「ガッチリ密度感のあるデカ物が好き!!!」そんな方におすすめできるHGを買ってしまったのでレビューしていきたいと思います(笑)
今回の主役は閃光のハサウェイより「HG メッサ―F01型」!
- 登場作品:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
- メーカー:BANDAI
- グレード:HG 1/144スケール
- 定価:2,750円(税10%込)
- 発売日:2020年07月04日
2020年製で比較的最近のHGガンプラで、HGではちょっとお高め。
デザインは結構気に入ってる方も多いと思いますが、それよりも気になるのは「その見た目で可動域はどんなもんなの?」ってところじゃないでしょうか。
本記事では特に可動域と耐久性にスポット強めで紹介していきたいと思います。
- 組み立てや発生する余剰パーツ←発売当初と違うみたい
- 詳細な可動域
- ギミック
- 実装された可動で出来るポージング
- その他シリーズと比較したサイズ感の違い
↑こんな流れで紹介します!
ぼくはHGUC初購入だったんですが、見た目で気に入って即買いしました。
結論からいうと、展開ギミックや可動ギミックなど工夫は凝らされていましたが、あまり活かすことができていおらず、可動域はよろしくない。
しかし、ディスプレイすると存在感もあり、見てて楽しめる”置物に最適なガンプラ”だと思いました。
ガシガシ遊ぶ方にはおすすめできませんが、見て楽しむ大人にはおすすめ!気になっている方は是非本記事で確認したい点などチェックしてもらえたらと思います。
HG メッサ― F01型のレビュー評価:レベルの高い造形!
組み立てやすさ
パーツは基本大きめでかみ合わせも良く全体的にサクサク組めます!それでいて密度感もあり、簡易さを感じさせないのは値段相応!
ただし、説明書の中でパーツの向きが変わる箇所がいくつかあり、初心者さんには組みづらさがでるかなという印象。
組み立て所要時間:2時間弱
可動域
関節の可動域でいうと股関節は少し弱く、ポージングにも影響がでるポイント。それよりも可動に干渉する装甲の方がやや問題で、上半身のせっかくの可動域の広さを台無しにしている感がありました。
外観
HGとしては全長が大きく「HG グレイズアイン」並。加えてマッシブな躯体と厚みのある装甲で幅も出て余計に大きく見えるのが特徴。
表面のディテールは少な目ですが、独特のデザインに落ち着いたズッシリ感が見ていて飽きない良いキットだと思います。
ギミック
SEEDアクションシステムや「RG RX-78-2 Ver.2.0」にも採用されていた肩甲骨付近の引き出しギミックがあるので大きく前屈が可能。リアアーマーは可動し、シールド裏やショルダー裏にはビームサーベルを収納できます。
耐久性
動かしていると複数可動に干渉するポイントがあり、その箇所の基部やジョイントがポロリしやすくなります。あと、一番気になったのは腕部付け根、ロール可動位置がとれやすいこと。
コスパ
価格が「2,750円(税10%込)」と考えると正直良いとは言えない。
↑総合評価はこんな感じ!
ステータス自体はあまり良いとは言えないかもですが、最低限悪くない!という評価は出せると思います。
コストパフォーマンスに関してのみ、満足度がどこを重視するかで変わってくると思う。
以下、長所と短所をまとめました!
メッサ―F01型の「長所」
↑これに尽きます!!!
外観で気に入った方ならコスパ度外視で購入して良いと思います。
繰り返しになりますが、可動は不十!HGとしてもお高い!←ぼくのようにディスプレイで楽しめる方用と言っていいガンプラ。
ぼくみたいに改造に悦を感じる変態さんにも良いですね!ぼくは干渉箇所を改造しようかなと思ってます。こいつに可動域を与えたらどんなポージングがとれるのか考えただけで楽しい・・・へへへ(笑)
メッサ―F01型の「短所」
短所は結構多め。
んー、こうして短所を見ると完全に大人向きなキットですね!ハサウェイがそんな作品だからでしょうか?
狙い撃ちされてる感(笑)
上記の短所を「自分なら改善できる!」という方は是非作ってみてください。
下記ではそれぞれの評価ポイントを詳しく解説するので、是非チェックしてみてね!
