今回は「HG マンロディ」をレビューヽ(゚∀。)ノウェ
発売日は「2015年12月12日 (土)」で、メーカー価格は「1,320 円(税10%込)」。
発売時の価格は「1,100円(税10%込)」で2025年に入って値上げしました。
機体は「ロディ・フレーム」と呼ばれる汎用性の高いフレームが取り入れられ、宇宙での戦闘を想定した重武装が特徴的。
設定のフレームやデザインがHGガンプラにしっかり落とし込まれた良いキットでした。
早速完成キットに武装を持たせた全体写真が↓こんな感じ↓






比較的小型のHGガンプラですが、厚めの装甲や随所に見られるフレームが「ガンダム・フレーム」のようにメカディテールを表現していい感じ!
本記事では「HG マンロディ」を↓↓下記目次の順番でレビュー_(_^_)_
再販で購入検討している人向けにキットの良いところや弱点をまとめているので是非参考にしてみてね。
マンロディあんまり趣味じゃないやと思った人は↓こんなレビュー記事はどう?・ω・


レビューの総合評価

レビューの総合評価
造形・可動域の両面から見て良く出来ていますが、動かしていて抜けやすい点があるのでディスプレイ向けのガンプラだと思います!
ランナー数は少なく、組み立ても比較的簡易で説明書も見やすい。
成形色で統一されたグリーンの配色に豊富なモールドディテール。随所に「ロディ・フレーム」が露出して外観クオリティはレベルが高い!
デザイン的な可動制限はあるものの、思った以上にポージングも決まります。
武装のマウント軸の引き出しギミックなど価格相応のプレイバリューはありました。
上記3つの点でクオリティは全体的に高いです。
長所と短所


どんな方におすすめ?

初めてガンプラに挑戦する人や量産機が好きな人などにおすすめ!
特に組み立てやすいので、これから始める人の最初のキットに丁度良い。
デザインがガンダムタイプではないので、その辺にこだわらないならコスト面も手頃なので最初の1つにおすすめできます。
内部フレームと外装の出来栄えなど、組み立てる楽しさを感じやすいのはかなり初心者さん向けだと思いました。
もちろん、ディテールの多さなどシンプルに出来が良いので中級者~上級者がディテールアップして制作してもOK!
再販情報をチェック
下記では各月毎の再販記事をまとめています!
また、マンロディ以外の注目キットの再販情報記事もあるので、興味のある人は合わせてチェックしてみてください。
HG マンロディのポージング例と耐久力
ポージング例と長時間動かした後の耐久力を評価してみたいと思います。
ポージングには「アクションベース8」を使っています(推しスタンド)



殴りかかるポーズでも装甲の厚みで攻撃力ありそう。

「サブマシンガン」を持たせて。

腕部周りも動かせるんですが、両手打ちは難しかったです!















ポージングは以上!
首・肩部・腰部・股関節の主要部分は柔軟に動くのでポージング幅は広かったです!
ただ、前に突き出た胸部デザインで腕の振り回しが制限されるのは残念。
あと、脚部が短いことで足回りのシルエットを綺麗に見せるのが難しかったですね。
基本的には良く動きますし、接地性は悪いが自立も問題なくできました。
HG マンロディ:2時間動かして分かった「耐久力」
耐久力が低下するポイントはありませんでした!
ただ、下記の点で組み立て完成時点から緩みを感じます。

【肩関節の抜け】
肩関節は「鉄血のオルフェンズ」のHGシリーズ共通のポリキャップ仕様。
引き出し可動は問題ありませんが、ポリキャップの滑りが強くボールジョイントが抜けがちでした。
「HG マンロディ」で採用されている「PC-002」のポリキャップは強度が増し精度も「PC-001」より良い反面、特徴として滑りが強い点が挙げられます。
これが弱点に繋がってしまっている印象でした。
【サイドアーマーの抜け】
サイドアーマーはポリキャップのC型ジョイント接続。
KPSのパーツとの噛み合わせにシブミが足りず動かしているとこちらもポロリしがちでした。
脚部と干渉などはありません。
【解決方法】
このタイプは修正が少々難易度高め・・・肩なら紙ヤスリで内部を削って表面に摩擦ができるようにした上でボールジョイントを少し太らせるなどができます。
あとは差込口の円周を少し増すなど微調整が少々難しい。
ディスプレイには支障がないと思うので無理して修正する必要はないと思いますが、下記に補強方法の参考記事を貼っておきます。
パッケージ内容を確認!
【パッケージ】

