今回は「機動戦士ガンダム 水星の魔女」より、「HG ガンダムファラクト」をレビューします(=゚ω゚)ノ
登場作品 | 機動戦士ガンダム 水星の魔女 |
搭乗パイロット | エラン・ケレス |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 2,090円(税10%込) |
発売日 | 2022年12月17日 |
水星の魔女シリーズは以前「HG ガンダムシュバルゼッテ」を作ったことがあって、クオリティ高かったからそのうちまた作ろうと思って大分先延ばしにしてたんですよね(笑)
おじさんにストーリーはあまり刺さらなかったのが正直なところですが、登場機体のいくつかはカッコイイと思っていたので再販に合わせて購入してみました!
ぼく同様後回しにしていた方も多いと思いますが、再販回数も減ってきているので、ファラクトが気になっている方向けに詳細をまとめます!
是非参考にしてみてね(‘_’)!!
レビュー総評:造形がよく可動も良好!ちょっと惜しいおすすめキット
まずは外観を見てもらい、それから総評!
グレー?ネイビー?のような暗めのボディにイエローのアクセント。本体は細めでややガンダムには似つかわしくない異形寄りのスタイル!
全長は大きく見えますが、思ったよりも小さく標準サイズと頭1つ分くらいしか違いません!細身のボディを覆うウィングのような肩のアーマー、銃身の長い特徴的な武装と色々個性強めの機体(‘ω’)ノ
関節にC型ジョイントを採用しているので、摩耗や一部初期のゆるみは気になりましたが、広い可動範囲に随所に搭載されたギミック。メッチャ満足度高めでした!!!
組み立ても簡単ですし、比較的購入しやすいので初めてガンプラに挑戦する方におすすめしたいキットですね。
ただし!
後に出たシュバルゼッテを作ったぼくの感想としては、ファラクトに拘らないなら他のガンダムタイプの方がいいかもしれません。
外と比べると若干パーツの抜けやゆるみが出ているように感じます(‘ω’)
ファラクトのキット内容や付属品紹介
↑パッケージはWEBデザインの「ブロークングリッドレイアウト」のように余白を使いオシャレ感強め!ちょっと機体自体のデザインが微妙ですが、まぁまぁまぁ(笑)
説明書は一枚タイプで、表にはパイロット「エラン・ケレス」とファラクトの説明。裏には機体の武装と塗装ガイドが記載。
HGUCやHGCEと違いサイズが一回り小さくなっています。説明書を見るとギッシリ記載されていてパーツが複雑に見えるかもですが、実際は作りやすいので印象だけでした。
シールはシェルユニット内部用のホイルシールが付属。色分けはほぼパーツ分割で再現されてますね!
ランナーは六枚で完全新規造形。余剰パーツなどはありませんでした!
タップでランナーを見る
↓本体のみだとこんな感じ。
本体だけだと大分質素。
バックパックと思っていた両肩はアーマーらしいので、ありきのデザインですね。
組み立てで特徴的な部分と気になった部分
特徴的な部分①
胴体組み立て段階の様子。
肩関節はあまり見ない形状で、差し込むだけの前後可動仕様。引き出しなどはできませんが、個人的にはあまり気にならないところ。
構造はシンプルで、軸が太く破損の心配があまりないのが良かった!
特徴的な部分②
脚部やブースターユニットの白い色分けパーツを1つのパーツで成形。それをスライドして差し込む形にすることで分割したように見せています。
こういう工夫は個人的には好きで、今まであまり見なかった仕様でおもしろい!
特徴的な部分③
基部やパーツの一部に肉抜きっぽいのがあるんですが・・・若干モールドにも見えるんですよね。ちゃんと内部が造形されているので、ぼくはあまり気になりませんでした。
個体差かもしれないんですが、ランナーから切り取った時点で顎の一部がほぼ割れていました!なんとか取り付けはできましたが・・・うん、ちょっと普通に嫌だった。
切り取り前も確認しとけばよかったですね”(-“”-)”
ちなみにこういうパーツの破損や紛失・初期不良は取り寄せもできます。(これから始める方向け情報)
付属品一覧
それでは付属品を紹介!
【ビームサーベル】
SB-13の型で成形色はクリアグリーンで成形。このサーベルエフェクトは取り付けダボ軸がかなり脆いので、折れないように注意してほしいところ!
特にファラクトのサーベルにエフェクトを取り付ける際、「ギチギチ」なってたので、割と破損率高いかも!!
