今回のは劇場版「機動戦士ガンダム00 ‐A wakening of the Trailblazer‐」に登場する主人公機体のRG、「ダブルオークアンタ」をレビューしていきます(=゚ω゚)ノ搭乗パイロットは「刹那・F・セイエイ」。
発売は2016年05月28日で少なくなってはいますが、アドバンスドMSジョイントが使われているガンプラです。

登場作品 | 機動戦士ガンダム00 ‐A wakening of the Trailblazer‐ |
搭乗パイロット | 刹那・F・セイエイ |
RG番号 | 21番 その他RGガンプラを番号順に見る |
メーカー | BANDAI |
グレード | RG(リアルグレード) 1/144スケール |
価格 | 2,750円(税込) |
発売日 | 2016年05月28日 |
価格はRGの中でも低コストに抑えられていますが、付属物やミニスタンド、本体ギミックなどを考えるとプレイバリュー高めのキットでした。


付属するハンドパーツは7種で右手が少な目。
GNバスターライフル&ソードを支える支柱、専用ジョイント。そしてパイロットの刹那がミニフィギュアとして付属します。

ミニフィギュアは単色ですが造形が細かく、スーツのモールドも入っているのがわかります。すごいですよねコレ!
アドバンスドMSジョイントは本体腕部以外に使われています。
RG ダブルオークアンタについて詳しく知りたい方は是非本記事を参考にご覧ください(‘_’)
レビューの総合評価
早速完成した「RG ダブルオークアンタ」を嘗め回すようにご覧ください(‘ω’)ノ
まずは全体から。



GNシールドビットは大型で膝近くまで長さがあります。



全体的にデザインはキレイにまとまっていますが、付属する可動するハンドパーツのサイズがデカくてやや違和感。
ディテールはもちろん多く、RGらしい細部までモールドが入っています。
続いて頭部アップ!

フェイスパーツは意外と隙間が広いように感じます。これはちょっとよろしくないかも。

横からは見えないので密度感がちゃんとありますね。

腕部アップ。

デザインが右と左で若干違っているのが特徴的な機体。

腕部にGNコンデンサーがあって、シールの上からカバーを取り付ける形。・・・なんですが、一部小さいクリアカバーが外れやすく紛失しやすいのは注意してほしいところ(ぼくはちゃんとなくしました)

パーツの整形工程右手と同じようにダボができますが、特に使うものはありません。
バストアップ。

ホワイト、イエロー、ブルー、クリアパーツでしっかり分割して構成。

GNコンデンサーは全身のものにマーキングシールが入っていますが、胸部もちゃんと「00Q」と見えますね。

背部アップ。

背中からGNドライブを差し込むことができ、上のカバーをおろしてロックできます。が、外し方忘れて無理に取り出そうとすると破損するかもなので注意。
フロントアーマーアップ。

ガンダムによくあるフロントスカートがないのが刹那機体の特徴。股関節が露出します。エクシアとダブルオーも同じでしたね。

リアスカートもほぼ同じ。
脚部アップ。

太腿から足首にかけてややマッシブな造形。膝にはブルーの装甲、側面にはGNコンデンサーあり。

GNコンデンサーは足の内側にはありません。

膝裏のブルーのパーツは若干可動できます。

足首はロール軸があってメカニカル感も演出。
RGにしては脚部はパネルラインやモールドなどのディテールは少なく感じました。
総評したステータスチャートは↑こんな感じ。下記で各評価についてまとめます。
外観の評価
見た目のプロポーションバランスは良く、GNシールドやビットのサイズ感など迫力を感じるキットだと思います。
GNソードVも長く、立たせたままのディスプレイはしにくいですが、浮遊させてポージングを付けるとかなり見栄えしますし、モードバスターソードやバスターライフルのサイズ感は圧巻!
若干困るのはそのサイズや特徴的にディスプレイスペースを大きくとってしまう可能性ですね。
組み立ての評価
発売は2016年で、まだアドバンスドMSジョイントが全体に使われている年代。基本フレームに外装を取り付けていく仕様になっています。
RGらしい細かいパーツ分割で、情報量も多くGNコンデンサーの内部にある「00Q」のマーキングなど細かい所に拘りのようなものを感じます。
ただ、一部手首やGNコンデンサーのクリアパーツなどパーツが細かすぎて紛失する可能性や破損する可能性はあると思います。
ぼくは実際紛失&破損しました。
可動範囲の評価
可動範囲は全体にアドバンスドMSジョイントが使用されていてかなり広め。加えてGNシールド基部も前後上下柔軟に動かせるので干渉することもありません。
腕部から脚部は全く問題ないんですが、弱点として首と胸部はやや物足りないように感じる方はいると思います。ポージングは基本的に取れるんですが、躍動感やダイナミックさでちょっと硬いような印象でした。
可動範囲をもっと詳しく見たい方は下記スクロールをタップ。
ギミックの評価
3,000円近くのRGとしてはギミック数は多く、例えばGNシールドビットの展開、GNドライブの取り外し、GNソードⅤのモード変形を差し替えなしで再現。
機体本体と装備のギミックがバランスよく詰め込まれているRGだと思いました。
価格帯があがればRGでもギミックの差が出てきますが、この価格帯のキットなら最高峰に近いんじゃないかな?デスティニーガンダムとかと比べるとかなりレベルは上。
耐久性の評価
耐久性はあまり良くありませんでした!
- アドバンスドMSジョイントのへたれ
- 手首GNシールドビットの基部破損の可能性
【耐久性の弱さ①】
「組み立ての評価」でも述べた通り、2016年製でキットのフレームにアドバンスドMSジョイントが採用されています。ダブルオークアンタの場合RGブランド初期のキットであるエクシアのものを一部流用。
動かしていると股関節が弱くなり徐々に開いていってしまいますね。エクシアの場合装備が軽量だったのでほとんど問題なかったんですが、クアンタのシールドビットの重量で本体が傾いていきます。
【耐久性の弱さ②】
手首のより上の関節パーツやGNシールドビットの柔軟な可動を支える基部の一部が破損する可能性があります。