ポージングで見る外観
評価では低めの可動域。ではその可動範囲でどんなポーズがとれるのかポージング例を紹介します。
ディスプレイポーズをイメージしている方は、想定通りできそうか参考にしてみてね!(‘ω’)ノ
直立させてるだけでもかなりカッコいいと思うんですよね。サイズ感に合わせたシールドのサイズ、全体からわかるマッシブ感・・・良い!
直立の時はわかりませんでしたが、動かす際背中の引き出しを使うとウエストがスマートに見えてスタイル良く見えますね。
今回撮影では「アクションベース8」を使用しましたが、若干軸の長さが足りておらず油断すると倒れます。
説明書に記載ある通り、「アクションベース2」か「アクションベース5」がおすすめ!どちらも個人的には普段おすすめしていませんが、メッサ―には取り付けやすいからやむなしですね。
アクションベースが無くても自立は問題ないので、浮遊するポージングをとらないなら無理して使う必要はないと思います。
ディテールは少な目なのにサイズとカラーリングで存在感強め!
大型シールドは専用ジョイントを使って肘裏と肘横のいずれかに装備できます。
ビームサーベルエフェクトはキレイなイエローのクリア。長さも普段作るHGより大きめ。
背部から見るとバーニアや足裏モールドなど露出して見えて、正面からはわからないメカニカルな一面が見れます。
ビームサーベルはハンドパーツにジャストフィット!ゆるさなどないのですっぽ抜けることはありません。
HG全部これくらいに調整してほしいくらいスバラシイ!!!
こういう疾走感を出すポージングは顔を見上げるくらい上向かないとスピード感だせないのでマジで首は残念。
・・・なんかアイ●ンマンにも見えてくる(笑)
メッサ―F01型、惜しいキットですね~!可動がもう少し良ければ神キットの可能性が見えるくらいカッコいい。
浮かせるディスプレイよりも接地させたディスプレイが映えるのでおすすめかな。
ポージングは以上!
やはり可動域の干渉ポイントが多すぎて、ビームライフルだとほぼバリエーションがなくなってしまうこと。
そして躍動感ある動きを表現できないことが残念でした。
とはいえ、ハサウェイの機体ってモッサリした動きが特徴的。”ザ・ロボ操縦しています!”みたいな。
SEEDみたいなポージングはとれませんが、これはこれで劇中再現できる正解なのかも。
ポージングを追えた耐久結果
ポージングを撮り終えるまで約2時間。
動かして耐久の弱いポロリポイントを↑画像にまとめてみました!
特に気になったのはリアアーマーとそのアームですね。
アームの可動がフレキシブルじゃないので、フロントアーマーに干渉して動かしにくかったり、アームの接続基部が抜けたりとガシガシ動かそうとするとストレスがたまります。
ただ、レビューの為ポージングをたくさんとらせようと動かした結果ポロりが印象づいてますが、普通組み立てて眺める程度にはポロポロ落ちる感はありません。
あとは腕付け根!
ここは簡単に取れるので、軸を太らせるか滑りを防ぐなどの対応をした方が良いと思います。
やり方がわからない方は↓下記補強方法を参考に挑戦してみてください。
他HGキットとの比較
「HGUC メッサ―」を他シリーズHGガンプラと比較します!
まずは同時期に組み立てた鉄血のオルフェンズより「HG グレイズアイン」との比較。
意外と全長は同じくらい!印象的にもっと大きいかなと思っていたんですが、それほどでした。しかし横幅とキットの密度感は全く違い、メッサ―F01型が明らかに重そう。
実際重量もメッサ―が重く、グレイズアインの1.3倍~1.5倍くらい違いそう。
続いてガンダムSEED FREEDOMより「HGCE ライトニングバスターガンダム」と比較。
全長はメッサ―の方が3割近く大きいように感じます。同じHGで同価格帯のこの差は中々えぐい(笑)
最後に「RG サザビー」との比較。
全長・幅共に同じくらいありますが、外観から得られるディテール量はかなり違うのがわかりますね。
価格も倍くらいするのでさすがにサザビーと差はでちゃいました。
サザビーと並べると自然なので、同サイズでディスプレイしたい方は参考までに。
下記ではHGシリーズで付属品や造形クオリティなどを比較してみました。
比較項目 | メッサ―F01型 | グレイズアイン | ライトニングバスター |
---|---|---|---|
価格 | 2,750円(税10%込) | 1,540円(税10%込) | 2,860円(税10%込) |
発売年 | 2020年07月04日 | 2016年04月09日 | 2024年09月21日 |
コスパ | 〇~◎ | ◎ | 〇 |
付属品の充実度 | 〇 | ◎ | × |
プロポーション | ◎ | 〇 | ◎ |
造形クオリティ | ◎ | ◎ | ◎ |
対象 | 初心者から中級者 | 初心者 | 初心者 |
メッサ―F01型は比較的最近のキットなので作りは非常に良かったですが、可動域や付属品ではグレイズアインが勝っていましたね。
基本的にはどのHGと比較しても完成度は高いと感じています。
メッサ―F01のマップ
ポジショニングマップにすると↑こんな感じ。
ステータスや定価を考えると強くおすすめできませんが、初心者の方でもパーツが大きい分組み立てやすく、軸も太いので破損リスクも少ないのが強み!