登場作品 | 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ |
メーカー | BANDAI |
キット名 | HG 1/144 マンロディ |
グレード | HG(ハイグレード) |
価格 | 1,320 円(税10%込) |
発売日 | 2015年12月12日 (土) |
箱のサイズや側面情報を詳しく見る

パッケージアートは↑こんな感じ!鉄血系のパッケージアートってなんだか微妙な物が多いのがもったいない。

箱の厚みは薄めで、最新の「HG GQuuuuuuX」と比較すると↑こんな感じ。
「HG マンロディ」の方がやや薄め。
箱の横幅は同じで標準サイズになっています。

側面には機体解説とパイロット情報。箱側面には機体解説とパイロット情報。


可動やギミックの簡単な紹介が側面には掲載されています。

内容物は2袋にまとまっており、加えて説明書が1枚。
箱を開けた印象は結構スカスカでガンプラというよりもオプションパーツを開けた時の「こんなもんか」感。
【説明書】

説明書表紙にはパッケージアート+箱側面にあった機体解説などがより詳細に記載されています。

裏面には所属する「ブルワーズ」の利用状況や武装解説。
下記にはお馴染みのカラーガイドがありますね。
【付属シール】

付属シールは1枚付属しモノアイ(?)の部分のみに使うもので、指定箇所は「カタカナ」ではなく「数字」になっています。
フェイス部分はグレーのパーツ。
フェイス背景カラーのブラックやモノアイデザインはシールで再現。
2025年に発売された「HG ガルスJ」でも同じような仕様が採用されていました。
【HG マンロディの構成ランナー】

パーツリストは↑こんな感じ。
ランナーが4枚にポリキャップが1枚。
AランナーはKPSで軟質素材!主に「ロディ・フレーム」を構成するパーツ群になっています。
タップでランナーの実物を見る





以上、パッケージ内容の確認レビューでした。
HG マンロディの組み立て難易度と注意点
組み立ては簡単で噛み合わせも良く、説明書もわかりやすいので初心者でもOK!
- 組み立て難易度:
- 組み立て所要時間:50分~1時間程度
組み立て難易度と時間は↑こんな感じ!
組み立ての様子と特徴
簡単な組み立ての様子を写真でご覧ください↓(゚∀゚)

肩関節は2013年~2016年に多いポリキャップの引き出しタイプ。内部には大きなフレームパーツが入っていて空間が余るなどはありません。

腹部には「ガンダム・フレーム」のようなピストンシリンダーの造形。
接続は平軸でポリキャップ。

頭部は3パーツ構成。

肩部内部は↑こんな感じ。
上腕は一体化した軸接続。引き出せる肩関節はKPSで別パーツ化しています。

ショルダーアーマーはポリキャップで接続する簡易仕様。

腕部はSEED系でも見かける共通フォーマット。

足首周りと膝関節は↑こんな構造。あまり見かけることがない形状ですが構造は至ってシンプル。

腰部パーツの一部に3連装バーニアが一体化。こういうものは別パーツ化されリアアーマー裏に取り付けることが多いのでちょっと珍しい。

パーツをブロック毎に組み立てると↑こんな感じですね。あとはこれらを組み合わせて完成します!
【注意点】

肩関節のポリキャップは閉じた状態だと外装パーツが干渉しやすかったです!
うまくハマらないようであれば肩関節を引き出した状態で前後から装甲を合わせると綺麗に合致します。
初めて挑戦する↑こんな人は「ガンプラ初心者におすすめ道具セット」の記事も覗いてみてね(゚∀゚)イイノアルヨ
「ロディ・フレーム」状態のマンロディ
フレームである「ロディ・フレーム」だけで見るとこんな感じ。








頭部・肩・足首周りに装甲が使用されていて、ガンダム・フレームのHGキットよりもフレーム割合は多いかもしれません。
フレームにディテールはほとんど入っていませんが、視認できる「腹部・手首・大腿付け根・背部」などにはメカディテールが随所に散りばめられていますね。
装甲を付けた完成状態のマンロディ

正面から見てグリーンの外装には細かいパネルラインやマイナス・リベットモールドなどが多く刻まれているのが印象的。

モールドは多少浅めで、スミ入れするなら堀り直しが必要かもしれませんが、自分で手を加えずに十分なディテール表現が期待できそう。






丸みのあるデザインで上半身にボリュームがありマッシブさが残っていますが設定画よりややスマートな印象。
脚部自体をバーニアに見立て機動性の高さを表現。
脚部は短くデフォルメされたようなプロポーションバランス、且つ可愛らしさを残しつつ厳つい装甲を付けているのは個性ですね。
個人的にめちゃくちゃ好みですし「HG グシオン」のようなちょっとした置物として良さそう!
付属品一覧
サブマシンガンをタップで見る

