今回は「HGUC グフカスタム」をレビュー!(=゚ω゚)ノ
発売日「2010年11月06日 (土)」、価格「1,980 円(税10%込)」。
水色の特徴的な外装に豊富なディテールに付属品、装備のマウントと思ったより満足度のあるガンプラでした!

グフカスタムは陸戦戦闘を想定した機体設計で、軽量化と推進システムの組合せで重力下における戦闘では「07系MS」の中で最高傑作と呼ばれた機体。

設定上、重力圏で可動することを想定した陸戦武装に接地面の広い足がデザインに落とし込まれています。

ガトリング・シールドはボリューム感があり、正直この武装は単体でも欲しかったやつ!オプションパーツで売ってくれると売れそう(笑)






値上げしてからのクオリティは「価格に見合っているのか?」という点は気になる方も多いと思います。
本記事では「HGUC グフカスタム」のレビュー総評とポージングを見てもらった後、↓目次の内容をまとめていくので、是非気になる方は覗いていってください( ^^) _旦~~
目次タップで気になる所だけでもどぞ!
HGUC グフカスタムのレビュー総評

レビューの総合評価
率直に価格に対する評価としては少し高い!が、アクション性を求めないなら全然買いっ!
外装はブルーとグレーで構成して濃淡で色分け表現し、パーツ分割も意外と細かく自然なパネルラインと陰影でディテール量も多い。
プロポーションも良く地上用で重量感が伝わるマッシブなデザインは素組みでも2010年としては完成度が高い。
ギミックもモノアイ可動やガトリング・シールドへの武装脱着とプレイスバリューがあります!
反面、構造的に動きは柔軟に動かすことができないので、ポージングで楽しみたい人には少々マイナス点が大きいですね。
長所と短所


どんな人におすすめ?

価格に対してアクション性を求めない人、素立ちディスプレイや塗装・改造を楽しむ人に特におすすめ!
塗装して見栄えをブラッシュアップしてもいいですし、自分でアクション性を高める改造を施してもいい。
価格もそこまで高いものではないので、挑戦する意味があれば購入するのは全然あり。
逆に素組み・パチ組みで満足したい人にはおすすめできないかも。
HGUC グフカスタム再販情報を調べる
「HGUC グフカスタム」は再販があればある程度購入難易度は低め。
再販月を知っているだけでも購入チャンスは十分あります(`・ω・´)ゞ
↓DMMだと10月分は埋まっていますが、11月分からは8月23日時点でまだ予約できる状態にあります。
↓下記ページではDMMの予約できるキットのまとめや月別発売予定キットなどをまとめているので、合わせて参考にどぞ。
HGUC グフカスタム:ポージング例


脚部周りは制限される代わりに接地性は比較的高め。


蹴りなどのポーズは足が上がらないのでかなりしんどかったです!

ヒート・サーベルは形状的にも長さ摘にもバランス取れて良かったです!短すぎて不満がでることはなさそう。



シールドは平軸なので柔軟に使うのは難しかった。



シールドガトリングは片腕でも保持出来て、全長はグフカスタム本体に匹敵するサイズ感。








ヒート・ロッドはワイヤーなので、なんども形状を変えてしまうとボコボコしてキレイな曲線を描くのが難しくなりそう。
先端は軽いので重さに負けることはありませんでした。


ポージングはこんな感じ。
地上用ということで、できれば疾走シーン表現したりしたかったんですが、脚部の可動制限でそれが難しかったのは残念なのと、腰部の捻りができないのはかなりイタかった!!!
肩回りは十分に動いてくれますし、開脚もまぁまぁ・・・腰部を動かせるように改造したら多分躍動感出せるんじゃないかと思いました(‘_’)
【耐久結果】:ポージングで2時間動かした結果!
全体的な耐久力に急激な劣化は見られませんでした!
↓下記の点が気になるポイント。

【①完成段階で手首が緩い】

ポリキャップがかなりやわらかいのと、ボールジョイトの精度に差があり手首の保持力が弱め。
ハンドパーツによってシブミもかわる(個体差の可能性あり)
【②肩が少し抜けやすくなる】
肩は引き出しできるポリキャップ式なんですが、ロック機構を搭載しているためそれができません!
結果、動かすと固定されていて力が分散せず少しずつ抜けやすくなりました。
保持力は低下していませんが、動かすと抜けやすいって感じ。
【③シールド・ガトリングからシールドにするとテコで抜けやすい】

