今回のレビューは「HGBF 戦国アストレイ頑駄無」です_(_^_)_↓
発売日は「2013年12月14日 (土)」で、メーカー価格は「2,200 円(税10%込)」。
さっそく完成&武装を取り付けた全体の外観がコチラ↓↓






amazonでガンプラを買っている人なら一度は見たことがあるであろうこのHGガンプラ。
ここ数ヶ月いつでも買える状態にあり「気にはなるが価格的にちょっと高い」という手の出しづらさを感じている人もいるはず。
夜見てたら短時間のみ「740円と747円」で販売されていたのでラッキー購入しました!
購入した価格とクオリティを天秤にかけると破格のパフォーマンスでした!!!!気になっている人はレビューを参考にしてみてね^^
本記事では「HGBF 戦国アストレイ頑駄無」の↓下記目次の内容でまとめているので、気になる点だけでもタップしてチェックしてみてください。
「HGBF 戦国アストレイ頑駄無」レビューの総合評価

レビューの総合評価
ディテールの多さや可動性、付属品、ギミックなどを考慮してアクション性に長けたガンプラだと思います!
組み立てはアンダーゲートやアルファベットの羅列、説明書の見づらさなどありました。
対して完成度は高く、色分けは少ないもののモールドやパーツ分割で表現されたディテール量はHGガンプラとしては非常に満足度高いと思います。
プロポーションは胴体が小さめで長い手足のバランスは個人的に好みのスタイル。
可動性も2013年当時基準ではかなりレベル高いと思いますし、ディテールの多さでポージングも際立つ、パッケージの印象から大分かけ離れるぐらい出来が良かったです!
長所と短所


どんな人におすすめ?
中級者・・・少なくとも全くプラモデルを作ったことがない人”以外”におすすめ!
アンダーゲートがあるので、処理をしないと綺麗に組み立てできない点や組み立てに感じるストレスから全くの初心者さんだと不満が溜まりそう。
あと、見た目のデザインは好みが分かれます。メカ×戦国のコンセプトに抵抗ない人にはキットの出来自体は良いと思うのでおすすめしたい!
HGBF 戦国アストレイ頑駄無:ポージング例
見栄えの良かった戦国アストレイ!実際どんな感じなのかポージング例を紹介します(^○^)
アクションベースは8を使いました。
















シールドを前に構えると鬼みたいに見えるのも演出の1つなんですかね?






ポージングは以上!
2013年のHGガンプラの中ではかなり可動性が高く、特に開脚を活かした動作ポージングが得意の印象!
直線的に突っ込むようなポーズも問題ありませんが、足の上がる角度に制限が出ます。
どちらかと言えば足を開いてダイナミックなポージングがつけやすかったですね。
素立ちディスプレイよりも、間違いなくポージングを付けてディスプレイした方が見栄えの良いキットだと思います(゚∀゚)
「ビームライフル」とか持たせて独自のカスタムするとポージングを拡張できそうでした!
HGBF 戦国アストレイ頑駄無:2時間半動かして分かった「耐久力」
【ポロリポイント】




上腕部や股関節は軸接続で、滑り止めのような加工がされていません。ロールさせていると徐々に抜けてしまいがちでした。
対策としては下記の例があります!

↑画像で示す通り膝裏の小さいパーツが片足部分だけ比較的抜けやすかったです。
ポージングしている時の動かし方に影響があった可能性がありますね。
ちゃんと取り付けると振って落ちるほどの緩みはありませんでした!
気になるなら接着剤チョン付けで固定してしまっても良いかもしれません。
他破損の可能性は↓下記の通り。
【腹部軸の強度】

腹部にボールジョイントを取り付ける軸があるんですが、同じ形状の「HGCE エールストライクガンダム」と類似の仕様。
エールでは動かしすぎるとここが折れてしまったのでその可能性はありそうでした。
【頭部アンテナの不安定さ】

アンテナが独特の形状で後頭部まで覆うように広がっています。
負荷がかかりやすく、掴んでしまうと取り付け部分が破損する可能性があり!
実際ぼくは先端が折れてしまったので接着対応しました。
上記2つの破損した場合の対策として「真鍮線」が活用できます。使い方例は↓記事に書いてるので興味ある人は見てみてねー。
関連キットとの比較


「ガンダムSEED」関連の「HGCE エールストライクガンダム」と比較。
オプションパーツをつけて「HGCE版のパーフェクトストライクガンダム」にしているのはスルーして(笑)
上記2つは発売時期も近く構造も似通っています。
外観は圧倒的に「HGBF 戦国アストレイ頑駄無」の方がディテールは多く非常に細かい!
胴体と四肢の長さも若干異なっていて、アストレイはぼくの好きな腕部長めに調整されています。
HGCE エールストライクガンダムのレビューでもっと詳細を比較する
オプションパーツが気になる人は↓コチラの記事をチェック↓


