今回は「HG ガンダムEX」をレビュー(=゚ω゚)ノ
NETFLIXで配信されている「機動戦士ガンダム(復讐のレクイエム)」に登場するガンダムのキットで、ミリタリーな世界観が強く、武装や機体プロポーションもリアルさを感じる設。
HGではそのリアル感も忠実に再現されています。
何かの番組で見たんですが、デザイン段階のデータをそのままプラモのデータに流用できたことで低コスト化ができたみたいなことを言ってたような?←間違ってたらすません(笑)
登場作品 | 機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 2,090円(税10%込) |
発売日 | 2024年10月19日 |
【レビュー評価まとめ】

レビューの総合評価
HGとしてはパーツ分割が細かく骨格になるフレームを使っていますが、組み応えを両立しつつ初心者の方でも簡単に作ることができます!
冒頭で述べた通り、刻まれたモールドや分割で表現された印影にパネルラインの情報密度がたまらない。
従来のガンダムとはプロポーションがややリアル寄りになっていて、腕が長いのが特徴。
関節にはボールジョイントなどが使用されていますが、おもちゃ感を感じさせず受け側もモールドが入ってメカニカル感を感じました。
フレームを使うことで可動範囲が広くシンプルな作りで耐久力もありますが、一部取り付けた外装が干渉してせっかくの可動を制限してしまう点は残念でした。
特に良かった所 | ちょっと残念な所 |
---|---|
外観の完成度が圧倒的に高く、素組みだけでディスプレイ栄えするのでそのまま飾って満足できる | 腰部が一部干渉して可動域を制限してしまうので、ダイナミックなポージングはつけづらい |
こんな人におすすめ
ある程度可動も保ちつつ、組み立て自体も難しくない。これからガンプラを始める方にも高い満足度が約束できると思うのでおすすめ!
HG全部このクオリティと思われてしまうのは心配なところですね(笑)
後述しますが、ちょい足しするだけで一気にディテールアップもできるので、初めて部分塗装やウェザリングに挑戦するキットにもいいと思います!
ポジショニング
「HG ガンダムEX」素組みレビュー
素組み外観評価まとめ
何と言ってもこのキットの最大の魅力は外観!!!
デザインは好き嫌いが出やすいと思いますが、1パーツに刻み込まれた細かく深いモールドの数や形状でHGとは思えないディテール量がエグいっ。
内部フレームも同様にディテールが多く、装甲の隙間から見えるメカメカしさがめちゃくちゃ良かった!見た目だけならRGにも匹敵するHGだと思います。
ぼくのお気に入りポイントは肩関節のボールジョイント受け側パーツにもメカメカしいモールドが入っているところ!
外観の詳細






↑コチラがぼくの大好きなアングル。ディテール量が特に多く見えます。





オフホワイトとグレーの装甲にレッドポイントとトリコロールカラーだった従来のガンダム配色は違いますが、造形の端々でガンダムというのはわかりますね。
長い腕と人間の筋肉のように見える脚部が特徴的。
武装もシールドの形状もミリタリー感がありますし、ショルダーガトリングを装備。サーベルも設定上使い捨ての3本と比較的攻撃オプションも多め

フェイスアップ。
外装はパネル分けされている部分ほぼすべてが別パーツで構成。隙間から見える内部フレームもディテール化できるようにモールドが見えますね。

ショルダーアーマーの上装甲は大きく動きます・・・この役割なん?(笑)

腕部にもパーツ同士の目立つ合わせ目などもなくメカメカしい外観。

バストアップ。
濃厚な情報量を一番感じる箇所で、細分化されたパーツも多い箇所。

腰部のアップ。
どこ見ても凹凸が多く情報量が半端ない!

脚部アップ。
もう何も言うまい(笑)外装パーツでもオフホワイトやグレーの色分けとたまらん( *´艸`)人
こうして脚部の外装を改めて見ると人体の筋繊維の流れに見えます。

アンクルアーマーのみ合わせ目がでます。不自然なのはここくらい!

