今回はちょっと見た目がかわいい「HG ガンダムグシオン」をレビューしたいと思います!
- 登場作品:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- メーカー:BANDAI
- グレード:HG 1/144スケール
- 価格:1,320円(税10%込)
- 発売日:2015年12月12日
2015年発売と約9年前のガンプラですが、個性的なシルエットもあり、内部のガンダムフレームはあまり年代にとらわれないクセ強めな仕様。
見た目の外観から見ると「パチ組勢でも十分楽しめるのか?」、「どんなポージングでディスプレイできるのか?」←気になる方多いと思うのでまとめていきたいと思います!
本記事では、
上記の流れの画像多めで詳しく解説します。
気になっている方の「欲しい」or「欲しくない」を明確にできるよう情報をお届けするので是非参考にご覧ください。
レビュー評価:クセ強め!
組み立てやすさ
パーツ数は少なく、1つ1つが比較的大きく、通常ガンダムフレームにあるような3軸や胸部可動軸は簡略化されていました。
組み立て所要時間:1時間弱
可動域
外装が大きく、干渉箇所も多いので思ったようにポージングを決めるのは難しいケースが多々あります。特に再度アーマーは腰の捻りによく干渉してしまうので外れてしまいやすい。
ただ、初見みた時よりも腕周りや股関節周りは良く動くなという印象でした!
外観
マッシブな見た目が好きな方には刺さるんじゃないでしょうか?ぼくは意外とかわいいと思ったのと、ちっさいなという印象でした。パーツは大振りですがモールドもHGとしては十分な量が刻まれていたり、内部フレームが一部露出しているのも良い!
ギミック
ギミックはとても少なく、武器のマウント箇所の露出ぐらいです。
コスパ
価格が「1,320円(税10%込)」というのを考えると・・・やや高い気もしますが、ギミックがない割にあまりないフォルムのガンプラということ。加えて小型でディスプレイしやすいことを考えると人によっては全然ありだと思います。
ぼくはあり!
↑評価はこんな感じで、正直可動とかに関してはあまり良いとは胸張って言えないクオリティ。
ただ、定価1,320円(税10%込)と言う点を考慮すると、関節のゆるみなどはありませんし、外観から予想していたよりは全然動く!
それに何より、デスクに置いておくとなんとなく触れたくなるような風貌。グシオンはガンプラですが・・・置物です!!!(笑)
小さくまとまったデザインにスペースをとらない小型さ。特にポーズをとらずとも見ているだけで楽しめるガンプラですね。
ガンダムグシオン長所
- 1/144スケールの中でも小さ目で飾りやすい
- コストが手頃
- 関節のしぶみは良好
- 外見以上に動かせる
- 武器が握り手からすっぽ抜けることがない
- ガンダムフレームが流用されておらず新規造形
- 見た目がかわいい(笑)
↑長所はこんな感じ。
ぼくはディスプレイするのが好きなので、ガンプラに求める可動域の比重はやや重め!
しかし、ガンダムグシオンの「立たせているだけで良い感」が強すぎる(笑)
上記画像は内部のガンダムフレーム!鉄血に流用されているフレームには関節強度がややゆるいという弱点がありますが、新規造形の独特仕様で形はともかく良くできていると思います。
ガンダムグシオンの短所
- 可動と干渉する装甲がある
- 見た目がガンダムじゃない
短所は何と言っても装甲の大きさ!
パーツ分けが大振りな胴体、特に背部パーツ干渉が気になります。各関節系の動きは良いですが、干渉パーツで制限されるポイントがあり、特にサイドアーマーは干渉強めなのが残念でした。
でもこれだけ!
あとは見た目の問題なんですが、かっこよさとかガンダムの見た目とかを求める方には抵抗あると思います。
そこだけクリアできるなら全然おすすめできますね!
HG ガンダム グシオンの組み立てレビュー
組み立てフェーズ!
ここでは、
- キットの内容
- 付属品
- 完成:合わせ目や気になる点をチェック!
