今回は「HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)」をレビュー(=゚ω゚)ノ
映画「がンダムSEED FREEDOM」に登場したズゴックをオマージュした機体のガンプラ!
劇中通り完全にインフィニットジャスティスガンダム弐式を収納!・・・とはいきませんでしたが、頭部・胴体・脚部の一部を収納できるギミックを搭載!
発売日は「2025年02月22日(土)」で価格「3,520 円(税10%込)」とHGガンプラとしては少々高め。
ただ、同シリーズキットと比較してもかなりクオリティが高い仕上がりとなっていました!!!







デザインは↑ご覧の通り、元となったズゴックをベースにSEEDならではのスタイリッシュなアレンジが加えられています!
本記事ではレビューの総合評価をまとめた後、
- ポージング例の紹介
- 素組みでのディテール評価
- 可動域チェック
- 他キットとの比較
などの内容でまとめていくので、再販で検討している方の参考になると思います!
個人的には激推ししたいガンプラなので、もしSEED系のキットでガッカリした経験のある方には特に一度手にとってみてほしい気持ちっ!_(_^_)_
HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)の総合評価とレビュー詳細

レビューの総合評価
デザインバランスも良くディスプレイ・アクション性の両面に長けた同シリーズガンプラの中でも突出したクオリティでした!
デザインは一目でズゴックと分かりますが、SEED版は頭部のアンテナに長くなった腕部、引き締まったウエストなどメリハリがついた造形!
随所のメカディテールに特徴的な蛇腹関節の腕部と脚部で柔軟な動きも可能!さらに腰部や足首には可動域を拡張できるギミックでよりアクション性を高めることができます。
胴体には「SEEDアクションシステム」も搭載!
より劇中再現を求める人向けにインフィニットジャスティスの一部を収納できるギミックも設けるなどHGとしては非常に良く出来ていると思います。
組み立ては一部難しい点もありますが、初めての方でも十分つくれると思います。
”完成度の高いキットが欲しい人”や”ズゴックなどが好きな人”・・・いや、デザインさえ気にならないならどんな人にもおすすめできる万能性の高いキットだと思います!
長所と短所

おすすめポイントはたくさんあるんですが、特に良かったのはキットの安定性!!
HGには関節が劣化したり、ポロリがあったりするキットも多いですが、HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)に関しては一切そんなストレスや残念感は感じませんでした!

残念なのはキットの良さを組み立てるまで高額に感じてしまう点!
良い意味でも悪い意味でも付属品自体は少ないので、もしかするとプレイバリューに物足りなさを感じて購入しない人もいるかもしれない。
SEED版ズゴックは本体満足度の高さが魅力なので、その良さが伝わりづらいと言えそうです。
個人的には付属品、特に差し替えなどが少ないのは管理がしやすく嬉しいポイントでした。
完成見本で魅せるポージング例を下記で紹介_(_^_)_
パッケージ・ランナーなど内容物が気になる方は↓下記開封レビューをご覧ください。
組み立てで気になった点
組み立て所要時間:2時間半~3時間
組み立て難易度としては特に難しくなく説明書も比較的見やすいので初めてガンプラに挑戦する方でも大丈夫!
「SEEDアクションシステム」は主に「首・肩・胴体」を大きく動かせるのが強みですが、ズゴックは首がないのと、胴体のみ搭載していました。
組み立てで気になったのは↓下記3点(タップで詳細を確認できます)。
気になった点① ランナーの汚れをタップで見る

↑Cランナーのレッドパーツですが、視認しにくいですが表面に剥離剤(?)のようなものが付着していました。
見た目的にも良くないですし、なんだかベタつきも感じるので、同じように付着している場合は組み立て前に洗った方がいいかもです。
気になった点② 胸部パーツのかみ合わせをタップで見る

↑画像の通り胸部パーツのKPS部分とピンクの外装がかみ合いにくく、一部潰れてしまう可能性があります。

KPSの方を↑画像の通り下から合わせて押し込むとキレイにハマるかも。
※他レビューを見るとないようなので個体差の可能性が高いです。
気になった点③ 2軸共通パーツのジョイントは付属しないをタップで見る

バックパックはフォランテスなのでインフィニットジャスティス専用の四角いダボ穴形状。
そのままでは最近の共通の2軸オプションパーツや他キットのパーツは流用できません。
ズゴックにはジョイントパーツが付属しないので別途用意が必要ですが、オプションパーツ「キャバリア―アイフリッド」には互換性を持たせるジョイントが多数付属します。
また↓下記画像をご覧ください。

