2012年発売、旧キットの「HG レイダーガンダム」をレビュー!
元キットは「2003年」発売ですが、今回レビューするのはガンダムSEEDがHDリマスター化されたタイミングで発売されたリニューアルモデル。
- パッケージデザインを一新
- 成形色のリニューアル(より劇中に近い色へ変更)
- ドレスアップ用マーキングシール付属が新規で付属
- アクションベース2の角軸に対応したジョイント対応
上記の変更が加えられています
当時の技術で変形機構を実装した差し替えパーツは一部ありますが、シンプルな変形で見た目の印象は変わります。
組み立てやすさ
パーツ構成がシンプルで、基本的に最中(モナカ)で挟み込む単純組み立て。パーツのはめ合わせもそれほど悪くありませんでした。
可動域
旧キットなので胴体や肘・膝関節が制限されていてあまり動きを付けることができません。
外観
プロポーションはよくありませんが、黒い機体ということもあって合わせ目も目立ちませんし、意外とまとまっている印象。バックパックが思ったより大きかったのは嬉しい誤算でした。
ギミック
変形・鉄球に取り付けるリード線・腰部のアームなど以外としっかり設計されているなと言う印象。
耐久性
良い意味でパーツが大きいものが多く、個々にかかる負荷が軽減されているような印象。強いていうなら股関節が一体化タイプなので、開脚を無理にすると破損する可能性はあると思います。
コスパ
1,650円(税10%込)でこのクオリティを考慮すると、妥当かなという印象。見た目は満足度低いですが、実装されたギミックや付属の専用デカールの面が大きい。
- 登場作品:ガンダムSEED
- メーカー:BANDAI
- グレード:HG 1/144スケール
- 価格:1,650円(税10%込)
- 発売日:2003年11月上旬
- キット内容:
◆ランナーA~Dの4枚+ポリキャップ1枚
◆リード線×1
◆ホイルシール×1
◆リマスター版シール×1
◆取扱説明書×1
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2003年発売の旧キットですが、2012年01月21日にHDリマスター化に合わせて新規デカールを付属して再販されたキット。ガンプラ自体のクオリティは変わりませんが、パッケージが一新されています。
【内容物一覧】
※「HGCE デュエルブリッツガンダム」と「HGCE ライトニングバスターガンダム」にGAT FRAMEのランナーが使われていたので、未来が見えてきました!
↑さっそく完成形を見てもらうとわかる通り、最近のと比較すると造形はあまりよろしくない。
発売が2003年とかなり古く、当時のガンプラは造形から可動域まですべて作りが微妙。
評価もかなり低めで、正直どうやってもパチ組したままだとかっこよく見せることは難しいキットだと思います。
【こんな方におすすめの記事】
ぼくは後々改造を視野に入れて購入したので価値を感じていますが、これから購入する方や悩んでいる方は是非本記事を読んでしっかり検討してみてください。
SEEDシリーズの旧キットの中でも屈指の出来の悪さだと思っていたりいなかったり(笑)
HG レイダーガンダム【組み立て工程と様子】
【組み立て工程】
- 胸部
- 頭部
- 腕部
- バックパック
- 腰部
- 脚部
- 装備
組み立て手順は↑こんな順番で、旧キットらしいよくわからない順番(笑)
きっと迷走していた頃なんだろうな、うん。
組み立ての様子
先述した通り、パーツは大きめで個数も少ないため、組み立てにくさなどはありませんでした。
胸部パーツの内部は↑こんな感じで、肩軸は一体化した固定タイプ。
装飾パーツを数個付けて完成するぐらいシンプルですね。
ゲート跡は変な所についたりしていないので処理しやすいと思います。
↑ガラスヤスリの1面だけである程度キレイにできました。
腕はポリキャップとC型ジョイント仕様。
確かC型が摩耗すると外れやすくなったと思うので、購入する方は後々摩耗対策が必要になるかもしれません!
股関節は一体化されたボールジョイントタイプ。
子供の頃、ここが折れた時の絶望感たるや(笑)
足もシンプルに関節パーツを黒いパーツで挟み込む形で、モールドもかなり少な目。
うん・・・・昔感(笑)
変形機構があるので、もうちょっと複雑かなと思ったんですが大分簡素。
ここは旧キットならではかな?