上記をまとめていきます。
HG ガンダムグシオンのキット内容
【ランナー】
↑ランナーは5枚で冒頭でも述べている通り、パーツ自体が大振りなのでガンダムフレームの中でも比較的簡単な組み立てができます。
外装のA1・2ランナーのグリーンとCランナーの深いダークグリーンで色分けもある程度しっかり再現!
ポリキャップは他のフレームの流用。
色分けの足りない部分は補填シールを使用。シールはかなり少な目ですね。
ちなみに本レビューではシールなし状態で紹介していきます!
付属品
- グシオンハンマー
- サブマシンガン
装備は↑この2つで、グシオンハンマーのマウント用パーツと左の平手パーツが付属します!
武器はいずれも最中(もなか)構造で簡単仕様。特に可動ギミックなどはありませんが、グシオンハンマーのグリップには先端に取り付けるパーツがあります。
先端パーツを取り外してハンドパーツに取り付けることができるので、手の甲パーツをわざわざ取り外さずに持たせることができますし、すっぽ抜けることもありません。
グリップの太さも細すぎないのは親切味を感じました(笑)サブマシンガンなんかピッタリ!ってぐらい丁度良く遊びやすいと思います。
マジですっぽ抜ける武器どうにかしてくれ(笑)
完成:合わせ目や気になる点をチェック!
完成後の余剰パーツはポリキャップくらいですね。
バストアップ!外装から内部フレームが露出しているポイントがあり、色分けもそれで再現。
頭部や全体のバランスを見ると亀っぽくて結構かわいい。内部フレームだけだとカエルに見えたんですが印象大分かわりますね(笑)
ショルダーアーマーの一部に合わせ目ができます。かみ合わせが良いとは言えないのでゲートあとも含めてちゃんと処理しないと目立つかも。
腕部にも一部合わせ目。ここはそんなに目立たないのでパチ組勢は無理して処理しなくても良い気がします。
脇腹から肩にかけてラインが入りますが、肩のほうは段落ちモールド化されていて、脇は合わせ目になっています。↑画像をご覧の通り、ゲートあとが結構多く発生しているので、各パーツここは処理した方が良さそう。
脚部には片足3箇所ずつバーニアが沪出。丸みのある脚部デザインに馴染むような造形ですね。
気になる点はそれくらい!
グシオンの可動域は思ったよりは良い!
次にHG ガンダム グシオンの可動域をまとめていきますが、結論から言って期待はしないでください!
個人的には見た目に反して以外と動くなという印象でしたが、やはり腰回りには難がでます!
頭部の可動域
首は下方向はほんのわずかで、上にはある程度可動できます。
首は前方に少し延ばすこともできました!マジで亀みたい(笑)
目裏にはアンテナに該当する部分があり、深く差し込んでいるので落下衝撃ぐらいでは全然抜けませんね。
頭部のバルカン?もフレームの一部として造形されているので色分け再現もバッチリ!
横回転は約90度近くできて、左右にも結構大きくふれました。
形状的にもっと首元と頭部が密着していると思たんですが、装甲で見えないだけで、首と付け根から以外と離れているので可動域が広くなっています。
腕部の可動域
肩は鉄血シリーズでよくあるポリキャップの引き出しで前方に少し引き出せます。
ポリキャップの強度はあまり強くないので、腕を掴んで引き出そうとすると抜ける時があるのは多少ストレスでした。
腕部は水平に上げることができて、HGガンプラの中では良い方ですね!
その他HGと違う特徴として肩自体に腕部が水平上げできるスペースがあること。これにより腕上げがしやすくなっています。
外装が大きいので、他のガンダムタイプのように目立たないことで実現したグシオン固有のポイント!