HGCE系のキットには「SEEDアクションシステム」部分にボールジョイントが採用されているのが特徴なんですが軸タイプが採用されており関節の保持力は非常に良かったです!
ボールジョイントだと部分的に保持力が弱かったり、摩耗して保持力が低下したりと色々不満を感じることも多かったんですよね。
蛇腹内部の関節も外れるようなことはなく良好!
素組みデザインとディテールチェック
【全体のデザイン】
装備なしの状態が↓コチラ↓





- ピンクやワインレッドの外装に随所のホワイトをパーツ分割で再現
- 腹部をキュッと細身にすることで頭部・胸部・脚部にメリハリがついたマッシブな外観
- 腕は長く足首近くまであり、脚部は丸みのある太めの装甲
- 頭部から突きでたホワイトのアンテナが特徴的
- SEEDアクションシステムの恩恵もありしっかりS字立ちもできる
全体的に異形にも見えつつバランスのとれたデザインだと思います!
【頭部】

- 「地対空ミサイル ジャーヘッド」はパーツ分割で細かい色分け
- 頭部のアンテナ裏は一部肉抜き
- アンテナ周りには少量のパネルラインが入っている
【腕部】

- 肩の上下の装甲には合わせ目がでますが、段落ち仕様モールド化
- 蛇腹関節はダークグレーで塗装なしでメカディテールを表現
- 肩との接続は胴体側にしかなく、直接腕部をとりつける仕様

筆者の場合、肩上下の装甲は組み立てがスムーズにいかなかった箇所。
かみ合わせが原因で合わせ目が目立っている可能性が高いです。

- 合わせ目は完全にモールド化してデザインに取り入れている
- 先端には「Q5M2 重粒子力線砲」の砲口がある
ちなみにクローはC型ジョイトで強めに接続。簡単にヘタレることはなさそうでした。
HGなのでクロー先端は安全仕様の丸みがあるので、よりクオリティアップさせたい方はシャープ化推奨!

蛇腹腕部はダークグレーなので白化したゲート跡が悪目立ちやすい。
丁寧にヤスリで処理するか、ガラスヤスリや接着剤で消すことができます。
白化については「ガンプラの白化の原因と修正方法」の記事を参考にご覧ください。
【胴体】

- フロント外装はノッペリしておりモールドなど刻まれていない
- 内部パーツと外部パーツでフロント・リア両方にインテークを表現
- 背面にはパネルラインやマイナスモールドで少々装飾
背面の肩に近い両サイドのパネルラインはフォランテスで見えなくなることもないので嬉しいところ。

- ウエストはワインレッドの装甲の割合が多めに構成
- アーマー端にはモールドも多少入っている
- 股関節にはバーニアのような造形があり
底にある3つの穴に関してはアクションベースを使うダボ穴として活用できます!
【脚部】

- 腿は腕同様の造りで蛇腹デザイン
- 膝から足首にかけて丸みのあるワインレッドの大きめの装甲
- 側面・脹脛部の合わせ目はパネルラインの表現で隠蔽されている
- 内部には簡易的作りのジャスティス弐式の足もパーツとして組み込まれている

合わせ目がうまく隠せている部分ですが、パネルラインになっていることで目線を集めやすく比較的目立つような気がします。
そのためゲート跡も目に付くのでキレイに処理した方がいいかもしれません。
【バックパック】

- パネルラインやメカディテールは多く見栄えが良い
- HG インフィニットジャスティスガンダム弐式のフォランテスと仕様は同じ

フォランテスも合わせ目をパネルラインに見立てて自然に見えるように工夫している反面、ズゴックの脚部のようにゲート跡に目がいってしまう箇所があります。
フォランテスは一部かみ合わせが良くないのかしっかりハマらないと隙間がでやすく、その際合わせ目として目立ちやすい。
以上が「HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)」の素組み状態でのデザイン・ディテールレビューでした!
次は可動域をチェック!
ズゴックの可動域詳細
【腕部の可動域】

腕部は3つの可動ポイントで人型ガンプラと違った滑らかな可動を実現しています。

- 上下・後方に大きく可動
- 肘も深く引き寄せできる
- 先端クローは3本共独立可動
【胴体の可動域】

- 前後に大きく可動
- 左右にも若干振れる
- 捻りは180度回転できる

胴体は「SEEDアクションシステム」で背面部分を引き上げて可動域を拡張できます!

