今回は「30MM エグザビークル(小型量産機Ver.)」をレビュー。
一目見た時から気になっていたんですが、このキット・・・ガンダム00の頭に登場するやつにメッチャ似てません?
00愛強めの筆者としてはいつか購入しようと思ってたので、今回再販タイミングで買ってみました!
上半身の動きは制限されてしまいますが、思ったより可動性は良かった。
本記事では↓下記の内容をまとめていきます。
価格は比較的安めですし購入もしやすいと思うので是非参考にご覧ください(‘ω’)ノ
エグザビークル(小型量産機Ver.)のレビュー評価!

ランナーは少なく一部30MM共通関節を用いた短時間で組み立てできるキット。
全体KPS(軟質プラ)で構成され、スナップフィットの”ヌルッ”とはめ込むのが特徴。
成形色はダークグレー単色でシールなどありませんが、パーツには多くのパネルラインやリベットモールド、メカディテールなどがシッカリ刻まれていて情報量多め!
肩周りの可動域は狭いですが、腰部から下の可動が柔軟で躍動感を出したディスプレイが可能。
一部ポリキャップが使われている点や一部とれやすいパーツがあるものの低コストのエグザビークルとしては小型に詰め込まれたメカニカル感は非常に良かったです。
組み立て評価をタップで開く
簡易なパーツ構成でプラモデル初心者でも組み立てOK!
複雑な組み立てがないので説明書を見ても直感的にどこをどうするのかわかりやすいのが特徴。
C型ジョイントやポリキャップのボールジョイントで接続する形。
【組み立て所要時間:約20分】
外観評価をタップで開く
KPSやABSはモールドが多く入る傾向にあり、30MMはそれが顕著。小型量産機Ver.に関しても、
上記が多く刻まれており、視覚的満足度高い仕様になっています。
デザインは好みが出ると思うのでその分評価はマイナス。
可動域評価をタップで開く
デザイン的に首の可動はなく、肩関節は開くことに対し大きく制限。
代わりに胴体から脚部にかけて広い可動ができるので躍動感・疾走感などディスプレイ方法によって表現できます!
股関節のボールジョイントを使うことで全体の軸を上に向けることができるので胴体の可動域を拡張できるのも強み。
ギミック評価をタップで開く
ギミックは3点!↓下記が搭載。
- コックピットの開閉可動
- 腕部アームの前後可動
- 隠し首ジョイントの展開
他30MMシリーズとの合体に使える首展開にアームの可動で表現を切り替え!
そして個人的に嬉しいコックピットの開閉とディスプレイの幅を広げる要素が組み込まれていました。
耐久力評価をタップで開く
ポリキャップ式のボールジョイントが少々摩耗が激しいタイプ。
胴体・股関節が比較的抜けやすく、摩耗すると顕著に出ると思います。修正は比較的簡単な方。
気になったのは腿に被せるようにとりつけるアーマー部分。
RGのショルダーのようにC型ジョイントで上から被せるタイプで、脚部の可動で抜けることがありました。
コスパ評価をタップで開く
価格「858 円(税10%込)」と考えると、少し高く感じる可能性はあります。サイズがあまりに小型で少し物足りないと思うかもしれません。
クオリティ的にはありですが意見は分かれそうなところ。
こんな人におすすめ
↑こんな方にはおすすめ!
特に30MMを作ってみたい人や練習用キットとしては特に良いと思います。
組み立ては簡単ですし、価格も手頃。
塗装失敗しても言い方は悪いですがあまり気になりませんし、成功した時の見栄えのリターンは恐らくとんでもないと思います!
30MM エグザビークル(小型量産機Ver.) :ポージング例
早速総合評価を踏まえた上でエグザビークル(小型量産機Ver.)のポージング例を紹介します!


武装のチェーンガンは可動制限が出るのでやはりポージングには使いづらいところがありますね。

脚部はシッカリ動かせるので疾走感を演出!
膝は曲げると角のあるデザインのメカニカル感が増す気がしますね。


アームで殴りかかる様子。

軽やかにジャンプ風。

蹴り!
ポージグは脚部をメインに使った動きがポーズつけやすいですね。

片足立ちで蹴り。バランスも意外ととりやすいです。


バックステップ。


ポージングはこんな感じ。
腕周りが弱点にはなりますが、それを補うほどの脚部可動でアクション性は高い。
冒頭で述べた00に登場する機体に似てますが、コンセプトは全く違ってそう(笑)
ちなみに小型なのでアクションベース6でも保持は十分!
30MM エグザビークル(小型量産機Ver.)の耐久力は?
耐久力は最初からやや弱めの箇所あり。
以下ポリキャップを使う部位が抜けやすくなっています。

