今回は「HG オーバーフラッグ」をレビュー(=゚ω゚)ノ
ユニオンフラッグを大幅にカスタムした「オーバーフラッグス」隊専用の黒いフラッグ。MSモードはもちろん、フライトポジションへのスムーズな変形も再現され、ブラック・ホワイト・グレーとモノトーンの落ち着いた配色。
手足が少々長く、ハンドパーツが大きいのが特徴!!!
ホイルシールだけでなく専用のマーキングシールも付属したコストパフォーマンスに長けたHGガンプラ。
2008年発売のガンダム00ガンプラの中でもかなりクオリティが高めでした。
登場作品 | 機動戦士ガンダム00 |
搭乗パイロット | ハワード・メイスン ダリル・ダッチ グラハム・エーカー etc… |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 1,320円(税10%込) |
発売日 | 2008年03月 |
「HGオーバーフラッグ」が気になる方のために、デザインの詳細や可動性・作ってて難を感じる部分など弱点も含めて率直にレビューしていきます!
- レビューの総評
- 組み立てレビュー
- 部位ごとの可動域詳細
- 付属物一覧
詳細まで見ると時間かかるかもなので、総評だけでもチェックしてみてください(‘ω’)ノ
レビューの総評:クオリティは高いがポロリがある
外観は良く、小型に見えるスケール感とお落ち着いた配色、四肢の細さがより小型に感じるのも個人的には好きで可動域も広くビシッバシッ決まるポージングがとれますし変形もスムーズ!!
弱点としては、劣化ではなく組み立てた段階で「肩・股関節」のボールジョイントが緩かったことと、武器のポロリが酷いこと。
股関節に関しては振ると動くくらい緩かったですが補強は簡単!下記詳細で方法を紹介するので是非チェックしてみてほしい気持ち!
初期不良に感じるポイントはあったものの、補強した状態なら立たせているだけで満足度がメチャクチャ高いコストパフォーマンスに優れたキットでした。フラッグ系好きな方にはおすすめ!
あと、組み立ては独特でパーツの向き指定が説明書でわかりづらいところはちょこちょこ多め。
組み立てやすさ
説明書だと角度や向きが一部わかりづらい所がありました。見ている箇所より説明書の少し先までみると組み立や水と思います。
ポオリキャップは使われていないのでかみ合わせは良好!関節など強度が必要な箇所はABSが採用されています。
可動域
肩・股関節共にボールジョイントで肩の上げ具合が少し制限されますが、基本的にダイナミックなポーズもとりやすく良好。
ただし、バックパックと腰部のおフライトユニットが邪魔になることが多く、単純に動かしにくさがあります。
外観
モノトーンの落ち着きと機械らしい現代的な飛行機デザインをMSに落としこんだ外観が最高としか言えない。ディテールは少な目ですが、パーツ分割で表現されたパネルラインに専用マーキングシールもあるので情報量を手軽にアップすることもできます!
ギミック
バックパック・腰部フライトユニットのウィング可動。フライトポジションへの変形。付属する新型リニアガンと試作型リニアライフルの各部可動。
サイズ感に見合わない細かなギミックでプレイバリュー高め!
耐久性
動かした結果として、摩耗うるなどの劣化は特にありませんでした!意外!!ABSでもっとパーツが摩耗するかと思ったんですが、そういったこともありません。
ただ、肩と股関節は補強してから動かしていたので、補強なしだともっと緩くなった可能性は否めない。
コスパ
価格1,320円(税10%込)で「HG ジンクス」と同じと考えると、サイズ感で物足りなさを感じる方はいるかもしれません。それを補うほどの外観クオリティの高さやギミックを内包しているので非常にコストパフォーマンスは高いと思います。
HG オーバーフラッグポージング例
ポージングはこんな感じ。
軽量なので「アクションベース6」でもディスプレイできますが、ポージング例ではポーズの幅を増やすために「アクションベース8」に途中から変更してます(‘_’)
可動性は十分でメリハリのあるポージングを再現でき、ウィングの方向を変えると疾走感も演出できて劇中再現度高め。
ちなみにその他キットのポージング例もあるので興味がある方はご覧ください( ^^) ↓
気になるポイントと耐久性
ポージングを2時間撮影終えて気になった点と耐久性についてまとめます!