ただ、大人には物足りなさを感じると思いますが、お子さんが初めてガンプラを組むには丁度いいぐらいの難易度かも。
HG レイダーガンダムの絶望的 「可動域」をチェック!
旧キットが気になっている方の1番のポイントかもしれない「可動域」についてまとめていきます。
率直に言って絶望的!
まず劇中で見れたキレッキレのレイダーガンダムは再現できないことは知っておいてほしいです。
【可動域リスト】
【頭部の可動】
- 上:〇
- 下:×
- 左右:〇
- 回転:〇
頭部の可動は上方向は問題ありませんが、下方向には胸部パーツが干渉して可動不可。
左右には若干振れて、回転は半回転以上するので十分。
【腕部の可動】
- 上下:〇
- 肘関節:△
- 前後への引き出し:なし
腕は全体的に可動域が狭く、いわゆるSEED打ちは無理!
肩が胸部と一体化していて、現在だとデフォルトの引き出し機構はありません。
旧キットはみんなかこんなもんなので仕方ないですね。
【胴体の可動】
- 前後:×
- 左右:×
- 回転:△
胴体も前後は軸などないので全くか可動しません。
捻りもアーマーなどの干渉で少しだけしか動きませんでした・・・う~ん。
【脚部の可動】
- 股関節開脚:
- 股関節腿上げ:
- バランス:
開脚は「ハの字」にも満たない程度開きます。
アーマーをあげると前には90度くらいかな?
バランスは意外と取り安くて片足立ちが簡単にとれました!
【足首の可動】
- 左右:×
- 上下:◎
足首自体の可動は前後は十分に動きますが左右はほどんど動かせませんね。
その代わり、爪先と足首の中心の位置に軸が設けられているので、上下の可動はかなり柔軟。
爪先を伸ばすと飛んだ時のポージングがばえるポイントなのでこれはかなり良かった!
【可動域総括】
まとめとして可動は期待してはいけないキットになりますが、爪先付近の可動のみ今のキットと比較しても優秀なように感じます。
もちろデザインの兼ね合いなどもあるとは思います。
HG レイダーガンダム完成!ポージングレビュー
付属武器は↑こんな感じ。
↑良かった点・良くなかった点を踏まえて「HG レイダーガンダム」の完成品をレビューしていきたいと思います!
足が短くプロポーションが悪いですが、バックパックのウィングサイズはある程度ちゃんと大きく作られていたのは良かったですね。
ミョルニル(鉄球)は持ち手側に装着するパターンとリード線と繋げて投げつけるパターンでディスプレイが可能。
ミョルニルの支柱などは付属していませんので、「アクションベース6」やその他軽量用のスタンドを使ってディスプレイができます。
「2連装52mm超高初速防盾砲」はシンプルな作りですが、持たせるパターンと腕部に装着する2パターンから選べます。
短射程プラズマ砲「アフラマズダ」は3箇所に軸を設けていてこのHG レイダーガンダムの中で最も柔軟に可動する部分でした!
MA形態への変形。
肩の「76mm機関砲 M2M3」は変形時用のものが用意されていますが、後は差し替えパーツなどは特にありません。
変形はもっと複雑な物だと思っていたんですがシンプルで、「HGCE ライジングフリーダムガンダム」や「HGCE イモータルジャスティスガンダム」に近い寝そべりのような状態でした。
ウィングは左右に展開できるのと、意外とモールドが入っていてちょっと驚きでしたね。
MS形態よりMA形態の方が見栄えはいいかも・・・。
以上、完成品にポージングを付けてレビューしてみました。
写真ではわりとマシに撮影できましたが、やはり手元にあるHGと並べた時、
上記の点で物足りなさは出てしまいますね。
今回ディスプレイに使用したのは100均台座でしたが、これから購入する方は3mm軸は”使用不可”という点に注意してください。
レビューしたリニューアルされたHG レイダーガンダムでも、対応しているのはアクションベース2だけのようです。
もし、他のディスプレイベースを使用したい方は「挟み込みタイプ」のジョイントが必須になると思います。
【カラーガイド】
他HGシリーズとの「サイズ」・「造形比較」
HG レイダーガンダムが発売して数年後に発売された「0ガンダム(実戦配備型)塗装済み」との比較。
明らかにプロポーションや造形レベルが違いますね・・・もう数年後に作られていたらレイダーも日の目を見たのかと思うと残念すぎ(笑)
サイズはどちらも同じくらいでした。
続いて最新キット、「HGCE イモータルジャスティス」との比較!
