今回は、2024年9月21日発売の「HGCE ライトニングバスターガンダム」について、気になる方向けのレビュー記事。
- 登場作品：ガンダムSEED FREEDOM
- メーカー：BANDAI
- グレード:HG 1/144スケール
- 価格：2,860円（税10%込）
- 発売日:2024年09月21日
- キット内容：
ランナー8枚
シール
説明書
ポリキャップレスでKPSが関節に採用
タップで解説を見る
廃棄予定だったデュエルと共にユーリ・アマルフィ主導のもと改修。その後型番を「GAT」から「ZGMF」の型番へ変更され核動力をもつ機体となっている。
本編では核動力機専用の強化ユニット「ミーティア」を装備して運用。バスターガンダム元来の高い射撃力との親和性が非常に高いのが特徴。
ガンダムSEED FREEDOMのガンプラって、何度か動かしているとポロリがあったり、関節が緩んできたり、不満が出てくるキットって多くありません？
ぼくは正直ガッカリしたキットもあるので、レビューを見てから再販で買うか検討したい方向けに忖度なしでレビューをまとめていこうと思います。
本記事では
- 実際にポーズをつけてどんな風にディスプレイできるのか
- 他キットとプレイバリューを比較
- キットの内容物
- 可動域の詳細
- ギミックの比較
こんな内容で進めていきます！
読み終えるころにはきっと「欲しい」or「欲しくない」が明確になっていると思います。
なんとなく欲しいかも←こんな方に特に目を通してほしい！
レビュー評価：・・・正直微妙
組み立てやすさ
SEED FREEDOM系のHGCEガンプラにある「SEEDアクションシステム」ながらパーツ構成はかなりシンプル。ランナー数も少ないので、特にサクサク組めるキットでした。
可動域
SEEDアクションシステムと肩の可動域が広いので、ゴツイ見た目の割に動かせる印象。ただ腰部に関してはボールジョイントで可動するものの、シブミが強すぎでした。（個体差の可能性あり）
外観
クリアパーツを使った細かい分割や凹凸のあるモールドなど結構細かく、プロポーションバランスもかなり良くまとまっていると思います。
ギミック
ギミックは細々したものが4つ。個人的に2つはあまり魅力に感じるものではありませんでした。
コスパ
結論だけいうと、このクオリティだと「高い！！！！」プレイバリュー低めに感じます。「バスターガンダムが好き！」、「改造したい・改造に使いたい」という方にはおすすめ。
組み立てた結論としては、造形レベルはかなり高く、バックパックの超デカい砲身も結構動かせるので楽しいキットでした！
ただ、一部可動範囲や胴体ボールジョイントの関節が強すぎたりして、正直価格に対するプレイバリューは低めというのが感想です。
HGCE ライトニングバスターガンダムキット内容
簡単にキットの内容を紹介！
説明書
説明書は1枚の折りたたまれたやつですね。珍しく21日時点ではWEB説明書はありませんでしたね。
個人的に1枚タイプは見にくいのでWEB版は先に出しててくれるとありがたい（笑）
ランナー数は8枚でHGCEの中では少な目！
以下8枚のランナーで構成され、Aランナーが「GAT FRAME」になっているのを確認しました！
「HGCE デュエルブリッツ」でも採用されていたランナーみたいで、今後これを使ったGATシリーズが商品展開する可能性が噂されていますね。
Aランナー意外は全て新規造形のライトニングバスターガンダム専用ランナー。
E2ランナーはクリアパーツで、ショルダーアーマー箇所に使用されています。
少ない色分け補填！付属シール
シールによる色分け補填は少なく、ほとんどパーツ分割で再現されていますが、頬の色分けはちょっとパチ組勢の方に不親切かな。
価格も価格なので、一番見栄えのする頭部はしっかり色分けしてほしかったと思いましたね。
HGCE ライトニングバスターガンダム：可動域レビュー
各部位の可動域の詳細をチェックしていきたいと思います。
以下パーツに分けて紹介するので参考にどぞ！特に腰部は要チェック！
頭部パーツ
俯きはほとんどできませんが、見上げる可動域がかなり広く、おたふくほっぺが少し干渉しますが一回転もOK。
頭部は6パーツのシンプル構成。あまり見かけないと思ったのはバイザー部分も分割されていました。
加工する時一体化していると切ることもあるので、それを考慮するとありがたい使用。
胴体：SEEDアクションシステム
骨格となるSEEDアクションシステムで可動は抜群。
腰部アイボリーのパーツに関してですが、はめ合わせる時めちゃくちゃ固いです！パーツ自体に耐久性はあまりないと思うので、挟み込む際には注意した方がいいポイント。
装甲をつけた可動域はこんな感じ。肩を前面に大きく引き出せて、上体を前後に動かせます。
左右にも若干振れます。
干渉もないので捻りもOK！
※腰部のボールジョイントがシブすぎてネジ切れそうな雰囲気出してました！軸の長さも出ているので、耐久性は落ちていると思います。