可動域は広いんですが、やはりフライトユニットとちょこちょこ干渉するので、避けてあげたり角度を変更するなど少々面倒なことと、武器のポロリは結構頻繁でした。
それ以外の耐久性が落ちるポイントなどはなく、基本的には優秀!
総評冒頭でも述べた通り、↓下記のポイントは最初からゆるいので補強対策した方がいいポイント。
HG オーバーフラッグの長所と短所まとめ
- 外観が良くディスプレイ栄えする
- 可動域が広く劇中再現もできる
- 軽量なのでどのアクションスタンドでも利用できる
- 変形ギミックの完成度が高い
- 合わせ目が出る箇所もあるが酷く目立つところはない
- サイズも比較的小さ目でディスプレイスペースをとらない
- 肩・股関節のボールジョイントが最初から緩い(個体差の可能性あり)
- バックパックと腰部パーツが腕の動きに干渉しがち
- ハンドパーツによる武器保持の難易度高め
※リニアライフルの基部ゆるみ
※ソニックブレイドは幅が合っておらずそのまま通過する
こんな人におすすめ!
ポジショニング
↑マップを見たら分かる通り「ディスプレイ」「プレイバリュー」いずれにもおすすめできるキットなんですが、関節の緩みを補強できない方も考慮すると”どちらかと言えばディスプレイ要素強め”の位置にしています。
武器のポロリもあるので、素立ちや浮遊するディスプレイして満足したい方には強くおすすめ!逆に、自分で関節を補強したり武器のポロリ対策をとれるなら、プレイバリュー爆上がりの評価でも良いですね。
ぼくは関節のみ補強しましたが、それだけで完成度が一気に増しました!
ちなみに、↑グラハム専用機との違いは利き腕の違いを機体に反映させているかどうか(‘ω’)ノレビューではグラハム機として紹介してますが、↑こちらが通常のやつ。
組み立てレビュー
パーケージはオーバーフラッグス隊の飛行シーンでメチャかっこいい。
説明書表には機体解説と代表的なパイロット2名の情報が掲載。ハワード・メイスンは劇中だとスローネツヴァイにやられちゃったんですよね。
中にはオーバーフラッグの武装解説や可動ポイントの説明などが掲載してるので、正確な武装名もわかります。
ホイルシールはホワイト部分と新型リニアライフルのブルーのライン用とかですね。
フラッグス隊の専用マーキングシールも付属!これは嬉しい!!
ランナーをタップで見る
Cランナーは関節など強度性高めのパーツでABSが使われています。塗装の時に注意するポイント。
ランナー的にみるとオーバーフラッグの新規なランナーはEランナーのみ。
パーツのかみ合わせも良くABS特有の硬質さから組み立てもしやすい。
また、独自の変形機構があるので組み立て難易度は少々上がりますが作ることを楽しみたい方には最適だと思いました!!実際ぼくも作っててテンプレート化された構造よりずっと楽しめました(‘ω’)ノ
完成した外観
組み立てて気になった所
- 説明書が見づらい
- ゲート跡が目立ちやすい
ちょっと良くなかったのが説明書がちょっと見づらい!!!パーツの向きがいつの間にか変わっていたり、角度的に取り付け位置が良く分からない箇所が一部あります。
部分部分だけ見て作ると組み位置を間違える可能性はありそう。
あと、ボディがブラックの面積が多めなので、ゲート処理をしないと跡がやや目立ち気味。「数も多くてメチャクチャ目立つ!!!」←なんてことはありませんが、腕部と脚部一部目立ちます。
以上の2点を含めて、「パーツオープナー」や「ゲート処理用ヤスリ」はあるとキレに開けられるし、キレイな外観に整えることができます
部位ごとの外観と可動域詳細
続いて「外観と可動域」の詳細をレビューしていくので、特にプレイバリューを求める方は要チェック!(‘ω’)ノ
頭部の外観と可動範囲
頭部外観アップ。
フェイスにはクリアパーツ裏にシールを貼るスタイル。レビューでは貼っておらず、クリアパーツもクリアオレンジ。
