今回はショートフィルム「ガンダムビルドファイターズ バトローグ」の第1話に登場した「HGBF リバーシブルガンダム」をレビュー!
- 登場作品:ガンダムビルドファイターズ バトローグ
- メーカー:BANDAI
- グレード:RG 1/144スケール
- 価格:1,980円(税10%込)
- 発売日:2017年10月14日
- キット内容:
ランナー8枚+ポリキャップ
シール
説明書 - 引用:バンダイホビーサイト
HGBF 1/144 リバーシブルガンダム – バンダイプラモデルWEB取説
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ガンダムビルドファイターズ バトローグに登場したリボーンズガンダムのカスタム機。装備にはGNの名称がついていますが、GNドライブは付けていない全体白が特徴的なガンダム。リボーンズガンダムオリジンではタンクモードの設計が存在していたが、リバーシブルガンダムでそれを実装。
ガンダムモード・キャノンモード・タンクモードで近・中・遠のどれにも対応できる万能機。
「HG リボーンズガンダム」のカスタム機のこのキット。一体何が違うのかリボガンファンには気になるところだと思います。
本記事ではリボガンをベースに作られたリバーシブルガンダムの詳細を詳しくレビューしていくので、購入検討している方は是非参考にご覧ください!ぶっちゃ、思ったより全然良かった!!!
「造形だけ見て確認したい!」という方はポージング例を見る←タップ。
レビュー評価:造形クオリティは高い!!!
組み立てやすさ
パーツ数がやや多めですが難しく細かすぎるパーツもなく、かみ合わせも良好。初めてガンプラを作る方やお子さんでも問題なく作れます。
可動域
可動域肩は変形ギミックを応用してある程度広い可動域を確保。胸部にも軸があり仰け反りも大きくできます。ただ、股関節がボールジョイントでかなり可動域が制限されてしまうのが残念なポイント。
外観
本体パーツはリボーンズガンダムのものを流用しているのでのっぺりした感じが強いですが、バックパックや装備には意外とモールドが刻まれていて情報量多め。装備の厚みもあってマッシブさが強調されています。フェイスパーツはリボーンズガンダムのアンテナにさらに2本追加され特徴が出ています。
ギミック
「ガンダムモード」・「キャノンモード」・「タンク」モードの3形態に変形可能。タンクはついでみたいなものですが、キャノンモード時の生物感と機械感が入り混じったフォルムがかなり印象的。ギミックの可動域も広く
コスパ
完成して動かしていると、可動域には難があるもののかなりプレイバリューが高いキットに感じています。改造や塗装までみると可能性が広がるガンプラだと思いました。
「HGBF リバーシブルガンダム」をステータスごとに評価するとこんな感じでした!
ベースは「HG リボーンズガンダム」ということもあり、プラの薄さや股関節の可動など気になる点は残ったままでした。
しかし、変更・追加造形されたパーツのデザインクオリティは2017年版で見事にアップデートされているのがディテールからわかります。
価格がリボガンと同じと考えると、グレードアップして同じ価格というのはかなり特に感じましたね!
HGBF リバーシブルガンダムの「長所」
長所をまとめると、完全に造形特化のHGガンプラと思って良いと思います!腕や肩に関しては特に問題はないので動かしていても楽しいですが、シンプルに立たせているだけでも満足度が高い!!!
HGBF リバーシブルガンダムの「短所」
また、↓こんな感じで光を当てるとかなり透け感が目立っちゃいますね。
新規造形のパーツはそういうのはありませんでしたが、ベースにしているリボーンズガンダムのホワイトパーツは全部こんな感じ。
間違いなく塗装して光の透け感をなくした方が良い物に仕上がるのは間違いありませんね。
以上、レビューの総評でした!
下記では外観や可動域など項目ごとに詳細にまとめていきます。
組み立てレビュー:付属品と余剰パーツ
パッケージは↑こんな感じで、元になったリボーンズガンダムと似たポージングでした。
キット内容
2009年に発売のリボーンズガンダムがベースで、Bランナーはなく、E・Fランナーがリバーシブルガンダムのパーツとして新規造形。
関節系はポリキャップが多用されていて、シールも専用のものが付属。
- パーツ両は多く感じたがシンプルで細かすぎず作りやすい!
