今回は「HG ガンダムサバーニャ(最終決戦仕様)」をレビュー(=゚ω゚)ノ
登場作品 | 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer- |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 3,080 円(税10%込) |
発売日 | 2021年12月 |
劇場版ガンダム00に登場する「ロックオン・ストラトス」が駆る最後の機体サバーニャの最終決戦仕様ですね!
大量のビットを武装した独特なデザインでまさに全身兵器といえる高火力機体。
ぶっちゃけ劇中再現にはディスプレイスタンドが必須でちょっと物足りなさはありますが、ギミック・プレイバリューはかなり高め!


先述した通り、大量の武装兼ホルスターをバックパックに装備した幅のがあり、角のあるゴツゴツした外装デザインが特徴。


背面からみてもボリューム感があり、色は抑えめですが見栄えもしそう。
※シールなしの状態です。
カラーリングや頭部のセンサー・武装は前機の「デュナメス」や「ケルディム」を引き継いでいますが、装備形態、本体デザインは大分変更が加えられていると思います。
発売が2021年ですが、元キットの通常版サバーニャがポリキャップ全盛。
保持力と仕様が気になる点はありましたが満足度が高いキットでした!
本記事では「HG ガンダムサバーニャ(最終決戦仕様)」のレビュー総評をまとめてポージングを見てもらった後、↓目次の内容をまとめていきます。
気になる方は是非覗いていってね( ^^) _旦~~
レビューの総評:高い再現度のHGガンプラ

レビューの総合評価
ホワイトとダークグリーン、アクセントにイエローと落ち着いた配色。補填シールが付属しますが、なくても十分な完成度になっていると思います。
大ボリュームの武装に、組み換えで様々な表現もできる点はプレイバリューが高いと言えます!
装甲とビットを兼ねる装備も展開出来たり分離できたりと、ディスプレイは大変ですが劇中を忠実に再現されたファンには嬉しい仕様ではないでしょうか。
関節系は2010年のクオリティなので耐久面には少々残念感はあります。
総じて造形・再現度・可動性の面で良く出来ているキットだと思ます。
長所と短所


どんな方におすすめ?

「 HG ガンダムサバーニャ(最終決戦仕様)」は可動性も高いですが、動かし続けると脆弱な部分もある。強いていうならディスプレイして楽しむ方向けだと思います。
ギミックもありますが、仕様は簡易ですし、先述したポリキャップの問題もあります。
もしガシガシ動かすなら股関節の緩み問題を解消した上でならあり!
買ってそのままの状態で楽しむならディスプレイして飾り方を工夫した方が良さそう。
HG ガンダムサバーニャ(最終決戦仕様):ポージング例






射撃タイプの機体なので格闘武装がありませんが、可動性が良いので動きと組み合わせたポージグを付けられるのは強みだと思います!



↑こんな感じで防御に全振りした独自の見せ方もできますね。





格闘戦ポーズでもキレ良く表現できますね!


以上、「HG ガンダムサバーニャ(最終決戦仕様)」のポージングでした!
ライフルビットやホルスタービットの分離・収納などボリュームのあるディスプレイが出来ます!
射撃特化の機体なので射撃ポーズはもちろん、可動性も良いので格闘ポーズをつけてみるのも面白かったですね。
ビット同士の組み合わせで劇中再現はもちろん、オリジナルの展開状態にできるのはプレイバリューの高さを感じました!
反面、多数のビットを展開するにはアクションベースだと複数必要。多数展開できる専用台座がないとちょっと遊べる幅は狭まってしまう。
特に劇中再現がしたい方には残念かも。
【耐久結果】:ポージングで4時間動かした結果!
全体的にポリキャップによる保持力が弱い点は気になりますが、それが急激に劣化するようなことはありませんでした。

↑上記”保持磁力が弱い点”と、”GNホルスタービットの破損の可能性”は感じます。

↑画像の三軸タイプが採用されており、上側の軸を腰部に差し込むんですが、受ける接続がポリキャップ。
軟質で保持力が弱く、左右にも比較的動きやすいようになっていました。
武装のバランスをとって立たせると問題ありませんが、バランスが崩れる重心が傾いてしまいキレイな自立ができなくなります。
接着して固定させて上げた方が動かしたい方にはいいかもしれません。
あと、まだ折れてはいませんが↓下記画像部分が破損する可能性はあるかもしれません。

