今回は「HGUC バンシィ・ノルン デストロイモード」をレビュー(‘ω’)ノ
発売日:2014年3月、価格2,420 円(税10%込)と4月から200円値上がりしています。
気になってはいたんですが、通常のやつとどっちにしよーか悩んだ結果ノルンを購入しました!
アクション性は乏しいですが、ディテール量は多くディスプレイ向きのガンプラなので、可動性を追求しない方で悩んでいる方は買いだと思います!
見た目のかっこよさに惹かれている方向けにバンシィ・ノルンの魅力をお伝えします。
本記事では↓下記目次の流れで紹介していくので、気になる点などあればタップでそこだけでもチェックしていってください(=゚ω゚)ノ
HGUC バンシィ・ノルン デストロイモード【レビュー総評】
全体写真を見てもらってからレビュー詳細をまとめていきます!









HG基準の総合評価
↓タップで評価を開く↓
組み立てやすさ・色分け評価
パーツが細かく説明書も一部見にくい部分があるため組み立て評価はやや低め。
可動域評価
胴体の可動は思っていたよりずっと良かったですが、股関節・膝の可動が弱いためポージングにメリハリを出すのは難易度が高め。
耐久性・安定性評価
動かして耐久力が落ちたような点はありませんが、組み立て時点でポリキャップの保持力低め。
付属物評価
付属物は意外と多く、中でもリボルビングランチャーの差し替え表現用が豊富。
外観・プロポーション評価
脚部の長さは好みがありますが、ブラックの外装とクリアパーツの組合せで見栄えは良く、付属武装もバランスの取れたサイズ感。
ギミック評価
ギミック量は少なく、ユニコーン同様ほとんど差し替えのようなギミック内容。
コストパフォーマンス評価
値上がりしているメーカー希望価格としては高い!!!
ただし、amazonで安くなっている状態で2,000円程度ならありっ!!!
初心者おすすめ度
初心者さんにはおすすめしにくい中級者の方におすすめしたいキットです。
パーツは比較的細かく、形状的にスムーズに組み立てが進まない箇所があったので、最近の説明書に慣れている方や初めての方には少しイライラする可能性あり!
見栄えは非常に良く、以前作ったユニコーンガンダムデストロイモード同様展開装甲で表現されるパネルラインや陰影で立体感があります。
クリアパーツも光を透過して発光している表現にも見えて非常に良かった!!
プロポーションはユニコーンガンダム特有の”足長”で好みが分かれるポイントですね。
作る難易度・価格・可動性を考慮すると初心者さんよりも中級者。特に塗装や改造、ディスプレイするのが好きという方におすすめ。
おすすめポイント

大型武装や本体のディテール量で見栄えが良い!!!
- 武装とのサイズバランスが良くディスプレイの見た目が良い
- クリアオレンジのパーツの発色が良い
- ビーム・マグナム/リボルビングランチャー用オプションが豊富
ディスプレイした時、カラーリングや見た目のサイズ感良く、素組み状態で存在感強め!!!
気になるポイント

- 組み立て段階で緩いパーツが複数ある
- 値上げしてメーカー希望価格だと高め
- 脚部の可動域が良くない
HGUC バンシィ・ノルンのポージング例を紹介!


ビーム・マグナムを持って歩く様子。
ぶっちゃけこういう地味めのポージングが最適ですね!

構えとかになると脚部が開かないし膝もあまり曲がらないので躍動感が出しにくい!

振り向き打ち!
胴体は2014年発売を考慮すると標準クオリティで悪くはありませんでした。肩もシッカリ上がりますね。




アームド・アーマーDEは大型で見栄えが非常に良い!



ビームサーベルはユニコーンガンダムデストロイモード同様付属しません。
ユニコーンモードのユニコーンガンダムやバンシィのものから流用が推奨されています。
写真で使っているのはSEED系のやつで、こちらもちゃんと使えました。

振り抜き!

ビーム・トンファーでの突き刺し!