- パーツ同士のかみ合わせの悪さなどは特になかった!
- 一部パーツには合わせ目が目立つ部分は少ない
完成するとこんな感じ!
WEB版説明書を見て組み立てましたが、特に見づらいなどもなく利用できました。
頭部横・肩横・すねの部分に合わせ目がでますが、頭部以外は特に目立つこともありません。
変形も一見複雑そうに見えましたが、リボーンズガンダムの変形を応用しているので手順がわかれば簡単にできます。
タンクモードはちょっと寝そべり感強めでした(笑)
変形時の差し替えパーツは「エグナーウィップ」ぐらいで他は全てガンプラ本体のみで変形を再現。
エグナーウィップ用のワイヤーなどは付属しないので再現する場合は自分で用意が必要。
付属エフェクトとして大型GNビームサーベル用がついてきますが、透明なのでちょっとパチ組の方には優しくないです。
クリアー系の色で塗装するのがおすすめ。
リボーンズガンダム用余剰パーツ
ランナーの一覧は↑こんな感じ。
リボーンズガンダムのランナーを流用しているので、Aランナーから余剰パーツが多く発生します。
GNバスターライフルやリボーンズキャノンのフェイスは色こそ違うもののそのまま作ることができました。これはお得感。
リボーンズガンダムのフェイス周りパーツもついてくるので、もしリバーシブルガンダムのものが気に入らなければ変更もできますね。
ポリキャップも全て使用せず余ります↑
どのパーツもミキシングに使える要素があって個人的には嬉しい!
可動域レビュー:ほどほどに良い
HGBF リバーシブルガンダムのレビュー総評として唯一良くないポイントの可動域をチェック!
- 頭部は上下・左右回転と広く動く!
- 肩は変形ギミックの恩恵で多少の引き出しは可能!
- 肘は二重関節ではないが、変形ギミックの恩恵でしっかり曲げることができる!
- 胸部には軸があり、仰け反らせることができる!
- 腰部は回転のみ大きく可動!
- 股関節はボールジョイントで可動域が制限←難あり!
- 膝も大きく曲がる!
- 足首も縦・横柔軟に可動!
可動域をまとめると↑こんな感じ。
最近のHGと比較されると普通かもしれませんが、ベースが2009年のキットと考えると十分な可動域。
造形も良いのでアンテナの安全フラグをシャープ化するだけで簡単に見た目のクオリティはあがりそう。
横からみると一番目立つ合わせ目ができます。
正面からみるとフェイス横に追加されたアンテナが角のようにも見えます。
腕は水平ぐらいまであがり肘は変形ギミックを使った曲げで90度追加で可動。
肩は若干引き出せるので前後に動かすことができます。ポージングに重要な箇所の1つなのでこれはありがたい!!
HGリボーンズガンダムと共通ですね。
腕部には、
- GNバトルシールド
- 近接戦闘用アーム
- GNハンドガン
↑上記を装備。
アームやシールド、ハンドガンに繋がる基部はそれぞれ可動できます。
特に必要ありませんが、GNハンドガンには持つ部分が収納されているので、引き出してハンドパーツに持たせることができます。
使わなくても保持アームだけで持たせているように見せられるので、最悪使わなくてもOK!
胸部には軸がありますが、虚部パーツと干渉するので少しだけしか動かすことができません。
逆に背面は干渉パーツがないので大きめに仰け反らせることができます。
腰部は軸接続なので横回転のみ可能。サイド・リアアーマーも干渉しないので360度回転できます。
前方に大きく動かせないのは残念ですが仰け反りはポージングにも活かせますし、キャノンモード時には俯かせることもできますね!
