今回は「HGUC ギラ・ドーガ」をレビュー(=゚ω゚)ノデザイン的なパーツ干渉で動かない部分もありますが、基本的に2008年キットとしてはかなりガシガシ動かせる満足度高いHGUCガンプラでした。
登場作品 | 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 1,980円(税10%込) |
発売日 | 2008年11月15日 |
ぼくは見たことないんですが、大人気「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するザクの系譜を持った量産型MS。
今回レビューする機体は頭部の一部パーツを差し替えることで一般機と指揮官機を再現できる仕様でした!
パーツが大きめで年台相応単純な設計かと思ったんですが、思ったよりも部分的に独特。ダブルオー系を作ることの多いぼくには新鮮!しかも、以前作ったシナンジュやメッサーラとも違って個性を感じました(‘ω’)ノ
人気キットらしいので店頭だともう再販分は売り切れて入手は難しい。
ネット購入を検討している方もまだいるかもだと思ったので、そんな方に向けて造形や可動範囲、ポージング例など紹介していければなと思います。
レビュー総評:高いクオリティでおすすめ!
完成した外観からまずはご覧ください!画像あとに総評をまとめます!
一般機はこんな感じ。
指揮官機↑角のようなアンテナが追加されているだけですね。
太い四肢に厚めの胴体と全体的にマッシブな造形で特に脚部が大きく宇宙世紀らしいデザインをしっかり再現。
装甲はトーンを落としたグリーンとダークグリーンの2色で色分けされ、チューブは暗いイエロー。見た目のデザインとカラーでザクの系譜なのかなというのは初見さんでもわかりそうですね!
随所に見える内部パーツはメタリック感のある成形色。
外装はノッペリ気味ですが内部は細かいディテールとディスプレイ時の満足度は高い。
各関節には年代的に仕方ないポリキャップを採用していて、動かしているとスッポ抜けることがありますが、安定性は意外と高く自立はもちろんポージングも色々お楽しめます。
ギミックは少ないですが、モノアイ系には嬉しいカメラ可動やシールド裏への武装収納可能。
組み立てもシンプルながら独自の仕様を楽しめて、合わせ目も比較的隠すような意図が見えるパーツ構成になっていました。
ギラ・ドーガのポジショニング
素立ちディスプレイはもちろん、造形デザインに見合わない可動範囲なのでプレイバリューを求める方にもおすすめできる両刀のガンプラだと思いました!(=゚ω゚)ノコレイイヨ
ギラ・ドーガのキット内容や付属品紹介
パッケージはこんな感じ!その他サイト様のレビューでは下アングルからの写真が多くてあまり興味が惹かれなかったんですが、上から見た頭部がイケメンに見えてパケ買いしました(笑)
説明書は表紙に完成見本。裏には武装の解説が掲載されています。でっ!気になる内容なんですが、所々見づらさ感じました!
いつのまにかパーツがひっくり返されて説明していたり、細かいパーツの組合せを読み順の後にコマで表現されてたり。見る時のユーザビリティが甘い。
そう考えると最近のガンプラは脳止して組めるのでかなり見やすいのがわかりますね!
パーツによる色分けは少ないのにシールも↑これだけ・・・そう!外観的に色分けはパチ組みだと完全再現できません。完全再現には部分塗装が必須でした。
ランナーは6枚でギラ・ドーガ専用ランナーのみで、ポリキャップが↓下記の分余ります。
ランナーをタップで見る
E・Dランナーは内部パーツや武装パーツで、メタリック感のあるパーツになっています。パチ組みでも金属感を表現しているのでかなり良い仕様ですね。
替わりに2008年なのでまだKPSはありません。お察し通りABSがEランナーに採用されています。(個人的には好き)
関節はポリキャップで、当時ではポージングとりやすいポリキャップが採用されているというアピール文がありました・・・意味はわかりません(笑)
触ってみた感じだとバリがなく強度も上がっているので、抜けにくさやパーツのかみ合わせに良い影響がでそう。
実際組み立て時にはポリキャップが使われているガンプラにあるかみ合わせの悪さで出やすい合わせ目があまりでませんでしたね。
組み立てで特徴的な所や気になった所
股関節には3軸が採用されており、軸と胴体の接続はポリキャップのみで行われる仕様でした。3軸でもあまり見かけない仕様でちょっとおもろかった!
