ヤスリはプラモ制作に必須なアイテムですが、スポンジやペーパー、板など形状も違えばメーカーごとの研磨力や耐久性にも差があります。
でも、実際使ってみないとなんとも言えないのが正直なところで、選ぶものを失敗すると研磨もできなければ耐久性もなかったりする可能性も・・・( ;∀;)
本記事では、ヤスリ選びで困っている方向けに「やすりの親父」のフィルムスティックを使ってみた感想をレビューしてみたいと思います。
「やすりの親父」が気になっている方は是非参考にチェックしてみてください。ぼくが愛用しているヤスリはちょっとマイナーなブランドですが、比較もしてみたいと思います!
↑こんな内容でまとめます(‘ω’)ノ
結果から言うと、研磨力は今使っている「kuriiro」のヤスリと大して変わりませんでしたが、目詰まりしにくくメンテしやすい!!
フィルムスティックはちょっと固いのでスポンジヤスリほどの使い勝手はありませんが、コスパかなりいいヤスリだと思いました。
やすりの親父 フィルムテック 400番を使ったレビュー評価
早速ですが、冒頭でも述べた通り、使ってみた評価としては、
- 目詰まりしにくく耐久性がある
- 持ちやすい
- 水研ぎできる
というのが強み!
正直研磨力に関しては他のヤスリと大して変わらないと思いました。ただ、400番を購入して使ってみたんですが、表面のザラつきは・・・他メーカーでいう600番?と思うくらい。
「超極小研磨粒子」をコーティングしているようなので、研磨が弱いというよりも、他社より目が細かいんだと思います。
目詰まりしにくく耐久性がある
一番特徴的で嬉しいのが、研磨した後の「目詰まりのしにくさ」でした!
研磨後はヤスリにカスが詰まっていたので、いつもは水を含ませたスポンジを側に置いているんですが、正直これでも目詰まりをキレイにとることは難しい。
「やすりの親父 フィルムスティック」では、指の腹でちょっと撫でるだけで大部分除去することができました!流水で流せばさらにキレイになるので、例え研磨力が弱まったとしても番手を下げて使い続けることもできます。
持ちやすい
ヤスリは持ちやすさが非常に大切で、特にスポンジヤスリや板ヤスリは使う箇所によっては高い安定性を求めることも少なくありません。
「やすりの親父 フィルムスティック」はスポンジバージョンが3層になっているのに比べ、5層。
中心には樹脂が入っているので、研磨する時の力ぐらいでは曲がったり折れたりすることはありませんでした。
さらに、スポンジのような柔軟性もあるので、平面にはピッタリ。曲面には低反発枕のようにフィットした研磨ができます。
平面をキレイに研磨するのは結構難しいので、初心者の方にも使いやすいポイント!
硬めとは言え、ハサミでカットして使うこともできるので、100均のカーボン板に張り付けて使ったりしてもいいですし、スポンジヤスリのように短くカットして使うのもOK!
水研ぎできる
スティックタイプは長めのサイズのヤスリなので、水に手を入れず研磨することができます。
スポンジスティックと違い、先述したように層が5層あり強度が高め!曲がってしまうこともなく、手を水に浸して水滴が飛び散ったり指が水分でフニャけることもない(‘ω’)ノ
できるだけ研磨したカスで散らかしたくない方にはマジでおすすめ!プラスチックって粉末になると散らかりやすいですし、ぶっちゃけ身体にもよくないので気にする方には最適だと思います。
もちろん、他のヤスリを当て板にくっつけても同じようなことはできるので、粉末が気になる方はそれでも良いとは思いますが、「やすりの親父」は安いので、当て板と別のスポンジ購入することを思うとコスパも良いと思います。
水研研ぎのやり方を詳しく知りたい方は↓コチラ↓
唯一のデメリット
ぼくが「やすりの親父 フィルムスティック」を使ってみて感じたデメリットは一点。
加工のしにくさ。
先述したように、硬いけどハサミでカットはできます!が、細かい加工はちょっと手間がかかるなーという印象。
ぼくは小さいプラ面積に使うため小さくカットすることがあるので、「やすりの親父 フィルムスティック」はそれに向いていません。
そこはいつも通り他メーカーのスポンジヤスリを加工しています。
同じように細かい加工を考えている方は「やすりの親父 スポンジスティック」も視野に入れても良いかもしれませんね。
他メーカーのヤスリと比較
簡単にではありますが、手持ちのヤスリと
- 研磨力
- 耐久性
- 使いやすさ
- コストパフォーマンス
上記4つのポイントを比較してみました。
比較するのは「KURIIROのスポンジヤスリ」で同じ400番。
ごめんっ!
