「HG ガンダムザガン」のレビューです^^
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント」に登場する72機の悪魔の名前を冠した「ガンダム・フレーム」の1機。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」では登場しませんでしたが「イシュー家」が保有しているガンダムでウルズハントにて初登場した機体。
今回はその悪魔がHGガンプラ化したので紹介!

- メーカー:BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)
- 登場作品:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント
- グレード:HG(ハイグレード)
- 価格:3,080円(税10%込)
- 発売日:2025年12月06日 (土)
- 購入手段:Amazon
【レビュー結果】
率直に「HG ガンダムザガン」はパチ組みで楽しむ人よりも自分で手を加えることができる人におすすめ!
組み立てはそれほど難しくありませんし、造形はマッシブでパーツには細かい凹凸モールドなどでディテールが表現されて見栄えは最高!
可動性は「ガンダム・フレーム」らしい柔軟で、特徴的な「シールドプライヤーユニット」の基部はフレキシブルで表現の幅が広くアクションポーズがバリバリ決まります!!
一方、過去の「ガンダム・フレーム」にアップデートが加わっているため改善が見られるポイントもありましたが、個人的に一番改善してほしかった脚部周りの改善はほとんど見られなかったのは残念なところ。
本記事では総合評価を先にまとめた後、ディテールや可動域、付属品・保持力の気になる点や改善までまとめています。
購入検討しているが価格面が気になる人は是非とも価値が見合っているのか照らし合わせてみてください(^O^)
レビューの総合評価

- ★5段階評価点数:55〜60点
- ★4段階評価点数:49〜54点
- ★3段階評価点数:30〜48点
- ★2段階評価点数:16〜29点
- ★1段階評価点数:〜15点
5段階でのレビュー評価は★4相当!
↑上記レーダーチャートの項目では「外観・可動域・ギミック」の3つの項目で高得点!
対して「保持力・コストパフォーマンス」の点でかなり減点するという相反したバランスのHGガンプラになっていると思います。
良かった点・良くなかった点

- 外観・造形・ディテールも多くディスプレイ映えする
- 可動域や「シールドプライヤーユニット」が柔軟に動かせるのでポージングの幅が広い
- 「旧ガンダム・フレーム」にあった胴体パーツの外れやすさは改善され前後可動してもとれることがない
とにかく見た目が良いのと可動域が広い点。プロポーションの特徴でもある腕部の長さがGOOD!近接戦闘のアクションポーズをシッカリ表現できるようになっています。

- 既存の「ガンダム・フレーム」の弱点である保持力不足が顕著に出ており、動かしていると劣化する
- 保持力不足の原因でコストパフォーマンスが悪く感じる
外観・ギミック・可動域はクオリティが高く十分納得できると思います!
ただし、股関節・膝・足首の保持力が弱すぎる点で「価格に見合っているのか?」という感情が徐々に強まってしまうキットでした。
こんな人におすすめ

ポジショニングマップ
- X軸:情報量、プロポーションの再現度、パーツの細分化による色分け度
- Y軸:変形・分離ギミック、武装・付属品の豊富さ、保持力
- 円のサイズと色:可動性の高さ
↑上記ポジショニングマップで見ると万人におすすめしたいところですが、良くなかった点で述べている通りの弱点があります。
なので、自身で「関節の補強」や「破損対策」ができる人におすすめ!
対策自体は難しくありませんが、パチ組みしてそのまま楽しむ人にとっては満足度が極端に落ちる可能性を感じますし、一部動かしている負荷で破損する可能性も感じます。
ある程度トラブルが起きても自分で解決できる人になら満足度あるガンプラだと思います。
素組み:ディテール・可動域レビュー
ここからは「HG ガンダムザガン」の評価が高かった外観や可動域の詳細をまとめます!
まずは武装した全体の外観をご覧ください↓↓






ネイビー・青みがかったグレー・レッド・ホワイトのパーツで構成。重量感のあるマッシブなデザインで腰を超える長さで太さのある腕部が特徴のザガン!
パッと見ディテールも多く、大型の「シールドプライヤーユニット」を装備し見た目でパワー系MSというコンセプトが直感的に伝わるデザインに仕上がっています。

ほとんど成形色で色分けされており、付属のホイルシール5つありますがシールの2番・3番or4番は選択式で実質3箇所のみ。
以下、部位毎のディテールや可動性を実際に動かして解説します!
頭部:ディテールと可動域
頭部の造形・ディテール