少しヤスッた方がいいと思うんですが、ぼくはヤスりすぎてゆるくしてしまったので独自に調整しました。
同じように軸をヤスりすぎた方は「ガンプラのゆるい関節を修正！」の記事で調整方法を紹介しているので、あくまで自己責任でお試しください。おすすめはランナーの袋使うと滑りもでるので良い感じでした。。
腕部パーツ
SEED FREEDOMに多い仕様のパーツなんですが、ここパチンとなるまでしっかりはめ込む必要ありです。
ショルダーアーマーは前後からはめ合わせなんですが、スカスカした見た目にはなっておらず、密度感があってかなり良かったです。
ショルダーアーマーの一部は上下に可動できるので、水平に腕を上げる時に可動範囲が拡張します。
腕部は↑こんな感じ。前腕は最中（もなか）構造ですが、合わせ目は段落ちモールド化されていました。
手首は少しだけ伸ばすことができました。角度つけられるので腰のビームガンも手の甲を外さずに握らせることができます。
股関節パーツ
サイドアーマーはほぼ動かすことができず、そのままだと開脚は難しいです。
「HGCE ライジングフリーダム」や「HGCE イモータルジャスティス」同様、股関節の軸が上下可動する仕様になっていて、引き下げると180度に近い開脚ができます。
※このスライドは摩耗すると自重で下がってしまうようになる可能性があります。
↑ご覧の通り、バッチリ開脚！通常状態でも必要最低限は開きますね。
脚部パーツ
膝立ちがすげーキレイ（笑）
SEEDアクションシステムを使わないでこの姿勢がとれるのは珍しいかも。
脛は関節を挟んで上からパーツを被せれる仕様で、不自然な合わせ目はでません。↑ちょっと開いてるのはゲート処理忘れてた箇所の影響です。
※他のHGCEに比べ、膝の曲がる角度がやや弱いです。無理して曲げると破損するかもなので注意。
足首パーツ
↑画像の通り前方向には足首可動できますが、後方にはほぼ動かせませんでした。
作りがEGのよう簡素になっており、関節もスリッパ履かせるイメージ。
アイボリーパーツのはめ込みがゆるいとグラグラになるのと、足首側のボールジョイントパーツも動かしていると抜けやすいです。
KPSだと思うんですが、こういうツルツルした表面のパーツは簡単に抜けちゃうんですよね。
ライトニングバスター：実装ギミック
- 77式多目的誘導爆発射筒開閉
- 高エネルギービームガン展開
- 複列砲身多目的砲の可動
- 複列砲身多目的砲の展開
HGCE ライトニングバスターには↑4つのギミックが搭載されていました。
ちなみにバックパックは最近主流の「2軸接続」タイプなので、何度か取り外しするとすぐにガバガバになります。
77式多目的誘導爆発射筒開閉ギミック
バックパックの「導爆発射筒」の展開ギミックで、蓋のように開閉できます。中身はもちろん、蓋裏にもモールドがちゃんと入ってます。色分けは大変そうですが、やると立体感が爆上がりしそう。
メカニカル感が好きな方は是非挑戦してみてほしい
高エネルギービームガン展開
ビームガンは腰部で前後可動するようになっており、前方に展開後、砲身の向きをパーツの差し替えで再現する仕様。
付属物は今回なくて↓この差し替えパーツのみ。
正直ちょっとメンドクサイ仕様なので、砲身向けたままの方差しっぱでも良い気がします。
複列砲身多目的砲の可動
バックパックとの接続を2軸設け、それぞれボールジョイントで可動できるようになっています。
ただし、この可動は上下のみで左右には微々たる可動しかできませんでした。
複列砲身多目的砲の展開
折りたたまれた部分を引っ張る。
砲身を起こし、突起に接触させ下部にさらに引き出し。
後は伸ばして完了！直感的にできますが、言葉で説明する方が難しいやつです（笑）
ちなみにギミックというほどではないんですが、ショルダーアーマーの凹部分に「複列砲身多目的砲」がピッタリハマります。ロックとかはないので乗せるだけっていう簡易仕様。
射角が狭まるので、ポージングにもあまりおすすめしませんが（笑）
HGCE ライトニングバスターガンダム：完成ポージング例
組み立てて色々気になる点はありました！ありましたが、先に外観の良さから見てほしいので完成品からご覧ください。
迫力ある砲身をバックパックに接続するアームで上下自由に可動させることができます。
見た感じディテール量は多いですが、重要箇所である頭部の頬の色分けはシールになっていました。
正直のぺーっとした感じがあるので、ここはシール使うか部分塗装推奨の箇所ですね。
高エネルギービームガンは前方に引き出せます。特徴的なのは、ガンダムSEED FREEDOMのガンプラの中だとかなり足首の設置性が高い。
浮遊させるよりも個人的には地に足を付けたディスプレイが栄えそう。
砲身をわき下から出すことでブラストインパルスのようにもポージングできます。このデカさは迫力あってかなり良い。
