今回は、劇場版ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-に登場した「グラハム」率いる「ソルブレイヴス隊」の一般用試験機のガンプラ「HG ブレイヴ一般用試験機」をレビューしていきたいと思います。
- 登場作品:機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
- メーカー:BANDAI
- グレード:HG 1/144スケール
- 価格:1,760円(税10%込)
- 発売日:2010年11月13日
GN-X系の技術をベースにアヘッドやジンクスⅢやⅣと発展した機体が多いなか、ブレイヴはフラッグの形状を色濃く継いだ機体デザインとなっていますね。
若干デザイン的に足が長すぎる気がしますが、飾ってみると意外と気にならなず、大きさも他の00キットと比較しても大差ありませんでした。
造形や変形ギミックが気になる方は是非参考にご覧ください。
レビューの総合評価:意外と完成度は高い
総合的な評価をチャートにしてみると↑こんな感じ。
価格もHGらしく安価ですが、似た形状のフラッグやイナクトが大分低コストと考えると大分高く感じるかもしれません。
しかし、完成度の高い変形機構やGNドライブのバインダー可変、専用の台座の付属など価格に対しての満足度は高めでした!
個人的にはおすすめ!(‘_’)
以下評価の詳細と早速ポージング例で外観をご覧ください!(‘ω’)ノカッケェヨ
組み立てやすさ
パーツはHGらしいシンプルな作りでしたが、ガンダムタイプとは関節構造が若干形状が異なっていて新鮮でした。特に胸部には変形の時の可動ギミックや安定させるロックなど、HGとしてはレベルの高さを伺えます。
気になるのは2010年製なのでABSがまだ多めに使用されていることぐらい。
【組み立て所要時間:2時間程度
可動域
首、腕部、脚部に関しては非常に良く動きます!肩は狭く水平に腕を上げるのは難しいですが、腕部付け根のロール可動をうまく使うことでポージングの表情付けは思ったり柔軟でした。
外観
フラッグを継承しているので四肢がやや長めでスラっとしたプロポーション。好き嫌いがハッキリ別れそうですが、頭部のクリアパーツやスピード感が出るよう後方に流れたエッジデザインなど、作ってみたら1つは必ずお気に入りポイントが見つかるキットだと思います。
ギミック
ギミックは巡航形態への変形、GNバインダーの可動、あとはメインキャノンギミックの差し替えなどです。数は少ないですが、価格と変形の際のロックなどを考えるとかなりレベルは高いのかなと思いました。
耐久性
4時間動かしてみた結果、関節は少々問題ありそうだなと思います!というのもABSが採用されており、パーツ同士のシブミは組み立て当初硬すぎ!ってぐらいしっかりしています。それが動かしていると摩耗していきますね。
粉末も目に見えるレベルで出てくるので、関節強度を上げるのは必須になると思います。レビュー時点ではぼくの場合手首が緩くなってしまいました。
ただ、ABSの補強なので、薄いビニールを間に噛ますだけで摩耗も無くすことができシブミも戻せるのでKPSより個人的には楽な気がしています。
コスパ
変形ギミックやバインダーの展開、回転など定価「1,760円(税10%込)」と考えると個人的には大満足でした。これくらいの価格だとギミックがないことは当たり前ですし、物によっては完成度も低いものも珍しくない。
それを考えると「アタリ」感が強かったです!
ポージング例
ビームサーベルは完全にホワイト単色なのであまり見栄えが良くありません。割と尺が長いので他を流用することもできず塗装するしか選択肢がないのは残念なポイントでした。
↑シンプルなポージングですが、頭部から出るコードが柔軟に動かせるのでスピード感を演出しやすいのはめっちゃ良かったです!
フラッグと言えばこの角度のグラハム切り!かっこよかったですよねー。ブレイヴでも再現できました!!
巡行形態に変形!