ポージングは大体こんな感じ。
写真的に可動性の弱さはなんとなく伝わったと思います。ぼくのテンプレートポージングの多くができませんでした(笑)
ただ、光の反射やクリアパーツの透過発光表現などディスプレイ時の素立ちイメージはしやすいと思います。
ちなみに可動制限が良くないのは主に股関節から下で、上半身はそれほど悪くありません。
作る段階でお察しでしたが、基本的には「HGUC ユニコーンガンダム デストロイモード」と同じ。
HGUC ユニコーンガンダム デストロイモードをレビューで見る
HGUC バンシィ・ノルン デストロイモードのレビュー詳細

↑上記画像(左)完成見本で(右)が素組み状態を並べた比較。
ほぼほぼ成形色でほぼ出来上がっていますが、部位が細かい箇所やバックパックの一部にはシールを使用します。
それではキットの詳細を下記の通りまとめていきます(=゚ω゚)ノ
気になる点があればタップして移動できるので活用してね!
HGバンシィ組み立てた感想:気になった2つの点と余剰パーツ
組み立ては超難しい!とかではないんですが、気になった点を2つ紹介しようと思います。
まずは頭部。

説明書を見ても角度や差し込む部分の詳細がわかりづらく、直感で差し込むことになります。
↑この角度でハメこめたら正解!・・・だと思う。
マジでわかりづらくて今だに正解かわかってません(笑)
続いて脚部。

ユニコーン同様↑写真の赤枠内の軸とダボ穴で足首下を固定します。
軸は細く小さいので足首を強引に動かそうとすると負荷で折れる可能性を感じました。

最後に余剰パーツ!
HGUC ユニコーンガンダムをベースに作られているので、ユニコーン用のパーツと使わないポリキャップが多数余ります。
パッと見た感じ、ユニコーンガンダム デストロイモードのシールドは成形色ブラックVerが組み立てできそうですね!
各部位毎のディテールと合わせ目
本体の造形や細かいディテール。加えて気になる合わせ目の出る箇所をチェックしていきます。
頭部の造形

頭部は獅子のような巨大なアンテナが特徴的で、カラーは薄いゴールドに近い光沢。
写真よりも実際はもう少しオレンジが強めです。
フェイスのツインアイや顎はクリアパーツで成形されていて、ブラックとの2色構成。
完成品ではクリアパーツ部分はシールで色分けする必要がある箇所ですね。
ちなみに頭部のサイズはユニコーンガンダム同様小さめですね。
腕部の造形

ショルダーは厚く、上腕は細め。
ショルダー内部はクリアパーツを入れ、そこに外装を取り付けることで展開状態を再現。
トップから見ると凹凸モールドも多く立体感も出ていますし、側面から見ても内部が見えることもなく密度を感じさせます。

腕部上腕は細めでしたが、肘下は厚みがありゴツゴツしたディテール。

ショルダー内側の肩に目立つ合わせ目が出ます。
胴体の造形

胸部も装甲を展開して内部のクリアパーツが露出しているように見える仕様。
よく見ると、胸のクリアパーツには斜線モールドも入ってるのがわかりますね。

首元はユニコーンガンダムと違う数少ないポイント!
バンシィ・ノルンの方は爪をイメージした3つの凹凸デザインですが、ユニコーンガンダムの方は平のデザイン。
さらにボディパーツと一体化しているユニコーンガンダムに対し、バンシィはパーツ分割されていました。

フロントアーマは短めで長い腿が見えやすいのが特徴。
こちらも装甲が斜めに展開したような表現になっていますが、実際はクリアパーツの上に取り付けるだけ。
フロント・サイド・リアのどこから見ても情報量が多く手抜きを感じさせない作り。
脚部の造形

腿も脛も長めで随所にサイコフレームのクリアパーツがチラ見えしています。
胴体や腕部よりも比較的クリアパーツが見える箇所が多く、モールドのパネルラインも多く感じました。
膝裏にはパイプのようなメカディテール、膝側面にはリベットもあります。

腿の合わせ目は上手く隠せていましたが、裏・表共にパーティングラインが目立っていました。
表面処理で簡単に消せる程度。
マジスクとか使うとサクッと消せます。

足首下も同様パーツ分割を細かめに表現。
ゲート跡が多く比較的目立ちやすいので処理できる方はキレイにしてあげた方がいいかも。

足裏は肉抜きなしでモールドもしっかり刻まれていてクオリティは良きでした。
バックパックの造形

バックパックはメカディテールが強く表現され、且つブラックの成形色という点とオレンジのクリアパーツで陰影表現も強め。
4基のスラスターはユニコーン同様。
「アームド・アーマーXC」は成形色でゴールド表現していますが、こちらはシール補填もあるので塗装しない方は使ってみてもいいかもしれません。

バックパックは一見ユニコーンガンダムと互換性が無いように見えましたが、アームド・アーマーXC部分が違うだけで基部なども外観同じデザインでした。

ユニコーンガンダムにアームド・アーマーXCを取り付けることもできました。
互換性の高いパーツが多いので、部分的に入れ替えて独自のユニコーンを想像してみるのもいいかもしれませんね。
各部位毎の可動域
続いて各部位の気になる可動を確認してきましょう!!!(=゚ω゚)ノ
頭部の可動域

