今回は機動戦士ガンダム00 2ndシーズンよりHGガンプラ「アルケーガンダム」をレビュー紹介!
「ガンダムスローネツヴァイ」を改修して”アリー・アル・サーシェス”専用機として生まれ変わったちょっと異形なガンダム。
劇中ではダブルオーガンダムとセラヴィーガンダム2機を相手に余裕で圧倒する立ち回りを見せた中・近接戦闘が得意な機体。
登場作品 | 機動戦士ガンダム00 |
搭乗パイロット | アリー・アル・サーシェス |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 1,760円(税10%込) |
発売日 | 2009年05月 |
2009年発売したガンプラで、同シリーズのガンプラと比較するとスローネの形状が近いですが、独自の関節構造をもっているオモシロキットでした!
再販で買えなかったけど、少し上乗せしてでも購入するか検討している方向けに、「デザイン・造形詳細や可動範囲。再現できるポージング」などアルケーガンダムはこの記事見たらわかる!っていうくらい詳細にまとめます。
レビューの総評:クオリティは高くおすすめできるが懸念点もある!
まずは組み立てた外観でその良さをお伝えして、その後総評します(‘ω’)ノ長所短所もまとめているので、良ければそこだけでも見てもらえると判断材料にはなるかも。
総合評価
外観は手足が長く、随所に見られるツヴァイの特徴を受け継いでいますが、ベースにしているとは思えない異形さをしっかり再現できてると思います。
パーツによる色分けは発売年代的にまだか細かさはなく、関節にポリキャップが使われているのはやや弱点ですが、柔軟な腕部の可動に、全く動かせなかったツヴァイから可動軸がいくつか追加されていたのはかなり良かった!
ツヴァイでは満足度が全く足りず価格的に不満が残る結果でしたが、アルケーガンダムはファングコンテナの開閉やバスターソードのモードギミック。そして個人的にGN粒子噴出口の展開ギミックは満足度上げる要因になっていると思います。
同価格であるツヴァイの2回りは満足度高かった!
長所と短所
他HGガンプラと比較
他のHGガンプラと比較した時、コスト面もプレイバリューも高く十分納得できる内容でした。最新のHGキットと比べると色分けや一部可動は負けてしまいますが、コスト面でのトレードオフと考えるとよくやってくれたという感想。
デザインに抵抗がなければ、定価なら間違いなくおすすめしたいガンプラですね。
どんな方におすすめ?
↑こんな方にはおすすめ!
モールドも多くサイズ的に存在感もありますが、単色だからか情報量がちゃんと伝わらないので可能なら部分塗装してあげることをおすすめしたい。
キット内容と付属品紹介
それではキットの内容を紹介して、組み立てで気になったポイントや付属品一覧をまとめていきます。
パッケージは↑こんな感じで、2ndシーズン最終決戦”ロックオンストラトス”との戦闘シーンになっています。正直このパッケージだとおアルケーガンダムらしさは伝わらないので物足りなさはある(笑)
型番はご覧の通り”スローネ系”の「GNW」。3つの初期型GNドライブを搭載して人体に悪影響が出る効果も残してるらしい。殺傷力を突き詰めた機体ですね。
説明書表には機体解説と「アリー・アル・サーシェス」の解説。裏面には1stシーズンの一部振り返りやアルケーガンダムが持つ武装をポージング付きで紹介。
↑ホイルシールはちょっと古めの「カタカナ」表記。紫は胴体と脚部2つのGNドライブ用。あとはシールドやコアファイターのホワイト。肩のケーブル表現などに使います。
ランナーは全部で5枚。A・C・Dランナーは主に外装で、Bランナーは関節やGNドライブなど内部部分。カラーリングはスローネツヴァイと同じ色が採用されていました!