意外としっかり変形で飛行機感強め!フラッグが角型デザインだったのに対し、ブレイブは曲線デザインが多いのでより自然なデザインに感じます。
ポージングは以上!めっちゃ良くないですか?ちなみにシール類はフェイス部分だけ使用。色分けはやや足りない部分があります。
>>ポージングが良いと思った方は「ガンプラポージング参考例一覧」の記事をチェック!
ガシガシ動かした上での耐久性はどう?
関節系にはABSが使用されていたので大変不安でした!!!
結果からいうと思ったよりは全然へ足らなかったのがぼくの感想。↑画像で示す2か所に関しては動かす頻度も多いので顕著に影響がでたのかなと思います。
ただ、やはりどうしても摩耗してしまうので、数時間動かして今回は大丈夫でしたが、今後は肩や腿にも多少影響はでるんじゃないかな?と思っています。
とはいえ、同じダブルオーのキットの「HG ガンダムスローネアイン」や「HG ガンダムスローネツヴァイ」と比較すると劣化する速度が明らかに遅いのは高評価でした!
組み立てレビュー
パッケージは劇場版共通の白背景!めっちゃかっこいいんですよねー。中でもこのブレイヴのパッケージHGキットの中でもかなりカッコいい方だと思います!
箱捨てるのもったいなかったので額縁に入れました(笑)
「ガンプラの空箱どうしてる?」の記事で飾り方紹介してるので気になる方はご覧ください。
表紙はブレイブの説明と「ソルブレイヴス隊」とメンバー紹介。
↑ランナーはこんな感じで少な目。
色分けは少し不足しているのでシールによる補填あり。ただそう多くはないかな。
バインダーは胴体側にボールジョイント。
腰部の独特な形状。
基本的にはボールジョイトで頭部、四肢を接続!
ザックリ組み立て風景を出すと↑こんな感じ。構造自体は割とシンプルですが、ガンダムタイプとは違う真新しさを感じることができます。
特徴としては関節部分の黒いパーツにはABSが使われていてやや硬くシブミは強め、KPSならネジ切れているであろう強度でした(笑)
もしABSで関節がクタクタになるのが気になる方は↓下記事で対策方法をまとめているので参考にどぞ(=゚ω゚)ノ
各部位と可動域をチェック!
各部位にスポットを当てて簡単に詳細を見ていきましょう!
塗装する際には割れないようにしっかり膜を張ってから塗装が必要。筆塗は部分塗装ぐらいにした方がいいかもしれません。
頭部
頭部アップ。
フラッグに非常に近いデザインですが、安全フラグを残しておくと結構違って見えますね。
ボディの色味はクリームがかったグリーンが特徴。劇中はもっと濃いグリーンだったと思います。
↑フェイスはクリアパーツで、内部にはフェイス用シールが貼ってあります。目立つ合わせなどは入っていません。
後頭部にはケーブルの軟質パーツですが、中心にアルミぐらいの強度の芯が入っていてへたれたりせず表情付けができます。
GNドライブを固定する黒いパーツには合わせ目がでちゃってますね。
上下共にまぁまぁの可動。
首周りには干渉箇所がないので振り向きは大きくできますね。
胴体
バストアップ。
胸部は一部ホワイトパーツで色分けしていますが、その他白い部分はシールによる色分けで再現。
胴体は後方にめっちゃ大きく可動できますが、前屈は胸部が干渉するので少しだけ。
胸部黒いパーツの変形用ロックを外すともっと前屈できるようにもできます。
腰部はボールジョンとで捻りは大きく、傾きは少々。ABSが使われているので摩耗します。
腕部
ショルダーアーマーはボールジョイントで簡易接続。若干前後左右に可動。
腕部アップ。腕部も曲線の造形が目立ちますが、ハンドパーツのみフラッグを思わせる四角感のある形状。
肩は水平に全然動かせませんでした。一応ボールジョイント。
腕部付け根はロール可動入り。
手首は変形の時に角度変更できるようボールジョイントで内側に大きく動かせるようになっています。
↑画像見てもわかる通り、白い粉が付着しています。ABSが摩擦で摩耗しちゃってますね。
脚部
腰部アップ。フロントアーマー自体は短く小型。ただし腿パーツと一体化してフロントアーマーに見立てたデザインになっていました。
ボールジョイントなのでロール可動もでき、連動して腿のアーマーも角度変更できます。
リアアップ。リアアーマーはないので、背面から見ると関節部位は丸見え。
特徴的な長い脚部。
脛自体が長いのもそうですが、つま先立ちのようになっているのでより長く見えますね。
合わせ目はほとんどなく、3パーツ構成にすることでモールドに見立てる仕様。
爪先はボールジョイントで可動する仕様。
2点の関節でシッカリ可動。
股関節の開脚は十分に可動しますね。ボールジョイント仕様と考えるとかなり優秀!