ぼくは消耗品はコスパ重視しているので手持ちがこんなもんしかなかったです!
比較項目 | やすりの親父 | KURIIRO |
---|---|---|
研磨力 | 〇 | ◎ |
耐久性 | ◎ | 〇 |
使いやすさ | ◎ | ◎ |
コスパ | ◎ | 〇 |
表にすると↑こんな感じ。どちらも一丁一旦ですね。
ただ、コスパに関してはKURIIROのセット内容が充実しているので、もしかすると同じくらいになるかも。
色々比較しましたが、研磨力・・・気になると思うので、↑こちらのパーツを実際にヤスリがけして比較してみたいと思います。
パーツの一部を水平に面出ししたのが↑こちら。研磨力はどちらも同じくらいでしっかりヤスることができています。
研磨に関しては「やすりの親父」の方はやや弱めと思っていたんですが、表面のザラつきが滑らかなだけで研磨力は400番相当に感じました。十分な研磨力だと思います。
そしてついでに気づいたんですが、KURIIROのヤスリも全然劣化してな・・・やるやん(笑)
3分ワシャワシャ研磨し続けて水洗いすると↑こんな感じ!「やすりの親父」はキレイに削りカスを落とせているのがわかると思います。
KURIIROのスポンジヤスリは研磨は十分でしたが、水で洗っても拭き取っても目の中にまでカスが入ってしまって完全に取り除くことは難しかったですね。
ぼくは削りカスをなるべく散らせたくないので、水を含ませたスポンジを側に置いて研磨しているので目詰まりの無さは超助かる!(^^)!
①やすりの親父で研磨。
②水分を含んだスポンジにこすりつける。(裏面の黒い部分は気にしないでね)
③キレイに落ちるやすりの親父。
やすりの親父 その他の種類
「やすりの親父」のフィルムスティックを紹介しましたが、他にどんなヤスリがあるのかも紹介。
ぶっちゃけ種類は多くないですね!
- やすりの親父 フィルムスティック
- やすりの親父 スポンジやすり
2種類のみ。
ただ、同じフィルムスティックヤスリでも「180番~2000番」まで広い幅の目があります。
- フィルムスティック全10種
- スポンジスティック全5種
↓フィルムスティックとスポンジスティックの用途をそれぞれ番手で詳細を分類するとこんな感じ。
番手 | 用途分類 | 目の粗さ |
---|---|---|
180番~300番 | 大きく研磨できる | 超粗目 |
400番~600番 | 基本研磨 | 粗目 |
600番~800番 | 基本研磨 | 中目 |
1000番~1500番 | 仕上げ用 | 細目 |
1500番~2000番 | 仕上げ用 | 極小細目 |
番手 | 用途分類 | 目の粗さ |
---|---|---|
400番~600番 | 基本研磨 | 粗目 |
600番~800番 | 基本研磨 | 中目 |
1000番~ | 仕上げ用 | 細目 |
4000番 | 仕上げ用 | 光沢用 |
より繊細に作品を仕上げたい方はフィルムスティックの方が使い勝手が良さそう!
一気に研磨したい方は研磨用でスポンジスティックを一本持っておくのもいいですね。どちらもコストパフォーマンス高めなので損はしないと思います。
使い方のコツやメンテナンス方法
フィルムスティックの使い方のコツとメンテナンス方法について簡単にまとめます。誰でもできる方法ですが、いずれも「面倒」と思う気持ちで失敗することもあるので軽くチェックしてみてね(‘_’)
「やすりの親父 フィルムスティック」を使うコツ
まず使い方のコツですが、フィルムスティックは既に述べている通り硬めに設計されています。
当て板がなくても平面を研磨しやすいようにできてはいますが、平面を研磨する際は最低限「角度が付かないように目視しながら研磨」すると良いと思います。
角度を付けてしまうと面全体にかかる研磨が偏ってしまい、最悪エッジを潰してしまったり、平面じゃなくしてしまうこともありますね。
ちゃんと目視することで大きな失敗はしないはず!