組み立て:付属品と余剰パーツ
早速組み立て!の前に・・・。
ある程度は想像してましたが箱の分厚さが凄かったです(笑)同日に購入した「HG レギンレイズジュリア」との差が凄い。
ちなみに厚みは1パーツのサイズが大きいだけで、そこまで細かい作りはしていません。
説明書は1枚横長タイプで、サイズは普通のHGと同じ。裏には3つの武装の説明もあります。
ランナー一覧
ランナー構成は↑こんな感じ。
で!構成なんですが、ぼくは2024年9月再販分を購入。
2020年発売当初は余剰パーツとして赤い装甲パーツが多めに出ていたみたいです(4年前の古いレビュー動画で確認済み)
ぼくが組み立てた時点でそのような余剰パーツはなく、発生したのはショルダーパーツのトゲトゲの1つだけですね!
パーツ表面のディテールは少ないですが、赤パーツには裏打ちモールドなどもありますね。
肩の付け根や股関節は太い軸が採用されているので破損の心配がないのは強みかもしれません。
合わせ目は腕部裏側のみありますが、目立たないので無理して処理しなくても良いかも。
色分けはモノアイと黄色部分以外は成形色で再現。ピンクのモノアイは3つありますが、2つは予備ですね。
付属品
↑付属品はこんな感じ。右にある赤いトゲが余剰パーツですね。
- ビームサーベルエフェクト×2
- ビームサーベル柄×2
- ロング・ビーム・ライフル
- ビームライフル専用右ハンドパーツ
- 大型シールド
装備は↑こんな感じ!
ビームライフルには特に可動箇所などはありません。
サーベルの柄は大型シールド裏に収納できます!しかもポロリしないくらいガッチリ保持してくれるので、外す時一苦労(笑)
シールド裏には少ないけどモールドも入ってますが、色分けは単色で物足りなさを感じます。
右肩ショルダーアーマー裏にもビームサーベルを1本収納できます。
可動域をチェック!
箇所ごとに可動域の詳細をまとめていきます!
気になる箇所だけ見たい場合は↓リンクタップで移動できるのでご活用ください。
頭部可動域
頭部は下方向には少し可動し、上方向には後方干渉パーツがあるのでほぼ動かすことができません。
首付け根が引き出せるようになっているので、前方に動かすことができる感じ。あんまりHGでは見かけないのでかなり高評価!
とはいえ、上方向を向くのはポージングに重要なので可動できる向きは逆が良かったなと残念さがあります。
頭部マスク前にも大きめの突起があるので、そのまま動かそうとすると干渉して少ししか横が向けません。
左右にはちょっと振れます。
この時点でポージングの時に顔をかっこよく見せるのがかなり難しい状況。
腕部可動域
肩は前方に少しだけ向けることができますが、引き出しギミックはありません。
ショルダーアーマーは左右とも上下可動できます。
小さいアーマーも別で独立可動。
ショルダーアーマーが動かせるので、水平まで腕部を上げることができます!
これは良いですね!ビームライフルもサーベルもちゃんと構えることができそう。
肘は二重関節で深く曲げることができますね。
腕付け根にはロール軸があるので回転して角度調整ができます。
後述する耐久性でも述べますが、この付け根・・・・ロールしていると簡単にポロリするので補強をおすすめ。
ちなみに大型シールドは左腕のみに装備できて、ダボ穴は左肘にあります。
手首は上下・左右に若干振ることができるくらい。
注意点なんですが、ハンドパーツは2段階の差し込みになっていて、1回目でハマって隙間が開いているようならもう少し深く「カチッ」と鳴るまで刺しこみ必須。
ハンドパーツはHGとは思えないくらい大きく、オプションパーツセットや次元ビルドナックルズは使用できません。
Lサイズでも取り付けダボがスッカスカでした。
胴体可動域
俯きは大きく動かせて、仰け反りはほぼできませんでした!
