今回はHGガンプラ「GQuuuuuuX(ジークアクス)」をレビュー(=゚ω゚)ノ
2025年の新作HGガンプラで従来までの構造とは全く違う新設計のガンプラ。
登場作品 | 機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) |
搭乗パイロット | アマテ・ユズリハ(マチュ) |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 2,200円(税10%込) |
発売日 | 2025年01月17日 |
外観はメカらしい面もあれば一部生物的な面もあり、これまでの”ガンダム”とは大きくことなるデザイン。
HG化にあたり、仕様もこれまでのHGガンプラ違っており、肘・膝は1軸で接続するなど前情報でちょっと心配な点も・・・。
個人的に耐久性が非常に心配でしたが、作ってみてどうだったのか?
- 特徴
- 構造
- 可動域
- 付属品
- ポージング例
上記の点を詳細にまとめます!
早速ですが、レビューの総評をまとめました↓
【良かった所】
【惜しい所】
組み立て素組みレビュー
組み立てる様子から完成した外観まで簡単に紹介!
まずはパッケージからご覧ください。
ジークアクスのパッケージは鮮やかで配色多め。パッケージのサイズは厚みもなくコンパクトでした。
パッケージ側面は左右でデザインが異なっており、左側は機体が縦に印刷されています。
積みプラするとパッケージが傷んでしまうのが心配な方でもこれなら立てて並べることができそう。
専用マーキングシールと色補填用のホイルシールが付属します。(15番はネタバレ防止)
マーキングシールは多めで手軽に情報量アップできるのは嬉しい!ホイルシールも22枚あって、細部の補填用が多く主にイエロー箇所が多め。
組み立て!
まずは頭部からチェック!頭部から作りはじめるんですが、初めからパーツ数かなり細かく細分化されていました。
パーツは飛んでいくと紛失するレベルのものもあったので、なるべく注意しながら切り出した方がいいです。
ツインアイはモールドが入っていますが、シール貼らないとレッドになります。
カメラシールは2つ付属。かなり小さいのでピンセット使うのをおすすめ!
あと、レッドパーツもKPSになっているのかちょっと不明ですが、カメラシールかなり定着しにくいので、出来れば「Mr.マークソフター」とか使ってもいいかも。
以外とホイルシールにも使えるので持ってる方は使ってみて(‘ω’)ノ
首はHG標準のものから変更ポイント!
首、顎付け根はボールジョイントから↑画像のように縦ロールに変更。
さらに首根本をボールジョイントに変更し、前後左右を柔軟に動かせるようになっています。
胴体は首元・腹・腰部の3か所にボールジョイントを使います。
肘・膝の気になる1軸接続。
軸に凹の部分を設けることで抜き差しの際に「カチッ」と固定。
普通の軸のみなら間違いなくすっぽ抜けるので良かったですし、仮に摩耗しても補強しやすくて良いですね!
腰部ボールジョイントを取り付けパーツを前方に持ち上げることができる仕様。
これまで仰け反りに対しての工夫は多かったんですが、個人的に前屈の方がアクションポーズ付けるには重要だと思っていたのでこれはナイス!!(=゚ω゚)ノ
S字立ちできるし、ヘタレることもなかったので良かった!
完成した外観
完成した外観の全体をチェックしていきましょう(‘ω’)ノ
【制作時間】:二度切りなし、ゲート処理なしで約2時間ちょっと。
シールはツインアイのみ使用した状態。
一見ガンダムっぽくないカラーリングですが、レッド・イエロー・ブルー・ホワイトと配所は同じでパステル調で表現。
パッケージアートや説明書を見ると大分色が違いますね・・・KPSのせいか質感がややマットでプラモデルというかフィギュアの質感に近いように思います。
金属的な表現はちょっと物足りないかも。
肩デザイン・・・ニュッて感じ(‘ω’)
頭部と胸部はゴツゴツした岩のようなデザイン。
腕や足は面こそあるものの曲線が多く、メカメカしさよりも人の筋肉を思わせるフォルムに近い。
バックパックは独特な形状のバーニア。フレキシブルに動かせます。
メカニカルにも見えるけど生物寄りのフォルム・・・。
脚部は内部を覆うような生物的デザインのカバーになっており、従来のガンダムに造形されるスリッパはなし。
側面に取り付ける独特のパーツで全体を支えます。
HGガンプラはマッシブな造形になりがちですが、各部位をギュッと絞ってバランスを良くした印象ですね!全然ロボット魂って言われても信じてしまいそうな外観だと思います。
全長はガンプラの中では比較的小柄。
合わせ目も全くでないのでパチ組み・素組みだけで楽しむことができる完成度!!!