確か、昔サバーニャ作った時はここの硬い箇所があって折れたんですよね。
最終決戦仕様ではまだ折れていませんが、一箇所白化しているので注意はした方がいかも。
通常版との3つの違い
通常版は昔購入したことがあるんですが、確か違いは↓こんな感じだったはずです!
- 簡易のGNライフルビットが4基付属
- GNホルスタービットを4基増設
- 背面に増設された懸架アーム及びバックパックを新規造形
キット内容・付属品一覧

箱はプレバン限定のモノトーンのもの。
ガンダム00の劇場版は白背景でカッコいい見栄えがいいんですが・・・微妙ですね!あまり飾りたいとは思わない箱絵でした!
ちなみにガンダム00の箱絵の推しは「HG ブレイヴ 一般用試験機」です(笑)

箱の厚みも思ったよりなかったです。ジークアクス系より一回りだけ厚みがあるって感じでした。

ランナーがまとまった袋は多め。
ランナーは12枚と多めですが、余剰パーツもでますし、小さいランナーも多数。
ランナーの数ほど苦労はしませんでした。

説明書も特に機体解説とかありません。

WEB版でも公開されているので、紙面を汚したくない方はそちらを使ってみると良いと思います!

シールは補填用のホイルシールが1枚付属します。

余剰パーツは↑こんな感じで主に3枚あるCランナー分からでます。
ポリキャップは差し込み型の小さいボールジョイントが余りました。
余剰パーツは装甲パーツが多めなので、ミキシングの素材に良さそうですね(ΦωΦ)
ほとんどが通常版サバーニャの流用で、新規ランナーではライフルビット・可動基部が追加されています。
完成した外観
武装なしのサバーニャ本体を組み立てると↓こんな感じ。








本体だけだと通常版の「HG ガンダムサバーニャ」と同じですね。
適度なモールドが随所に入り重ねる装甲でディテールの多さも感じます。
落ち着いてまとまったデザインで本体だけで見ると以外とシンプルなのも個人的には好み。
つま先が爪のような形状をしているのが特徴的。
ズッシリとした印象で一見機動性には欠けそうだなという印象でした。
組み立てで見る特徴や難易度
組み立て構成を簡単に紹介!

頭部は4パーツ構成とシンプル。最新キットの半分以下程度なのでサクッとできます。

胸部に関しても腰部を前後の胸部パーツで挟むだけ。中身はやや隙間ができるので電飾ができそう。

腕関節はGNコンデンサーを取り付けるくらいで構造はシンプルな物。

前腕内部は↑こんな感じ。

肩にもポリキャップ・・・この時点で感じていたんですが、ポリキャップの噛み合わせがあまり良くありませんでした。
ちょっと隙間できやすい。

脚部は足首・膝部分以外スカスカ。HGは大体こんなもんですよね。

気になる腰部!↑画像のポリキャップ部分が3軸を差し込む受け側。
総評でも述べた通り、緩みが顕著なので左右にバランスをとらないと傾きがちになる原因。

バックパックのホルスタービットを保持する基部には簡易ですがロックができる仕様になっています。
重量に負けて垂れ下がることがないのは良かった!

最後に組みにくさを感じたポリキャップ。
軟質でやはり精度が良くないですね!↑画像の通りいくつかバリが出てしまっていますし、いくつかはパーツとの噛み合わせにも影響がでるので、一部削ってあげたりもしました。
簡易で難易度は高くありませんが、ポリキャップのかみ合わせでちょっと不満はでるかも。
以上が組み立ての様子でした。
付属品一覧

【GNライフルビット/ピストルビット】




クリアパーツがない方はグリップがなく長方形の穴が空いています。

クリアパーツを使っている方は銃身を取り外してGNピストルビット状態も再現可能。
【GNホルスタービット】

GNホルスタービットは1つまで分離できるものと2つまで分離できるものの2パターン付属。

1つまで分離できるホルスターはライフルビットを劇中通り収納できます!