リアアーマーは新規造形部分で、中央に一本の軸が繋がっているタイプ。真ん中でカットして分割すると左右独立して上下に可動できます。
HG リボーンズガンダムと同じ仕様で、股関節には3mmジョイント用接続軸があり、専用キャップが付属。
脚部の開脚はボールジョイントで制限されて↑これくらいしか動かすことができません。
この股関節は比較的折れやすいので1度取り付けた後抜く時は注意!ぼくはリボーンズガンダムで足を外す際に折れてしまいました。
脚部にも変形ギミックはありますが、基本的に他のガンプラと同じ。
膝はシッカリ曲がりますが、足が長いデザインなので膝立ちするとバランスはあまりよくありませんね。
変形ギミック
【変形STEP】
↑画像の手順で簡単に変形できます。
以下ギミックの詳細!
変形時には膝のパーツを押し込むことで、連動して脛の外装が外側へ開く仕様。
連動して可動しますが、押し込むパーツの耐久性が低く、開き切る前に折れてしまう可能性が高いので、少し開いたら手動で開くようにした方がいいです。
そして足首から下も開いて変形。
腕についているアームを動かします。アームは各部位をボールジョイントで繋いでいるので多少動かすこともできます。
バックパックのGNキャノンも角度を変更して可動。
フィン・ファングの部分はスライドして砲身として引き延ばすことができます。取りはずすこともできるので、保持アイテムがあればフィンファングを飛ばしているディスプレイもできそう。
大型GNビームサーベルはバックパックにキレイに収まるように設計。
リボーンズガンダム同様前後に可動します。
サッと変形させてみましょう!
変形時のアームを伸ばした様子。かなり長いので生物的な要素が大きくなります。
前腕部をロールさせ、肘を回転することでエグナーウィップ用ダボ穴がでます。
頭部・肩・腕部・膝・爪先の部分を変形としていじります。
以上、キャノンモードの簡単変形でした!
デザイン的に機械と生物感が入り混じったような独特な形状。
好みは別れそうですが、ボリューム感とシンプルな色合いで拒否反応みたいなものはありませんね。
というか、個人的にはちょっと好き(笑)
ポージングレビュー:可動やポロリはどう?
ここからはポージング!実際に動かしてみて個のキットの強みと弱みをまとめて見たいと思います!
モノトーンの色に淡いイエローの成形色で構成。
ホワイト部分が多いのでちょっとエッジのメリハリが見づらいかもしれません。
上半身の身幅と装備のボリューム感でかなりマッシブに見えます。
GNハンドガンはフレキシブルに動かせて、長く動かしても保持アームが緩くなることもありませんでした。
可動で述べた股関節部分が影響して躍動感を出すのはちょっと難しいですが、カバーするように上半身の可動が良好。プラスマイナス0って感じ。
腕のクローアームはガンダムモードの時にも使えるので、ポージングにも活かせます!
大型GNビームサーベルを抜刀。
ネーミングは「大型」とついていますが、実際は標準サイズです。やはり透明なのでちょっと見ごたえに欠ける印象。
新規造形されたパーツはどれも2017年のクオリティでモールドもある程度細かく入っており、パーツのエッジが立っているのもわかると思います。
背面からみるとバックパックがメカメカしくて、「シナンジュ」を思わせるデザインでかっこいい。
シナンジュは丸みがあるデザインでしたが、HGBF リバーシブルガンダムは角のあるデザインなのが良い。
アクションベースなどのスタンドを使うと疾走感も出せるので、もし購入する場合は台座が大きいものがおすすめ!じゃないと台座から離れすぎるとすぐに倒れてしまうと思います。
おすすめは「アクションベース8」!ぼくの最近のお気に入り。
続いてキャノンモード!
禍々しさすらあるキャノンモード。ガンダムモードよりもデザイン的に複雑に見えますね。
ちなみに背面はこう。リボーンズガンダムとほぼ同じような見た目になります。
腰部が大きく動くことに加え、アームの可動域が広いので大胆なポージングもとれます。
歩いてるように飾るのがお気に入り!ちょっと怪物感でてません?(笑)
ポージングではスタンド使って浮かせたりしてますが、変形後も自立はできました。爪先が広がるのでガンダムモードより安定感あります。
余剰パーツのGNバスターライフルを装備!