作りは良かったんですが、可動させていると問題発生。
ガンダムフレームはKPS(軟質プラ)が採用されていて、やや滑りが良い。そのせいか、腕を動かしていたらテンションかかるごとに少しずつ開いてしまいました。
簡単にとれるというわけではありませんが、あまり耐久性は良くないので、KPS側の軸を傷つけて荒らしたり、肩を特にいじらないなら接着しちゃってもいいとと思います。
肘関節は二重関節ではなく、外装の干渉もあり大体90度くらい可動と制限されています。
が、肘が曲がった時に見えるパイプシリンダーのメカニカル感は目を惹くポイントですね。伸ばしている肘装甲で見えないだけで、曲げると見える簡単仕様!連動して動くとかではありません。
腕部付け根のロールはHG標準搭載。
手首もボールジョイントで良くあるHGの可動。
胴体の可動域
胴体は大きめのボールジョイントで、胴体軸にあるガンダムフレーム特有のシリンダーも造形。
ただし、このシリンダーは胴体を取り付けると見えなくなってしまうので残念なところ。
胴体の前後可動は↑こう!わからないくらい若干かどうで、前後に関してはあまりボールジョイントの意味はなしていませんでした。
横には少し胴体を振れるので、ボールジョイントはこの点で活きてきます。
捻りは少々できますが、画像右側のようにサイドアーマーが干渉します。
無理するとすぐにパーツがとれがちでした。
サイドアーマーは前後・開閉が若干できます。
フロントアーマーは約90度あがり、中央でカットすれば左右独立での可動もできます。
脚部の可動域
最後に脚部をチェック!鉄血は3軸可動が多いんですが、グシオンは固定の太目ボールジョイント軸が採用。
開脚は思ったよりもでき、ポージングに直接問題があるなどはありませんね。
合わせて接続箇所も良いしぶみで、「HG リボーンズガンダム」のように折れやすいなどもありません。フレームがKPSということもあり、「ギュッギュッ」という丁度良い具合が良かった!
股関節には「アクションベース」対応の3mm軸があります。
※ここは注意点!
ダボ穴がポリキャップになっているんですが、これ片方の軸しか使用されていないやつで、差し込む時安定しない可能性があります。
押し込むと↑画像右みたいに奥にいってしまうので、回転させながら少しずつはめ込むようにするとうまくハマりました。
しかも、大腿部のロールも十分できるので素立ちディスプレイでかっこよく魅せることができます。
ロール可動のメリットが良く分からないという方は「ガンプラポージング一覧」記事のS字立ちのやり方をご覧ください。
膝立ちも意外とまとまっています。膝は二重関節ですが深く曲げようとするとサイドアーマーや外装が干渉します。
膝はちょっとクセがあって、後方だけでなく前方にも少し曲げることができました。用途は不明(笑)
足首はボールジョイントで上に少々、下にまぁまぁ。
↑画像くらいの足の開きが接地面ベスト!これ以上開脚すると足裏が少し浮きます。
ギミックポイント
グシオンにはギミックらしいギミックはありませんが、装備のマウントポイントがあります。
背部にはキャップがあり、外すとポリキャップのダボ穴が露出します。
付属するマウント用軸を差し込み、そこに外した外装キャップをとりつけると完成!グシオンハンマーをマウントする際はこの形にします。
軸はボールジョイントで、ある程度可動!向きを変えることもできます。
↑リアアーマーにはサブマシンガンをマウントするダボがあり、展開して乗せることができます。
保持力は強力というわけでもありませんが、ポロリしない程度には保持してくれます。
HG ガンダムグシオン!ポージングで魅せる外観
↑こんなタイトルつけましたが、正直難しかった!!!!なので参考程度に見てくれるとありがたい(笑)
やはり腰部の可動域はポージグに重要だと再認識できたキットでしたね。
重量感が強いのでドッシリ歩くようなポーズ。
「アクションベース6」でも浮遊させるだけならできますが、大胆なアクションポーズをつけるのは無理なので「アクションベース8」を使用しています。
グシオンハンマーはちょっと重量がある方なんですが、手首がヘタれるなどといった問題はありませんでした。
ただ、角度によっては重さ的に回転してしまいますね。
ちなみに設定されている重量は15tらしいです。
平手ハンドパーツが良い感じにポーズに表情付けできていてかなりいいですね。
サブマシンガンも持たせてポーズ。サブマシンガンはハンドパーツにジャストフィットするのでポロリなくてマジで良い。
サブマシンガンのディテールは物足りないですが、造形は良いと思います!