側面から見ると頭部の後方に流れるようなフォルムがバリかっこいい。後頭部は丸みがあり、フラッグの形状ほぼそのまま。
首の可動。上下共に思ったより大きく動かせてかなり良かった!形状的に諦めていたところだったので、個人的に評価高め。
横にも少し振れますし、回転も一回転楽勝。
腕部の外観と可動範囲
腕部外観アップ。ショルダーアーマーにはダクトのような造形で裏面も同様。ただし、肩をガードする部分は無く露出しています。
肩関節。
関節はボールジョイントなので柔軟に可動しますが、パーツの構造上水平までは上げることができません。
肩関節は変形ギミックの都合で引き出せるようになっています。
腕部外観。
腕部は細めで前腕部分から肘にかけてアーマーをつけたようなデザイン。ハンドパーツは特徴的で大きくグローブを模したデザイン。ディテールも他の箇所より気持ち多め。
腕部可動。
肘は90度くらいで上腕は標準のロール可動。これだけで腕周りは十分動かせるのでポージングは問題なさそう。
手首可動。
ボールジョイントで標準可動程度上下動かせるのと、
↑画像の通り内側の干渉ポイントはほぼないので垂直に曲げることができます。これも変形ギミックに使うものですね。
胴体の外観と可動範囲
胴体外観アップ。
面のディテールはのっぺりですが、形状や分割されたホワイトパーツによって意外と情報量に物足りなさを感じません。
そもそも黒い機体だとパネルラインなどが見えにくいのもあるので特に気にならないかも。
背部外観アップ。
背部には2つの平軸があり、独特のバックパック取り付け基部。最新の共通2軸バックパックは使えません。
胴体可動。
胸部には変形にも必要な縦軸可動があるので前後可動ができます。
腰部との接続は軸なので横回転ができます。胴体を左右に振ることはできませんが、機械らしくも柔軟に動かせるのはかなり良かったですね。
腰部の外観と可動範囲
フロントアーマー外観アップ。
腰部アーマーはフロントのみあって、1パーツ整形で可動は不可。
腰部背面にはフライトユニットを装備。
フライトユニットは上下に可動でき、
ウィングも前後可動できます。可動範囲は大きくはありませんが、表情づけとしては十分!
ボールジョイントですが、横に出るタイプではなく前方向に飛び出る形。そのため広く開脚できるのが強み!
フラッグ系独特の仕様なんですが、かなり広い脚部可動が実現できるので好き(‘ω’)
股関節には2008年キットに多いスタンド用ダボ穴を隠すキャップが付属。股間底にとりつけできます。
脚部の外観と可動範囲
脚部外観アップ。
腕同様、脚部もスラっと細長く膝と足首にある突起が特徴。
足首外観アップ。機械らしいパネルを重ねたようなデザインで解像度高めですが、ゲート処理しないとおちょっと目立つ所。突起裏は肉抜きになっていますね。ちなみに膝の突起裏も肉抜きされています。
踵の両端にあるパーツは外だけ上下可動できるようになっており、フライトポジションに変形する際に↑画像右側のように可動させます。
脚部可動。
股関節のボールジョイントが前に向いているので、あまり可動できないのは弱み。開脚幅とのトレードオフになっています。
膝も脹脛と腿裏パーツが干渉するので深く沈み込ませることができません。
足首はボールジョイントで下方向に少々。上には干渉してあがりませんね。
接地性もあまりよろしくなく↑これくらい。自立させる分には特に問題ありませんが、疾走しているようなアクションポーズは苦手。
バックパック
バックパックは上下に可動できるので、推進方向を表現してポージングとらせることができます!
ウィングも少々可動し、高速飛行形態を表現。
では最後に変形ギミック手順を紹介(=゚ω゚)ノ
左右に肩関節を引っ張る。
腰部の上体を逸らして、胸部は起こす。この状態になると頭部を収納できるようになるので、
押し込んで固定!
