後に比較的新しい「HG ガンダムキャリバーン」と項目を比較してみました。
項目 | ジークアクス | キャリバーン |
---|
発売年 | 2,200 円(税10%込) | 2023年07月15日(土) |
価格 | 2025年01月17日(金) | 2,200 円(税10%込) |
組み立てやすさ | 〇~◎ | ◎ |
外観プロポーション | ◎ | 〇~◎ |
可動域 | ◎ | ◎ |
武装・ギミック | ○~◎ | ◎ |
耐久力 | ◎ | ◎ |
材質 | KPS多め | 関節にのみKPS |
比較すると年代が最近なこともあり顕著な違いは1つ。
外部装甲にKPSが使われている点。
質感やスジボリのやりやすさに影響するので、好みに合うか注意したいところですね!
ジークアクスのポジショニング
- X軸:HGガンプラとしての価格
- Y軸:HGガンプラとしての組み立て難易度
- オレンジに近く、大きくなるほど可動性が高い
HG ジークアクス【レビューまとめ】

HGジークアクスはデザインに好みが分かれるものの、プロポーション・可動性・付属物・耐久力を総合してコストパフォーマンスに優れたガンプラでした!
組み立ては難しくありませんが、一部細かいパーツがあるのでガンプラが初めての方には少しだけ難易度高め。
それでもディスプレイのしやすさやアクション性の高さからプレイバリューは高い!
これまでのHGガンプラとは作りが違う部分のある挑戦的なキットでしたが、全く見劣りしない。
それどころか、2024年から2025年1月までの間だとHGのハイエンドに認定してもいいくらい完成度は高いと思います。
残念なのは構造が違いすぎてこれまでのガンプラとのミキシングや素材に使いにくい点。流用するには結構いじる必要がありそうだなと感じました。
塗装は色々挑戦している方もいますが、制作意欲バリ高い人はぜひガッツリ改造挑戦してみるのも面白いかもですね!
レビューは以上、おわりっ!
HG GQuuuuuuX(ジークアクス)の再販履歴や予定・価格推移



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