今回は以前購入した「RG シナンジュ」のポロポロ取れるパーツの脱落や腰部の保持力が弱い問題などの対策方法をまとめます。
口コミに「ひどい」や「破損する」などを見かけていたのでどんなもんか購入した結果。
まず、体感するであろう欠点例をまとめてから対策例を紹介(‘ω’)ノ
個人的にアドバンスドMSジョイントのゆるみやポロリなんかより困った腰部パーツの破損についても修復例を紹介します。
※対策は筆者のやり方1つの例です。試す場合は完全に自己責任でお願いします!責任は持てませんので!
RGシナンジュの素組みレビューや再販情報は↓コチラの記事をご覧ください(‘ω’)ノ
RGシナンジュの欠点一覧
下記↓は「RG シナンジュ」がひどいと言われる主な欠点まとめが↓コチラ↓
- 首関節(ポロポロ)
首の角度が一定になるとポロりしやすい - ショルダーアーマー接続基部(ポロポロ)
C型で被せるKPSが変形・摩耗しやすい - 腰部・胸部のアドバンスドMSジョイント←難易度高め
アドバンスドMSジョイントのボールジョイントの摩擦が弱すぎる - 腰部KPSパーツの破損←難易度高め
- 肩付け根アドバンスドMSジョイント
アドバンスドMSジョイントとKPSの組合せで保持力が弱い - 股関節のすっぽ抜け←注意点あり
- 膝の外装(ポロポロ)
接触が多い割に簡易な取り付けで外れやすい。とれる回数を増すごとに外れやすくなります - バーニアの外装(ポロポロ)
シルバーパーツに取り付ける外装パーツのC型ジョイントが割れる - シールドの接続基部(ポロポロ)
肩に取り付ける時はダボ穴の保持力が。腕に取り付ける時は引っ掛けが足りずとれやすい - バックパックのフック(ポロポロ)
フックのシブミが足りず、プロペラントタンクに触れることで徐々に上がり脱落する
上記は2時間程度触って顕著に出た影響部分。
- 保持力の弱み
- 破損
上記2つに分類できます。
”難易度高め”と記載した箇所は修正にかかる難易度。
結論をいうとガンプラ初心者さんには非常に難しい対応になるので、胸部のアドバンスドMSジョイントは触らない方がいいです!
単純な軸太らせでは対応できませんでした。
ポロポロ対策に使う物と実例
保持力が弱い部分に関しての対策から!
ぼくは下記2つをよく使用して対策することが多いです↓

- 瞬間接着剤(ゼリータイプ)
薄く塗布して厚みを増す - ビニールの袋
一部切り取ってダボ穴との間にかませる
ポロポロ落ちる場合、基本的に軸と穴のサイズが一致していないことが考えられます。
2つの内いずれかを使用して軸の厚みを増すことで保持力を上げるというのが基本的な考え方。
瞬着はゼリータイプを使うことで形状も整えやすい!液状よりもおすすめ。
【注意点】
軸を太らせすぎるとKPSならネジ切れたり、PSやABSなら割れたりすることがあります。さらに受け側の強度が弱いと逆に割れてしまって面倒なことになることも!
上記では2つの方法を提示していますが、軸を太らせる方法自体は他にもあるので、気になる方は試す前に↓コチラで他の方法に目を通してみてもいいかも。
首や膝に関しては一部の軸や受けダボを太らせるだけで簡単にできます!
しっかり乾燥させることだけは注意して挑戦してみてください。
接着剤を頻繁に使う方は「硬化促進剤」をおすすめ!↓
瞬間接着剤でどういう風に対応したのか↓「首・ショルダー・おまけ」の3つ対策例を紹介します。
対策例①【首のポロリ】
「RG シナンジュ」は首付け根をボールジョイントで接続するんですが、動かすと抜けやすい。
特に上を向かせるとかなり抜けやすいですね。
瞬間接着剤を使う場合「軸」か「受け」の厚みを調整する選択肢ができます。

今回は軸がボールジョイントなので受けの方を調整しました。
理由はボールジョイントの厚みを増して失敗した場合ヤスリがけする必要が出てきます。
この際、丸い部分を削ってしまうと受け側とのバランスが悪くなり、余計抜けやすくなる可能性があるから。
受け側であればデザインナイフやヤスリで過剰に削ってしまってもリカバリーしやすいのがポイント!
対策例②【ショルダーのポロリ対策】
ショルダーも少しとれやすかったので肩を覆う先端を太らせました!
↓こんな感じ。

ただし、そもそも組付け方法が甘いので、無理に可動させると抜けますし、最悪折れる可能性もありますね。
柔らかいKPS部分なので白化もする。
気になる方はKPSの裏や表にプラ板をとりつけたり、肉抜きを瞬着で埋めるなど対策してもいいかもです!
対策例③【おまけ】
シールドの取り付け方法が2つありますが、腕部の取り付けがかなり甘いのでポロポロ落ちないための対策を紹介。

取り付け基部はKPSで軟質なので、少しなら開くことができます。
ツメの短さと柔らかさが重なり抜けやすくなっていたので、シンプルにツメを延長して対策しました。
瞬着でもいいですし、できれば流し込み接着剤。または両方使うと簡単にできます!
接着剤やビニールを使う時のコツ!
保持力が弱い場合”摩擦”が弱いということが保持力低下の理由の1つにあります。
接着剤やビニールを使って補強はできるんですが、そのまま使ってもどちらも簡単に剥がれてしまう可能性があります。
そこで、補強に使う接着剤やビニールが長期的に効果を維持できるように一度ツヤツヤのパーツを粗目のヤスリで傷付けることをおすすめします。