この部分が一部凹凸が出て造形で、差し込むことでロックが掛かる仕様なんですが・・・摩耗して凸部分がなくなってしまい、保持ができなくなりました!
動かす際に仕様を把握して覚えておかないと、ぼくみたいに無茶なポージングをとらせることで耐久性を極端に落とす結果になりそうです”(-“”-)”
コスパの評価
コスト的にスペックを考えるとかなり良いと思います!ロボット魂と比較してもかなり造形はいいですし、多数のギミックなど満足度高め!
ただし、劣化することを前提に置いた時ちょっと高く感じるかもしれません。今だと同価格帯で耐久性の強いHGもあるので、ブンドドする方やディスプレイにダイナミックさを求める方にはおすすめできないかも。
ビットソードのディスプレイエフェクトなどもありませんので、そこも納得できない方はいそう。
RG ダブルオークアンタ【サイズ比較】
サイズは1/144のHGとほぼ同じくらい。造形とディティールに差があるのでその分厚い印象がありますが、横幅、高さ共に大きくはないですね。

RGHi-νガンダムやサザビーと比べるとかなりサイズに差がでてしまいます・・・ほんとに同じRG?(笑)

「RG トールギス EW」との外観比較。見た目のクオリティは同じくらいですが、2018年発売のトールギスと2016年発売のクアンタでは全体の安定性で差があるように感じます。

同価格帯の「RG クロスボーンガンダムX1」との比較。クロスボーンはかなり小さいですが、アドバンスドMSジョイントが少ないので安定した自立が可能。・・・クアンタ傾いとる(笑)
↓続いて2010年発売のロボット魂版クアンタとの比較。

サイズはRGの方が一回り大きくなってますね。しかしサイズよりも気になるのが造形!
RGは小さなMGとも言われますが、2016年段階だとロボット魂買うくらいなら間違いなくRG買った方がいいと思うほどクオリティが段違いでした。
比較項目 | RG 00クアンタ | Hi-νガンダム |
価格 | 2,750円(税10%込) | 4,950円(税10%込) |
ギミック | 高 | 超高 |
造形クオリティ | ◎ | ◎ |
可動域 | 〇 | ◎ |
比較項目 | クアンタ | トールギス EW | クロスボーンX1 |
価格 | 2,750円(税10%込) | 2,750円(税10%込) | 2,750円(税10%込) |
ギミック | 高 | 高 | 超高 |
造形クオリティ | ◎ | ◎ | ◎ |
可動域 | 〇 | 〇 | ◎ |
比較項目 | RG 00クアンタ | ロボット魂 00クアンタ |
価格 | 2,750円(税10%込) | 3,850円(税10%込) |
ギミック | 高 | 中 |
造形クオリティ | ◎ | 〇 |
可動域 | 〇 | 〇 |
基本的に優れていたのはRG 00クアンタの方でしたが、ロボット魂版のクアンタはGNソードビットをディスプレイできる支柱もついてくるのでその点は魅力的。
それ以外はRGに軍配があがるほどクオリティが高かった!
クアンタのポジショニング
※オレンジに近く、大きくなるほど可動性が高い
RG ダブルオークアンタの可動範囲
クアンタの可動範囲をまとめていこうと思います(‘_’)結果自体は冒頭でも述べた通り基本的には優秀でした!
頭部の外観と可動範囲