ビットはパターンに関わらず連結できます!
耐久面でも述べた通り、連結基部は硬めなので、抜く時は破損に注意した方が良さそう。
【ディスプレイ用クリアパーツ】

ホルスタービット用のクリアパーツが付属します。2つ組み合わせてシールド形態みたいな感じで使うやつ。
ただし、めちゃくちゃ不親切で、支柱は付属なし!!!
「HG ケルディムガンダム」に付属する支柱と組み合わせてとのこと・・・再販してくれよ(笑)
各部位のディテールと可動域をレビュー
レビュー総評でも述べた通り、可動性も比較的良好!各部位毎にディテールと一緒に確認していきましょう!!
頭部:ディテールと可動範囲

頭部にはセンサーのカバーにクリアパーツが採用されていて透けて見えます。
塗装しない方はここは補填シール使った方がいいかもしれません。
フェイスに入ったパネルラインと角のあるパーツを重ねたレイヤー表現で頭部はフロントからリアにかけてディテール量が多く感じられます。
少ないパーツ構成でここまで表現できていれば十分ですね!

センサー系はクリアパーツを上に、イエローのアンテナを下に下げることができます。(ロックとかはありません)

- 首は上に少し上がり下に深く沈む
- ボールジョイントで左右に少しだけ振れる
- 首周りは干渉なしで一回転できる
腕部:ディテールと可動範囲

ショルダーはレイヤー表現をモールドで再現し少量で立体感を演出しています。凹凸も多く物足りなさはありません。

トップから見ると肩には合わせ目がでるのでそこだけ気になるかな(ヽ´ω`)

ショルダーアーマーは一部展開して内部センサーのモールドを露出できます。

さらに一部は脱着可能!

↑画像上部はショルダーアーマーを取り付けた状態。下部は取り外した状態。
とりはずすことで可動範囲の拡張ができるのがわかります。

肩は前方へ引き出しできるボールジョイントのポリキャップ。前後少し可動できます。

腕部も多面造形で角のあるデザイン構成。
モールドは一部なのにも関わらず情報量が多く見えます。

前腕部には比較的目立つ合わせ目がでます。

- HG標準の上腕ロール可動
- 肘は二重関節ではないので90度程度まで曲がる
- 手首はボールジョイントで上下・左右に少し動きます

手首上にはダブルオー系にある別軸での上下ロール可動を搭載しているので動かす範囲を拡張している仕様。
胴体:ディテールと可動範囲

胴体にフォーカス。
ダークグリーンの装甲には細かいパネルラインが造形されており、分割をシッカリ再現いていました!

胸部はGNドライブを覆うように取り付けており、左右の胸部は展開可能!
展開した胸部パーツにはミサイル発射口のモールド簡易ですが入っています。

フロント・サイドアーマーにフォーカス。
フロントアーマーにしてはパネル分け表現がシッカリ入っていて、他の箇所とバランスが崩れないように調整されています。
ただ、見えにくいサイドアーマーは比較的あっさりでした。

- フロントアーマー:180度近く上下可動
- サイドアーマー:90度近く可動

フロントアーマーは脱着可能!
左右1つに繋がっているんですが中央でカットして個別可動させるのを推奨します。繋がっていると脱着できる分抜けやすかったです。

股関節底部には2010年に多かったキャップ付きの3mmダボ穴。

開脚は180度できて柔軟でした!
脚部:ディテールと可動範囲

脚部も凹凸の多いデザインでモールドも比較的多め!
特に膝側面にはなんかギミックがありそうな深いモールド・・・そうモールド(笑)

膝ビットは展開・分離が可能!胸部同様小さいミサイル発射口のモールドがありますね。

膝周りのビットは全部取り外し可能!