↑画像3箇所に関してはポリキャップが摩耗してやや劣化してしまいますね。
腕部・足首のボールジョイントは問題ありませんでした。
あと、脚部を動かしているとC型ジョイント接続の装甲がちょいちょいとれます。

↑ここですね。
ここも劣化ではなく可動上とれてしまう角度があるって感じ。
可動性は悪くありませんが、人によってはストレスかもしれません。
キットの内容や発生する余剰パーツ
登場作品 | 30 MINUTES MISSIONS |
メーカー | BANDAI |
スケール | 1/144スケール |
価格 | 858 円(税10%込) |
発売日 | 2021年12月11日(土) |

↓下記内容をまとめます(=゚ω゚)ノ
キットの内容

説明書は一枚絵の小さいタイプ。
表紙には設定情報とカスタマイズ例が紹介されています。
シールは無く全て1色の成形色で構成。

ランナーは全部で3枚あり、プラスポリキャップが1枚入っています。
ランナー一覧(タップで開く)


SM-G1・SM-G2ランナーがエグザビークル(小型量産機Ver.)を構成する外装パーツに使う部分。

Cランナーは30MM共通の関節パーツ。
ボールジョイントを2つのパーツで構成するシンプルな仕様。
余剰パーツ

30MM共通の関節フレームで多くの余剰パーツがでます!
ボールジョイントやハンドパーツなどガンプラのカスタムにも使えそうなありがたいパーツたち。
組み立てた感想
基本的に2パーツを挟み一部位を構成。
それを別のパーツと連結するといったシンプルな構造。
KPSなのでパーツカットもしやすい。

脚部で例を挙げると↑画像の通り。
接続はボールジョイントやC型ジョイント。
C型ジョイントをはめ込む際には”パチンッ”としっかりハマるので簡単に抜けることはありません。
ただ、変形したり摩耗すると保持力は著しく低下する可能性があるのは留意したいところ。
素組み外観・ディテール・可動域をレビュー
素組みの完成情報と可動域詳細をまとめます(=゚ω゚)ノ
全体の印象を見る


外観はメカらしい造形で角の多いデザイン。
外装にはメカモールド・リベットモールド・マイナスモールドなど情報量豊富。
ダークグレーの成形色と関節には黒に近いダークグレーと統一感のあるカラーリング。