「サブマシンガン」はダークグレーのパーツで成形。
可動ポイントはありませんが、デザイン・ディテールは十分だと思います。

サイズは比較的小さめでマンロディの腕部よりちょっと長い程度。
持たせるのは差し込むだけ!KPSで丁度良いシブミで保持できました。

「サブマシンガン」のグリップ近くには腰部にマウントするための平軸のダボ穴が空いています。
腰部マウント基部に差し込んで固定が可能。

固定すると↑こんな感じ。

2パーツで構成されているシンプルな構造で、上下から見ると合わせ目が中央に出てしまいますね。
ダークグレーでそれほど目立たないとは思います。
ハンマーチョッパーをタップで見る

「ハンマーチョッパー」はパステルよりも濃いブルーパーツで成形。
こちらもディテールは細かく単色ですがパチ組みでは十分のクオリティ!

「サブマシンガン」同様ハンドパーツに差し込むだけで持たせることができ、ポロリもありませんでした。

「サブマシンガン」と同じ差し込みダボ穴があり、腰部の同じ基部に取り付けることができます。
残念なのは「サブマシンガン」か「ハンマーチョッパー」のいずれかしかマウントできない点ですね。

構成は2パーツ構成。「ハンマーチョッパー」も上下で見ると合わせ目が出ます。
付属品は以上!!
部位毎のディテールと可動範囲
- 部位はどこもモールドによるディテールが細かく見栄えが良い
- 肘・膝にデザイン的な制限がでるものの、基本的には想像以上に動かせる
以下、部位毎のディテールや可動性、ギミックなどを紹介。
- 頭部ディテールと可動範囲を見る頭部評価:
- 腕部ディテールと可動範囲を見る腕部評価:
- 胴体ディテールと可動範囲を見る胴体評価:
- 脚部ディテールと可動範囲を見る脚部評価:
頭部:ディテールと可動範囲

- 頭部バルカンは一体化しているが陰影で色分けされているように見える
- 頭部は曲面で亀を思わせるデザイン
- マイナスモールド・ラインモールド・リベットモールドが豊富でディテールが多い
- 内部グレーパーツはシールで模様を付けたりブラックを再現。見る角度は固定になっている

- 俯きは気持ち程度下げられ、上には必要十分見上げることができる
- 左右に大きく振ることができる
- 多少干渉はあるが首は360度回転できる

頭部接続は上下共ボールジョイントのポリキャップ。内側には見えない箇所までパネルラインのデザインが造形。
腕部:ディテールと可動範囲

- 正面から見るとクランクのようなラインモールドが入っている
- ショルダーアーマーはタイヤのような独特なデザイン
- 側面から見ると凹凸モールドや小さなリベット、マイナスモールドなど情報量は多い

上から見ると肩が見えて左右の一部に合わせ目が出ます。

肩は前後に大きく可動できるが腕は水平まで上げることはできませんでした。

- 上腕パーツはディテールが少ない
- 前腕部はモールドが多く、太いラインと細いラインでディテールアップされている
- 上腕から前腕にかけてデザインは筒状
- マニピュレーターは関節まで造形されて小さい指が忠実に再現
- 手首には可動できない関節が造形されている

前腕は外装を前後から挟み込む形なので、側面に目立つ合わせ目が出ました。ここは綺麗に無くしてあげた方が見栄えは良いですね。

- 上腕は360度ロール可動
- 肘は二重関節ですが90度程度までしか曲げることができない
- 手首はボールジョイント標準程度に可動
肘は無理に曲げると上腕の軸が抜けてしまうことが多かったです。無理に曲げると破損しそう。
胴体:ディテールと可動範囲

- 胴体中央突起は別パーツ化されていて自然なパネルラインを表現
- 凹凸・リベット・ラインモールドが多く、首元両側にはインテークのような造形もある

- 背面には2基の大きめのバーニアがある
- 背部にはリアクターのようなメカディテールがある
- ラインモールドもシッカリ入ってパネルラインを表現している

背部バーニアはボールジョイント接続で多少前後左右に可動できます。

- フロントアーマー中央は長く前に突出したデザインで一部はパーツ分割されている
- フロントアーマーは全体的にディテールが多め

- サイドアーマーは面が広く曲面になっている
- 中央は広い面で端に寄ったパネルラインと少量のマイナスモールド入り
- リアアーマーは凹モールドにマウント基部もデザインとして取り入れている

股関節底部には3mmジョイント穴があり、リアアーマー裏には3連装バーニア。
組み立てでも紹介した通り、3連装バーニアはリアアーマー側ではなく腰部内部フレームに取り付ける仕様になっています。