「ガンダムビルドファイターズ バトローグ」に登場した「HGBF リバーシブルガンダム」と比較。
ビルド系はどれもシルエットが尖った物が多い印象ですが比較した2つも同様。
あと共通しているのは色分けが甘くシールでの補填が多いところでしょうかヽ(゚∀。)ノウェ
パッケージの内容物チェック!
【パッケージ】

登場作品 | ガンダムビルドファイターズ |
メーカー | BANDAI |
グレード | HGBF(ハイグレード・ビルドファイターズ) |
価格 | 2,200 円(税10%込) |
発売日 | 2013年12月14日 (土) |
パッケージアートは日本刀2本を構える「戦国アストレイ頑駄無」。背景には印象的な鬼の顔や、日本庭園のような橋が描写されています。
【説明書】

説明書表にはパッケージアートのイラストや機体設定・解説、制作者である「ニルス・ニールセン」が紹介されています。


説明書裏には武装の解説だけでなく、初心者さん向けに部分塗装のポイントなども紹介されています。
実際に一部だけでも塗装するとどんな風になるかイメージしやすいと思うので親切!
【付属シール】

ホイルシールは1枚付属。
細かいセンサー、特徴的なフェイスのゴールド・刀など多くの箇所に使います。
ホイルシールは2013年頃の仕様で2025年現在の新作と比べると材質は柔らかめなのが特徴。
【戦国アストレイ頑駄無の構成ランナー】

内容物一覧は↑こんな感じ。
ランナーはレッドフレームなどに使われる「アストレイフレーム」が流用されており、アルファベットは大きく歯抜けしている部分があります。
新規ランナーは「I・J・K」ランナーの3枚で、合計8枚のランナーで構成。
ランナーをタップで見る





ここまでが流用ランナーで、下が新規ランナー(^^)




以上がパッケージ内容の確認レビューでした!
「戦国アストレイガンダム頑駄無」の組み立て難易度と注意点は?
組み立て難易度はHGガンプラだと少々高め!
パーツ分割が思ったより多い点や多数のアンダーゲート、さらに歯抜けしたランナーや説明書の一部見づらさが原因。
- 組み立て難易度:
- 組み立て所要時間:2時間半程度
下記で一部組み立ての様子や注意点をまとめます。
組み立ての様子と特徴

ここからは実際に作っている様子↑胸部パーツですが、関節にはポリキャップが採用されています。

頭部は前後からパーツを合わせる形で、内部は顎の部分とツインアイを1パーツで成形。
フェイス部分は後から外付けするタイプでした!

一瞬肩作ってるというよりも大腿部を作っている錯覚を起こした部分でした(笑)

足首周りは関節のポリキャップを含めた4パーツ構成で、重ねるだけで完成!

上腕から下の腕部は構造的に少し珍しく、肘関節を前腕部にある平軸受けポリキャップにフックのように差し込む形。
軸の差し込みではないのでポリキャップ接続でありがちなスッポ抜けの頻度は抑えられそう。

大腿部と膝裏はポリキャップとホワイトの装飾パーツを加えた4パーツの簡易構造。

足首は両側がボールジョイント。固定軸で負荷がかかりにくいので強度は十分。
気になるのは足首付け根のポリキャップが緩いと支えきれない可能性があることですね。
※後述する「ディテール・可動域」セクションにてチェック!

脚部全体は外装に合わせて内部の一部フレームを差し込む形。中身がスカスカになることも多いHGですが、「戦国アストレイ」はレッドのフレームが大部分を占めていますね。

股関節は2013年頃のスタンダード「3軸」パーツをポリキャップに差し込む形。

腰部・サイドアーマーはポリキャップのボールジョイント接続。

以上、できたブロックパーツを組み合わせると完成ですね!

