今回は「HGUC バーザム」をレビュー(=゚ω゚)ノ
価格も手頃で発売日も2017年と完成度が期待できる年代!
登場作品 | 機動戦士ガンダムZガンダム |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 1,650円(税10%込) |
発売日 | 2017年05月20日 |
※↓画像をスワイプして回転できます(‘ω’)ノテスト中・・・いらないかな?良ければ下部コメントからご意見ください。
期待通り完成度は高く、パーツ分割による色分け再現にディテール量も十分!
見たことない肩関節構造に「鉄血シリーズ」と「水星シリーズ」を足したような胴体構造と作っててたのしめました!
デザイン的に腰部の可動が窮屈な点はちょっと勿体なさを感じてしまいますが、基本的には良キットだと思います!
レビューの総評:ディスプレイ特化におすすめのガンプラ!
外観評価
色分けもパーツ分割で多くを再現し、足りない色はシールで補填。それでも色が足りていない箇所もありますが、ディテール量は多くパチ組みでも楽しめるレベル。
合わせ目も目立つようなものは全くなく、段落ちモールドやパネルラインに見立てられていて自然。
見た目も量産機には見えずヒロイックさや特別感を感じるので点数的には10つけてもいいくらい。
ただ、そのデザインには抵抗もありそうなのでややマイナス評価。
組み立て評価
独特の肩・胸部・股関節の構造は作ってても楽しく、スマップフィットのかみ合わせも良い。
悪く言えば簡易、良く言えば洗練されたショルダーや脚部は初心者さんでも簡単に挑戦することができると思います。
【組み立て所要時間:約1時間40分程度】
可動域評価
構造とデザインの関係で腰部の可動に制限はかかってしまいますが、最近のキットと比較しても肩や股関節は良くできていると思います!
ポージングもダイナミックにつけることができるので硬さは感じませんでした。
ギミック評価
残念ながらコスト相応で大したギミックは無く、脚部とビームライフルのグリップが可動する程度でした。
耐久力評価
一部ポリキャップが使用されていますが、数時間動かしてみたっけほぼ劣化を感じる所はありませんでした!かなり優秀だと思います。
一部ビームライフルのグリップがKPSでもしかすると脱着を繰り返すと、気持ち緩さを感じたので少しマイナスしています。
コスパ
付属物も含め通常価格「1,650円(税10%込)」でこの完成度はコストパフォーマンス高いと思います!!
2,000円くらいするならギミックや付属品をもう少し求めてたと思いますが、スタンダードな装備にを補う替わりに両手分の平手パーツもついてくるのでかなり良かった。
【レビューの総合評価】
マッシブな四肢に甲羅のような胴体、頭部は前に突き出した独特な造形。特徴的な大型なアンテナも含めてデザイン的な好みは別れそうですが、色分け・完成度共にレベルの高いHGだと思います。
肩・股関節はあまり見かけない独特な仕様で柔軟に動き劣化も少ない!
肘・膝に関してはHGCEシリーズに近い構造になってましたね。
造形・関節のしぶみ含めて最新キットと比較しても劣ってはいないように思います(‘_’)
良かった所 | 惜しい所 |
---|---|
パチ組みでもディテール量が多く満足の外観 | 使われているKPSがやや柔らかすぎるきもするのでちょっと不安な面はある |
組み立ては複雑な部分とあっさりした箇所が明確で作りやすさを感じる | デザイン的に腰部が干渉して可動が制限されてしまう |
肩・胸部・股関節の独自の仕様は作ってて面白かった | |
可動域が広くアクション性が高いのに劣化も少ないのである程度ガシガシ動かしても楽しめる |
こんな人におすすめ
初心者さんでも比較的簡単に作れますし、ガンプラを作り慣れた人でも新鮮さを感じる!
ガシガシ動かした耐久力も高く可動性も良いんですが、武装がスタンダードな点はややプレイバリューが落ちる面かもしれません。
上記を差し引いても万能性が高いと思うので、デザインさえ気に入った人なら誰にでもおすすめしたいHGです!
キットの内容や付属品紹介