脛・脹脛には前後に比較的目立つ合わせ目が出ています。

アンクル周りは割とシンプル目ですが、つま先は独特で2つの大きな爪のデザイン。
足裏には爪に肉抜きがありますが、他はシッカリ造形。ビットの部分はちょっとスカスカに見えますが、これは設計上仕方なさそうですね。

もちろんビットはここも取り外し可能。
アンクルアーマーは上下に可動できるようになっています。

- 前方への腿上げは90度よりやや下程度
- 膝は深く曲がります
- 足首は下に少し、上に大きめに上がります

足首は左右にも結構動かせるので↑画像の通り設置性は良好でした!
バックパック:ディテールと可動範囲

バックパックを含めて背面はメカディテール感が少々強めに表現されています。
多数のホルスタービットは肩に2つ、腰部に2つの基部に取り付け。
保持力は良好で、組み立ての様子でも見せた通り腰部は基部を固定できます。
左右5基ずつ取り付けたビットの重量は結構重めなんですがシッカリ保持できます。

肩の基部はダブルオークアンタに近い形状で上下可動で角度調整できます。

更に前後でロール回転も可能。
腰部のホルスタービット基部も上下ロールでき、ある程度フレキシブルに動かすことができます!
他HGガンプラとのサイズ比較
↓以下大きさを比較して見たいと思います。

「HG ガンダムハルート(最終決戦仕様)」と比較。
ディスプレイスタンドを使っていますが、普通に比較してもはルートの巨大な脚部で結構サイズ差がでますね。
お互い浮遊させると幅のあるサバーニャとバランスがとれるかも。

次に「HGUC シャア専用ザクⅡ」と比較。
全長は同じくらいですが、頭部・ショルダー・胸部・太ももと随所のサイズ感が結構違ってるのがわかります。

「HG ガンダムバルバトスルプスレクス」と比較。
ルプスレクスの方が頭半個分全長がありますね・・・脚部が若干サバーニャより長いのかな?

最後に2025年新作キットの「HG ジークアクス」と比較。
サバーニャの方が全長は頭半個分大きめ。
ルプスレクスやサバーニャを見たら分かる通り脚長スタイルがスタンダードでしたが、最近のキットは胴体の長さが調整されているのが特徴。
↓上記比較したキットたちと価格などの項目を比較してみました!
項目 | サバーニャ(最終決戦仕様) | ハルート最終決戦仕様 |
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発売年 | 2021年12月 | 2021年12月 |
価格 | 3,080 円(税10%込) | 3,300 円(税10%込) |
組み立てやすさ | 〇~◎ | 〇~◎ |
外観プロポーション | 〇~◎ | ◎ |
可動範囲 | ◎ | ○ |
ギミック | ◎ | 〇~◎ |
武装 | ◎ | ○ |
耐久力 | 〇~◎ | 〇~◎ |
同時期に発売したハルートとスペックを表で比較してみました。
価格はハルートの方が若干高め設定。
組み立てやすさやプロポーションはほとんど差がありませんが、総じてハルートよりもサバーニャの方が個人的に評価は高め。
どちらも良いキットなんですが、ハルートは特に巨大な脚部でアクション性に制限がかかるのでポージングが難しかったり、外的武装の少なさが気になっていました。
対してサバーニャは充実したビット数!ディスプレイスタンドでは困るものの収納ギミックもあり比較的満足度が高いと思います。
サバーニャのポジショニング
※オレンジに近く、大きくなるほど可動性が高い
HG ガンダムサバーニャ(最終決戦仕様)【レビューまとめ】

今回は「HG ガンダムサバーニャ(最終決戦仕様)」をレビューしてきました。
色分けは足りていない部分もありますが、情報量的にも物足りなさは感じませんし、武装の影響で横幅が広い点もボリューム感が感じられて良かったですね。
ギミックや可動的にも良好で、特にギミックによるプレイバリューの高さは魅力的!反面、安定性をますために股関節の3軸のゆるみは固定させるなど手を入れた方が良いかなと思いました。
元の完成度が以外と高いので、ディテールアップが好きな人やサバーニャが好きな人には全然おすすめできますね!!
コスト面やプレバン限定を考慮するとミキシングとかにはちょっともったいないかなぁ。
レビューは以上!
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