シールドのみの場合、↑画像赤点部分が比較的とれやすいです。
シールド・ガトリングの場合は問題ありませんでした!
パッケージ内容物・組み立てレビュー

登場作品 | 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 |
メーカー | BANDAI |
グレード | HGUC(ハイグレード・ユニバーサル・センチュリー) 1/144スケール |
価格 | 1,980円(税10%込) |
発売日 | 2010年11月06日(土) |
パッケージ内容を見る

箱側面にはフロント・リアの完成見本とグフカスタムの機体解説が掲載。
反対側には各種武装やモノアイギミックを紹介。
【説明書】

表紙には大きく「HGUC グフカスタム」の完成見本。

裏には箱側面に記載されていた武装やギミックに加え、カラーガイドが掲載されています。

内側には武装の細かい説明。
【付属シール】

付属シールは1枚小さいものが付属。年代的に番号ではなくカタカナ記載ですね。
使用箇所はモノアイと武装の二箇所。
【ランナー一覧】








完成した外観
武装なしの素組み全体が↓コチラ(=゚ω゚)ノ






全体的にプロポーションが良く全体的にマッシブな造形デザイン。
1パーツに刻まれたモールドは比較的少ないですが、腕部・脚部だけはやや多めでメカディテール表現もバッチリ。
パーツ分割も細かくパネルラインも豊富で全体的な情報量は当時のレベルとしては高いと思います。
組み立てで見る特徴や難易度
組み立て難易度からいうと、構成自体は組みやすく初心者さんでも問題ありません。
組み立て所要時間:2時間程度
ただし!!!
説明書が古い仕様でわかりにくい箇所や、カットしにくいパーツが多々ありました。
組み立てに不安がある方は↓公式からWEB版説明書が公開されているので、購入前に目を通してみるのもいいかもです。
公式:バンダイプラモデルWEB取説 | バンダイ ホビーサイト

胴体は↑こんな感じ。内部にポリキャップを入れるだけで、大きめのパーツで挟みこむ仕様。
シンプルながら密度感を感じるHGUCの特徴ですね。

フロントアーマは珍しく、ポリキャップのボールジョイントで接続!

2010年当時のスタンダードは3軸タイプの股関節。
ABSかポリキャップの2択になることが多く、グフカスタムにはポリキャップが採用されていました。
ポリキャップは精度が良くないと抜けることもあるのでちょっと不安でしたね。

ボールジョイントはパーツと一体化した仕様。
胴体を無理に動かそうとすると折れることもあるので、できるなら真鍮線を入れて補強するなど手を加えたいところ。

ポリキャップの精度が悪くバリがあります。
はめ合わせるパーツだとかみ合わせに影響することがあります。

↑こんな感じ。
画像左はポリキャップのかみ合わせが悪く隙間ができた状態。
右は左右向きを変え、上手くハマらなかった方を先にはめ込みました。
うまくいかない場合は向きを変えるだけで解決できるかも!
どうしてもうまくいかない場合、ヤスってあげるなどが対応が必要になりそう。

脚部構造はこんな感じでシンプル。

スリッパ部分は意外とクオリティ高めでロールと関節の起き上がりができます。
本来はこれができた時点で疾走しているアクション写真撮りたかったんですが・・・あまり活かせなかった(;’∀’)
付属品一覧

3連装35mmガトリング砲/ガトリング・シールド

ガトリング・シールドは分離、合体可能!

ガトリング砲のみでももちろん装備できます。
35mmガトリング砲はスコープと反対側の一部は多少上下可動。

取り付けは基本平軸接続!内部には長方形のポリキャップを使用しているので摩耗はあまり感じません。
〇ダボはガトリング砲を取り付ける用ですね!
ちなみに35mmガトリング砲の砲身には横にパーティングラインが入っています。

装備すると↑こんな感じ。向きは固定です。

シールドにはヒート・サーベルをマウントできるギミック。
保持力も高く逆さにした程度では抜ける心配もなく良好。
ただし、耐久性でも書いた通り、シールドだけだと取り付け基部が少し抜けやすいのが弱点。

↑画像のようにシールドを上下から挟み込む形でガトリング砲と一体化させる仕様。
こちらも保持力十分で勝手に外れることもなく良かった!