「次元ビルドナックルズ」に付属するハンドパーツ（平手）に変更してみました。サイズ感もよくちゃんと使用できるので、ハンドパーツの「オプションパーツ ガンプラ03」でカスタムしてみるのも良さそう。
基本的に射撃機体なのであまりポージングに幅を持たせるのがちょっと難しいですね。
バックパックのアームが左右にも触れるなら、もっとポージングもやりようがあるんですが。改造できる方は軸をイジッてみてもいいかも。
「オプションパーツセット ガンプラ 12 (大型レールガン)」と組み合わせてみました！この組み合わせはありかも！普通に持たせることができますし、ボリューム感増し増し！！
翼に見立てることもできるので、別途武器を持たせた方がいい気がします。
ポージングは以上！
ライトニングバスターガンダムの耐久性は→難あり！
比較した結果「HGCE ライトニングバスターガンダム」は耐久性どうなのかというところ。
2時間～3時間動かしてみた耐久性を↓↓下記にまとめます！
結論をいうとちょっと難あり！
↑正直にまとめるとこんな感じですね。
特に、ほぼEGクオリティといってもいい足首パーツ部分はKPS特有の滑りがあるので、回転の動きを繰り返すと容易に抜けました。
なので、ぼくの判定は「動かしにくい！！！」という結果。
バックパックは問題なかったのでかなりもったいなさを感じましたね。
もっと良く魅せるカスタム案！
SEEDアクションシステムはありますが、ビームガンが固定されていることに加え、大型武器の複列多目的砲が上下の可動しかできないので、「斜めの動き」が何もできない・・・・。
どうだろう。個人的に結構致命的で遊び応えが減るというか、ポーズ付けてディスプレイする方にはちょっとシンドイキットかもしれないというのが感想ですね。
外観が良いだけに勿体ない”(-“”-)”以下はカスタム案！できそうなら挑戦してみても良いと思います。
- 全塗装する
劇中と比較するとグリーンなどがやや明るいのでより立体感のある色彩に調整したり、オリジナルカラーにするのも良い。 - 部分塗装する
頭部の頬やセンサー類の塗装するだけでも印象が変わると思います。 - オプションパーツを使う
紹介したハンドパーツや、オプション武器を持たせることでポージングの幅を広げることができると思います。 - スミ入れする
モールドは多いので、陰影をだすことでメリハリ感がだせます。※白っぽい外装はアイボリーなので、ブラックよりもダークグレーやライトグレーがおすすめ。
その他SEED FREEDOMキットと比較した満足度と耐久性
購入した他のガンダムSEED FREEDOM関連キットとライトニングバスターの「価格」と「プレイバリュー」を比較！
| ガンプラ | 価格 | プレイバリュー |
| HGCE ライトニングバスター | 2,860円（税10%込） | |
| HGCE ライジングフリーダム | 2,640円（税10%込） | |
| HGCE イモータルジャスティス | 2,640円（税10%込） | |
| HGCE ブラックナイトスコードシヴァ | 2,970円（税10%込） | |
| HGCE マイティーストライクフリーダム | 2,970円（税10%込） | |
| HGCE インフィニットジャスティス 弐式 | 3,080円（税10%込） |
↑比較するとこんな感じ。
前提として、全キット外観の見た目は良いです！好みがあるくらい。
★4を下回るキットに関してはポロリや可動に対して価格が高すぎるという評価で、おすすめしないものに分類しています。
冒頭にも話したんですが、ガンダムSEED FREEDOMのキットって意外と「耐久性」に欠ける物が多い。価格も高めなので、どうしてもそれがプレイバリューの価値を下げてしまう。
HGCE ライトニングバスターガンダム【レビューまとめ】
ということで、今回は「HGCE ライトニングバスターガンダム」を詳しくレビューしてきました。
・・・はい、正直にまとめます！
ガンダムSEED FREEDOMに登場するガンプラの中では外観は良く色分け再現もシッカリされている方だと思います。
ですが、構成するパーツが簡素な印象で、EGの仕様をした箇所もありました。これが1,500円とかなら全然良いんですが、コストを考えると「ちょっと手抜きすぎないか？」と感じたのが率直な感想。
個人的にバスターガンダムがとても好きとかではないので、コストを考えるとかなり高いですし、胴体のシブミは特によろしくなくプレイバリューは低め。
↑こんな方にはコスト度外しでおすすめできますが、高いなら悩むという方にはおすすめできません。損した感味わう方が出てきそう。
いつか買うのがなくなった時買ったらいいかも。
ガンダムSEED FREEDOMのガンプラでどれが良いか知りたい方は「HGガンプラレビューまとめ」の記事を是非チェックしてみてね。
以上！次の新作はいよいよ「カルラ」！楽しみ！！
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