サーベルには突起が付いていて、ハンドパーツに取り付けたあとすっぽ抜けを防止できるようになってます。
腕部にはサーベルを収納できるギミックがあるんですが、取り外す際にも突起を引っ掛けて取り出せる仕様で、展開させなくても取り出せます。
【ビームアルケビュース】
銃身の長いのが特徴的な「ビームアルケビュース」は2パーツ構成とシンプル。
銃口はライフルのような・・・何だろうこれ?安定させるやつかな?がついてます(笑)ディテールは思ったよりも入っていますが、成形色がグレーなのでなんか軽く見えるのはちょっと残念。
合わせ目は段落ちモールド化されていますが、モールド位置にゲートが付いていたので、キレイに処理しないと結構目立ちます。
【左手平手ハンドパーツ】
左手のみ平手ハンドパーツが付属。マニュピレーター部分はKPS素材で造形が細かく関節も表現されていて良い感じ。手の甲はよくあるPS素材でディテールは手首付け根の段差くらい。
【コラキ】
最後にファラクト用ガンドビット「コラキ」が4対付属。小さ目のビットなので情報量は割とあるように見えます。
両肩アーマー裏に取り付けでき、面積のある部分を押すと簡単に取り外しできる仕様になってました!勝手に外れるなどは無く良くできた作り(‘ω’)
コラキは分離し、劇中のようにディスプレイできます・・・が!水星の魔女専用ウェポンディスプレイベースを使わないとディスプレイ難度メッチャ高い!!!!
コラキをディスプレイしたい方は合わせて購入した方がいい!他のアクションベースだとちょっと無理(笑)
組み立てに必要な道具
「HG ファラクト」は簡単に組み立てできますが、パーツ数は割と多め。手モギだとケガしてしまうかもなのでニッパーくらいは使った方が良さそうでした。
あと、ゲート跡が所々集中していて目立つので、ゲート処理も出来る方には推奨したい気持ち。
もしニッパーだけでゲート跡を目立たたないようにしたいなら白化を抑えるニッパーを1つ持っておくといいかもしれません。
ファラクトの部位ごとの外観と可動範囲詳細
それでは「HG ガンダムファラクト」の外観詳細と可動範囲詳細をまとめていきます。部位ギミックも合わせて紹介するので、気になる方は要チェックね(‘ω’)ノ
頭部の外観と可動範囲
頭部アップ!
ツインカメラや頭部バルカンはレッドパーツで色分けされています。額のシェルユニットは成形色でレッド。グレーにしたい場合はシールを貼る仕様。
頭部側面には合わせ目とゲート跡がでやすいのでキレイに処理できる方はやったほうがいいですね!暗いボディーなので白化はちょっと目立つように思います。←もっとキレイに切らんかい(笑)
ちなみに・・・
↑側面から見るとフェイス部分なんか似てるのでミキシングもいけそう?
後頭部はこんな感じ。一部内部のパーツで細かい色分け。アンテナの安全フラグをそのままにするとピエロ感が出てしまうのでカットしてあげたほうがいいかも。
首は上下・左右共に広く可動できるのでポージングでもシッカリ相手を見据えることができます。
腕部の外観と可動範囲
肩はアーマーがないとかなりみすぼらしい感じ。正面・背面には3mmダボ穴が空いているので、何かしらカスタムもできそう。
組み立てでも話した通り、肩関節は引きだしできませんが、可動範囲としては十分だと思います。
腕上げは水平以上あがって超優秀。肩アーマーを取り付けた状態でも可動範囲は同じ!
腕部は↑こんな感じ。曲面デザインが強めに反映。
上腕部分はロールできますが、2022年製としては珍しく肘の二重関節は搭載していません。C型ジョイント仕様で、割と簡素な仕組み上実装できなかった感じですね。
個人的にポージグに大きな影響は出ないと思うので評価が下がる部分ではありませんでした!