余剰パーツは細々したものがいくつかでます。
リベットの小さいパーツなんかはミキシングで使えそう(゚∀゚)

ポリキャップは結構使っているので少量余ります。
パチ組み完成状態の「戦国アストレイ頑駄無」
画像をスワイプ or ドラッグで「戦国アストレイ頑駄無」を回転できます。
武装なしで全体を見ると↑こんな感じ。
基本的にホワイト・レッド・ダークグレーのパーツ構成。
完成見本を見ると細かい色に目がいってしまっていましたが、パーツ自体のモールドやパネルライン表現などディテールは大満足!
色的に視認しにくいのが残念ですが、手に取ってみると思った倍以上の満足度がありました!
・・・若干「ゲルググ(GQ)」のシルエットに似てるかも?
シルエットを「HG ゲルググ ボカタ機」のレビューで見比べる
注意点
パーツをチェックして気になったのは2点。

HGには珍しいアンダーゲートがいくつかのパーツに採用されていました。
全ゲートだったり、一部だったり理由はあるんだろうけどこれが結構メンドウな要因になります。
通常ニッパーだと2度切りしてもうまくいかないと思います。
持ってなければスポンジヤスリはあった方が良いかも!綺麗に処理しないとパーツの隙間が出来る原因になります^^;

あとは関節類に使われるポリキャップ!精度の良くないバリが出るタイプなのでパーツの噛み合わせが悪い場合は挟まっていないかチェックしてみると良いかも!
噛み合わない時ははみ出た部分をカットしたり、向きを逆にすることで対策できます。
付属品一覧

鬼の盾詳細をタップで見る

特徴的な「鬼の盾」はバックパックとしても取り付けできますし、通常シールドとしても利用できます。

取り付けは付属のL字軸と「鬼の盾」にある四角いダボ穴への差し替えで変更可能。

バックパックとして取り付ける際には四角軸をダボ穴に差し込むだけ!

軸を使うとハンドパーツに持たせることができ、保持力も良くポロリもありませんでした!

あんまり意味はないんですが、背面の軸は抜き差しして上下可動もできるようになっていました。
サムライソード詳細をタップで見る

「サムライソード」は2本付属し、いずれも成形色のホワイト一色。足りない色はシールで補填となっているので見栄え的には物足りないですね。

刃先はHG標準の安全仕様で丸みがあり、柄は日本刀特有の菱形デザイン。

厚みは薄めPS素材。軟性はありますが強いというわけでもないので、ある一定曲げると簡単に折れると思うので乱暴な扱いは注意したいところ。
肩鎧詳細をタップで見る

「肩鎧」はダークグレーで成形され、表裏は↑こんな感じ。
表面はリベットや瓦のようなレイヤー重ねで厚みのあるデザイン。
裏は肩部に取り付けるアームがおりたたまれています。

アームと「肩鎧」の接続はボールジョイント寄りの軸で接続。

アーム側に平軸ダボ穴と鎧側に平軸があるので、噛み合わせて固定!プラプラしたり、気づいたら位置が変わってたりすることがありません。

肩部にポリキャップがあるので軸を差し込んで取り付け。


アームと鎧側の接続ジョイント側で曲がる角度に制限は出るものの、概ねフレキシブルな可動が出来る仕様になっていました。

「肩鎧」の先端は大きなマニピュレーターの造形で、パーツの一部を取り外し可能。
「サムライソード」がピッタリハマるので持たせることができます。

動かしてもポロリしないのでストレスフリー!
ハンドパーツ詳細をタップで見る

ハンドパーツは3種で左右分付属。
- 武器握り手(通常)
- 平手
- 武器握り手(角度違い)

↑握り手を変えた違いが↑コチラ。
付属品のレビューは以上!!
部位ごとのディテールと可動範囲
色分けは甘く単色だが1パーツにあるモールドなどのディテール量は大満足レベル!年代的な仕様はあるものの2013年のキットとしては可動性は高い!
以下、部位毎のディテールや可動性、ギミックなどを紹介。
- 頭部ディテールと可動範囲を見る頭部評価:
- 腕部ディテールと可動範囲を見る腕部評価:
- 胴体ディテールと可動範囲を見る胴体評価:
- 脚部ディテールと可動範囲を見る脚部評価:
頭部:ディテールと可動範囲


- フェイス周りは細かいモールドが多くパネルラインの表現が充実
- 後頭部には2つの大きなインテークらしき造形がある
- アンテナは独特の形状で大型

- 上に大きく頭部が上がるが俯きは少し
- 頭部側面のホワイトパーツが多少干渉はあるが一回転できる
- 首は横に大きく振ることができる

頭部側面には合わせ目がでますね!
腕部:ディテールと可動範囲


- ショルダーアーマーはホワイト単色だがリベット・レイヤー表現も多い
- ショルダー側面には「肩鎧」を接続するためのポリキャップ軸がある
- ショルダーアーマー裏のバーニアはパーツ分割で再現。内部造形はあるが一部肉抜きにも見える独特の形状