腕と脚部を後方へ動かして、
腕をウィングの下から通すように配置。この時、膝側面にあるピン穴があるんですが、肘裏にマッチする軸があるので位置を合わせます。
※位置を合わせるだけでハマる仕様ではありませんでした。ナンデヤネン(笑)
前方に向けたハンドパーツを90度手首を曲げて整える。
最後に最新型リニアライフルを腰部フロントアーマーの上に取り付けます。ここは深くはまるのでポロリなし。
フライトポジションへ変形完了!スムーズな変形でシンプルでありながらシッカリ戦闘機感を出したスバラシイデザインになっていると思います(‘_’)スキヤ
HGオーバーフラッグの付属物
続いて付属品の紹介。
【リニアライフル】
新型のリニアライフルで、グリップが3つあり自由に持ち手を変更できます。グリップはやや接続が甘いのでちょっとポロリが目立ちました。
3つのグリップはそれぞれ可動できます。
リニアライフルは試作物も付属し、新型とは違いやや角ばったデザインが特徴的。
砲身は上下に可動。
砲口は↑こんな感じ。
【ソニックブレイド】
ソニックブレイドも付属しますが単色でちょっとあまり見栄えがよくありません。
グリップは細かいディテールが入っています。↑画像右はフラッグに付属するソニックブレイドとブレイヴのビームサーベル比較。
長さがもグリップの形状も違ってますね。
オーバーフラッグのソニックブレイド・・・デザインは良いですがコレマジで欠陥品で(;’∀’)手から抜けるというか素通りします(笑)
文字通り素通り(笑)
【ディフェンスロッド】
ディフェンスロッドは肘に装着可能で360度回転できます!裏は残念ながら肉抜き。
同シリーズのアイテムと比較
2種類の類似アイテムと比較してみたいと思います。
まずは劇場版「一般用試験機ブレイヴ」との比較。サイズはフラッグが一回り小さく、ブレイヴの方がデザインが近未来的。
どちらも脚部が長いのが特徴ですが、ブレイヴのヒールの長さ分大きめ。ハンドパーツはオーバーフラッグの方が大きめ。
次にオーバーフラッグとロボット魂のGNフラッグとの比較。
GNフラッグはノンスケールで1/144スケールよりやや小さ目ですが特徴はシッカリ受け継いでいると思います。
ただ、いかんせんスタイルが微妙・・・昔のロボット魂ってプロポーションが子供っぽいんですよね(‘_’)
GNフラッグはHG化されていないので、完成品でしか購入できませんが、改造できる方はHG使った方がカッコイイかもです。
比較ガンプラ | 価格 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバーフラッグ | 1,320円(税10%込) | 2008年03月 | 高 | 低 | 中 | 高 |
一般用試験機ブレイヴ | 1,760円(税10%込) | 2010年11月13日 | 中~高 | 中 | 中 | 中~高 |
GNフラッグ | 2,420円(税10%込) | 2008年11月29日 | 中 | 中 | 低 | 中~高 |
価格や発売日、クオリティなどを比較してみると↑こんな感じ。
価格は最も安く、外観クオリティはメチャクチャ高い!耐久性に関しては初期の緩みは気になりますが、劣化の面でいうと評価はかなり高いです(‘ω’)ノ
再販情報を調べる
再販がそう多くないのか非常に人気の「HG オーバーフラッグ」。
いち早く情報をキャッチするならDMMの再販リストで見てみるのをおすすめ!下記ページでは再販予定をまとめているので、是非チェックするのにご活用ください。
2025年4月からは価格も上がるので、もしいつでも買えると先お送りにしているものがあれば上がる前におすすめですよ(‘ω’)ノ予約可能キットのリンクもあるのでチェックしてみてね。
HG オーバーフラッグ【レビューまとめ】
以上、HGガンプラ「オーバーフラッグ」の詳細をレビューしてきました!
2008年、ガンダム00関連のガンプラの中だと外観クオリティも高く可動も良い。総合的にみて同時期のガンプラだとコストも含めてかなりおすすめできるキットだと思います。
フラッグの中でも人気があるようで、再販タイミングを逃した現在だと標準価格での購入は難しいと思いますが、もし入手できるなら是非即買いしてみてね。
メチャクチャかっこいい!こいつを使ってGNフラッグいつか作ります!
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