- 頭部アンテナはホワイトで成形され正面は小型・側面には大型のアンテナがある
- 額にはモールドによるデザインが入っている
- 頭部は大型だがフェイスは小型
- 後頭部周りのネックカバーは甲冑にも僧帽筋にも見えるデザイン造形

首元にもシリンダーの造形が入っており、頭部を接続することでメカディテールを表現できます。
シルバーに部分塗装してあげたくなるポイントですね!
頭部の可動域

- 少し上に上がる
- 俯きはできない
- 頭部は左右にも振れる
- 1回転可能
HGで見ると決して良いとは言えませんが、デザインを考慮すると予想以上の可動域は確保できていると思います。
特に回転できるのは予想外!頭部ボールジョイントは通常のポリキャップなんですが、付け根部分が斜めになっていることで回転を可能にしています。
腕部:ディテールと可動域
腕部の造形・ディテール

- ショルダーは広い面に複数のマイナスモールド・リベットモールドが入っている
- パネルラインはパーツ分割で自然に表現されている
- ショルダーアーマー正面には刃のような装甲が配置されている

- 肩から上腕・前腕にかけて連なるような装甲デザインになっている
- 前腕パーツは分割ラインに加え凹凸で多面的に表現されている
- 内側には動力パイプや関節ギアなどガンダム・フレームを大きく露出している
腕部の可動域

腕は水平を超えて135度程度上がり、肩ボールジョイントで前後にも少し可動できます!

ショルダーアーマー正面の刃形状の装甲は若干前後に可動もできました。デザインとして裏打ちもシッカリ入っていてGOOD!

胴体付け根から肘までの関節は4つ。
胴体付け根はボールジョイント、肩と上腕にもボールジョイントがしこまれています。
一般的なHGと比べると上腕と肩の間に別でパーツが入っている感じですね。

- 肘は2重関節で肩まで大きく引き寄せできる
- 上腕はHG標準のロール回転
- 手首は標準程度の可動域
胴体:ディテールと可動域
胴体の造形・ディテール

- 胸部装甲は厚みがあり広い面と少量のマイナスモールドと丸モールドで造形されている

- 背面にも首元から伸びるパネルを重ねたような装甲がある
- 内部フレームは腹部よりも露出面積が広い

- フロントアーマー・リアアーマーは長めにデザイン
- サイドアーマーは短い
- サイドアーマーとリアアーマーは一体化されている
- 腰部アーマー全てに丸モールドによるデザインが入っている
胴体の可動域

- 前屈は少し、のけ反りは大きくできる
- 胴体は左右にも振れる
- 腰部周りは干渉なく1回転可能

股関節は軸接続で180度開脚が可能!


- フロントアーマーは大きく跳ね上げ可能
- サイドアーマーは若干上下可動でき、リアアーマーも連動して開く
- リアアーマーは後方にも上下可動できる
アーマー裏には裏打ちも入っており密度が表現されていますね(・∀・)フロントアーマーの裏打ちのみレッドでサイド・リアの裏打ちはグレーで成形されています。
脚部:ディテールと可動域
脚部の造形・ディテール

- 脚部はネイビーパーツと青みの入ったグレーで構成されている箇所が多い
- 装甲はパーツ分割でライン・リベットの造形を表現している
- 脚部裏側は内部フレームが露出してメカディテールが強め
外装パーツのクオリティは向上していますが、内部に関しては造形含めて大きな違いはありませんでした。

- 爪先は先端に向かって鋭利化しており、形状は蹄のようなデザイン
- モールドはほとんどなく面で構成
- 足首関節下にはロール基部の内部フレームが露出している
- 足裏にはパーツ分割・モールドによるディテール密度が高い
脚部の可動域

- 脚部は前に90度上がる
- 膝は2重関節で90度曲がる
- 爪先は垂直近くまで曲がり、上には水平以上に上がる
可動の際には多面的なデザインのため光の反射によってできる陰影のディテールが加わるのも良かったです^^

足首下に露出しているロールの可動軸で接地性はかなり高い!!「鉄血のオルフェンズ」シリーズガンプラに共通する仕様をそのまま継承しています。
シールドプライヤーユニット:ディテールと可動域
シールドプライヤーユニットの造形・ディテール