前方に水平ぐらい足上げできます。
後方には大きくグリンと可動。
足首は下方向に垂直に、上方向にはちょっとだけですね。
GNドライブ近くとバインダー近くに2つ基部があり、ある程度上下に柔軟な可動。ただボールジョイントなので左右には大きく動きを付けることができません。
バインダーは折りたたむことができるので、MS形態と巡航形態で使い分けます。
巡航形態への変形
↑基本的な変形ステップはこんな感じ。
↓写真で簡単に見せるとこんな感じ。
胴体は黒い部分を引き出してロックを外し、胸部中心を引き上げます。
前屈させて胸部はちゃんと収納できるようにたたみます。
脚部を後方に流します。
腕を整えます。
あとはビームライフルパーツを胸部にとりつけてバインダーを前方に向けウィングを出すだけ。
雑にいうとこんな感じ(笑)胸部の収納は初見複雑に見えますが、1~2回やれば慣れます!
HG ブレイヴ一般用試験機の付属物
【付属物一覧】
- 台座+差し替えパーツ
- 白いビームサーベル(柄一体型)
- 頭部用リード線
- ビームライフル
- 変形時用背部差し替えパーツ×1
ビームライフルは先端の取り付け位置を変更することで展開状態と通常状態を再現できます。
↑こんな感じ。
支柱の形状は2パターンあって垂直軸と斜め軸で使い分けることができます。
台座部分には差し込み箇所が2か所あるので任意で変更できますね。
支柱部分は延長パーツも付属するので高さの調整も少しできます。
他ガンプラとのサイズ比較
標準的なジンクスとサイズを比較!ブレイヴの方が頭一つ抜けてる感じですが、ジンクスがマッシブに見えるのに対し全体的に華奢な造形。
大きく見えるのは足首が爪先立ちしている状態だからですね。
HG ブレイヴ一般用試験機 | HG ジンクス | |
価格 | 1,760円(税10%込) | 1,320円(税10%込) |
付属品の数 | 5つ | 5つ |
ギミック | あり | なし |
造形クオリティ | ◎ | ◎ |
可動域 | 〇 | 〇 |
台座 | あり | なし |
キット内容を比較するとこんな感じ。
価格は400円ほど差があるので、変形ギミックや台座でその分納得できるかどうかというところでしょうか。
個人的に1,760円(税10%込)なら十分満足できる内容に感じています。
HG ブレイヴ一般試験機【レビューまとめ】
以上、「HG ブレイヴ一般試験機」のレビューをしてきました。
造形も良く、長い手足が特徴ですが可動に問題もなくかなり出来がイイHGだと思います。気になるのは古さもあってABSが関節に採用されていることぐらいで、ちょっと塗装しにくいかなぁって感じ。
ポリキャップレスで関節のしぶみが増してる面とのトレードオフですね。
ダブルオーキットの中でも劇場版のキットなので後に出た方。1stシーズンと比べてもガンプラの質が上がっていると思うので、ダブルオーファンの方にはかなりおすすめだと思います!
レビューは以上!
再販あれば是非グラハム機も購入してみようと思うので、その時はまたレビュー見てみてね。
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