脹脛には深く細かい大きめのモールド。

足裏も肉抜きなしでバーニアも造形されています。

最後にバックパック。
本体同様細かいモールドにパーツ分割で表現されたライン。
- どこから見てもモールドが多く、パーツ分割のパネルライン表現もビッシリ!
- 比較的バックパックは刺々しいシルエットにも見える
- プロポーションはリアル志向で胴体と脚部のバランスは良いが、腕が長いのが特徴
付属物一覧

武器は「ビームライフル」、「ビームサーベル×3」、「シールド」の3種が付属。
他にハンドパーツと専用ジョイントパーツが付属してきます!
ハンドパーツ

ハンドパーツは左右握り手2つとビームライフル用握り手が付いてきます。
形状はHGでは珍しく、ボールジョイントではなく軸接続。若干の左右の動きと引き換えに上下の動きを大きくできるようになっていました!
良いトレードオフ!
ちなみに、材質は硬めのプラなので、手の甲パーツと摩耗する可能性はあるかもしれません。
「HG ガンダムEX」の特徴
組み立て評価まとめ
パーツ数は細かく、通常HGよりも多め。
内部フレームを持つ構造になっていて、外装を取り付けるだけの昔のRGに近い仕様!
かみ合わせもよく、ダボカット状態の穴形状など比較的取り外しやすいので破損の可能性も軽減したユーザーフレンドリーな作りになっていました。
組み立て所要時間:2時間程度(二度切り、ゲート処理なし)
「HG ガンダムEX」の特徴は何と言ってもHGでありながら内部フレームを持っていること。
過去には「鉄血のオルフェンズ」シリーズのガンプラにもありましたが、フレームのクオリティが全然違いますね(‘_’)



↑組み立てるとこんな感じ。
内部フレームに外装を取り付けるタイプで、手足に関しては初期RGをよりシンプルにした構造。

↑フレームのみのだと柔軟に動かせますし、パイプやチューブの造形も入っています!

外装パーツは↑画像で示すように”スナップフィットがキツすぎてとれなくなる”といった問題を解消できるよう、多くのダボ穴に予め隙間が設けられていました!
組み間違えや内部フレームを見たい時にダボ軸が破損するといった可能性を下げることができます。

全て新規造形ですが、全く同じランナーを2つずつ作る工程上生まれる「首パーツとビームサーベル柄」が1つずつ余ります。
いずれも活用できそうなのでこの余剰パーツはありがたい!
「可動範囲」と「ギミック詳細」
可動域評価まとめ
全体的に基本的な可動域は良いです!ただし、ポージングの際要になる腰部が窮屈に感じました。作品をみていないので何とも言えませんが、劇中通りの動きを再現する最低限の可動になっている可能性があります。
SEEDとかバリバリ作中で動くガンダムとは比較しない方がいいのかもしれません。
ギミック評価まとめ
HGですし、そもそも機体設定的にもギミックは少な目ですが、肩装甲の可動にショルダーガトリングの可動。ビームサーベルマウントと基部の可動が主なギミック。
シンプルなギミックですが、見た目の情報量で満足度をカバーしていました!
頭部の可動

頭部はややバッタのようなコオロギのような印象(笑)

頭部は上下に少々可動。

首には根本にC型ジョイントがあり前後可動。加えて首付け根に一般的なボールジョイントで全方向に一定可動。

首は一回転できて、左右にもちょっと振れます。
腕部の可動

肩は前後に引き出せて、前方に大きく可動。水平には90度は上がらずほどほどですね。
90度あがらなくてもポージングにはあまり影響しないのでこれくらいあがってれば良好だと思います。ただ、もうちょっと上がると思っていたので意外でした。

肘は二重関節で、腕部付け根にはHGの標準ロール可動あり。

手首は軸可動に変更されたことで上下可動が大幅に良くなっています。
ビームサーベルを持った表情付けできる幅が拡張できますね。
胴体の可動

胴体は前後に少々可動!
実際内部フレームだけだともっと可動するんですが、取り付ける外装で制限される感じ。

捻りは腰部パーツに干渉して大きく制限。ここが個人的に残念だったポイント。ここさえもっと動けばダイナミックなポージングできたのにっ!(笑)