足が短く、膝も深く曲がらないので疾走感を出すのにかなり苦戦しています。
背面からみるとバーニアがたくさんあるので個人的に好きな角度!
足裏の肉抜きが目立つので、できる方は埋めた方が良さそう。
普通に格闘戦してもグシオンって強そう・・・なんですが、ガンプラだと軽量に見えることや色合いかな?なんだかかわいい感じに見えるんですよね(笑)
「30MM 多脚メカ」みたいになんか愛着湧いてます。
ポージングは以上!
- 肩のフレーム
- 腕の付け根
- サイドアーマー
- 脛部分
他の鉄血シリーズほどではありませんが、グシオンのフレームは簡素な物が多いからか、少しスナップフィットが甘い気がします。
出来る方は滑りの良いKPSを少し加工して滑り抜けしにくくした方がいいかもしれません。ゴリゴリ動かさない方は問題なさそう。
ポージングは動いている感を演出するのは大分難しいですね。劇中再現しようと思うとアクションベースは必須!
ただ、いじってみた感じ接地させてポージングとらせた方がかっこいいような気がするので、置くディスプレイもありだと思います。
HG ガンダム グシオン【カスタム案】
↑上記の点を改良すると化けるかもしれない「潜在能力」を感じるガンプラでした!
シンプルな作りなので、練習用として使うのも良いかもしれません。(あまり再販しないキットらしいですが)
その他ガンプラと比較
同シリーズの「HG ガンダム バルバトスルプス」と外観の比較。
ガンダム グシオン・・・実は1/144スケールガンプラの中ではかなり小さい部類。設定上、前項はバルバトスと同じ18mあるはずなんですが、何かの手違いか・・・(笑)
劇中だと装甲厚めの分グシオンの方がデカくみえますよね。
キット | グシオン | バルバトスルプス |
価格 | 1,320円(税10%込) | 1,100円(税10%込) |
発売日 | 2015年12月12日 | 2016年10月01日 |
特徴 | 独自フレームで新規造形 | ガンダムフレームの流用 |
耐久性 | 強 | 弱 |
価格はバルバトスルプスの方が安く、グシオンの方がお高い。おそらくシンプルでも新規造形だった分コストがかかったのかな?って感じですね。
その分グシオンには関節のゆるみなどないので全然損した気はしませんでした。
ついでに、1/144スケールの中でも大分小型のRGエクシアと比較。
バルバトスルプスよりは並んできましたが、それでもまだグシオンの方が小さい。
今後も比較対象としてグシオンより小さい機体が現れるかも見ていきたい気持ち(笑)
HG ガンダム グシオン【レビューまとめ】
以上、鉄血のオルフェンズシリーズより、HG ガンダムグシオンをレビューして紹介してきました。
可動域には少し難を抱えるキットだと思いますが、造形はいいですし、塗装や改造など手を加えられる要素が多いなと思ったガンプラでした!
ギミックは少なく武器も最低限ですが、価格としては安く触っていて楽しいのも良い。
何より、無理して動かさなければポロポロパーツも落ちませんし、関節のしぶみも良好!!!
惜しむのはサイズ感が小さすぎることぐらいでしょうか。
見た目が好みの方には買って損することはないのかなと思います。逆に見た目が好みではないという方はやめといた方がいいかもしれませんね。
あ!あまり再販されないようなので、とりあえずもっておくのもあり!
レビューはここまで。
デスクに置いてると、ちょっとした息抜きに手にとって触りたくなるので、置物としても良いよ(笑)
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