パッと見ただけで違いは瞭然!
- 造形
- プロポーション
- ディテールやモールド
- エッジの立ち
↑これらの点で明確に劣っているのがわかります。
20年経過して比較するとものすごくかわいそうな感じになっちゃいますね。
HG レイダーガンダム購入ユーザーのレビューや意見
「HG レイダーガンダム」を購入した先人たちの意見や、ちょっとしたレビューを一部紹介!
ぼくの評価としてはかなり良くないですが、実際組んだ方の多くはある程度満足している様子が伺えました。
HGレイダーパチ終わり!
— たかね (@takane_pla) May 18, 2024
写真で見たレビューより全然カッコいい!
フルメカの後に作ったからマジで一瞬だった pic.twitter.com/WcEpFb1R7m
HGレイダー完成。スミ入れは後日する。
— 鈴木58 (@daberion58) May 6, 2024
実は初めて組んだのは当時の1/144のキットの関節動かないやつ
そして悲しい事にこのレイダー、俺の持ってるアクションベースに対応してない#ガンダムSEED#レイダーガンダム#ガンプラ pic.twitter.com/GaHtOeCROF
HG レイダーガンダム完成しました!!٩(>ω<*)و
— ゼラオラ (@zeraora_gp01) April 6, 2024
レイダーといえば特徴的なMA形態!!
まさに鳥のような形をしていますね!!(*゚Д゚*)
HGのカラミティを制作した時に一緒に載せてみたいと思います!!٩(>ω<*)و
#ガンプラの画像を貼るとRTされると聞いて
#ガンプラ好きとつながりたい
#ガンダムSEED pic.twitter.com/AfmP119Hox
HG レイダー、完成しました。
— リク (@kureen02) May 31, 2024
左アフラマズダの付け根のパーツがよく取れることと、背中のバーニアがすぐ取れることを差し置いて、ハンマー延長用のリードが嵌まるまでが1番大変でした。#ガンプラ pic.twitter.com/ek9AKKCfjJ
HGレイダー、ミョルニルの持ち方で一気にガラが悪くなる#ガンダムSEED#ガンプラ pic.twitter.com/iD2y48EJiZ
— 鈴木58 (@daberion58) May 11, 2024
HGレイダー完成🙌
— shinちゃん (@shingame5) January 22, 2024
やっぱSEED系は全部カッケー🥹#ガンプラ #SEED pic.twitter.com/zVGmOHAft4
同じレイダーファンが結構いて個人的にレビュー見てるの楽しかったぼく(笑)
ですが・・・うん、1度フルメカニクスのレイダーを見てしまうとどうしてもHGのクオリティでは満足できない方が出てくると思います。
レビューしている方は部分塗装で赤と黒部分をしっかりわけることで満足度上げている印象!
手を加える前提で購入した方がいいかもしれません。
HG レイダーガンダムのレビューや売ってない場合の購入方法【まとめ】
今回はガンダムSEEDより「HG レイダーガンダム」をレビューしてきました。
個人的には冒頭でも述べた通り満足度も低く、誰にでもおすすめできるキットではありません。
しかし、レイダーは手頃なサイズだとHGの旧キットしかありません・・・・どうしても小さめのレイダーガンダムが欲しい方には選択肢がないかな。
- HDリマスター版と初期の物では成形色とキット内容が違う
- 可動域は狭い
- 造形も微妙
- コストは手頃
- アクションベースは2対応
- 2以外のアクションベースは挟みジョイントが必要
- 1/44スケールのレイダーが欲しい方はHG(旧キット)しか選択肢がない
- 部分塗装や1部エッジだしなどをおすすめ!
まとめるとこんな感じ。
パチ組勢にはおすすめしませんが、価格が手頃なので初めて改造に挑戦したい方なんかには良いかもしれません。
実際ぼくも改造を目論んでいるので、それでかっこよくなれば御の字!
可動域・造形の良いレイダーが欲しい方は「フルメカニクス レイダーガンダム」をおすすめするので、その辺は検討してみるといいかも。
今回はこんな感じ!
積んでいるけど、クオリティを知ってる分作る気にならない←こんな方は買取してもらって別のガンプラを購入検討してみても良いと思います。
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