ランナー詳細は↓コチラ↓
ランナーをタップで見る
Dランナーは同じものが2枚入ってます。
ポリキャップは1stシーズンのころよりも精度がよくバリの数がかなり少な目に成形されていました。カラーリングもダークグレーで、ややメタリック感があうタイプ。
完成見本は↑こんな感じ。
素組みで組んでシールなしで↑こんな感じ。ボディの赤味が強めで視覚的に情報量は少な目に見えますが、レッドパーツには多くのモールドが刻まれています。
巨大なGNバスターソードは片手でもブンブン振り回せます。
余剰パーツはでませんが、ポリキャップが余ります。
組み立てで特徴的な部分
サイズ的にも時代的にも1パーツは結構おおぶりで、ポリキャップを使った時のかみ合わせの悪さも多少軽減されていて作りやすい。
ただし、↓下画像は極端に小さいので向きや紛失に注意が必要。
頭部部分、顎パーツに使う部分なんですが、マジでちっさいのでもし飛んでいった場合紛失を覚悟してください。緊張感もって切り出しから取り付けまでを推奨します( ゚Д゚)マジデマジデ
↓スローネ系のガンプラと組み立てに配慮されたポイント↓
スローネ系の脚部を切り出す際、ゲート位置が曲面についてしまって処理が大変というパチ組勢に優しくない仕様でしたが、アルケーガンダムではほとんど解消されていました!
付属品一覧
ここからは付属品を紹介します(‘_’)
【GNバスターソード】
まずは大型のGNバスターソード。逆刃部分には肘にフックのようにとりつけてマウントする仕様があり。
バスターソードは刀身をスライドしてライフルモードにも変更可能で、専用のグリップも付属。
メイングリップには肉抜きがあるので、気になる方は埋めちゃいましょう。ツヴァイからここは進化なし(笑)
スローネツヴァイの時のバスターソードと比較すると刀身も形状もより攻撃的なものに変更されています。
【GNシールド】
続いてGNシールド。
シールドはそのままでも使えますが、GN粒子発生状態の展開も可能。バスターソード同様の取り付け方ができるのでゆるくなってポロリなんてこともありません。
【GNビームサーベル】
GNビームサーベルも付属します。取り付け基部はSB-09の「平軸」でクリアなのが特徴。また、中心もエッジが立っているのでビームサーベルよりも剣に近い形状をしています。
塗装はした方がいいですが、ないよりはいいんじゃないでしょうか!
取りつけるダボ軸とダボ穴は↑こんな感じ。
【コアファイターに頭部取り付けパーツ】
コアファイター再現時に使う専用パーツ。
↑画像の通り、パーツに頭部をとりつけ、取りはずしたコアファイター側のダボ穴に差し込むだけ。
付属品は以上!!!残念ながらGNファングは今回も付属せず、コンテナに造形としてあるだけでした。
部位ごとの外観と可動範囲の詳細
気になる見た目とどれくらい動くのか可動範囲をまとめていきます(‘ω’)ノ
頭部の外観と可動範囲
頭部アップ。額のセンサーはシールで補填。フェイスは単色ですが意外と凹凸表現があります。
カメラアイは細すぎるからかシール補填はなし。再現したいなら塗装必須ですね。正面からはわかりづらいですが、ガンダムタイプ特有のアンテナが両サイドについています。
頭部の形状自体はガンダムよりもザクとかに近いかも。
後頭部の凹っとした部分はスローネ共通。
可動は下方向に少々、上方向に大きめに可動。
干渉パーツはないのでグルっと一回転。ボールジョイントなので左右にも少々振れます。
腕部の外観と可動範囲
ショルダーアーマーはツヴァイよりもより攻撃的な尖ったデザイン。中心に入るラインはそのままでシールで色分け。ダクトのモールドなどもあり。
側面から見ると腕付け根にカバーがつくのでスカスカ感がありません。ショルダーアーマーについたクラビカルアンテナは大型化してパネルラインがビッシリ!先端はシールで色分けします。
肩関節付け根はツヴァイでは胴体と一体化されていましたが、アルケーガンダムでは分離し個別で可動できるようになっています。
前後少々、上下に少々って感じ(‘ω’)これはかなり嬉しい仕様。他スローネ系の改造部品にも使えそう!