左右にも胴体を若干振れます。


胸部パーツは「水星の魔女」キットに採用されていた大きめのボールジョイントで前後・後左右に可動できる仕組み。
低コストで良くできていたので上手く応用していますね。
懸念点はボールジョイントの劣化。
以前「HG ガンダムシュバルゼッテ」を作ったんですが、動かしすぎると摩耗したんですよね。
「ガンダムEX」ではKPSに変更されているので、どこまで耐久性があるのか気になるところですね。
脚部の可動


腰部アーマーは前後左右大きく可動するので、足の可動を妨げることはありませんね。

股関節は取り付けたパーツを上下に動かせるようになっています。
30MM系の可動方式なので少し強度が心配になる部分。下に下げた状態だと少し内部にスカスカ感を感じます。

前方への足上げ可動。
太腿装甲に干渉して水平まであげることはできませんでした。
腿は動きに躍動感を付けるための重要なポイントなので、可動域を広げたい方は少し加工してもいいかもしれません。

開脚はエグいくらい柔軟に開きます。

膝立ちはキレイに整えます。

後方へ可動は柔軟で、背中に密着できるくらい。

足首は上方向に大きく可動し、下方向には制限された角度。

アキレスあたりにあるアンクルアーマーを上下可動できます。
バックパックの可動

バーニアは上下に可動でき、左右には動かせません。バーニア内部もしっかり造形されていますね。

マウントラックと本体との基部を上下に可動でき、サーベル柄3本分基部をさらに可動できます。

ショルダーガトリングも上下に可動し、繋がっている軟質パーツも一緒に可動。左右に振ることはできません。
他ガンプラと比較!
その他HGやRGガンプラと外観を比較してみたいと思います。

まずは「HG バルバトスルプス」ガンプラと比較。サイズはバルバトスよりやや小柄で色による陰影で細身にも見えますね。
外観のディテール量は圧倒的に「HG ガンダムEX」が勝っているのが一目でわかると思います。
特徴的なのがプロポーションバランス!
足が長すぎないこともそうですが、腕が明らかに眺めでよりリアルさを感じます。

次は「RG ガンダムエクシア」との比較。エクシアはRGの中でも初期頃のガンプラなので、今のRGと比べるとやや情報量が劣ります。
とはいえ、HGと比べると普通は勝っているんですが、個人的には「HG ガンダムEX」に軍配!
しかも、これでまだマーキングシールを使用していないっていう・・。

ガンダムSEED FREEDOMのガンプラ「HGCE ライジングフリーダムガンダム」と比較。
ライジングフリーダムガンダムの方も無塗装未シールで十分な情報量ですが、やはり細かいパーツ分けと細部のモールドで差を感じますね。
比較ガンプラ | 価格 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久力 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガンダムEX | 2,090円(税10%込) | 2024年10月19日 | 超高 | 中 | 低~中 | 高 |
バルバトスルプス | 1,100円(税10%込) | 2016年10月01日 | 高 | 低 | 低 | 低~中 |
ライジングフリーダム | 2,640円(税10%込) | 2024年01月26日 | 高 | 高 | 高 | 高 |
項目で比較!
コスト面ではバルバトスルプスに劣ってしまいますが、外観完成度は倍の価格を出しても良いほどクオリティは高ダントツで高め!
付属品も少なくギミックもそれほど多くはありませんが、トレードオフとして耐久力が高いのは強み。
- 最新キットにしては価格が安い
- HGとしては外観クオリティがダントツ
- 付属品やギミックは標準程度で耐久力が高い
HG ガンダムEX:ポージングギャラリー
ここからは「HG ガンダムEX」にポージングをつけてレビュー!

軽量なので「アクションベース6」でも浮かせて安定できました!