各部の詳細レビュー
ここからはさらに部位ごとに詳細チェック(‘ω’)
【頭部外観】
頭部アップ。
ゴツゴツした岩や結晶のようなデザインの中に生物を感じさせる・・・ちょっと虫感があるかも(笑)
頭部側面にはバルカンなどなくスッキリ。
後頭部は合わせ目も隠せるような仕様。↑画像では首元に隙間が空いてますがちゃんと閉じてないだけ。
随所にはリベットモールドのような細かいモールドが入っていて情報量多め。
【腕部外観】
ショルダーアップ。
肩にもリベットモールド。内部も若干見えて肩骨を模して見えます。
腕は外装というよりも人体の骨格と筋繊維を表現しているように見えます。
手首はボールジョイントですがここで注意!
ジークアクスはHGですが、ボールジョイントのサイズがRGになっています。
ビルドハンズや他のHGパーツは使えないので改造を検討している方はご留意ください。
【胴体外観】
バストアップ。
イエロー・ブルーのパーツはパーツ分けしてゴツゴツした表現をしっかり再現。
マットになっているせいか、ややエッジが甘く見えますし、画像左側胸のようにヒケが出ると超目立ちますね。
背面アップ。
バックパックの接続は太めの1軸。共通で使われている2軸バックパックは流用できなさそう。
個人的に2軸は摩耗リスクも高く嫌いなのでこういうがいいな(笑)
ジークアクスの場合、軸もダボ穴もKPSなので摩耗リスクを軽減できてる感じ。
フロントアーマ。
センターにダークグレーのパーツとガンダムらしいレッドのワンポイントパーツ。
そこからリアアーマーに繋がるホワイトパーツで構成。
リアには左右に軸があり、付属武器のビームサーベル(?)らしきものをマウントできます。
↑こんな感じ。
【脚部外観】
【バックパック外観】
バックパックはバーニアというよりもダークグレーのダクトにも見えるチューブ造形が特徴的。
先端に向かうほど機械的。
バーニア内部には造形あり。
可動域と搭載したギミックをレビュー
ここからは可動域のまとめ。
肘・膝に二重関節などはありませんが、肩回り・股関節が柔軟なのでダイナミックな表現もできました!
頭部の可動域
上下大きく可動!
首には首付け根、根本、鎖骨周りの3点で可動できるのはかなり良かった!
回転もできボールジョイントで左右にも少し振れます。
↑こんな感じにうなだれたような確度もつけられます!
腕部可動域
ショルダーアーマーは開閉可動ができる仕様。
肩は引きだしできませんが、前後に可動でき水平より上に腕上げもできます。
肘は二重関節ではありませんが90度以上深く曲がるのでポージングには影響ありませんね!ロール可動ももちろんOK!
肘接続が1軸なのでロールさせてかかる負荷が心配でしたが、肘に付けた円形パーツで保持力は問題ありません。
手首のボールジョイントがRG仕様で小さいので大きく可動はできません。
ポージングに物足りなさはなかったので問題ないと思います。
胴体の可動域
胴体は前後に大きく可動!特に前屈は3つの可動軸で特に深い。
捻りも大きくでき、左右にも胴体を振ることができます。
股関節の構造自体は180度開脚できるんですが、太腿についたダークグレーのパーツが干渉して制限気味。
”ハの字”くらいには広がります・・・開脚を必要とする特定のポージングで物足りなさはありましたが、基本的には問題ないレベル。
脚部の可動域
メチャクチャきれいに膝立ち(‘ω’)ノ
前方へ大きく足を上げることができ、膝も90度以上沈み込みOK。ただし二重関節にはなっていません。
足首下は楕円形のバーニア。
側面の足を模したパーツは軸なので上下に大きく可動でき、左右にもロール。
バックパックの可動域
バックパックは2つの可動軸で上下可動が可能。
↑こんな感じ。
もちろん接続部位もロール回転できるので360度可動。
付属物紹介
【ビームサーベル(?)】
武器エフェクトはややラメのようなものが入っていて素材は偏向成形。
光に当てるとエフェクトの内側と外側には色の濃淡がわかります。外側はより刃を表現したように見えますね!