ガトリング砲の給弾ベルトは軟質パーツで再現。

取り付ける際には先にハンドパーツから握らせてあとは平軸と手首を差し込めばOK!
言葉にすると小難しそうですが直感的にできました(‘ω’)ノ
ヒート・サーベル

ヒート・サーベルは大きなナイフのような形状で、グリップ底面には突起があるのでハンドパーツからスッポ抜けることはありません。
厚みはめっちゃ薄いですが、強度性は十分担保していると思います。
ヒート・ロッド

ヒート・ロッドは展開状態と収納状態を差し替えで再現。

ロッド部分はリード選のみなのでクオリティとしては少し微妙。ディテールも特にありません。

収納・展開状態のいずれも右腕の手首付近に1mm程度の穴があるのでそこに差し込む仕様。
左右ハンドパーツ

ハンドパーツは↓下記が付属。
- 右:サーベル握り手・平手
- 左:握り拳・ガトリング砲用握り手

ガトリング砲用の握り手には内側に平軸用ダボ穴が空いているので、差し込んで固定できます!
各部位のディテールと可動域をレビュー
レビュー総評でも述べた通り、可動域に関しては制限が多く、ガシガシ動かす難しいキットです。
- 頭部ディテールと可動範囲を見る頭部評価:
- 腕部ディテールと可動範囲を見る腕部評価:
- 胴体ディテールと可動範囲を見る胴体評価:
- 脚部ディテールと可動範囲を見る脚部評価:
- バックパックディテールと可動範囲を見るバックパック評価:
頭部:ディテールと可動範囲

- ザク系のチューブや指揮官特有のデザインが取り入れられた頭部造形
- モールドがなくキレイな曲面
- チューブは頭部と同色ですが軟質素材になっている

チューブにはパーティングラインが入っていて、少し目立つので処理推奨!
こういう時「マジ・スク」が便利。

- 上下に若干可動
- 首は360度回転できる
- 首を傾けるのも少々なら可能

頭部には左右にモノアイを動かせるギミック搭載。

モノアイ部分はシールで色を表現。

裏にはレールを動かす軸があるので、手動で動かします!
腕部:ディテールと可動範囲

- ショルダーは甲冑デザインで左右から挟み込むタイプで、一番大きな突起のみ別パーツ化
- 大きな突起は挟み込んだパーツをロックする役目もある
- モールドは最低限の丸モールドが前後に1つずつ


ただし!側面・トップには目立つ合わせ目がでるので消してあげたくなるポイント。

肩関節には小さな突起があり、肩付け根に取り付ける小さいぱーつの凹にはめ込むことで、ガトリング・シールドを維持して構えることができます!
なくてもできますが、もし劣化した場合はヘタれる可能性があるので、仕様自体はあってもよさそう。

小さすぎて確認しづらいですが↑こんな感じ。

ショルダーは画像正面から見て右下に接続軸があり、縦ロールの可動付き!
ここはボールジョイントタイプが多い印象だったので個人的に嬉しい所でした。

- 腕部周りはパーツ分割が多くモールド・メカディテール共に多め
- 合わせ目はそこまで目立たない
- 関節のリベットのような造形も単色なのは少し残念

ちなみに右腕・左腕でデザインが若干異なっています。
右はヒート・ロッド用の造形。
左はガトリングを取り付ける平軸が造形。

ハンドパーツはHGUC特有の丸みがある造形。
加えてサイズも少し大きいですね。

ボールジョイントで肩は前後少し可動。
腕部は水平に90度上がります。
肘は二重関節ではないので90度まで!
上腕のロールはHG共通の仕様。
胴体:ディテールと可動範囲

- 胸部は曲面でグレーのアクセントパーツが広い面としてありモールドはない
- 腹部にはオレンジのクリアパーツが使用されている
- モールドがない代わりに広い面のつなぎ目などパネルラインはしっかり表現されており、色分けもされて情報量は十分ある

- 腰部も甲冑デザインで頭部同様チューブがバックパックと接続されている
- 頭部同様軟質パーツが採用されている
- リアには長方形のダボ穴が2箇所ある
- 腰部アーマーは戦国時代の甲冑を思わせる一体化デザインで縦に入るパネルラインがメカとしての可動表現も感じさせる

チューブは頭部同様パーティングライン入り。

サイドアーマーは若干左右に可動できます。

- 前屈はほぼ動かず、仰け反りは少し可能
- 腰部捻りは腰部アーマーに干渉してかなり制限される
- 胴体はボールジョイント分、少しだが横に振ることができる

股関節にはHG標準の3mm軸穴。

股間節自体はかなり動かせそうですが、サイドアーマーが制限をかけてしまっているのがほんとに残念!
これは手を入れられる方は改造してほしい所ですね。
腰部とサイドアーマー周りを改善できればアクション性はかなり増すと思います!!!
脚部:ディテールと可動範囲

- 膝下は3パーツ構成で正面からの合わせ目を隠しつつ側面にパネルラインを表現
- 全体の中でもマッシブで太めのデザイン造形
- 側面には凹凸モールドでスラスターも造形
- 色は少ないが外装のブルーとフレームのダークグレーで役割を表現しつつ視覚的情報量を増やしている