ボールジョイントなので、組み立て段階では「開脚できないんだろーなー」って絶望してます(*’▽’)w
気になった所は。ここは説明書を見ずに組み立てしそうなんですが、ちゃんと見てから手順通りを推奨!
3軸を腰部に取り付けてから足をとりつけようとすると破損する可能性を感じました。
付属品一覧
↓付属品はこんな感じ。
【ビーム・マシンガン】
メタリックなカラーリング単色。
グリップには専用ハンドパーツにはめ込むダボ軸があります。
サブグリップは180度回転可動できて任意の方向に展開可能。
【シールド】
シールド中央には紋章と穴モールド。裏には簡易の裏打ちと、シュツルム・ファウスト収納用パーツ。
シールド本体は前方に上部だけ可動できるようにヒンジ設計。
【シュツルム・ファウスト】
シュツルム・ファウストは前後に小さいパーツを取り付ける仕様で、ハンドパーツに持たせる際には片方抜いて差し込めばOK!こういう仕様は楽で嬉しい(*’▽’)
【ビーム・ソード・アックス】
ビーム・ソード・アックスは使用状態のパーツに2種類のビームエフェクトを差し替え取り付けて使用。
収納用は腰部に差し込んでマウント可能。
【ハンドパーツ】
ハンドパーツは左右の武器「握り拳」と右手用「ビーム・マシンガン」。
【グレネードランチャー】
組み立てに必要な道具
基本ニッパーがあれば組み立て可能!
ただし、腕部の一部パーツには曲面にゲート跡が複数でやすく、キレイに処理したい場合は専用のヤスリなどは合った方がいいです。
道具選びの参考は↓コチラ↓
部位ごとの外観と可動範囲をレビュー
ここからは超気になる可動範囲の詳細をチェックしていきます(‘ω’)ノ
2008年ということもありますし、個人的にHGUCってズッシリしたい作品イメージであまり可動が良くないものが多いと思い込んでるんですよね。
購入段階では素立ちディスプレイ前提でしたが、実際動かすと思いの他ガシガシ動かせました!是非要チェックしてみてね。
頭部の外観と可動範囲
頭部正面からアップ。悪者顔に全体のトーンバランスが馴染んで良い感じ。
モノアイはシールで再現。
頭部裏にはモノアイを左右に動かすことができる簡易ギミックもあり、満足度高めポイント!
実際に左右にモノアイを動かすとこんな感じ↑
後頭部は広めで、頭部正面に向かって細くなるシルエット。
首元のチューブ表現はモールドがくっきりしていてメカニカル感を演出。
お驚かされたのは首の可動範囲で、俯き少々で見上げるのは大きく跳ね上げできました。これだけ動けばポージングにも活かせますし、モノアイを動かすたびに取り外す必要もないのでストレスなさそう!(‘∀’)
一回転回転できて、左右にはちょっとだけ振れました!
首は柔軟に動かせると思います。ザク系は引っ掛かることも多い印象なので高評価!!!
腕部の外観と可動範囲
左腕部ショルダーアーマーのデザインはダークグリーンで成形され、横から見るとサイを思わせる角。全部で5本あって、肩からはバーニアが露出しています。
バーニアは完成見本だとイエロー。装甲と同じカラーリングだと存在感薄目なので塗装推奨。
右ショルダーアーマーにも角っぽいものが4本ありますが、左が曲面デザインなのに対し、右は角のあるデザインと対極。
左右アーマーの裏を比較すると↑こんな感じ。右は裏打ちモールドも少し入っていますが、右はスッカスカ。
アーマーを外した左右の肩は↑こんな感じ。右が軸接続で左がボールジョイント。
これも意外だったんですが、肩関節が引き出しできるようになっててメッチャ動かせました!
↑最新のHGと比較しても大分動かせます。(いや、ここまではいらないけどもね)
腕部前後は↑画像の通り。裏にはシールド取り付けようのダボ穴が左右の腕にあります。
肘や前腕は露出していて、メタリック成形色パーツが見えてメカニカル感強め。内部パイプの造形もシッカリ入ってますね。
水平可動は↑これだけしか上げられません。肩関節自体は水平以上にあがるんですが、外装アーマーが干渉してあがらないようになってるもったいないポイント。
上腕は標準のロール可動。肘は二重関節ではありませんね。90度くらいまで可動できます。これだけ動けば肘は十分!