パッケージは↑こんな感じ。量産機のバーザムが複数戦闘している背景。

説明書表にはバーザムの完成見本。
裏には武装解説や一部ストーリーの抜粋。塗装用の参考にカラーガイドもあるので忠実再現したい方は参考にできますね。

↑シールは少量部分的な補填分付属。
2017年発売なので、「カタカナ」から「番号」に変更されています。
ランナーは6枚で関節類のパーツは細かい部分も多めですが、基本的には作りやすいパーツ分割量。
ランナー詳細は↓コチラ↓
ランナーをタップで見る


Aランナーは2枚。色プラも含まれますがグレーのパーツはKPSで関節類に使用します。

Bランナーは主に外装部分を担うパーツ。

Cランナーは外装の一部と武装などに使用。

Dランナーのイエローは外装のアクセントとして外装の縁やポイント、アンテナに使用。

EランナーはKPSで軟質。ハンドパーツや股関節、首なんかも使います。AランナーのグレーとEランナーで内部部分を担っていますね。

ポリキャップも入っていますが、全ては使用せず少量のみ使用します。

ビーム・サーベルのエフェクトはSB-13で差し込み軸はやや折れやすいですが、長さもあって迫力が出しやすいタイプ。
「HGUC バーザム」完成した全体の外観
完成した武装なしの全体外観が↓コチラ↓








濃いブルーの外装にアクセントのレッド。
独特の巨大なトサカアンテナと前に突き出た頭部、加えて腰部は簡略化し腹部位置に繋げた長い脚部が特徴的。
ガンダムMKⅡの後継ポジションらしく、カラーリングは似ていますね。
ややヒロイックな印象もあり、スペシャル機にも見えて個人的には良かった!!
背面の一部はZガンダムの甲羅にも類似して見えました。
組み立てで特徴的な部分
組み立てていて変わっているなと思う点や基本的な作りを紹介します(‘_’)ノ
詳細は下記をタップ↓
組み立て特徴を見る
【頭部】

頭部は↑こんな感じの構成。

モノアイは可動はできませんが、クリア―レッドのパーツで再現されています。

パーツのダボ穴の一部はカットされているような構造で、一度はめた後でもスナップフィットが抜けやすいように工夫されていました。
【胸部】

肩関節は独自の仕様。

一度左右に引き出してから前後に振ることができる珍しいやつ。
KPSがやや柔く心配でしたが、後述する通り可動に問題はありませんでした。

胸部の接続はボールジョイントでしています。
これは「水星の魔女」シリーズによくみられる胴体可動。脚部の取り付け軸など全体を見ると鉄血シリーズの内部フレームを思わせる造形でした。

↑装甲に内部フレーム軸を取り付けた様子。
【腕部】

ショルダーアーマはシンプル。
関節をはめて上からカバーするだけ!

上腕から前腕部は↑こんな感じ。
肘はHGCE系のキットに多くみられる構造で素材も同じKPS。

ビーム・サーベルの柄は前腕アーマー裏に収納できるんですが、取り付ける柄とは別で2本用意されていますい。
取り付けたあと取り外す必要はありませんでした。
【股関節】

股関節もあまり見かけないロール軸と開脚軸を分けた構造。

膝はシンプルな二重関節。
付属品一覧

ハンドパーツ

ハンドパーツは握り手と平手が左右ずつに付属!これはかなりありがたい内容だと思います(‘_’)

ハンドパーツの甲は↑こんな感じ。取り付けも楽で比較的抜くのも難しくありませんでした!

ハンドパーツはやや大きめで↑画像の通りHGUCジェスタと比較するとこんな感じ。
ビーム・ライフル

ビーム・ライフルは従来の形状とは違う独特な物。

先端の長さは上下で異なり、グリップは長め。

バーザムのライフルは機体本体から供給設定なので、それを再現するためのケーブルが2つの状態で付属。

接続は↑画像右側の通り肩のパーツに接続。

正面を向いている状態であればケーブル接続状態で肘を曲げても外れることはありません。
上腕をロールさせると外れてしまいましたね。

ライフルのグリップはC型ジョイントで接続。

グリップはハンドパーツに差し込むことができないので一度取り外します。↑画像の通りだと外しやすいと思います。

グリップは差し込めない代わりにフックがかかるので自然に抜けることはありません。
バルカン・ポッド・システム

バルカン・ポッド・システムは1パーツ構成。モールドも細かくしっかり作られている印象。

左右のデザインは↑こんな感じ。ジェガンやジェスタに装備されているものと基本形状は類似していますね。
異なるのは頭部と別パーツ化されていない点。

バーザムには頭部側面にダボ穴がありそこに差し込むことができます。
部位ごとの外観と可動域詳細をレビュー
部位ごとに詳細をチェック(=゚ω゚)ノ
頭部の外観と可動範囲