頭部は上に少し、下には特に工夫もなく顎が接触するまで。(つまりほぼ動かせません)
ボールジョイントなので左右に触れ、一回転もできます。

上方向を向く際には大きなアンテナが干渉して制限されます。
首のボールジョイントですが、組み上げた時点でかなり緩いです!簡単に補強できますが、前提で買った方がいいですね。これはユニコーンガンダム(DM)も共通でした。
腕部の可動域

肩付け根は軸接続で前後に少しだけ可動。
腕は水平に大きく跳ね上がり、肘は90度程度で二重関節はなし。
上腕付け根にはロール可動ですね。

肩は大きく上下可動できるようにボディの一部がありません。
その代わり、自然に見えるように可動軸に装甲の一部を取り付ける細かい仕様。

手首ボールジョイント接続ですが、しっかり取り付け状態だと可動できませんでした。
↑画像のように少し引き出すことで可動できます。

引き出すと↑これくらい可動。

腕部にはギミックとして「ビーム・トンファー」の展開が可能。
比較的抜けやすいのギミック自体のクオリティは低め。
ビーム・トンファーには付属のビームサーベルを1つ取り付けできます。
これもユニコーンと同様ですね。
胴体の可動域

胴体にはボールジョイントが入っているので若干前後・左右に可動。
腰部には干渉パーツがないので一回転捻りも大丈夫でした。

フロントアーマーは中央でカットして個別可動できるタイプ。
跳ね上げも大きくできますが、裏打ちなしで情報量は寂しい感じ。

サイドアーマーも上下可動。
軸なのでロールできると思いきや、フロントとリアが干渉して回すのは難しいです。

サイドアーマーは3パーツ構成で裏打ちもあり!ただしモールドは刻まれていませんでした。

リアアーマーは展開できて、内部バーニアも引き出しギミックあり。
ただし、これもビーム・トンファー同様可動軸があるわけではなく、平いパーツを単純に差し込むだけ。
摩耗するとポロリするようになるはずです。
そのうち側面から真鍮線入れてロール可動できるように改造したい気持ち(そう、気持ちw)

↑画像上部まで接地性の良い開脚ができ、下部が開脚幅の限界。

関節はボールジョイントで3軸構成。
前後可動できるようになっています。
HG標準の3mmダボ穴もあるのでもちろんディスプレイもできます。
脚部の可動域

腿にロール軸は無く、ボールジョイント分前後に少し回ります。
ハノ字にできるので素立ちに重要な開きはできました。

腿は前に90度、膝も90度程度曲がります。
腿は十分ですが、膝の沈み込みは浅いのでポージングが固くなってしまう要因ですね。
足首も上下若干可動。

足回りのギミックでバーニアのカバーとアンクルアーマーが動かせます。
ただし、可動域を拡張できるようなことはなく微々たるもの。
バックパックの可動域

「アームド・アーマーXC」の一部は前後可動できるので、肩回りのアクションをジャマすることはありません。
耐久力

- 首のゆるみ
- 上腕の抜けやすさ
- 股関節付近腿パーツの外れ
- 膝の抜けやすさ
耐久力は↑こんな感じ。
正直あまり良くありませんが、良かったのは劣化で起こる弱さではないこと。
組み立て完成当初から保持力が弱い箇所が数点あります。
動かしていた感想としても、劣化したような箇所は無いと思います。
保持力さえ強化できれば問題なさそうでした!
付属物一覧

付属物は↑こんな感じ。
①ビーム・マグナム/リボルビング・ランチャーを見る

ビーム・マグナム/リボルビング・ランチャーは2パーツ構成ですが造形クオリティは高くモールドビッシリ!

サブグリップは180度開きます。

モナカ構造なので合わせ目が縦に入ります。

カートリッジユニットの一部差し換えが2種付属。
あとビーム・ジュッテ用のパーツと専用エフェクト。
エフェクトはクリアブルーで成形されていました。

専用握りハンドパーツが付属。
ビーム・マグナム側には平軸があり、手の中には平軸用ダボ穴があります。

後ろの部分には90度引き起こせる軸があります。

バックパックのダボ穴に差し込めたり、

ビーム・トンファー部分に取り付けできます。

後はリアアーマーにビーム・マグナムのマガジンにリボルビングランチャーの変えも付属。
②アームド・アーマーDE(シールド/メガキャノン)を見る

アームド・アーマーDE(シールド/メガキャノン)が付属し、最初から展開状態。
接続する軸は2種付属!