手首は標準のボールジョイントですが、気持ち可動範囲は狭いですね。
胴体の外観と可動範囲
胸部アップ。
グリーンのパーツにダークグリーンのパーツを一部を重ねて情報量を上げてますが、モールドやパネルラインは入っておらずディテールはあっさり気味。
ただ、ダークグリーンに光が当たると若干マット感も出ているので物足りなさは感じませんね。半光沢みたい。
バックパックアップ。
6基のバーニアがありますが、こちらも肩同様色分けされておらずダークグリーンで成形されています。見本だとこちらも内部はイエローになっていました。
腰部との接続はボールジョイントで、前屈はほぼできず、仰け反りは少しできました。
捻りは360度いけます。
腰部の外観と可動範囲
フロントアーマアップ。「くの字」になったパーツを中心に左右にスカートをとりつけ。最初から2パーツに分割されているので中央からのカットなどは不要でした。フロントスカートは90度くらい跳ね上げ。
スカートの底にはダクトらしいモールドが少し入っていますが、基本ノッペリ。
裏にはモールドが刻まれていて情報量多め。
サイドアーマーアップ。
四角い造形に中心に溝のモールドが刻まれています。
接続は軸でポリキャップに差し込む形で上下可動は少々。アーマーは短めなので開脚に干渉することはありません。
少し軸を引き出すことでロールもできますが、シッカリはめ込んだ状態だと腰部チューブのパーツに干渉して回せませんでした。
リアアーマーアップ。
表面は滑らかな曲線で中央・左右にパネルラインモールド。ビーム・ソード・アックスをマウントするラッチを取り付けることができます。
股関節はボールジョイントですが、意外と開く!これだけ開ければポージングも良い感じにとれそう!
脚部の外観と可動範囲
脚部アップ。
太腿もそうですが、膝下はゴツイ太目の装甲デザイン。
バーニアも脚部パーツに一体化してるのでポロリとかない代わりにちょっとカスタマイズ性の弱さとトレードオフ。
脛からはメタリックな成形色の内部パーツが露出。見本だとチューブはイエローになっているので再現する時は塗装必須ですね。
前に足上げは90度くらいで、膝曲げも90度くらいで深く曲がりませんが一応二重関節仕様。
足首はボールジョイントで開脚した時キレイな接地は↑こんな感じ。
足首の上下可動は↑これくらい。上下共に少々ですね。
ポージグで見る「HGUC ギラ・ドーガ」
上記可動範囲のレビューを踏まえてどんなポージングが再現できるのかポージング例を紹介(=゚ω゚)ノ
個人的に予想より全然動いてくれたので、撮影楽しめました!
肩アーマを外すとSEED打ちもできるくらい肩あがります!
ここからは指揮官機でポージング。(違いは頭部のみ)
ポージングはここまで!
必要な分は開脚もできますし、肘も90度くらいは曲がるので振りかぶりなども問題なし!特に前に引き出せる肩の可動と視線を見据えることができる頭部の可動は良かったですね。
気になったのはやはり肩アーマーが干渉して腕が挙げにくいことと、つま先をピンッと伸ばせないので浮遊ポーズにメリハリがつかないことの2点が惜しい。
その他関連ガンプラとサイズ比較!
まずは同じ作品「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場する「RG サザビー」と比較。RGなのでディテールは置いといて、単純なサイズ比較。
同じ1/144スケールですが頭1つ半くらい全長は差がでます。ちなみに後頭部の甲冑が広がったようなデザインは似てます。
機動戦士ガンダムNTに登場する「HGUC シナンジュ・スタイン」との比較。
全長は頭1つ分くらい違っています。スタインは2018年新規造形されたものなのでディテールには大分差がありますが、股関節は同じボールジョイント仕様。
機動戦士Zガンダムに登場する「HGUC メッサーラ」と比較。これまた大型で大分メッサーラがデカい。
ただ、変形ギミックの関係上作りは独特ですが、作ってみた感想としてはクオリティ自体は両者そんなに変わらないのかなーって印象でした。どっちも良くできてます!