歩いてるだけで不気味感あるガンダム・・・。

ジャンプして射撃。

捻りが弱いのでどことなくモーションが硬いかな。

疾走してサーベルを抜くイメージ。




アクション動作をつけてて思ったんですが、腰部や足首の関節があまり可動しないので躍動感を演出するのは多少難易度高め。


腰部の捻りが甘く蹴りなどはポージング付けにくかったです。



設定だとこのビームサーベル使い捨てらしい。メッチャコスト高い兵器(笑)

【ポージングまとめ】
腰部の可動こそ物足りなさはあるが必要十分な可動は可能!ただ、比較的かっこよくビシッと決めるには難易度が高いように思いました。
やや硬さがあるが、それが逆にリアルなメカ感を演出しているようにも見えます!
【耐久力】3時間動かした結果!
耐久性評価まとめ
・ビームサーベル用マウントラックのポロリ
・可動域の狭さで抜けやすい足首
・多少無理した時に肩内側のボールジョイントが抜ける
・ほんの少しだけ股関節の延長基部が緩く感じる
3時間触ってみて感じたのは↑こんな感じ。
4つは多いと感じるかもですが、基本的にはどれも軽傷!気になるのはサーベルのマウントラックくらいですね。
あくまでも、”作りたてホヤホヤよりは弱くなった”くらいの感じで、影響がでるようなものはないです。

基本的に大きく何かが劣化するなんてところはありませんでした!
↑画像に記す通り上記ポイントがちょっと気になったところ。
【サーベルのマウントラックポロリ】

特に背部のビームサーベルマウントラックの抜けやすさは他の方のレビューを見ても共通しているようなので、個体差ではなさそう。
ただし、シッカリ奥まで刺しこめば頻繁にポロポロ落ちるなんてことはありません。
もし気になる方は先端だけ軸太らせても良いかもしれません。太らせ方は↓下記事で紹介しているので参考にごぞ。
【肩関節のポロリ】

↑画像は肩関節を取り出して重ねた様子。
前方に大きく引き出しすぎると、内側にはめる引き出し関節がテコの作用ですっぽ抜けてしまいます。
他のキットでは軸で差しこみ固定することでそういうことはありませんでしたが、ボールジョイントにすることで可動域の柔軟さと抜けやすさのトレードオフといったところでしょうか。
通常可動で抜けることはないので、ここも基本的には問題なし!
【足首のポロリ】

最後に足首のボールジョイント。ここも可動範囲が良くないので、テコで抜けやすいです。
気になる方は可動域を広げて解消してもいいかもしれません。
ぼくならどうするかな・・・左右だけボールジョイントの軸幅分カットするとかが簡単そうだけど悩ましい(‘_’)
提案するガンダムEXのカスタマイズ
比較的初心者の方でも簡単にできるカスタマイズの提案!
すぐできますし、ガンダムEXのガンプラはコストも抑えめなので、たとえ失敗しても凹むダメージが軽減されるのも良い所(笑)
- スミ入れ
深いモールドがバチバチに入っているので、スミ入れすることで自然に影を作ることができます! - つや無しTOPコート
陸戦みたいなのでつや無しでTOPコートして使用感を演出してあげるのもいいですね。個人的には内部フレームを艶あり、外装をつや無しにしてみるのもよさそう! - ドライブラシによるチッピング塗装
内部フレームにはたくさん露出する箇所があるので、チッピングで金属感を上げてからTOPコートするとさらに良くなりそうなのでおすすめ!
【※注意点】
- ※スミ入れする際、モールドを掘り直す場合にはエナメル塗料を使わないように注意(直接エナメルをプラに塗装すると浸食することがあります。掘ったら割れます)
- ※つや無しTOPの後にスミ入れすると滲むので、吹く時はスミ入れ後に!
↓下記事では先に提案したカスタム法を使った実例を作ったので参考にご覧ください!
HG ガンダムEX【レビューまとめ】
以上!今回は機動戦士ガンダム 復讐のレクイエムより「HG ガンダムEX」の詳細をレビューしてきました!
何度も言いますが、個人的に評価は高め!
アクションポーズに躍動感やダイナミックさは表現しづらいですが、きっとそれは劇中再現できる程度にはできているんだろうなっていう感じ・・・・知らんけど(笑)
もし、劇中でSEEDのようにバリバリに動くなら可動域に関しては評価は変わるかもしれません!なので、可動域に関しては実際に見た方の意見を尊重するようにしてくださいね。
今回は何よりも作る過程と完成して立たせた時の満足感でお腹いっぱいでした(笑)

今回はここまで!デザインは最初抵抗あったけど、全然お気に召してしまった(笑)
再販情報やキットの内容が気になる方は↓下記ページで紹介してます。合わせてチェックしてみてね!
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