頭部の可動はあまり良くなく、↑上下これくらい。


左右には大きく振れて、横に360度回転できます。
腕部の外観と可動範囲

二重関節ではありませんが、手首の腕に若干上下可動できる軸が追加されています。

肩関節は引き出せるはずなんですが、胸部のパーツが干渉してちょっとしか動かせませんでした。なんかもったいない所。

かわりに腕部を水平以上に大きく跳ね上げることができるので、振りかぶるポーズなどに使いやすかったですね。
胴体の外観と可動範囲


胴体にはちょっとだけ可動できる軸が入っており、ややクリック関節のような感触で動きます。ただし、動かせるのは後方のみで前屈はできませんでした。

サイドアーマーは前後に少し動かせるので、股関節部位の可動性がより向上しています。
脚部の外観と可動範囲
脚部の可動は↓こんな感じで、メッチャ動かせます。さすが可動に特化したアドバンスドMSジョイントですね。強度があればどれだけ良い物になっただろう(笑)







爪先までしっかり動かせるのはちょっと昔のRG仕様。今だと先端は取れやすかったりするので、よりレベルアップさせるかオミットさせるかになってますね。
GNシールドビットの可動
シールドビットは造形レベルも可動性もメチャクチャあって、装備させた状態でも柔軟に動かせるのでポージングに表情付けできる優良装備(‘ω’)ノ
RG ダブルオークアンタ【ポージングレビュー】
大体どんなクオリティかわかってもらえたと思うので、ポージングでより魅力的に見せていきたいと思います・・・魅せれるようがんばります(笑)



GNソードⅤは腰部左右どちらにもマウント可能。

GNソードⅤで構え。装備の展開は疾走感を表現するにもいいかも。





ソードビットはシールドごと前方に向けることができます。



↑このショットはお気に入りで、ソードを振りかぶる曲線をしっかり表現できている!・・・と思う(;’∀’)

首周りの可動もちょっと足りてない・・・というかアンテナみたいなやつが結構ジャマかも(笑)



ソードビット射出状態!
射出状態の支柱がマジで欲しかった!!!なんでついてないんだー(笑)


↑首周りの可動がこれはマジで欲しい!!!ほんとは目線こっちに向けると迫力増すと思うんですよね~




GNバスターソード。かなりデカい!!!ディスプレイする時は飾るスペースを確保するのが大変そう・・・。

↑個人的にこのポーズでディスプレイしようと思ったんですが、ショーケースからはみ出して無理でした(笑)

続いてGNバスターライフル。支柱がついてますが、使わなくても短時間なら使わなくても保持できました。

でも支柱がないと徐々に下がっていくので、安定させたい方は使用必須。

以上、ダブルオークアンタポージングレビューでした。
首と胴体の可動範囲が弱いのが弱点ですが、肩と足の表現はバッチリなのでキレのあるポージングはつけられると思います!

ちなみに劇中の装甲パージシーンは外装を外してそれっぽい再現もできます。フレームがあるRGやMGならではですが・・・結構面倒(笑)
- 【レビュー】HG ガンダムハルートのパチ組レビュー
- HG ガンダムハルート最終決戦仕様をレビュー!通常版との違いは?
- 【HG ラファエルガンダム】素組みレビュー!
- HG ブレイヴ 一般用試験機をレビュー】フラッグを継承した高出力機
RG ダブルオークアンタ【レビューまとめ】
ってことで、RG ダブルオークアンタをレビューしてきました。
長所 | 短所 |
---|---|
RGの中では価格が安く手にとりやすい | アドバンスドMSジョイントが使われている |
比較的競争率は弱めなので、定価で購入できる可能性が高い | KPSが柔らかすぎて摩耗しやすい |
外観・可動性が良くディスプレイ栄えする完成度 | 小さいクリアパーツが紛失しやすい |
安いRGの中ではギミックなどプレイバリューが高い |
再度レビューをまとめると、低コストで外観・可動も良く、基本的に手に取りやすく満足度もあるRGガンプラだと思います。
ただ、冒頭でも述べた通りアドバンスドMSジョイントによる脚部のゆるみや、比較的パーツの破損がしやすいポイントを考慮するとおすすめかと聞かれると渋ってしまうキット。
2016年のRGなので、ある意味難易度高い気がするのでRGガンプラに初挑戦するなどの場合は避けた方がいいかな。
2019年以降のから挑戦してみて、ある程度どんな難があるのか調べてから挑戦するのをおすすめ。
見た目も付属品もこのコストなら良いと思うので、いつか挑戦してほしい気持ち。

今回はここまで!アドバンスドMSジョイントで撮影大変でした(笑)
コメント