- シールドプライヤーユニットは大型で4つのリベットが表現されている
- シールドプライヤーユニットは厚く基部は太めに設計されている
- 取り付けはリアに太い軸で接続

アームは↑こんな感じ。クランク状で折り畳めるようになっていて一部にはインテークのような階段モールドが入っています。

アームの付け根ボールジョイント部分なんですが、ここ合わせ目出やすいです!
というのも、ボールジョイントの渋みが強くロールさせるとアームパーツが引っ張られて負荷がかかります。
合わせ目もそうなんですが破損しそう・・・ボールジョイントの根本を掴んで動かした方が良さそうでした。
シールドプライヤーユニットの可動域

「シールドプライヤーユニット」を保持する基部の関節は6箇所あり、ボールジョイントとロール軸でフレキシブルな可動ができます!

さらに「シールドプライヤーユニット」は展開することで長さを延長。刃先にはハサミのようなギミックも搭載。

掴んだ相手を離さないための刃造形もパーツ分割で再現。展開基部は任意で可動できるのでポージングの表情付けにも使えます。
付属品はハンドパーツのみ!

付属品はハンドパーツ1種で「握り拳」と「平手」の2種が左右分ずつ付属。
ハンドパーツには細かいメカディテールが造形されています。

平手ハンドパーツのこの形状はあまり見かけないタイプで、力を入れている表現ができてGOOD!!!
こういうのもっと増やしてほしいですね(^O^)
ガンダムザガンの「ポージング例」と「耐久力・保持力」
「HG ガンダムザガン」のポージング例を紹介後、保持力の低下など確認したのでまとめます!
結構重要なので、保持力重視の人は是非ご覧ください。
まずはポージング!
【肉弾戦の表現】





腕が長く、胴体・脚部の表現もしやすい!特に腕が長いので殴る表現に速度感も演出できてポージングつけやすかったです!
「スクリューフィスト」の回転表現はちょっと難しかったです。
【シールドプライヤーユニット展開】
















【ポージングを終えての感想】
可動域のレビューでも述べた通り、全体的に柔軟な可動ができるのに加え「シールドプライヤーユニット」のフレキシブルさで表現は多彩!
ただし、付属品が少ないのでポージングのバリエーションは人によって差がでるかもしれません。
ハンドパーツの平手は躍動感を演出しやすく良い仕事してくれましたね。
重量があるので「アクションベース7」では保持力が低下してしまうと維持できないと思います。
アクションポーズや強度を重視するなら8をおすすめします。(普段から8推しなんだけどねw)
パーツの耐久力・保持力評価
3時間動かした結論からいうと、保持力はあまり良くありませんでした。
従来のものから一部改善されています。しかし、重要度の高い脚部周りはほとんど改善されていませんでした。

上記画像で示す箇所が保持力が弱く、劣化も感じるポイント。
既存の「ガンダム・フレーム」はKPSが柔らかすぎるという点とポリキャップの保持力の弱さが弱点でした。
「HG ガンダムザガン」では胴体軸の構造は変更され、脚部周りは硬めのKPSパーツに変更されています。
しかし、結果脚部周りはほとんど改善されていませんでした。
各部位の詳細を↓下記タップで確認。
腰部軸を確認

腰部はポリキャップ接続で、ポリキャップが抜けないように軸には凹凸が入っている工夫も見られましたが、スッポ抜けやすいです。
また、ポリキャップを仮に軸に接着したとして、腰部のダボ穴も抜けやすい。
- 軸からポリキャップの抜けやすさを改善する
- ボール型ポリキャップが腰部ダボ穴から抜けやすさを改善する
ガシガシ動かすなら①と②2つ両方の改善が必要!
ある程度ポージングできる程度でよければ①の改善だけで済みそうでした。
肩部を確認

肩部は2パーツを合わせる構造で、従来の仕様そのまま。「HG バルバトスルプスレクス」ではねじ切れる問題なども経験しています。
パーツは新規になり強度性は高まりねじ切れこそなかったものの、白化や抜けやすさの改善には至っていませんでした。
股関節を確認