- フロント・サイドアーマーは上下に可動
- リアアーマーは可動なし

股間節は軸接続で大きく開脚!付け根から膝の間にある関節でさらに広がります。

股間節は2008~2013年頃に多かった3軸構造に近く、上下前後・斜めまで柔軟に動かせます。
3軸のように軸が摩耗してゆるゆるになることもなく丁度良い保持力を保っている仕様でした!
スナップフィットの噛み合わせと前後にゆるみがでない構造が効果を生んでいるのかもですね。
【脚部の可動域】

脚部には腕部同様付け根から膝の間に関節あり。

- 前方に少し足があがり、膝は90度程度沈み込み可能
- 足首は上下に若干振れます
左右の動きには強いが、前後の可動域に弱点を感じたポイント。
搭載された4つのギミック
以下は搭載されていたギミック(^^)/タップで確認できます。
モノアイ可動

モノアイの可動ギミックを搭載!
内部でレール可動できるようになっていて↑画像左側の通り左右に大きく動かせます。
首を振る所作が無くても左右への目線を大きく向けることができます。
モノアイはピンセットで動かしてもいいですが、ピンクのクリアパーツをひっかいてキズ付けてしまうので取り外して動かすのをおすすめ。
インフィニットジャスティス弐式の一部収納ギミック

胴体には弐式パーツを内部に入れ込むギミックを搭載。
胴体は簡易のものが付属してきますが、別売りで販売されている弐式のパーツを分解して一部として使うこともできます。
ズゴック愛強めの方に向けたクオリティアップの方法ですね!
腰部可動域拡張ギミック

フロントアーマー中央のパーツを前後に可動させることができるギミックあり!

前に引き出すことでフロントアーマーの可動範囲を拡張でき、足の上がる範囲が広がります。

サイドアーマーも後方にスライドして動かすことができます。
この仕様は「HGCE デスティニーガンダム」や「HGCE インフィニットジャスティス」などにも搭載されていたもの。
若干作りは違いますが可動範囲はほぼ同様。
付属品一覧

フォランテス

フォランテスはデザイン造形・可動は「HGCE インフィニットジャスティス弐式」と同じものが付属。
カラーリングのみ若干異なる部分があります。
「インフィニットジャスティス弐式との比較」で後ほど紹介します。
赤熱時クロー

赤熱クローは別パーツで組み立てて根本から差し替えるお手軽仕様。
クローにはラメのようなキラキラしているのが入ってますね。
質感としてはKPSっぽく、艶もありますが硬いゴム質で摩擦が強め。
SEED版ズゴックのポージング例


重粒子力線砲かまえ!

膝をついて着地。



劇中でも人気の”ゆらぁ~”っと立ち上がる場面。

開脚幅が広いのでガンダムタイプのようなポージングもいけます!









「ズゴック vs ブラックナイトスコードシヴァ」
HG ブラックナイトスコードシヴァのレビューも合わせてチェック!






vs写真はおわり。
劇中の高速戦闘見えないくらい早くて良かったですよねー!

頭部破損パーツは単色なのでそのままだと見栄えがちょっと良くないので部分塗装をおすすめ!

撮影場所の関係上どうしても取れなかった内部のフェイス(´;ω;`)

ポージング例はこんな感じ!
首と肩が独自の構造なので「SEEDアクションシステム」が胴体のみ。
しかし、頭部以外の可動域が極端に劣るといったこともなくシッカリ動かすことができました!
重量は重めなのでダイナミックなポージングを付けたい方は「アクションベース8」あたりがおすすめ!
↓下記の記事では「キャバリアーアイフリッド」のレビューもあり、ズゴックに使っている様子も見れます。
耐久力評価
2時間動かした耐久力評価:緩み・破損がない!
耐久力に関しては全く問題なく、他のSEED FREEDOM系キットに多い胴体関節や肩がクタクタになるなどはありませんでした!
レビュー総評でも書いている通り、主要パーツにボールジョイントが使用されていなかったのがかなり良い結果になっていると思います。
個人的にも、多少可動性を押さえてでも耐久力を底上げしてほしいと思っていたHGCEシリーズ。
ズゴックはその願望にしっかり答えてくれたキットでした!
強いて心配な点をあげるなら、腰部が軸のみの接続になっていること。
捻りを加えているといつの間にかいくらか抜けてくることがあったので緩くなるとスッポ抜ける可能性はあるかもしれません。(可能性のお話)
もしスッポ抜けるようなら↓下記の記事に保持力強化の方法をまとめているので参考にご覧ください。
関連キットとの比較
同じHGCEシリーズのガンプラの比較と、内部に使われているインフィニットジャスティス弐式のパーツの違いなどを比較してみます!^_^
HGCEキットとの比較