ただ、肉抜きされているので見た目気になる方は塞いであげてください。
腕部は肘下から延長され大分長いのが特徴。肘下レッドパーツにはパネルラインが多く刻まれていますね。肘裏にはGNバスターソードやGNシールド取り付けダボが左右共通。
ツヴァイとの比較は↑こんな感じで形状・ディテール量・長さが違いますね。
腕上げは水平に90度以上。
肘は二重関節なしでここも90度よりちょっと上。上腕には標準のロール可動。
手首はボールジョイントなんですが、上方向にわずか。下方向には少々と、ほんとに僅かですが上下で差がでます!下方向の方が動かせますね。
胴体の外観と可動範囲
胴体を上からみると、ノッペリしたツヴァイの胸部とは違い、モールドが刻まれています。形状もツヴァイより前面に長さが増してますね。
胴体のGNドライブはシールを内部に貼ってクリアパーツで再現。
ツヴァイではGNドライブの合わせ目は普通でしたが、アルケーガンダムでは段落ち処理されてました。
ツヴァイとの胸部でデザインの違いは↑こんな感じ。
胴体と脚部はポリキャップのボールジョイント接続で前後左右に可動。
腰部周りに干渉する箇所はありませんが、バックパックのスタビライザーらしきものが長すぎてファングコンテナにぶつかっちゃいますね。横90度くらいまで回転。
腰部の外観と可動範囲
フロントアーマーは形状が若干違うくらいでツヴァイと同じ感じ。スカートは1パーツで成形されていますが、中央カットで個別でボールジョイント可動できます。
フロントアーマーデザインはアルケーガンダムの方がやや短く、中央パーツの角度も変更。スカートはモールドこそ変更されていますが形状はほぼ同じ。
サイドアーマー兼GNファングはより大型化してウィングもついてます。デザイン的にかなり変わってところ。曲面デザインで細かいモールドも多数。
ファング自体も露出していたツヴァイのものと違い、完全収納タイプに改修。
GNファングコンテナは基部のボールジョイントで展開表現可能。閉じる時はロックできるダボ穴あり。
脚部腿にボールジョイントがあり、ファングコンテナをポリキャップで接続。脚部の動きとコンテナが連動するのは個人的に動かすのが面倒なので好みではない”(-“”-)”可動範囲は拡張されていますが、ツヴァイの仕様そのまま。
コンテナ裏にはモールドがしっかり入ってますね!
コンテナデザインは大きく変更され、GNファングは完全に格納するスタイルに変更。
↑可動範囲はこんな感じですねー。邪魔にならずしっかり可動。
脚部の外観と可動範囲
ながーい脚部は↑こんな感じ。脚部もそうですが、やはり全体的にディテールが結構入っているのにレッドのパーツで見えにくい残念さを感じます(笑)
脚部外側には搭載したGNドライブ。シールとクリアパーツで再現。内側はカバーされた状態のデザイン。
脚部にはGN粒子噴射口があって、スライド展開ギミックあり!
脚部デザインは余計な凹凸を無くし平面にし、そこにGNドライブのアクセントでよりスッキリしたデザインに変更されていてシルエット自体はそのまま。
股関節はボールジョイントで3軸タイプ。ツヴァイ同様開脚がかなり制限されてます。ここは評価が下がるポイントですね。
腿は90度よりちょっと下くらいで膝は二重関節で深く曲がります。
足首はスローネ系共通のボールジョイントなので同じ程度上下・左右動かせます。
爪先の形状はスローネと似ていますが、パーツ構成が内部を上下から挟み込むようにちょっと凝った作りに変更されてました。
バックパック(コアファイター)
バックパックとしてコアファイターが付いてます。
取り外しは軸接続なので簡易。差し込みダボ穴はポリキャップで摩耗とかは心配なさそう。
コアファイターのGNドライブサイドに広がる突起は基部がボールジョイントなのでグリグリ可動。
収納されているウィングを展開して、頭部を専用パーツに取り付けて突起を後方に向けるだけで変形完了!頭部のパーツについて詳しくは付属品紹介をみてね。
↑画像では後方についた長いパーツついたままですが、取り外すみたい。
コアファイターのウィング先端はシールで色補填。
アルケーガンダム:ポージング例
それではアルケーガンダムのポージング例で撮影!ディスプレイイメージの参考にしてみてね(‘ω’)ノ
ポージング例はこんな感じ。腕部・肩周りはかなり柔軟でバシバシポージングがきまりますね!ただ、やはり股関節の開きが狭いことで限定された動きになりがちでした。
作中でも開脚多めの動き多めですし、隠しサーベルを活かすにはもうちょっと開脚欲しかった気持ち(‘ω’)
HG アルケーガンダムの「耐久性」と「気になる点・カスタマイズ」
2時間動かした時点だと膝と股関節がゆるくなるのを確認しました。ですが、ぼく自身実は購入2回目のキットで、発売当初から数年所持していたのでわかります(笑)
今現在だとバスターソードも保持できていますが、摩耗して保持できなくなりますね。股関節と膝は脚部の重量重めなので特に影響が大きく補強が必須。
あまり動かさない方は大丈夫!動かす頻度が多い方は↑上記画像に示す箇所は覚悟してほしい(‘ω’)
補強方法は↓下記の記事でまとめているので、ヘタれたら是非参考にしてみてね。
カスタマイズ提案!