腿側面・脹脛には段落ちモールド化して合わせ目が目立たない工夫あり!ただ、ヒール裏までは段落ちされていないので合わせ目になっています。

スリッパは丸みのある造形で細かいモールドは表は控えめ。
反面、足裏は細かいモールドが多く入っています。

フロントアーマーの干渉で前に少し、膝は二重関節で90度以上沈み込みます。

ロール可動も多少できますが、スリッパが大きいので接地性がやや落ちてしまってました。
バックパック:ディテールと可動範囲

- バックパックはランドセルタイプで小型
- 2基のバーニアはパーツ分割されてボールジョイントで接続している
- 動力パイプは軟質素材で、一部に切れ目を入れることで自然に曲がるようになっている
- ランドセル表面には若干の凹凸モールドがある
バーニアが簡単に抜けないようになっていたのは良かったですね!

バックパックは2軸タイプ!
加工すれば独自のバックパックを装備できそうですし、ついでに可動性アップの加工もできそう!
類似ガンプラと比較!
ほんとは近い年代で同価格帯の「HGUC ケンプファー」と比較したかったですが、手をつけてしまったので↓記事を貼っておきます。
下記では比較的新しい類似機体「ゲルググメナース」と並べて外観を比較してみました(‘ω’)ノ



2024年発売の「HGCE ゲルググメナース」と比較するとちょっとプロポーションに差はありますが、全体的なディテールは負けていないように見えますね!
個人的にですが、2010年と思うとグフカスタムもプロポーション自体は良く、違和感は頭部周りにしか感じないかも。
項目にして比較すると↓こんな感じ。
項目 | グフカスタム | ゲルググメナース |
---|
発売年 | 2010年11月06日(土) | 2024年03月23日(土) |
価格 | 1,980 円(税10%込) | 3,190 円(税10%込) |
組み立てやすさ | △~〇 | ◎ |
外観プロポーション | 〇~◎ | ◎ |
可動範囲 | 〇 | ◎ |
ギミック | 〇~◎ | 〇~◎ |
付属品 | 〇~◎ | ◎ |
耐久力 | 〇~◎ | ◎ |
価格的にも年代的に差が出てしまうのはしかたないですね!
ただ、平均評価は安定していて、気になるのは組み立てと可動範囲の差でしょうか。
特に組み立ては構造よりも説明書の見づらさが顕著に評価に出てしまうのは残念なところ。
それを除けばコスト的に見て納得できるかも?
個人的には値上げした時点で少し高いなという印象ですが、完成度自体は悪くなさそうですね。
ゲルググメナースは「ガンダムSEED FREEDOM」系キットの中でもかなり上位の完成度なのでちょっと比較が良くなかったかもしれません(;’∀’)
ポジショニング
- ※X軸はクオリティに対する価格
- ※Y軸は価格に対するクオリティ
- ※オレンジに近く、大きくなるほど可動性が高い
簡単カスタマイズなら部分塗装とウェザリング!
パチ組み状態だと色分けが足りていなかったり、金属表現が足りていません。
そこで部分塗装して最低限の塗装を施した上で「ウェザリング」がおすすめです(゚∀゚)
地上機体なので汚れをつけるウェザリングでよりリアルな塗装表現になりますし、艶を消すことでプラスチックの安っぽさをなくせます!
専用ツールだと「タミヤ ウェザリングマスター」ならコストもかかりませんし、長期的に使えるのでコストパフォーマンスも良好。
タイプもあるのでどういう汚し表現をしたいかで使い分けもできます!
地上用ということで砂の汚れ表現なら↓コッチ。
焼けの表現なら↓コッチを使うと初心者さんでも簡単にできると思います。
HGUC グフカスタム【レビューまとめ】
- 造形デザイン・プロポーションは2010年レベルとしてはかなり良い
- ギミックや武装の脱着などプレイスバリューが高い
- 上半身の可動はある程度できるが下半身の可動域が悪くポージングに制限がかかる
- ポリキャップの精度は悪くバリが出たり噛み合わせに影響がでる
- 腕部は重量のある武器を保持するためにロックできる
結論通り、価格帯とクオリティに関しては素組み・パチ組みする人にはちょっと物足りなさを感じます!
あくまで自分でブラッシュアップする前提の人にはおすすめできるって感じでした。
ただ、普通に立たせて飾るだけでも武装の重量感もあるので可動性を求めないならおすすめ。
購入のしやすさ的にも練習キットとしても活用できそうでした。
レビューは以上、おわり。
コメント