今回は「タミヤ No.123 先細薄刃ニッパー」をレビュー(=゚ω゚)ノ
「先細薄刃ニッパー」と言えばゴッドハンドの「アルティメットニッパー」と同じくらい有名で使ってるモデラーさんも多いニッパー。
使っていた片刃ニッパーの切れ味が悪くなってきたので試しに購入してみました!
本記事では「タミヤ No.123 先細薄刃ニッパー」の
- 製品の基本情報
- 実際の使用感レビュー
- 使うメリットとデメリット
↑こんな内容でまとめてます。
結論から言うと”二度切り”や”ヤスリを使ったゲート処理をちゃんとする”そんな方に向いたニッパーですね!
薄刃ですが強度もありそうですし、奥行があって切りにくいゲート位置のパーツ切り出しには最適。
思ったほど白化は押さえられませんが、根本からカットしても数ミリ残りやすいのでヤスリでゲート処理する方には特に使いやすいかもしれません。
購入検討している方は参考にご覧ください(‘ω’)ノ
先細薄刃ニッパーの基本情報と特徴
パッケージにはクラフトツールのナンバーと「ゲートカット用」と用途が記載。
表と裏は↑こんな感じ。やや先端が細く長め。グリップはブラックで落ち着いたかっこいいニッパー。
↑画像の部分は鋭くひっかかりやすいのでケガしないように注意してほしいポイント!
メーカー | タミヤ |
商品名 | No.123 先細薄刃ニッパー |
価格 | 3,960円 |
用途 | ゲートカット用 |
ポイント | 刃先に金属の品質を上げる「高周波焼き」を施している |
表にまとめるとこんな感じ↑
amazonとかでよく見かけるので、3,000円程度と思っていたんですが小売り価格はもっと高いのに驚き!
グリップはちょっとザラザラした皮みたいな・・・よくわからんやつ(笑)
【特徴】
- 複雑なランナーのゲートカットがしやすい
先端が細くなっているので古いキットにありがちな奥行のあるランナーからパーツを切り出ししやすく、パーツ間の隙間にあるランナーからも切り出せる。 - バネが短く刃の開きが狭い
刃の開幅を決定するバネが短かく、握って離したあとの反発が弱め。
既に使っているニッパーがある場合、バネの反発が強いと最初慣れが必要。ランナーに刃を当てるのがちょっと面倒に感じる。 - 刃先の耐久性が高い
上記表でまとめたポイントにもある通り「高周波焼き」で金属としての品質を向上。「耐摩耗性」「耐疲労性」に強く長く使える。 - 薄刃でプラスチックをカットしやすい
刃の厚みが薄いことでプラスチックをカットしやすく、断面に残る白化を”比較的”抑えることができます。
※白化に関しては思っていたほど抑えられなかったので過度の期待は注意。
特徴はこんな感じ。
実際に使用してみたレビュー詳細
実際にランナーからパーツを切り出してみると↑こんな感じ。
カット後が白化してるのがわかります。
白化した位置を見ると中央に集中しているので、左右からの切れ味はかなり良さそう。最終的にはどうしてもちぎる形になるので白化してしまいますね。
二度切りしても特に違いはないので、白化をカットだけで防ぐことはできませんね。
ちなみに色プラの場合、根本からカットすると少し抉れ気味になりがちでした。↑こんな風に。
↓下記では材質ごとにランナーをカットしてみた比較。
【PSプラ/ポリキャップ】
断面が楕円で中央よりに白化が濃くでる。
【メタリックプラ/KPS(軟質)プラ】
メタリックのランナーは両端のみ刃が入り、早い段階で上下に引っ張られるように割れる。
KPSは軟質さがある分、切れるまで引っ張られる時間が長いため白化が目立ちやすい。
【共通点】
刃の裏面は緩やかな曲面になっているので必ず少しゲート後が残ったり、凹っとした切り口になる。
↑写真左をご覧の通り、刃裏は曲面。右では他メーカーの片刃ニッパーと比較。
先細薄刃ニッパーは曲面のため、どうしても切り口が曲がってしまいますね。
なるべく切り口をキレイにするなら片方の刃を水平に合わせるとかちょっと強引な方法をとる必要がありそう。
メリットとデメリットまとめ
↑メリットとデメリットはこんな感じ。
カットと共通点でわかった結論
上記を考慮した結果、パーツに関しては切れ味で問題はありません。
ただし、刃の裏面が曲面になっているので先細薄刃ニッパーだけでキレイにゲートカットは出来ないことがわかりました!
あくまでもゲート処理ありきで使用するのが前提だと思います!確かにゲート処理でキレイにするなら白化はあまり関係ないので数ミリ残る仕様は最適!
注意したいのは抉れくらいですね。
逆にアルティメットニッパーの刃裏は平面なので、パーツに密着させてキレイにゲートカットが可能。
- 二度切り前提でランナーから切り離す時
- 1度の切り出しで少し残ったゲート跡をヤスリで処理する時
- ランナーの形状が縦に長くニッパーの刃が入れにくい時
- パーツの改造に使いたい時
「ニッパーだけで白化を抑えたい!」・「ゲート処理が面倒!」という方はアルティメットニッパーの方が断然良いですね!
人気ニッパーとの比較!
ニッパー | タイプ | 価格帯 |
---|---|---|
タミヤ 先細薄刃ニッパー | 両刃 | 3,000円~4,000円程度 |
ゴッドハンド アルティメットニッパー | 片刃 | 6,000円~ |
Stedi 極薄刃 片刃ニッパー | 片刃 | 2,000円~3,000円程度 |
aurochs 極薄刃 ニッパー | 片刃 | 3,000円程度 |
片刃ニッパーが多い中、今回紹介した先細薄刃ニッパーは両刃。
表だと劣るように映るかもしれませんが、最終的にゲート処理や表面処理をするなら先細薄刃ニッパーでも十分なスペックだと思います。
また、他のニッパーは水平に切る能力は高めですが、ゲートから切り離すには耐久性に不安があり不向きと言えますね。
二度切りするためのニッパーとしても、ヤスリでゲート処理する方にも先細薄刃ニッパーは汎用性が高いニッパーと言っていいと思います。
ゲートをヤスリで処理「する or しない」で決めちゃえばいいかも(=゚ω゚)ノ
タミヤ「No.123 先細薄刃ニッパー」【まとめ】
以上!タミヤの先細薄刃ニッパーを購入してレビューしてみました!
ぼくのスタイルは1度でカットしてガラスヤスリを使ったり、少量流し込み接着剤で白化部分を消したりする感じなので買ってよかったなと思いました!
スタイルに合わせて購入するか、購入してゲート処理の仕方を決めるか・・・どちらがいいんでしょうね?(‘_’)
最終的に塗装までするならどちらを購入してもすることは同じなので問題ないと思います。
おわり!初心者にとりあえずおすすめとはいかないけど、耐久性あって切れ味も良いので品質は間違いない!
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