ヤスると表面に凹凸ができ、補強に使う2つの定着率をUPできるよ!
良くガンプラ作りに使う400番のスポンジヤスリとかでも大丈夫!多少軸をヤスってもどうせ太らせるので!
- ※ツヤツヤの場合にのみやってね!触って摩擦を感じるようなら不要。
- ※後で組み立て済みキットを売る想定の場合は状態維持の観点からおすすめはしません。
>>組み立て済みガンプラの相場などはコチラ
立たない?腰部破損対策【難易度高め】
「RG シナンジュ」には↓下記腰部の声もあります。
- 立たない
- 折れる
で、実際に弄ってた結果、ぼくのも破損しました!
下記で破損箇所・原因と対策をまとめます。
破損個所
ぼくの場合は腰部の関節に使われていた要のKPSパーツ1つが”2か所”破損。

↑この部分。
【破損①】
1つ目は腰部と接続するダボ軸の部分。
グラつく原因として、この受け側が切れ(割れ)て保持できなくなっている可能性があります!

当初アドバンスドMSジョイントがゆるいと思っていたんですが、腰部が機能していればカバーできるはずなので、グラつく場合は関節パーツのどこかがおかしい可能性が高い。
※画像は加工後の物ですが、組み立てた段階でKPSが切れてグラつくようになっていました。
【破損②】
前屈可動する際に使うパーツが破損しました。

前屈可動させる際に一部に負荷がかかります。当時のKPSの柔さでは折れる可能性がありますね。
ぼくはちゃんと折れました(´;ω;`)
破損に対しての対策
↓こんな感じで対策しています。
【対策①】腰部の軸が折れる報告もあるるみたいなので真鍮線を入れ1mm長さを延長しています。

※軸の補強は念のための対策で必須ではありません。
【対策②】破損したパーツには肉抜き部分があるので、そこを1mmのタガネで掘り込み、真鍮線を埋め込めるスペースを作成してはめ込む。
後に瞬間接着剤ゼリータイプで固定。

- ※タガネで掘る場合、最初は1mm以下のもので掘り進めキレイな直線になるようにする
- ※瞬間接着剤は”硬化促進剤”を使用するとガスで白くならないのでおすすめ
初心者さんは触っちゃダメ!胸部アドバンスドMSジョイントの対策
胸部内部にはアドバンスドMSジョイントで構成されたボールジョイントが2つ入っており、その内胸部が仰け反る要因の1つ。す。
「外して太らせればいい」←単純にこう思って対策したんですが、これはやめた方がいいです!
アドバンスドMSジョイントのボールジョイントは受け側に薄い膜のようなものがあり、外す際めくる必要があります。
これ、一度外して軸を太らせた状態だと膜が邪魔して中に入らず、入れるために削ると維持できなくなりすっぽ抜けます。
最終的に受け側の軸を一部新造することになったので、経験の浅い方にはマジでおすすめできません。
↓最終的に作った状態がコチラ。


元のアドバンスドMSジョイントのボールジョイントが取れてしまうため、口を細めるパーツを他から切り出して取り付けました!
瞬着で造形してもいいですが、割れたり摩耗してしまったりする可能性が高いので何かのパーツを流用した方が良いと思います。
参考まで。
ポロポロ&破損対策後のRGシナンジュでポージング!
破損した「RG シナンジュ」復活!
可動自体は元の状態よりやや上の程度で、ポロリなどはありません。
作ったことがある方ならシールドを持って腕を上げるのが難しいのがわかると思います(‘_’)

↑この通り垂直の状態でも仰け反ることはなくなりましたね。




シールドは取り付けた状態で振ってもポロリしません!
シッカリ保持できているので、ツメの延長だけで十分みたいで良かった。

シールドは重いがしっかり保持できるようになりました!

うん、良好!
内部は手を加えまくったので汚くなってしまいましたが、外観は美しいまま(‘ω’)ノ
修正して分かったのはアドバンスドMSジョイントの緩みよりも破損する確率が高い部品があること。
まずグラつきがある場合は腰部KPSパーツダボ穴が割れてないかチェックしてみてください。
そもそもの可動域・ギミック・付属物の詳細は↓コチラの記事でまとめています。
ポロポロがやばい?RGシナンジュの欠点と対策まとめ
上記がぼくが体感したRGシナンジュの欠点と対策方法でした!まとめ!!!
ポロリに関しては難易度は特に高くなく、パーツ構造をちゃんと見ることで簡単に対策できます。
使うのは↓下記の2つ。
ビニールよりも瞬着を多く使うので、サクサク作業を進めたい方は「硬化促進剤」の使用をおすすめ!今後のプラモ制作にも使えるので、一本持っておくと重宝しますよ(^_-)-☆
腰部パーツの破損は難易度が高めで、手を加えれば加えるほど破損する可能性が高いです。
ぶっちゃけ可動よりも固定でディスプレイする前提で作った方がいいかもしれません。見た目はバチクソかっこいいのでそれだけでも満足できるはず!
ぼくもここまで五月雨式に破損していくRGは初めてでした・・・もうちょっと弄って簡単に修復できる方法を探り、今後はサクッと直せる方法を見つけようと思います!

今回は以上。やばかったな(笑)
【追記】
股関節の軸が抜けやすかったので補強したところ、足側の付け根からネジ切れました!
柔らかすぎるって・・・まだまだ戦いは続くみたい(笑)
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