フェイスアップ。
複雑な外装デザインにナイトにも見える造形デザイン。
正面からだとモノアイがやや見えにくいのが少し残念かと思ったんですが、↑写真は光の加減でした!
肉眼だとハッキリ中央パーツからはみ出たモノアイが確認できます。

側面から見ると前方に飛び出たデザインが特徴的で、モノアイと言えばザクと思ってた自分にとって類似しない形状は新鮮。
登頂アンテナは大型のトサカのよう。
根本にはパネルラインも入っててのっぺりさは感じません。

シールは後頭部のみに使用。
側面からみても合わせ目はでますが、デザインの一面にも見えるのでそのままでも十分だと思います。

首はポリキャップではない独特のパーツ。人の血管のように見えるチューブが造形されていますね。

首の可動は上下に標準以上に可動。

左右にも振れロール回転も一回転可能。
腕部の外観と可動範囲

ショルダーアップ。
パーツにモールドは入っていませんが、角のあるデザインに上から被せるパーツと段差を作ることで情報量を付加、コントラストで物足りなさはありません。

側面・上から見ても合わせ目はうまくパネルラインに混ぜて隠してあります。

肩関節は特徴でも述べたように一度引き出して前後に可動できる独特な仕様。

前後には↑これくらい可動。個人的にお気に入りのポイント。

さらに!腕もほぼ180度あがる柔軟性!肩付け根と上腕付け根にある2つの可動軸で実現しています。
「HGUC メッサーラ」も似た作りでしたが、より可動範囲が拡張し安定性も増していました。

腕部アップ。
腕のデザインは滑らかな曲面で構成されているのが特徴的。
光の当たり方で半光沢のようなわずかなマット感もでてメチャ良かった。
ブルーの外装モールドは少なくマイナスモールドが一部のみですが、内側の凹凸モールドでディテールに物足りなさはありませんでした。

上腕は標準のロール可動があり、肘は二重関節。ただ、装甲が干渉して↑画像右程度にしか曲がりませんでした。

手首はHG標準のボールジョイントなので一般的な可動範囲。
胴体の外観と可動範囲

バストアップ。
胴体は曲面のデザインでグレーとイエローのパーツは分割されていてパネルラインを表現。
モールドも少々入ってますね。一部シールを使用。

バックアップ。
正面が曲面なのに対し、背面は四角のデザインで・・・気持ちゼータガンダムのようにも見える。
背面パーツもグレーとイエローのパーツは分割して色分け再現されています。

バーニアにはスクリューのような廃熱口のデザイン。正面にはダクトデザインが入っていますね。

フロントアーマー(?)アップ。
カメラのようなバルカンのようなアシンメトリーなデザインの部分がありますね・・・Zにわかにはわからん!誰か教えて(笑)

胴体は作る工程を見るともう少し動かせると思ったんですが、デザイン的な干渉で前後少しだけでした。

左右には10度くらい振れて、捻りも少々。
残念ながら胴体の可動があまり良くなったのが可動の弱点。

股間節低部にはスタンド用の3mm穴があります。
KPSとかABSでもなくPS素材なんですが、外装側に穴があって内部には影響が少ない仕様。
耐久性を下げるようなことはなさそうでした!
「HGCE ブラックナイトスコードカルラ」とかブラックナイツ系はスタンドでKPSが削れてしまいましたがそんな心配はなさそう。

開脚も組み立ての特徴で述べたあまり見かけない独自仕様でメッチャ開脚可能。
脚部の外観と可動範囲

脚部アップ。
スラっと長く、腿から爪先に向けてボリューム感が増しています。
モールドは段落ちモールド程度ですが外装の凹凸が多く陰影を表現できて情報量は多く見えますね。

膝にグレー部分内部には大きめのバーニアかダクトらしき造形あり!