ショルダーアーマーをトップから見ると合わせ目が隠蔽されていますが、少しでも緩むと合わせ目として目立つ印象。

上腕上の部分にも合わせ目が出やすかったですね。


肩関節は引き出しはできませんが前後への可動ができるタイプ。ただし後方には少し制限が強め。
接続はポリキャップに軸をフックのように上から差し込むタイプ。

- 肩関節は前後に少し可動できる
- 腕は水平よりやや上がる

- 上腕から下はパネルライン・リベットのデザインモールドが豊富で見応えのある造形
- 前腕裏にはジョイント穴があるが使用はしない
- マニピュレーター・甲の部分まで凝った造形

- HG標準の上腕ロール可動搭載
- 肘は二重関節だがショルダーアーマーに干渉して90度程度に制限される
- ハンドパーツはボールジョイントで上下・左右に標準程度の可動
二重関節が活かせないのは残念でしたが、標準並の可動域は確保出来ていると思います。
胴体:ディテールと可動範囲

- 胴体正面はダークグレーとレッドのパーツを重ねてインテークが見える設計
- 胸部は最小限のモールドが入っていて、甲冑を表現した部分
- 腹部デザインはSEED系に類似し系統が近いのがわかる

背面はレッド単色だが細かいメカディテールが表現されています。

- フロント・リアには中央に長めのアーマーがある
- フロントスカート・サイドスカートは短めのデザイン
- フロントスカートはレッドとホワイトの色分けで、サイド・リアスカートはモールドで情報量を上げている印象

サイドアーマーはボールジョイントで少し上下可・前後ロール可動ができます。

- 胴体仰け反り・前屈が大きめに可動ボールジョイントで左右にも触れる
- 腰部周りの干渉はなく360度回転できる
胴体はHGガンプラの中でも比較的良好!
腰部・腹部の2つのボールジョイントで柔軟に動かせるのが強みになっています。

股関節は180度開できます。

股関節の3軸は左右に動かせることもでき、接続軸は前後にロール可動できますね。
柔軟ではありますが、ポリキャップでの接続なのである程度グラつきがでることが多い仕様。
幸い本体重量が軽量なので大きく影響が出ることはありませんでした\(^o^)/ヨカッタ
脚部:ディテールと可動範囲
脚部に限ったことではありませんが、色分けが単調。しかしその中でもディテールが多く「戦国アストレイ頑駄無」の中でも1番のアピールポイントだと思います。

- 大腿から脛までモールド、パーツ分割が多く全体の中でも特に見栄えのする部分
- 単色だが随所にインテークが造形されメカディテールが多い
- 膝の「戦国鎧」の造形は申し分ないが色分けが物足りない

股関節と大腿を繋ぐ関節パーツは合わせ目が入りやすいです!
ただ、アンダーゲート部分なので、ちゃんと処理してあげる極力なくせそう。


大腿部の裏レッドのパーツと正面脛のホワイトの外装にも合わせ目有り。

- 足首周りは「下駄」や「ワラジ」を思わせるデザインで厚みは薄め
- 階段モールドでディテールが豊富
- 足首関節が露出しないよう造形に工夫が見られる
- 足裏は一部肉抜きもあるがモールドも入っている

膝の「戦国鎧」は上下に可動できるので脚部の可動を妨げることはありません。

- 前方には思ったより足は上がらず45度程度
- 膝は90度程度曲がる
- 足首は上下バランス良く可動し、特につま先は伸びが良い

足首は2箇所のボールジョイントで柔軟に動かせます!↑ご覧の通り接地性抜群!!
ポリキャップの強度も強く長時間動かしても緩みはでません。
この仕様のキットにしては安定感がある方と思います。
HGBF 戦国アストレイ頑駄無 【レビューまとめ】
レビューの結論は「デザインが気にならない・ミキシングの素材を探している」という人にはおすすめ!
↓下記の点で非常に優れたガンプラだと思います。
- 凝ったモールドにパーツ分割で表現されたディテール量
- 高いアクション性
- 可動ギミック
amazonでは常時購入しやすい状況であまり売れていないようですが・・・デザイン的に好みなら十分な価値はあると思います!
合わせ目に関しても基本的にレッドパーツのアンダーゲートを処理すれば極力目立ちは抑えられるので、パチ組みの人でも問題はなさそうでした。
心配していたポリキャップの悪影響もほとんどなく、可動性・安定性の両面で意外と良かったのもポイント!
メーカー希望価格だとちょっとおすすめしづらいですが、amazon価格の10%OFFならあり!
ただ、初心者向けではありません!アンダーゲートの処理が必須なのでヤスリなどが必要。
これからガンプラを始める人には組み立てづらさも含めて最初の1つにはノットおすすめですね。
レビューは以上、おわりー!
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