リボーンズキャノンと同じように構えることができます。ただ、バックパックの取り付けも同じボールジョイントなので、フェイスパーツとキャノンの位置が被って魅せにくい。
最後についでのタンクモード。
ポージグも特にとれないし・・・・手長エビ感強くてぼくは嫌い(笑)
以上ポージングでした!
カスタマイズの提案
- 全塗装 or 部分塗装
- 成形色とは違う好みの色へ変更
- 股関節パーツの差し替え
- スミ入れ
↑こんなことをすればさらに個性も出せて厚みを表現することができるので見栄えが良くなると思います。
注意してほしいのはスミ入れ!
タガネなどのツールで掘り直しした後、すぐにエナメル塗料でスミを流すとプラモを侵食する可能性があります。
塗装しない方は一度ツヤありトップコートを吹いてから流すか、水性塗料を使ったスミ入れが良いと思います。
水性塗料は溶剤を使わずに水で薄めた方がいいかも。
他ガンプラとの比較!
外観を旧キット・リボーンズガンダム・最新キットで並べて比較してみました。
SEED系の新・旧キットと並べると全長はリバーシブルガンダムの方が大きいですね。
正面からだとリボーンズガンダムに使われていたパーツが多いので、視覚的なディテール量は少なめ。
「HG レイダーガンダム」よりはいいですが、最新の「HGCE イモータルジャスティスガンダム」には負けているように見えます。
改造中ですが、「HG リボーンズガンダム」と並べてみました。胴体と股関節部分はぼくの改造でちょっと延長されてます。
本体部分デザインの違いとしては、
- 頭部アンテナの追加
- ふくらはぎ裏パーツ造形の若干の変更
- 成形色の違い
- 足首より下のデザインと角度が違う
↑この4つぐらいでしょうか。
個人的にはリボーンズガンダムが良く見えますが、カラーリングによる印象の違いのような気がします。
リバーシブルガンダムは基本色が白とライトグレー・・・いかようにも変化が付けられそう!
よりオリジナリティを出しやすいキットと言えますね。
HGBF リバーシブルガンダム【レビューまとめ】
基本的に可動域に難が出る物に関して、ぼくはガンプラを厳しめに評価しています!いるんですが!
シンプルなカラーリングに見える突出した個性。
加えて一切ポロリが無かったというミラクル感!(個体差はあるかも)
最新のキットに見習ってほしいポイントでメッチャ評価高め!
最近だと共通の2軸とか採用されていますが、数回付け外して自然にとれるような仕様は欠陥だと思います。
HGBF リバーシブルガンダムはベースキットは古いものの、後付けの新規パーツ類は非常に出来がよく満足度高めでした。
リボーンズガンダムファンとしてはあまりデザインを変えたようなバリエーション機とかには興味なかったんですが・・・これは参った(笑)
購入検討している方にはおすすめ!以上!!(笑)
HGBF リバーシブルガンダムを買う?売る?
ぼくは2024年8月再販分をamazonにて定価で購入しました。
購入する時は競争率も高く、常に定価表示されるようなキットではありませんでした。一個でたら瞬殺繰り返してたので人気なのかも。
割増でもいいなら現在でもamazonにて購入可能です。
逆にこれだけ人気なら、もう少し寝かせるともっと高額で売れるかも。
↓下記リンクではamazonやその他ガンプラ購入方法、売りたい方向けに買取情報などもまとめているので、興味がある方は是非ご覧ください。
>>ガンプラを売って新作の費用に変えたい方は「ガンプラ買取おすすめガイド」の記事をご覧ください。
>>ガンプラ購入手段について知りたい方は「ガンプラ購入方法と場所」の記事をご覧ください。
ちなみに今回組み立てに使った道具は↓こちら。
初心者向けの”必要な道具だけが入った道具セット”を使っているので、これから作ってみたい方には是非他道具セットと中身を比較してみてください!マジでおすすめ。
【初心者におすすめの道具】
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