股関節はほぼ改善はなく従来のまま。ポリキャップと股関節の軸だけでは摩擦が足りず、動かしていると抜けることがありました。
膝関節を確認

こちらも従来の仕様そのまま。KPSパーツの摩擦のなさがスナップフィットをいかせていない状態でした。
足首を確認

1番、2番目くらいに特に顕著に緩みが出るのが足首。
ボールジョイントがグニャグニャ!改善しようとした痕跡は見られましたが、根本的な構造・素材問題で全く対応できていません。
以上が保持力が極端に弱い箇所。
対策は「ガンプラの関節がゆるい!補強方法の紹介」で紹介している関節補強方法で対応は可能です!
対策の実例
顕著に影響が大きかった足首を使って対策例。↓下記手順で改善ができます。難易度も決して高くないので初めて挑戦する人は参考にしてみてね(^^)
- 表面をヤスリがけする
- 瞬間接着剤を表面に薄く塗布する
- 塗布した表面をもう一度ヤスリがけする
実際に対策した様子をタップで確認
①表面をヤスリがけする

上記は足首ボールジョイントの表面を400番程度のヤスリでヤスり傷を付けます。目的は瞬間接着剤の足付けのため!
ここをしないと表面に塗布した瞬間接着剤が剥がれやすかったり、徐々に削れて剥がれることがあるため。
②瞬間接着剤を薄く塗布・③塗布した表面を少しヤスる

瞬間接着剤を薄く塗布して表面を削ったのが↑こちら。
瞬間接着剤を塗布するだけで厚みは増しますが、ポリキャップの表面がツルツルしているので瞬間接着剤を塗布するだけでは足りません!摩擦が出るよう表面をさらにヤスってあげると良さそう!
対策後グラつきもなくグニャグニャした足首は改善されました。
ただ、ロール可動部分も比較的弱いので、必要に応じてそこも補強が必要かもしれません。
組み立てレビュー
ここでは構造や組み立て難易度に関する内容をまとめていきます!
組み立て難易度と構造
- 組み立て難易度:脱初心者~
- 組み立て所要時間:2時間半~3時間程度(ゲート処理なし)
組み立て時間やパーツの組み付けから全くのガンプラ初心者さんからだとちょっと苦戦するような印象。
多少時間もかかったのでやめてしまう可能性も考慮して脱初心者ぐらい。いくつかHG作ったことあるよって人におすすめ。
構造を簡単にチェック!

頭部はシンプルでしたが、ちょっと注意点!レッドのパーツを斜めに取り付ける必要があります。これが斜めになっていないとなかなか嵌まらず苦戦するかも。

内部フレームの一部には従来の「ガンダム・フレーム 4」を流用してザガンは構成されています!
胸部部分は流用ではなく新規造形。
従来のものは軸を前後から挟み込んでロールできる仕様でしたが、新規パーツでは軸を横から差し込む仕様。
これでパーツが外れる問題を解決して対策しています。

構造は若干変更されていますが、組み立てた外観のモールドなどは共通するものが確認できます。

保持力の点で弱点であげた肩部は↑画像の通り簡素な仕様。こちらも流用ではなく新規で成形され、パーツ強度が上がっています。

腕部の内部は↑こんな感じ。従来のフレームは肘が1軸可動でしたが2軸に変更。


腰部はほとんど新規造形ですが、股関節軸は流用になっています。
3軸は簡単に動くことがなくなっていたのでアップデートされていました。

パーツの一部にはモールドも刻まれている箇所があります。

膝側面に取り付けるパーツにも裏打ちが入っていますね!

致命的な緩みが出てしまう足首関節が↑ココ。

外装パーツを取り付けて固定できるようになってはいるんですが、これだとテンションがどうしても外側へ逃げてしまいます。
加えてポリキャップとKPSで摩擦がなさすぎる。

↑見てくださいこのトゥルントゥルンのボールジョイント。そりゃあ摩擦も出ませんわ。
【余剰パーツ】

余剰パーツはAランナーの「ガンダム・フレーム 4」の使わない部分が多く残ります。耐久度の弱い鉄血シリーズの予備パーツとしても使えるので捨てずに保管しましょう(゚∀゚)