足首アップ。
脚部側面にはイエローのダクトや三角のようなきのこのようなパーツがありますね。外と内でデザインが違います。

カカトはヒール形状で、上部には小さ目のバーニアがあります。

バーニア部分は少しだけ上下可動できるギミック搭載。

足裏は肉抜きなしでモールドが入っています。

前方に90度以上足上げできます。
膝は二重関節なんですが、装甲内側の干渉であまり深く曲げられませんでした。

足首は下に深く曲がり、上には若干程度。
HGUC バーザム:ポージング例
各武装を持たせてポージング例を紹介します!

ビーム・ライフル装備。




キック!

ビーム・サーベル。
膝を曲げるとフレームが露出しますね。




ビーム・サーベル2本持ち!

ヒロイックに決めポーズ!



ビーム・サーベルのポロリはありませんね!優秀!

ポージングは以上!
- 肩・脚部の可動は優秀で最新キットと比較してもかなり安定感がある
- 腰部周りはどうしてもデザイン的に干渉して制限されてしまって躍動感が物足りない
- 武装がスタンダードなので付属品だけだとプレイバリューが足りない
腰部周りがかなり制限されてしまうことでポージングの幅が狭まってしまいますね。
ただ、他は良好でポロリもなくストレスフリーに触ることができました!(^^)!
バーザムの「耐久力」
耐久性は非常に良く、2時間半程度動かしてみましたが特に気にする点もなくポロリもありませんでした!(=゚ω゚)ノ
宇宙世紀のHGUCは作りが堅牢だったり、1パーツが大きい分シンプルで強度がある印象。
今回レビューしている「バーザム」はパーツ分割による色分けや作りもHGCE(ガンダムSEEDシリーズ)に似ているものの、それより耐久力の良さを感じます!
同じHGUCと外観を比較
まずはプロポーションが似ている同じZシリーズの「HGUC メッサーラ」と比較。



外観のデザインは全く違いますが、胸部下に直接ついた脚部と形状は類似したスタイル。
よく見ると上腕の上から下に滑らかに肥大化した外装も一部似ている特徴がありますね。
続いて「HGUC ギラ・ズール」との外観比較。



どちらも宇宙世紀の機体ですが、デザインの方向性は全く違っていて、マッシブで重厚感のあるギラ・ドーガに対しバーザムは四肢が長くガンダムMKⅡから引き継いだ角のあるデザインと大分違いますね。
共通点はモノアイぐらいかも。
比較ガンプラ | 価格 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 | KPS使用率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
バーザム | 1,650円(税10%込) | 2017年05月20日 | 高 | 中 | 低 | 高 | 〇 |
メッサーラ | 3,300円(税10%込) | 2013年06月15日 | 高 | 高 | 高 | 高 | × |
ギラ・ドーガ | 1,980円(税10%込) | 2008年11月15日 | 高 | 低~中 | 低 | 中~高 | × |
- HGUCの中でもコストパフォーマンスがかなり高い
- 発売日も比較的に新しく内部に違いがでやすい(ポリキャップの使用率やKPSなど)
- 四肢の関節のシブミも良好で安定性が高く、半分以上はKPSを採用している
バーザムをOPSで簡単カスタマイズ!
「HGUC バーザム」の簡単カスタマイズ方法!
塗装とかスミ入れとかでも良いんですが、バーザムは最近のHG共通の”2軸”が背中にあります。
なので、OPS(オプションパーツセット)を使ってバックパックを使って武装を追加してみるのをおすすめ!
バーザムは先に述べた通りガシガシ動かして楽しめますが、武装がちょっと物足りない点がありました。
それを補ってあげようってやつ(=゚ω゚)ノ
実際に装備してポージングつけてみました↓コチラ↓





バーザムには平手が付属するのでビット系のポージングもバッチリ!


ガンバレルストライカーどんなガンプラにも似合う!もう一個買っとくのありですね(笑)
HGUC バーザム【レビューまとめ】
「HGUC バーザム」のレビューでした!
率直に再度結論を言うと、メッチャクオリティが高いHGガンプラ!!!
作りも独創的で組み立ても楽しめましたし、ポリキャップとKPSを使ったバランス感も適材適所感が良かった。
腰部可動域が狭いのはほんとにもったいなかったです、それでも十分満足に感じています。
デザインがネックになるけど、万能性が高いので初心者から経験者まで一度は作ってみてほしいおすすめのガンプラでした。

今回はここまで。・・・マジで良かったよ!
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