1つはフック式でビーム・トンファー付近にあるダボに挟み込んで固定。
簡単に抜けることはありませんでした!

軸接続なので360度ロールできます。
逆手に持って使ってるようにポーズに活かせますね。

もう一つの軸はビーム・マグナム同様バックパックに差し込んで接続。

差し込む軸の位置を調整すると↑画像の通り、表情を変えることができます。
スタンダードなのは画像右側ですね。
HGUC バンシィ・ノルン(デストロイモード)はどんな人におすすめ?

↑こんな人に「HGUC バンシィ・ノルン」はおすすめ!
特に「HG or RG」のバンシィ・ノルンで悩んでいる人。
デストロイモードが好きならHGで良いと思います!出材アレンジや情報量はRGの方が良いですが、変形させる時の破損リスクや価格を考慮するとHGでも全然クオリティは十分であり。
どちらも欲しいならRGでも良いと思いますが、もし初心者ならHGから手を付けるのを推奨します(=゚ω゚)ノ
兄弟機ユニコーンガンダムと比較



「HGUC ユニコーンガンダム デストロイモード」と比較すると↑こんな感じ。
ディテール詳細でも少し比較しましたが、基本的な作りは同じ。
クリアパーツの色や専用武装、頭部に胸部など一部デザインが変更されているくらいの違いです。
成形色が棒調色のホワイトの分ユニコーンガンダムの方が太めに見えますが全長・幅もほぼ同じです。
項目 | バンシィ・ノルン(NT-D) | ユニコーン(NT-D) |
---|
発売年 | 2014年03月22日(土) | 2009年11月19日 |
価格 | 2,420 円(税10%込) | 1,980円(税10%込) |
組み立てやすさ | 〇 | 〇 |
外観プロポーション | 〇~◎ | 〇~◎ |
可動範囲 | 〇 | 〇 |
武装・ギミック | ◎ | 〇 |
耐久力 | 〇~◎ | 〇~◎ |
付属物のクオリティとサイズ的にコストはバンシィ・ノルンの方が高め。
※2025年4月より価格改定で値上がりしています。
キット内容:パッケージやランナー

登場作品 | 機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) |
メーカー | BANDAI |
価格 | 2,420 円(税10%込) |
発売日 | 2014年03月22日(土) |

箱側面には↓下記のような内容が記載。
- 完成見本
- 機体の解説
- 武装やディテール

厚みを「HG ジークアクス」と比較するとやや厚みがある方。

サイズ的には同じくらいですが、気持ちバンシィの箱の方が大きいですね。
↓下記の内容をまとめます(‘ω’)ノ
説明書

説明書表紙には完成見本のフロントと機体の詳細データ。
裏面には箱に記載があった武装などと同じ内容に加えカラーガイドが掲載されています。

内側にはUC関連キットが載ってますね!
付属シール

ホイルシールは2014年製なので「カタカナ」から「番号」に変更されています。
大きな箇所はアームド・アーマーXCのゴールド部分。
後は細かい箇所にツインアイなどが用意されています。
ランナー一覧

タップで実物を見る

Aランナーは「HGUC ユニコーンガンダム」の流用ランナー。
主に関節など内部パーツを構成しています。


B・Cランナーは成形色がブラックに変更されていますが、「HGUC ユニコーンガンダム デストロイモード」の流用ランナーです。

Dランナーはバンシィ・ノルン専用のランナー。D1とD2で材質も変わっています。

Eランナーはクリアオレンジでキレイに成形。
ユニコーンガンダム デストロイモードの流用ですね。

Fランナーはアームド用で構成。パーツも大振りでパーツ数は少なめ。

ちなみにクリアオレンジは↑実際だとこんな感じ。写真はやや暗めになっていますが結構濃いめのクリアオレンジですね。

Gランナーはバンシィ・ノルン デストロイモード専用。部位的にデザインが違う箇所やアームド・アーマーXCの部位を構成しています。

↑画像の通り、実際のG1ランナーは濃いめのオレンジに近いです!

関節に使うポリキャップも薄いゴールド仕様。
バリなどなく精度は比較的高め。
HGUC バンシィ・ノルン デストロイモード【レビューまとめ】
まとめると↑こんな感じ。
外観の完成度は高いがアクション性は弱いので、最近のキットのクオリティを求めるなら避けた方が良さそう。
ただ、バンシィ・ノルンが好きなら選択肢として全然ありだとは思います。
最低限補強の知識は持っておいた方がいいかもしれません(‘_’)
↓参考に貼っておきます。
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