メンテナンス方法
より長持ちさせるメンテナンスとして、使い終わったら研磨したカスをちゃんと取り除くことをおすすめします。
というのも、プラスチックの素材には「加水分解」と呼ばれる現象が起こります。
「ガンプラの保存・保管方法」の記事で述べているので詳しく知りたい方はそちらも目を通してみてね。
簡単に言うと、水と化学反応を起こしてゴミとして付着してしまうこと。
プラスチックでできたガンプラのベタつきなど経験ある方も多いはず。それをイメージしてもらうとわかりやすいかも。
なので、簡単ですが「目詰まりしたカスをブラシで取り除く」だったり、「水洗いして流す」だったり使用後の簡単なメンテナンスが寿命を延ばすことに繋がります。
やすりの親父 フィルムスティックの評判
最後に、実際に使用している方の評判をいくつか紹介してみたいと思います。
帰りにヨドバシで買ってきたヤスリの親父600番、かなり良い
— BARREL@ElectricMountain𝕏 (@Yamawaki_Barrel) March 8, 2024
ヤスリやすい硬さと程よいデカさでなかなか使いやすい pic.twitter.com/ujEjjJaIlj
今回はヤスリの親父をはじめて使ってみたんですがかなりよく削れて使いやすい
— 針猫ch (@kuronekolave) July 14, 2023
今度からこれを買っていこうかな pic.twitter.com/M52D85LAhP
ヤスリの親父、すごく使いやすい
— ピコット (@HatarakuHu) October 29, 2023
600番でもサクサク削れる😆
これ一つでゲート処理から面出しから結構なことができる
これはイイ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ pic.twitter.com/43TlnPKFaG
最強のヤスリに出会えた!
— えむえむ工房🌟ガンプラ (@mm_hahaha33) May 7, 2023
もう手放されへんぐらい使いやすい、、、
さすがやすりの親父🤝#ガンプラ やすりの #親父 #ガンプラ女子 pic.twitter.com/hyP84Vreog
探すと結構でてきます良い評判!中にはぼく同様研磨力は並と判断する方もいるようでしたが、耐久性や使いやすさで評価が高いようです。
フィルムスティック・スポンジスティックのいずれも好評でした!(‘ω’)ノもっと口コミ評判見たい方はXで探してみてね~
やすりの親父【レビューまとめとおすすめ購入場所】
以上!今回は「やすりの親父 フィルムスティック 400番」を実際に使ってレビューしてきました!ぶっちゃけある程度知名度があるメーカーのヤスリであればどれも性能的には変わらないと思います。
そんなぼくが重要視するのは耐久性によるコストカット。どんなに使い心地が良くてもすぐ摩耗してしまうとね(笑)
「やすりの親父 フィルムスティック」はその点メンテもしやすく研磨力も簡単に落ちなかったのでかなりいいんじゃないかな?と思いました。平面はフィルムスティック、曲線はスポンジと分けて使うとかなり良さそう。
スポンジスティックの方は研磨力が強めみたいなので加工や残したゲートの処理に良さそうですね!
レビューまとめはこんな感じかな。
購入なんですが、おすすめはamazonですね!
メーカーのピットロードさんのサイトだと2本セット「定価税込 495円」でしたが、amazonだと記事執筆の10月31日時点で安くなっていたのでおすすめ。
番手によって価格も若干違うようですが、楽天とかだと高いので気になる方はamazonの方がいいですよー。
ちにみに、今回比較したメーカーのKURIIROは初心者に“これ以上ないぐらい最適な道具セット”もあるのでおすすめ!
道具をこれから買い揃えようか検討している方は是非チェックしてみてね
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