ズゴックを同シリーズの「HGCE ライジングフリーダムガンダム」と「HGCE ブラックナイトスコードシヴァ」と比較。
ズゴックはガンダムタイプより全長があり、ブラックナイトスコード系よりも幅があるのでボリューム感があります。
完成度の高いライジングフリーダムガンダムと↓スペックを比較してみました!
項目 | ズゴック | ライジングフリーダム |
---|
発売年 | 2025年02月22日(土) | 2024年01月26日(金) |
価格 | 3,520 円(税10%込) | 2,640 円(税10%込) |
組み立てやすさ | ◎ | ◎ |
外観プロポーション | ◎ | 〇~◎ |
可動範囲 | 〇~◎ | ◎ |
ギミック | ◎ | ◎ |
付属品 | ◎ | ◎ |
耐久力 | ◎ | 〇~◎ |
価格が3,500円程度と少し高めの分、スペックを比較するとズゴックがやや優勢。
可動範囲に関しては首がない分表情付けが少し難しい点でマイナスにしていますが、それでもモノアイ可動はあるので目線表現はカバーはできています。
ライジングフリーダムガンダムもHGCEシリーズの中ではよく出来ている方だと思いますがこのズゴック・・・頭1つ抜けてますね!
「HGCE インフィニットジャスティス弐式」と付属内部パーツを比較
【頭部比較】



基本的な造形は同じですが、構成するパーツ数に差があり、弐式の方がより細かい作りになっています。
頬と首付け根の部分を見ると分かりやすく、ズゴック版では顎パーツも一体化しているのがわかりますね。
【胴体比較】


こちらも造形はほぼ同じですが、構成が違うことで色分けにも差があります。

リアから見ると裏カバー部分はズゴック版には付属していません。
内部には仕様のことなるSEEDアクションシステムを搭載しています。

仕様は違いますが可動範囲はほぼ同じでした。
【脚部比較】

足裏部分も同じく簡素化されているパーツ構成。
モールドはほぼ同じですが、つま先とかかとを繋ぐ中心を見れば違いは一目瞭然!
【フォランテスの比較】

フォランテスのデザイン・造形は同じです!
違いは↓下記2点。

フォランテスのスラスター部分の配色がジャーマングレーからダークグレーに変更されていました。

フォランテスのエフェクトも濃いレッドのクリアーからピンクのクリアーへ変更されてますね。
再販情報と買取相場
人気が高く少々競争率高めのSEED版ズゴック!
入手したい方や価格推移など現状どんな感じなのか知りたい方向けに再販情報(履歴・予定)を含めて下記記事でまとめています。
↓買取相場もあるので興味があればご覧ください^^↓
HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)の買取価格を比較
HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)【レビューまとめ】

- 作りは新鮮さもありながら難易度はそれほど高くなく楽しめる
- サイズは同シリーズキットだとボリュームが1回り大きめでボリューム感がある
- プロポーションが良くS字立ちもできディスプレイの見栄えが良い
- ポロリなどなくパーツの耐久力も強めで素組みの完成度が高い
- 可動域拡張ギミックを搭載して満足度が高い
- 価格は高く感じたが、実際作って動かした後の評価は納得できるクオリティ!
再度レビューをまとめると↑こんな感じ。
ぼくは蛇腹関節を作ったことが無かったので新鮮な構造を楽しめましたし、重量感・サイズ感共にHGとしては満足度も高かった!
フォランテス自体の完成度も高いので付属物が少なくても損は感じません!
何より本体に搭載された複数のギミックやロック機構などは良くできていましたし、プレイバリューに直結した良い作りでした。
サイズ的に高めの価格設定かと思い正直期待していませんでしたが、コストパフォーマンスも非常に良いキットだと思います。
「HG おすすめの神キット」の記事にもおすすめさせてもらいました!
レビューは以上!おしまい。
購入したけど作っていない・予定がなく手放すのを検討している方は↓買取情報もまとめています。
需要高めなので相場や価値が気になる方はチェック!



コメント