フロントアーマーは腰部フレームの干渉があり水平まで上に上がります。

サイドアーマーもC型ジョイント接続且つ、ウエストの干渉もないので水平程度まで上がります。
通常サイドアーマーは水平まで上がらないキットが多い!
C型ジョイントは比較的抜けやすいので、その点で干渉が少なく抜けやすさをカバーしているのかも。

前後にもロール回転で可動できます。

リアアーマーには武装のマウントができる基部が収納されています。
引き出してから武装にあるダボ穴に突起を差し込んで固定できる仕様。

- 胴体前屈はほぼできませんが、仰け反りはボールジョイント分可動できる
- 胴体の左右への振りもボールジョイント分可動する
- 腰部周りの干渉はなく360度回転できる

股関節は軸接続で180度開脚できます。
ボールジョイント接続だった「HG グシオン」以上の可動域を示したポイント!
脚部:ディテールと可動範囲

- 脚部は全体で見ると比較的モールドが少ない
- 短めの長さになっている
- 足首バーニア周りは独特なデザイン
- バーニアは簡易だが内部まで造形がある
- 足底に肉抜きはない

膝下装甲は前後でデザインが異なります。

側面には腕部のような目立つ合わせ目が出ます。

バーニアを挟む前後パーツ裏に肉抜きが出て少し気になりました。

- 足は前に水平より少し下回るくらいまで上がる
- 膝は90度いかないくらいまで曲がる
- バーニア前後のパーツは微動だが若干だけ左右に可動
- バーニアはボールジョイント接続で多少可動できる
股関節の可動は良かったですが、全体で見ると膝の可動域が狭いのはちょっと気になりました。
ただ、脚部が短いので悪目立ちはしなさそう!
逆に脚部に「ビシッ!」っとしたメリハリが付けられないのは弱点かも。
「HG ガンダムグシオン」との比較
同じシリーズのガンプラでも、特に「HG グシオン」と類似点が気になる人もいると思うので比較してみました!



- 「HG グシオン」の方が幅の厚みがある
- デザイン的にも曲面装甲のデザインは類似している
- バーニアの数などを比較すると「マンロディ」がやや劣る型なのかというのが伝わる
- 全高はほとんど同じ
- 成形色は「HG グシオン」に対し、「マンロディ」は全体的に薄め
「ガンダム・フレーム」と「ロディ・フレーム」の違いはありますが、兄弟機のように見えます。

頭部を比較するとかなり類似したデザイン。頭部バルカンはグシオンの方が大型なのが際立ちますね。

ショルダー自体のデザインは違いますが、配置や数で変化をつけた感じですね!

リアアーマーの形状は同じ。
搭載された武装マウントの基部はマンロディが引き出しタイプなのに対し、グシオンは開閉式でここはマンロディの方が個人的に好みでした。

腕部形状はシンプルな曲面と流線的な面で大分違いますが、袖周りは類似。

両方とも「サブマシンガン」が同じものが付属。違いは成形色だけ。
ただ、ランナータグはそれぞれ「マンロディ」と「ガンダムグシオン」で別物になっていました。
「HG ガンダムグシオン」のレビュー記事を見てもっと詳細をチェック
【HG バルバトスルプスレクスとのサイズ比較】
最後に「HG ガンダムバルバトスルプスレクス」とサイズを比較してみます↓


「HG マンロディ」の全高はHGで見るとやや小型なのがわかります。
劇中ではもっと厚みがあったように感じたので、標準HGのサイズを想定して購入するとちょっとガッカリするかもしれません。
「HG ガンダムバルバトスルプスレクス」のレビューも合わせて見る
HG マンロディ【レビューまとめ】

率直に組み立ててみた感想として、組みやすくディテールも多い。見た目以上の可動性もあり良いHGキットだと思います!
ただ、組み立てやすい反面ちょっと簡易すぎる点や組み立て後のサイズ的に物足りなさを感じたのは正直なところ・ω・
ガンプラというよりも30MMを作ってる感じだったので、プレモデル入門には最適だと思います。
パチ組みで作り慣れている人なら他のキットが良いかも?
自分で手を入れるのか?パチ組みで終わるのか?
どう作っていくかで感じるコストパフォーマンスに違い出るかもしれません!
ただし、可動性は良いんですがシリーズ共通で腕の抜けやすさが気になります。
ガシガシ動かして楽しむより、個人的にはディスプレイ特化に分類した方が良いと思いました_(_^_)_
レビューは以上、おわりー。
↓鉄血シリーズHGガンプラをもっと見る↓



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