外装のレッドパーツで見えづらいですが、レビューでもわかる通りディテールはある程度入ってます!なので、塗装による色分けとスミ入れを推奨!
さすがにシールが多すぎるので、出来れば部分塗装だでもやった方がいいと思います(;’∀’)
もっと言うと、劇中再現度を高めたいなら成形色が全然違うので、気に入らない方は全塗装・・・(笑)
- 部分塗装
- スミ入れ
- 全塗装
スミ入れ方法については初心者さん向けにまとめてるので↓良ければ参考にご覧ください。
関連アイテムと比較
それでは「HG アルケーガンダム」と「HG ガンダムスローネツヴァイ」を比較。
ご覧の通り、全長は一回り大きくポイントポイントで面影は見えますが、ほぼほぼ全く違う機体になってるのがわかりますね。
ツヴァイが気になる方は↓コチラ↓の記事をチェック。
次に、手元にあったロボット魂版アルケーガンダムと比較!
全長・カラー・スタイルなど若干違いますね。
当時のロボット魂はややアレンジが入っていて、劇中とは違うことが多々ありましたが、ロボット魂版アルケーガンダムは結構再現度高かったです。
10年以上ぶりに比較してみましたが、ディテール量は意外と同じくらい。どちらも完成度高め!
劇中に近い方を求める方のためにいうと、どちらも劇中再現できてます(‘ω’)というのも、アルケーガンダムって劇中のシーンで結構違いがでるんですよね。初登場に近いのはロボット魂、終盤ならHGガンプラが近いと思います。
あ、色は間違いなくロボット魂が近いです(笑)
比較ガンプラ | 定価 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|---|
アルケー | 1,760円(税10%込) | 2009年05月 | 高 | 高 | 中 | 中 |
ツヴァイ | 1,760円(税10%込) | 2008年03月 | 低~中 | 低 | 低 | 低~中 |
アルケー (ロボット魂) | 3,850円(税10%込) 3,500円(税抜) | 2009年12月12日 | 高 | 高 | 高 | 中~高 |
比較すると↑こんな感じで、ツヴァイと比較すると価格は同じでも大分クオリティは高めで、付属品やギミックも価格相応かそれ以上ですね。
おまけでロボット魂も比較で出してみましたが、造形のデザインが若干違う以外は上位互換って感じがします。
ただ、あくまでプラモデルとアクションフィギュアなので同じ扱いにはできませんが、アルケーガンダムが大好きな方にはロボット魂も含めてチェックしてみてほしい!(ファングもついてますよ!)
HG アルケーガンダム【レビューまとめ】
以上、「HG アルケーガンダム」のレビューでした!
独特の形状に特徴的な長い手足。中・近接戦闘に特化した武装とパイロット含めて完全な悪役機体で好みがわかれそうなクセのある外観。
GNファング着脱のギミックこそないものの、コンテナの展開ができるだけでも満足度を上げる要因になっていると思います。
再度アピールすると「HG アルケーガンダム」を検討している方は定価では全然あり!!!おすすめ!!!!
コスト「1,760円(税10%込)」と考えると色に不満は残るかもですが、それ以外は完成度高めだと思う(=゚ω゚)ノ
今回はここまで!久しぶりのアルケー・・・耐久性はちょっと難あるけど、良くできてるよ!!
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