エフェクトは専用のグリップにとりつけでき、保持力も高めでポロリしません。
ただ、エフェクトが柔らかすぎるので力を入れて差し込んでしまうとグニャッと形が変わってしまう可能性あり。
ぼくはちょっと曲げてしまいましたし、何度か曲げそうにもなりました!(‘Д’)
持たせると↑こんな感じ。短すぎず長すぎずのサイズ感。
【ビームライフル】
イエロー・ホワイト・ダークグレーのパーツは分割で再現。ダークグレー部分には細かいモールドがビッシリ刻まれてます。
↑写真ではイエローは若干薄めに写っていますが、もっとオレンジに近いイエローですね。
ライフルは単体で見るよりも持たせたらボリュームがでます。
【シールド】
シールド表面はホワイトで縁がダークグレー。
なんか・・・ラグビーの装備にも見えますね(笑)
内側にはこれでもかというほどビッシリ入ったモールド。残念ながら色分けはありませんが、部分塗装しがいがあります。
グリップはなく、取り付けは手首袖にあるブルーのパーツに取り付ける形。
保持力も高く基部はボールジョイントである程度柔軟に可動。
取り付けたシールドは小手にも見える小さ目のデザイン。
【アックス】
アックスもパイプや基部の細かな造形。
サイズ感は↑こんな感じ。
2時間動かしている中では若干程度ですが保持力が緩くなりました。
おそらく摩耗もあるとは思うんですが、ハンドパーツの甲が少し緩む可能性はあるのかも?
ただ、従来のものとは明らかに摩耗する速度が遅くポロリはありません!!!
【頭部】
頭部は展開状態と非展開状態の2形態付属してくるので、首元の関節から差し替える仕様。
ギミックがないので2つ頭部を作るのはちょっと手間ですが、作り分けなのでクオリティは高い。
【ハンドパーツ】
ハンドパーツは↑こんな感じ。
武器握り用と平手ハンドパーツが左右分付属。
HGだと甲のパーツは硬めのプラになっていることが多いですが、軟質プラを組み合わせることで耐久力がアップしているように思います。
何度も武器の取り外しを行ないましたがほぼ問題ありませんでした。
【キャノピー(?)】
最後にキャノピーらしきパーツ。
よくわからん形状してますね。
バックパックに取り付けることができ、
3mm穴が空いているので単独ディスプレイもできます。
ポージングギャラリー
ジークアクスの可動域で出来るポージング例を紹介します!
まずはコアファイターっぽいやつから。
続いてジークアクス(非展開状態)。
頭部非展開状態ってなんか魔人感強くね?(笑)
こうしてみるとぼくの知ってるガンダムはいません。
ちなみに重量はかなり軽量なので、ヘタれにヘタれた「アクションベース6」でも支えることができました。
アックスを持たせて。
ここから頭部展開状態↓
無重力感で浮遊。
ビームライフルを装備。
振り向きも余裕。
SEEDアクションシステムを超えるSEED打ち!
ビームサーベル装備。エフェクトサイズが良く独特の形状もおもしろい。
サーベル2本持ち。
開脚幅がちょっと制限されるので地上だとちょっと固く見えますね”(-“”-)”
ポージングは以上!
基本的には申し分なくガシガシ動かすことができ、胴体の柔軟さから人間に近い動きを表現できます。
外装も余計な装飾もないので干渉もなくダイナミックなポージングも余裕!!!
どんなポージングをとらせてもかっこいいディスプレイ間違いなし(‘ω’)ノただし、ガンダム感はやや薄い気がしちゃいますね。
気になる耐久性
約2時間以上動かして撮影して見えた耐久性の低下ポイントを紹介。
気になったのは以下の3点。
あくまで強いて言えばのレベルなんですが、やや劣化する可能性を感じました!
【肩装甲】
肩の装甲はC型ジョイントに近いやつなんですが、比較的とれやすい箇所。ポロリなどはありませんが腕の干渉でたまーにとれる感じ。
個体差がでやすいかもですね。
【腰部】
腰部はボールジョイントなんですが、ぶちゃけ前方に動きすぎるのでイマイチ止める箇所がわからない(笑)曲げすぎてテコで抜けることがありました。
”ガンダムSEED FREEDOM”キットのように摩耗はしませんでしたが、あまりに回数を重ねるともしかするとって感じ。
【膝関節】
肘は円系パーツで固定する仕様なんですが膝は軸の固定がありません。
ロール可動とボールジョイントでよく動かす部分なので、KPSだと負荷をかけすぎて変形して抜けやすくなることがあると思います。
実際ぼくのは片方だけ若干緩くなってしまいました。
自重でプラーンとかはなくしぶみも良好ですが、シンプルに少し抜けやすくなった感じ。
上記いずれかの劣化も↓下記でまとめている補強方法で修正できるので、気になる方は参考にどぞ(=゚ω゚)ノ
あと、劣化とか耐久性が脆いとかじゃない部分でちょっと気になる所が↓コチラ。
腰回りの白いアーマーパーツやマウントしたサーベルを掴むことが多く、特にリアアーマーはポージングを付ける時に圧がかかり外れることがちょっこちょこあります。
ポロリとかではないのでディスプレイには影響しませんが、ガシガシポージングを付ける方には影響するかもしれません。
その他ガンプラと外観を比較
これまでのガンダムタイプと外観を比較してみたいと思います!