先述したように、背面には「SEEDアクションシステム」や「RG RX-78-2 ver.2.0」にあるような構造が採用されていました。
捻りは腰部アーマーが干渉してほとんど動かすことが難しく、横に若干振れるようになっています。
胸部下部の一部装甲がロックの役割を果たしています。
外すと大きく左右に可動できる代わりに保持力がおわります(笑)
脚部可動域
開脚は↑画像の通りあまり開かない。
ロール可動はあるものの、前後・上部のパーツが干渉して可動域を制限していました。改造できる方は可動域広げるの難しくなさそう。
フロントアーマーは前方に思ったより動くので、足上げは意外と大きくできました。
スリッパパーツが広いので安定性抜群!
ダボ穴カットしている影響もあると思うんですが、ロール可動をしていると腿に合わせ目ができやすかったです。
↑画像は隙間が開きすぎて合わせ目になっていますが、段落ちモールド化されているのでピッタリくっついた状態だと気にならないレベル。
膝は二重関節ですが、脹脛(ふくらはぎ)裏のパーツが大きく腿(もも)裏に干渉してあまり曲がりません。
リアアーマーをそらすことである程度膝立ちもできますね。
みんなやってるからカット入れてみましたが必要そう?(笑)
足首は大きめのボールジョイントで上下に少し可動します。いずれの方向も曲げすぎるとボールジョイントがテコで簡単にすっぽ抜けちゃいます。
以上可動域でした!
個人的にはめちゃくちゃ制限されるだろうなと思った上で購入したので、首や背中の引き出し可動は予想外!
少しでも良くしようという工夫は見れたと思います。
実装ギミック
大型のHGですが、楽しみなのは実装されているギミック!小さいとギミックが破損したりする可能性もありますが、これだけ大きいならきっと丈夫なはず!!!
可動ギミックをチェックしてみたいと思います。
【リアアーマーの展開】
リアアーマーには可動させるためのアームがあり、展開することで内部バーニアなどを露出できます。
メカメカしいフォルムに相応しいですね!
【モノアイの可動】
手動にはなりますが、モノアイは左右向きを変更できます。
シールはピンクでちょっと物足りなさがあるので、シールだけ塗装るのもありかも。
【背部バーニアの展開】
赤とベージュのパーツは左右連動して上下に可動。内部の黒いバーニアも左右連動して上下に動かせます。
展開具合は自分で調整可能。
以上が実装されているギミックでした。
物足りなさはありますが、HGだしこんなもんかっていう勝手に期待して凹むぼく”(-“”-)”
HG メッサ―を良くするカスタマイズ提案
付属のシールはモノアイ部分と黄色い箇所くらいなので、部分塗装で簡単に再現できますね!
モノアイに関してはシールだとちょっと寂しいので、可能ならクリアパーツを接着してクリアカラーで塗装しても良いかもしれません。
猛者なら電飾を仕込むとか!体躯が大きいので電飾加工も比較的やりやすいと思います。
後はスタンダードなスミ入れ、ウェザリングとかね。
ぼくならチューブの表現パーツをチッピングとかしてリアルさを出すかな。
- 部分塗装
- モノアイ改造
- スミ入れ
- ウェザリング
スミ入れにかんする基礎知識は↓コチラの記事でまとめているので、挑戦してみたい方は一度チェックしてみてね(‘_’)
HG メッサ― F01型【レビューまとめ】
今回は「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」より、「HG メッサ― F01型」をレビューしてきました。
再度結論をまとると、
↑まとめるとこんな感じ。
販売状況を見ると店頭からすぐなくなるぐらいの人気はありそうですが、価格の上昇遷移を見るとそこまで高くはありません。
2割増しくらいなので、購入しようと思えば現在でもまだ可能。
しかし、結論でも述べた通り造形特化のガンプラなので、可動を含めたクオリティを求める方にはおすすめできませんね。
個人的にはデザイン気に入っているので、買わなきゃ良かったとは思いませんが、それでもちょっと高いなーっていうのが正直な感想。
んーーー、今回はここまで!一長一短が突出したガンプラなので、欲しい欲が限界突破した方には是非組んでみてほしい(笑)
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