ポリキャップも使わない関節部分や平軸、ボールが余ります。
HG ガンダムザガンの内部フレーム
内部フレームを組み立てると↓こんな感じ。











内部フレームだけでみるとより肩幅の広さが際立ちますね!フレームはKPSのダークグレーなので、光の反射によっては成形色でも金属のように見える角度が作れます。
新造された胴体がフレームらしい造形・ディテールなのに対し、脚部は露出する必要最低限の箇所にしかディテールがないアンバランスさ。
それでも過去のフレームと比較するとメカディテールがかなり増えている印象でした。
その他「ガンダム・フレーム」は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」カテゴリーにいくつか比較画像を掲載しているので見比べてみてください。
素組み完成レビュー
↓画像を左右にスワイプ or ドラッグで「HG ガンダムザガン」を回転できます。
「シールドプライヤーユニット」を取り外すと↑こんな感じ。
ボリュームは多少控えめに見えますが、本体だけでもマッシブに造形されているので力強さはそのまま。
・・・「シールドプライヤーユニット」なしでも全然悪くありませんし、なんなら改造して別武装持たせても良さそう。
ほんと個人的にプロポーション好み(゚∀゚)
鉄血のHGは胸部が狭くAラインになりがちでしたが、逆A並に胴体分厚くて存在感が良いですね!
【部分塗装初挑戦向け】ピンポイント塗装
部分塗装に挑戦するなら「ガンダム・フレーム」だけでも塗ってみるのをおすすめします!
合わせ目も少ないですし、内部フレームならそういった点も気にしなくてすみますし、メタリック塗料なら初心者でも筆ムラも出にくい。
水性ホビーカラーはメッチャ安いのでちょっとお試しにも丁度良いですよ(●´ω`●)
「HG ガンダムザガン」なら↓下記の箇所なんかだけでも全然見栄え変わりそう!

「鉄血のオルフェンズ」シリーズガンプラと比較
同シリーズのHGガンプラと並べてクオリティを比較してみました。
【比較①】


まずは「鉄血のオルフェンズ」本編から「HG ガンダムバルバトスルプスレクス」と比較。
全高は同程度ですが横幅は圧倒的にザガンが広い。ザガンは頭部が大型ですが、フェイスだけでみると同じくらいでした。
胴体の短さはどちらも同じですが、ルプスレクスはフロントアーマーがない分正面からみると脚部が過剰に長く見えてしまっていますね。
ザガンの足首周りを比較すると小型化していて不自然さはなくなっている印象。
ディテールはどちらも細かいですが、流石にザガンの方が分割パーツとエッジの面で密度を感じます。
比較した「HG ガンダムバルバトスルプスレクス」をレビュー記事で確認する
【比較②】


続いて「鉄血のオルフェンズ ウルズハント」より「HG ガンダムマルコシアス」と比較。
ルプスレクスは2017年発売でしたが、マルコシアスに関しては2020年とややクオリティレベルが上がっている年代。
パーツのエッジやモールドも多く、外観だけならザガンに引けをとらないと思います。
ただ、マルコシアスはホイルシールが多いのでパーツ分割の点を見るとザガンの方が良さそうでした。
あと、マルコシアスはやはりAラインになっており胸部が狭く腕を垂直に垂らすことができませんね。
【比較③】

最後にザガンの前に発売された同じ「ウルズハント」に登場する「HG モンキーロディ/モンキークラブロディ」とサイズ・外観比較。
価格が1,000円ほど離れている点でクオリティに差はでてしまいますが、モンキーロディもディテール量は十分。
サイズはザガンがHG標準サイズに対し、モンキーロディは小型なので全高で差が出ていますね。
比較した「HG モンキーロディ/モンキークラブロディ」をレビューで確認
HG ガンダムザガン【レビューまとめ】

レビューをまとめると、「HG ガンダムザガン」は造形・可動・ギミック面で非常にクオリティが良く間違いなくHGガンプラとして良くできています。
一方、保持力不足が顕著に現れるので、コストを考えるとマイナス点が大きい。
過去に発売されている鉄血のHGシリーズにも共通していますが、既に販売されているキットは価格が安いことで許容できていた人も多いはず(ぼくもそう)
「HG ガンダムザガン」はその点価格も高め設定なので納得できるかどうかは疑問が残るところ。
弱点を自分で補強・対策できる人ならおすすめできますが、初めてガンプラに挑戦する人やお子さん・パチ組みで楽しむ人には不向きのキットだと思います。
良い面・悪い面が極端に分かれた評価しづらいHGガンプラでした。
致命的な足首周りを構造から変えることができていれば評価★5いけたのに・・・惜しいキットですね。
レビューは以上、おわり。


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