HG バルバトスルプスと比較するとサイズは一回り小さい。
全長はバルバトスが19m設定でジークアクスが18m設定。1/144スケールにすると↑画像くらいサイズが異なってきますね。
外観的な情報量、プロポーションなどバルバトスルプスもHGとしては十分なんですが、ジークアクスはそれを大きく上回っているように見えます。
次に2023年発売の優秀な水星の魔女キット「HG ガンダムキャリバーン」との比較。
キャリバーンの全長は18.2m・・・ジークアクスとほぼ同じサイズ感なんですが「頭部・胸部・脚部」と大分サイズに違いがでます。
情報量はキャリバーンもホワイトの機体にしてはかなり多め。
それでもジークアクスの方が勝っていると思います。
最後にファーストガンダム「RG RX-78-2 ガンダムVer.2.0」と比較。
ザ・ガンダムとジークアクスを比較すると大分”ガンダムとしての見た目”には違いがあり、特徴としては
- レッドパーツの配置
- 頭部のアンテナ
↑この2点は共通ですが、それ以外は全く異なるデザインで好みが大分わかれそう(笑)
見た目の情報量はさすがにRGには劣りますが、ジークアクスも外装のパーツ分割が非常に細かいのでHGとしてはハイエンドと言っていいと思います。
昔の初期RGには勝てる気がせんでもない(‘Д’)
比較ガンプラ | 定価 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ジークアクス | 2,200円(税10%込) | 2025年01月17日 | 超高 | 高 | 低 | 高 |
バルバトスルプス | 1,100円(税10%込) | 2016年10月01日 | 高 | 低 | 中 | 低~中 |
キャリバーン | 2,200円(税10%込) | 2023年07月15日 | 高~超高 | 高 | 中~高 | 高 |
ジークアクスは価格が「2,200円(税10%込)」と少々HGとしては高めですが、ガンダムSEED FREEDOMガンプラよりは大分抑え、且つ完成度も高い。
バルバトスルプスと比較するとコストは倍くらいしますが、比較項目を見てわかる通り完成度の高さが圧倒的で納得。
比較的新しいフォーマットのキャリバーンと比較してもギミック以外はほぼ勝っていると言って良いと思います。
HGとRGを比較に出しましたが、特にここは違うなというポイントがあります!
先述した通り、外装の質感が大きく違って感じるのが特に気になりました!半光沢のような鈍い光の反射にKPSのような軟性。パーツをはめ込む時の”パチンっ”や”カチッ”という音や、外装をつついた時の乾いた音もせず、響かない。
KPSの中には爪で押したらキズが残るような”柔らかすぎる”物もありますが、ジークアクスに使われているものは通常PSと柔らかすぎるKPSの中間よりもPS寄りって感じでちゃんと硬質感もある。
同日に発売された「オプションパーツ ガンプラ14ガンバレルストライカー」も同様だったので、もしかするとこれからのスタンダードになるのかもしれませんね(‘ω’)
※上記は全て個人の感想です。
ジークアクス【レビューまとめ】
以上、「HG GQuuuuuuX(ジークアクス)」をレビューしてきました!
感想を端的にいうと「重要箇所はシンプルに、見た目の細部は精密に」って感じ!!!
関節や内部に関わる部分はシンプルな構造で強度をUP!且つ外装は徹底したパーツ分割でディテールを底上げした新しいHGガンプラでした!!!!
分割による組み立て構造はRGに迫る勢い。
初期RGを思わせる過剰なまでの分割は、今までHGの組み立てで物足りなさを感じていた方にとって大満足間違いなし!!!
関節は良く動き、特に胴体に関しては随所に可動ポイントを設けることで生物的な可動を実現しています!
気になっていたパーツのポロリや摩耗による劣化も、ちょっと固めのKPSを多く使うことで解消し長時間の可動に耐えられるようになっています。
代わりKPS特有のややマットな質感が出てしまうのはトレードオフになっていてフィギュアのような質感が特徴。
個人的にロボット魂感の質感が嫌でプラモデルを購入するようになった身としてはちょっと残念な所でしたね。
それ以外は軽量でディスプレイもしやすく、動かしていて楽しい高いプレイバリューの両方を重視する方におすすめできる良いガンプラでした。
今回はここまで!
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