手首はボールジョイントで標準的な可動範囲・・・のはずなんですが、気持ち範囲が狭いように感じます。正式仕様ではありませんが、ジョイント軸を少し引き出せば可動範囲を拡張も可能。
腕部にサーベルを収納するギミックが搭載されています。
↑画像左側のように、展開可能。ただし、画像右の収納部分は上腕から水平より後方へ角度付けはできません。ムリに曲げないよう注意してね。
収納箇所の反対側にはバーニアっぽい造形あり。
胴体の外観と可動範囲
胸部は↑こんな感じ。
側面から見るとクチバシのように先端が尖ったデザイン。シェルユニット内部はシールでレッドを再現できます。
上から見るとスッキリしてて、機械感が少ない滑らかな曲面デザイン。
背中には最近のHG共通になっている2軸穴。両肩アーマーがこの軸を使うのでレビューではバックパック扱いしています。詳細はもう少し下で。
前屈可動は難しいですが、反る可動範囲はかなり広め。「鉄血のオルフェンズシリーズ」のような胴体可動。
横にも大きく振れ、捻りも干渉なくバッチリ。
腰部の外観と可動範囲
ガンダムらしからぬフロントアーマーでかなり小型。腿部分は隠しきれずシェルユニットが露出。こちらもレッドのホイルシールがあります。
フロントアーマーはほんとに少しだけ前後可動ができます。そもそも干渉することも少ないので用途としては不明。
リアアーマーも小型で特にギミックはありません。前後共にイエローのパーツがアクセントで入っているのが共通点でしょうか。
腿にはロール可動があるので脚部を角度つけて八の字に開くことができます。
股関節は軸接続なので180度開脚できる柔軟性あり。
脚部の外観と可動範囲
脚部アップ!
脚部裏の一部には段落ちモールドにも見える合わせ目がでます。こちらもゲート跡が多めになるので是非処理してほしいポイント。
前方向に足はむちゃくちゃあがり、膝曲げも深く沈み込めます。
曲面のデザインと膝の盛り上がりがバイアラン味を感じるポイント。足首下もデザインこんなんじゃなかったっけか?
脚部パーツは可動軸展開できる「ビークフット」ギミックがあり、幅を広げて内部を露出できます。足裏にあるビーム砲用や自立の時にも使えて安定性高め。
展開して裏から見るとケーブルも造形されているので、塗装するとよりメカ感強めになってよさそう。
アンクルアーマーはボールジョイント接続である程度柔軟に可動。上から被せる式なので、摩耗すると取れやすくなるかもしれません。
爪先の可動範囲は垂直下にピッタリ。上方向にも大きくあがりますね。閉じてる状態だとダブルオーに登場するガ系の足にも見える。
足首とは別にロール軸が入っているので前面のホワイトパーツは接地性高い!
足裏には肉抜きもなくモールドが深く刻まれています!ビーム砲ももちろん造形!
両肩アーマー
最後に両肩のアーマー。
先述した通り、肩アーマーらしいんですが、バックパックに接続されています。
正面シェルユニットは他の箇所同様レッドのシールあり。
側面バーニア、内部造形あり。
後方にもバーニア。
バックパックにはちょい大きめのメインバーニア。
バーニア基部はボールジョイントで上下左右に可動。
肩アーマーとバックパックはC型ジョイントで接続。(ぼくのだと初期からゆるかったところ)
基部には軸の縦ロールも可能。
コラキを収納した部分も大きく回転。
さらに横ロールも可動!
コラキ収納パーツは上下に可動。
・・・・可動ポイントがかなり多めでめっちゃフレキシブル!可動ばっかで凄いわ(笑)
肩アーマーはバーニアを上に引き出して展開。前後にも少々可動できます!ファラクト一番のメカニカルポイントですね
ポージグで見る「HG ガンダムファラクト」
紹介した可動範囲や外観でどんな風にディスプレイできるかポージングをつけて紹介します!(‘ω’)ノ
ポージングはこんな感じ・・・すません!コラキをディスプレイする術が思いつかないので、そこだけお見せできない。
「水星の魔女ウェポンディスプレイベース」購入したら写真追加しときます!
それ以外に関しては可動範囲もよく、細かい流動的動きを表現できてかなり良かった!!!
同HGガンプラと比較
同じHGと比較してみたいと思います!ほんとは同じ水星キットが良いと思うんですが、シュバルゼッテはミキシングに使ってしまったので、今回はシリーズ違いの2つと比較。
「HG グレイズアイン」と比較。比較的大きめに見えるファラクトですが、大きめのHGと比較すると普通に見えますね。
次に「HG ガンダムEX」と比較。見た目はさすがのEXで、同価格帯でありながらディテール量はバキバキでファラクトでは太刀打ちできません(笑)
サイズ的にはファラクトの方が頭半分くらい大きめですね。
比較ガンプラ | 定価 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガンダムファラクト | 2,090円(税10%込) | 2022年12月17日 | 高 | 中~高 | 中~高 | 中~高 |
グレイズアイン | 1,540円(税10%込) | 2016年04月09日 | 高 | 低 | 低~中 | 中~高 |
ガンダムEX | 2,090円(税10%込) | 2024年10月19日 | 高 | 中 | 中 | 高 |
表で価格や発売年、クオリティなどを比較(‘ω’)
コスト的にはEXと同価格で、発売年も近いこともありクオリティは高め!ただ、構造自体は全く違うものなので、EXに何かが引き継がれたなんてことは特にないと思います。
グレイズアインに関しては低コストの鉄血シリーズの良い面がある反面、ややギミックなどの付加価値面で弱いという評価。
比べてファラクトはHGとしては付属品やギミックの満足度高いと思います!