最後に機動戦士ガンダム(復讐のレクイエム)より「ガンダムEX」との比較。
コチラは頭1個分ギラ・ドーガが大きく幅も大きい。サイズ的にはこれくらいがしっくりきますね!同価格帯でクオリティ的には大分差がありますが、個人的にはどちらもディスプレイしやすいのでおすすめしたいキット。
下記では「RG サザビー」を除いたHGUCガンプラと項目を出して比較してみました。
比較ガンプラ | 定価 | 発売日 | 外観クオリティ | 付属品の充実度 | ギミック | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギラ・ドーガ | 1,980円(税10%込) | 2008年11月15日 | 高 | 中 | 低~中 | 中~高 |
シナンジュ・スタイン | 2,860円(税10%込) | 2018年10月27日 | 高 | 高 | 中~高 | 中~高 |
メッサーラ | 3,300円(税10%込) | 2013年06月15日 | 高 | 高 | 高 | 高 |
ガンダムEX | 2,090円(税10%込) | 2024年10月19日 | 超高 | 低~中 | 中~高 | 高 |
ギラ・ドーガとガンダムEXは大体価格的に同じで、スタインやメッサーラは一回り価格高め。
その分ギミックや付属品で差がでちゃうのは仕方ないですが、ギラ・ドーガも外観は非常によく、耐久性も悪くないので個人的にはおすすめしたいガンプラ!
「気になる点」と「耐久性」
「HGUC ギラ・ドーガ」の気になる点と耐久性をまとめてみたいと思います(=゚ω゚)ノ
いうて、あまり気になる点は無かったのが結論!!!関節のシブミやポロリなども特になかったんですよね。
強いていうなら↓下記画像のポイント。
実際3時間程度動かしてみたんですが、劣化した点はなく「肩」・「腰部」・「膝関節」がちょっと抜けやすいのが気になりました。
これは劣化ではなくポリキャップ特有の仕様みたいなもので、動かしてテンションかける度に徐々に抜けるイメージ。
もしかするとこれらの摩耗が進むとポロリに繋がる可能性はあるのかもなっていうのが唯一気になることでした!!!
修正案&カスタマイズ
もし先述した気になる点によって関節のゆるみが出る場合は「接着剤」や「マットバーニッシュ(ニス)」などを使って簡単に修正できます!
修正してみた方は自己責任になりますが、↓下記記事を参考に挑戦してみてください(‘ω’)ノ
次にカスタマイズ!外観詳細のレビューでも述べていますが、基本的に成形色で見本通り色分けはされておらず、シールを使っても足りていません。
なので、↓下記を提案!
- 部分塗装
- スミ入れ
- つやなしトップコート
部分とそうはできればマストでやってあげてほしいですね!絶対バーニアは色分けした方がかっこよくなる(*‘ω‘ *)
スミ入れはできたらで良いと思います。特に予備知識を持ってる方にはおすすめで、1度もしたことない方は先に「失敗しない!ガンプラのスミ入れ方法【初心者必見】」の記事などで色やタイミングをチェックしてみた方がいいと思います。
で、何も手加えてない方でもつや無しトップコートは一度試してみてほしいですね!おもちゃ感というか軽さ?みたいなものを軽減できてクオリティがあがる確率が高いです。
練習用のキットでもいいですし、水性なら後で落とすこともできるので気軽に試せる最初のカスタムにおすすめですね。
提案は以上!
HGUC ギラ・ドーガ【レビューまとめ】
「HGUC ギラ・ドーガ」をレビューしてきましたが、外観デザインからは想像できなかった柔軟な可動や小さいけどかゆさに届くギミック、何よりも素立ちでカッコイイおすすめしたくなる良キットでした!!!
デザイン的に好みもあるでしょうが、完成したら好きになること間違いなし( ゚Д゚)ちなみにぼくは一角のMS好みじゃないんですが、指揮官機が気に入ってしまってます(笑)
ギラ・ドーガのHGが気になっている方にはマジでおすすめなので是非作ってみてください。
ディスプレイ前提でもいいですし、ちょいちょい手にとって動かして遊びたい方にも最適だと思う!
今回はここまで!にわかを魅了したコストパフォーマンスに優れたガンプラでした。
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