全体に3mm軸穴やC型ジョイント用ハードポイントがあり、外観的に少し気になりました。



上から見てもディテールが多く、どこから見ても良くできていますね。
部位ごとのディテールと可動域
頭部・胴体の詳細

正面から見ると頭部のように見えるコクピットはマイナスモールドのみのシンプルな面。

コックピットは胴体と一体。
両脇にはC型ジョイントがついていますね。

コックピットには開閉ギミックがあり、簡易ではありますが座席らしきモールドも造形!
完成度の高さが伺えます。

上から見るとメカらしいパネルラインディテールが多め。且つモールドは深いのでスジボリする必要もなさそう。

さらにギミックとしてカバーを取りはずし、首を起こせる仕様。
他30MMシリーズキットとカスタムするためのものですね。

背面にはリベットモールドとハードポイント。

腰部と繋ぐ胴体は円柱で接続。
1パーツですが段差を付けることで重ねたような造形。

腰部との接続は↑ボールジョイントで、裏打ちモールドもビッシリ!!!HGガンプラだとほぼ見ないと言っていいハイクオリティ。

腰部は一回転干渉なく可動できます。

ボールジョイントなので左右にも少し振れます。

前後可動もできますが、前方は少し控えめでした。

↑股関節はボールジョイントで接続。3軸構造になっているので脚部を前後に動かすこともできます。

股関節のボールジョイントを下げることで胴体の向きをさらに上げることができました。

開脚は180度可能。これで脚部が動かせるのが伝わるはず。
腕部の詳細

腕部は武装のチェーンガンとアームのようなもので構成。
肩関節はボールジョイントの関節で小型量産機Ver.のパーツを繋ぐような作りでした。

腕部全体は↑こんな感じ。

チェーンガンの造形も精密で細かいマイナスモールドにリベット、パネルラインとリアルさをしっかり表現。

肘に当たる部位は二重関節ではありませんが大きく可動。
さらにアーム部分も独立してチェーンガンと同じ程度に可動できます。

肩は縦に大きく動かせます。

肩装甲にチェーンガンが干渉するのでそのまま水平に上げることは難しいですね。
装甲を後方に避けることでチェーンガンを少し開くことができます。

↑画像くらい腕があがるようになりました。
横の可動は弱いが縦に強いって感じですね。
この仕様でポージングに制限がかかってしまう結果となっています。
脚部の詳細

脚部は特にメカニカル感強めで、膝裏にはシリンダーのメカディテールが入って見栄えが良い!
後肢のようなデザインなのも特徴的。

膝下関節はC型接続箇所で大きく上下可動ができます。

脚部は後肢のような形状から伸ばすこともできるので見せ方にも活かせそう。
目立つ合わせ目やゲート跡を見る
基本的に合わせ目で目立つ箇所はありませんでした!
上手く段落ちモールドでかくされていたり、縁に寄せてモールドに見せたり工夫されています。

気になるのは↑画像白枠内のようにゲート跡。
処理しないと成形色が暗めのグレーなので、白化してしまった跡が結構目立ちます。
特にリアはフロントに比べ割とハッキリ白化がわかってしまいますね。
白化対策は↓下記事にあるので気になる方は参考にしてみてください(‘ω’)ノ
「その他30MM」・「同価格帯」キットと比較
下記ではエグザビークル(小型量産機Ver.)と他のキットを比較してみたいと思います(‘ω’)ノ
その他30MMと比較


見た目・満足度が良かった「ヴェルデノヴァ[ネイビー]」と比較。
ヴェルデノヴァは「1,848 円(税10%込)」と「858 円(税10%込)」の小型量産機Ver.とは価格差があるのでどうしても差がでてしまいますね。
サイズは明らかに小さ目。
配色も単色でコストカットされてる感が出てしまいますが、外装ディテールは負けてないと思いますね!


外観・可動性・カスタマイズ性の良かった「ガルドノヴァ[グリーン]」と比較。
ヴェルデノヴァより近しいサイズ感。
それでもあくまでも「エグザビークル」という立ち位置の為か大分小さいのが伝わるかと思います。
同価格帯のエグザビークルと比較


同じエグザビークルである「装甲突撃メカVer.」(塗装済み)と比較。
項目 | エグザビークル (小型量産機Ver.) | エグザビークル (装甲突撃メカVer.) |
---|
発売年 | 2021年12月11日(土) | 2022年10月22日(土) |
価格 | 858 円(税10%込) | 1,078 円(税10%込) |
組み立てやすさ | ◎ | ◎ |
外観プロポーション | ◎ | 〇 |
可動範囲 | 〇 | ◎ |
武装・ギミック | △ | △ |
耐久力 | 〇 | 〇~◎ |
組み立てやすさやプロポーションは同じぐらいの評価!
どちらも30MMらしい作りやすさがあり、プロポーションはそれぞれのデザインに合った最適なバランスになっていると思います。
可動範囲に関しては「装甲突撃メカVer.」が構造上柔軟でしたが、外観ディテールは明らかに小型量産機Ver.が圧倒的に多いですね。
エグザビークル(小型量産機Ver.)のメリット・デメリット
メリットとデメリットをサクッと確認でできるようまとめていきます(=゚ω゚)ノ
メリットまとめ

個人的にもう少し大きくても良かった気はしますが、モニター下にも置けるサイズ感で小物インテリアとして優秀ですね!
可動性は高いですが、このメカメカしい見た目なら正直そのまま置いとくだけで満足度高いと思います。
デメリットまとめ
デメリットはほとんど感じませんでしたが上記は気になる所!
肩関節の可動域の狭さはポージング例でも見せた通りかなり制限され満足度が低め。
各関節もボールジョイントが多めで、特有の”ズレ”みたいなことが起こりやすく、バランスよく素立ちさせるのが少し難しい。
そしてハードポイントを使ったカスタマイズは小型量産機Ver.をメインにするとちょっと難しそうだと思いました。
例えば首を取り付けると↓こんな感じ。

小型量産機Ver.をメインにしてしまうとバランスが悪くなりますし、脚部に関しては取り付けも難しいものが多め。
あくまで武装としてカスタムに使うのをおすすめします。
30MM エグザビークル(小型量産機Ver.)【レビューまとめ】
レビューをまとめます!
こんな感じですね。
サクッと何か作りたい方やプラモデル初挑戦の人におすすめ!
ディテールの多さから視覚的満足度は高いので、広い脚部の可動性は”ついで”くらいに思うとお得感でるかもしれません。
実際筆者は置物想定で購入したので、こんなに動かせるのは驚きでした(‘_’)・・・動かせるなら肩も頑張ってほしかった(笑)
30MM作ってみたいと思ってるなら価格も安いのでおすすめ!!!
現場からは以上です。
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