「気になる点」と「耐久性」
最後に「気になる点」と「耐久性」・「カスタマイズ」をまとめてみたいと思います!
「HG ガンダムファラクト」は基本的に”良キット”(=゚ω゚)ノ他のガンダムガンプラには少ないC型ジョイントが採用されている独特の仕様は劣化問題が気になるところですよね。
結論をいうと
- 気になる点は片方の肩アーマーの接続基部がゆるいこと。
- 耐久性は3時間程度動かした結果、想定していた摩耗による劣化は見られなかった
↑です!
【基部のゆるみ】
※個体差の可能性あり
組み立てた初期段階から肩アーマーとバックパックを接続するC型ジョイントの基部が保持力弱めでした。脱落することはありませんが、傾けると前後に勝手に動く感じ。
KPS素材なので、変形や摩耗が大きく影響すると思います。
特に基部の可動がフレキシブルなのは良いんですが、横ロールする他基部がシブイこともあり、テコの負荷がゆるくなった箇所に集中するので変形する可能もありそう。
初期のゆるみはもしかするとランナーから切る時にぼくが変形させてしまった可能性もありますが、ちょっとテンション下がったポイントでした。
【耐久性】
昔のキットやEGキットだとC型ジョイントが摩耗してプラプラするのは珍しくないんですが、ほぼほぼ問題ありませんでした!各関節をしっかり保持。
ただし、劣化ではないんですが、↑画像の通り胴体軸と股関節軸を捻ってると割と抜けやすい印象。シュバルゼッテの時は”カチッ”と感あったんですが、ファラクトは「ヌッ」って感じ・・・。
徐々に仕様修正があったかもしれない疑惑(笑)
抜けやすいは抜けやすいですが、そんな頻繁にポロポロとかではないので、定期的にはめ直してあげれば問題ありません。
カスタム&修正案!
- アンテナのフラグを切ってキレイに調整する
- ゲート跡をキレイに処理する
- 抜けやすい関節や基部の保持力を高める
- バックパックやパーツの取り付け
↑今回はこれらのカスタム案を提案します(=゚ω゚)ノ
まずアンテナ!
安全フラグを残すと結構ダサいデザインにも見えてしまうのでカットした方が絶対良いと思う!
ゲート跡は外観詳細でも述べた通り、暗いボディに残すと白くて結構目立つのでキレイに処理してあげるのを推奨!白化対策の方法は↓下記事でまとめているので参考にしてみてね(自己責任でね)
でよ!ファラクトは良キット間違いなしなんですが、抜けやゆるみが少々気になる。今回のケースだと、パーツの間にビニールをかませてあげるだけで解決できそう!
ヤマダ電機でガンプラ購入してる方は箱に貼ってるテープの切れ端を少し保管してると便利ですよ!シブミもあって粘性も高いので色々使える(笑)
他の方法を試してみたい方は↓記事をチェックしてみてね!
最後にちょっとした装備のカスタムについて。
2軸対応なので↑こんな感じでカスタムして遊べますが、肩が結構寂しいので合うパーツ探すのは難易度高いかも。
ただ、肩に3mm軸穴が空いているので・・・ワンチャン、ランナー使って他ガンプラのアーマー移植も出来そうだなと思いました!
HG ガンダムファラクト【レビューまとめ】
以上、機動戦士ガンダム 水星の魔女より「HG ガンダムファラクト」の詳細をレビューしてきました!
再度結論をまとめると、
↑こんな感じ(=゚ω゚)ノ
初心者はもちろん、上級者のミキシング素材としても面白いんじゃないかと思いました。スタイル的にフラッグやアルケーガンダムにも近いので、合わせてみるのは面白そう!
うん・・・こんな感じですね(‘ω’)とにかく良キットなので、見た目ちょっとでも気るかもと思ったら作ってみてもいいかも。
普段作ってるガンダムタイプとはまた違う作る工程もぼくは楽しかった!
今回はここまで!
ついでに報告しておくと、ぼくは「RG アカツキ」買う予定ありません。・・・・ですがレビュー希望が多ければ検討するので、見たい方いたらコメントに「ノ」ください(笑)
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